長崎・グラバー園(近代日本のロマンを感じる世界遺産)

1000年先も、美しく。 近代日本発祥の地 長崎グラバー園

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写真:グラバー園蔵

長崎県・長崎市にあるグラバー園は、1974年に開園した長崎を代表する観光地であり、居留地の華やかな暮らしと明治期における日本の近代化の象徴として、日本内外から注目されてきました。修学旅行などで訪れたことがある人も多いと思います。元の位置に建つ旧グラバー住宅・旧リンガー住宅・旧オルト住宅は、国指定の重要文化財であり、建築から100年以上たった今も、グラバーたち家族が暮らした当時の記憶や、共に長崎を愛し長崎に暮らした貿易商たちの邸宅が、形を変えることなく残されています。

トーマス・ブレイク・グラバーという人物

1859年、長い鎖国が終わりを告げ長崎・横浜・函館の3港は世界に門を開きました。スコットランド出身のグラバーは、開港したばかりの長崎に21歳で来崎し、ベテランの外国人商人たちの中に茶やその他の産物、武器船舶などを取り扱う商人として仲間入りをしました。24歳で「グラバー商会」を旗揚げし、居留地の外国人商人のなかでも傑出した存在となっていきました。

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写真:グラバー園蔵

とび色の瞳と赤い顔のため、彼が経営した炭坑の坑夫からは「赤鬼」とあだ名されましたが、その性格は豪胆で情に厚く、使用人の子供にさえお土産を忘れないきめ細やかな愛情の持ち主だったようです。

世界遺産「旧グラバー住宅」

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グラバー園の中で最も有名なのが、「旧グラバー住宅」です。1863年に建てられたグラバーの邸宅で、現存する日本最古の木造洋風建築で、その希少性から国の重要文化財に指定されました。さらに、2015年7月、日本の近代化における歴史的価値が認められて、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭 産業」が世界遺産に登録されました。グラバー園内に残る「旧グラバー住宅」は、この世界遺産の構成資産の一つなのです。

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写真:グラバー園蔵

正面玄関を設けないクローバー形の建築は、南国のバンガローをイメージさせます。住宅内には、妻ツルの写真や犬の彫刻が施された愛用のステッキなどが展示されています。また、庭からは長崎港を一望でき、昼は海を眺め、夜はロマンティックに夜景をお楽しみいただけます。そして、園内にある2つのハート型の敷石のうち、1つは旧グラバー住宅の庭にあります。あり、これに触れると恋が叶う、2つ見つけると良いことがあるなど、様々な伝説があります。幸せが舞い込むかもしれません!

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▲グラバー園ハートストーン/これに触れると恋が叶う、2つ見つけると良いことがあるなど、様々な伝説があります。

グラバー園には、当時の薩摩藩主が贈ったといわれている樹齢300年のソテツや、日本で最初のアスファルト道路など、驚きがいっぱいあります。グラバー園の不思議と驚きを是非体験しに行ってみませんか?

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