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ドイツ1(ドイツの"今")
ドイツの"知られざる魅力" 新しい『ドイツ』発見の旅へ
▲ドレスデン/ドイツ・バロック時代の壮麗な姿をとどめる古都は、まるで街全体が美術館のようです。エルベ川の河畔にバロック様式で統一された宮殿が建ち並び、かつての栄華を偲ばせます。
左)ドイツ観光局 アジア・オーストラリア地区統括局長 レイカート・ケッテルハーケさん
右)阪急交通社 ツアー企画担当 市川 智之
市川 40もの世界遺産を擁し、ヨーロッパ諸国からの観光客数第2位を誇るドイツ。日本人にも大変人気ですが、ニュースで報道されている「紛争地からの移民・難民受け入れ」について心配されている方もいらっしゃると思います。そこで、現在のドイツ国内の様子を教えてください。
ケッテルハーケさん そもそもドイツは「移民などに対する考え方」が日本とは違います。日本から見たら、移民が来ることによって治安が悪化するのではと"マイナスイメージ"かもしれませんが、ドイツにとって外国からの移民・難民は"ウェルカム"なんです。第二次世界大戦後、他国からの移住者が国内に住んでくれたことによって、様々な分野でドイツのために貢献してくれました。そのおかげで今のドイツが繁栄出来たと言ってもいいくらいなんです。
市川 そうなんですね!日本ではセンセーショナルな報道が多いので、実は心配していました。
ケッテルハーケさん 日本の報道では移民が押し寄せている刺激的なシーンが多く放映されていますが、ドイツ国内ではボランティアの人々が、移民や難民に対して食料や洋服などを用意したり、移民受け入れの専門機関を作って活動したりしています。これは今急に始めたことではなく、これまでの歴史の中で培ってきた経験から行っています。将来、彼らがドイツのために働いてくれると信じて、その活動に誇りを持っています。なので、特に問題視はしていません。実際、他国からの観光客は年5%ずつ増えているんです。残念ながら、今年は日本からの観光客は減っていますが、この秋開催されたミュンヘンの「オクトーバーフェスト」では、移民を含めて各国から約600万人の来場がありました!これだけたくさんの人が集まる大イベントでも、問題なく大盛況のうちに終わりましたので、観光には問題ありません!
▲オクトーバーフェスト(ミュンヘン)/世界最大のビールのお祭り。巨大なジョッキで飲むビールや民族衣装に身を包んだウェイトレスなどドイツの風物詩。
市川 そうですか。600万人のイベントで、何もなかったのはすごい"説得力"があって安心しました!
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