瀬戸内国際芸術祭2016(瀬戸内海に浮かぶ芸術の島)

3年に一度開催される現代アートの祭典 アートの島・直島

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▲草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島・宮浦港緑地/写真:青地 大輔

瀬戸内海は日本最大級の内海で、1934年に日本で最初の国立公園の一つとして指定されました。瀬戸内海国立公園の最大の特色は、大小1000あまりに及ぶ島々で形成された内海多島海景観です。古来より、瀬戸内海一帯は人と自然が共存してきた地域であり、島々の段々畑や古い港町の家並などの人文景観が特徴です。

瀬戸内国際芸術祭は、3年に一度、瀬戸内海の12の島々を巡りながら、自然や文化に溶け込んだアート作品を体感するという、これまでにない新しいスタイルの芸術祭です。今年は第3回目となる「瀬戸内国際芸術祭2016」が開催されます。開催は春・夏・秋の3期に分かれており、会期総日数は108日!期間限定の会場もあるため、事前に会場を確認するのをおすすめします。今回は12島のうち、アートの島として注目されている「直島(なおしま)」についてご紹介します。

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≪会期≫
春|2016年3月20日(日・祝)~4月17日(日)29日間
夏|2016年7月18日(月・祝)~9月4日(日)49日間
秋|2016年10月8日(土)~11月6日(日)30日間
≪会場≫
直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、高見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港・宇野港周辺

直島

直島は、白砂青松の美しい自然に恵まれており、瀬戸内海に浮かぶ27の島々からなる直島町の島の一つです。「直島」という地名は、保元の乱で敗れた崇徳上皇が讃岐へ配流される途中、島に立ち寄り、島民の純真素朴さを賞して命名されたと伝えられています。平成に入り、ベネッセハウス ミュージアム、家プロジェクト、地中美術館などにより、現代アートの聖地として一躍有名になりました。港に位置する草間彌生さんの「赤かぼちゃ」は、直島を代表する作品のひとつでもありますよね。

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▲直島パヴィリオン/所有者:直島町 設計:藤本壮介建築設計事務所/写真:福田ジン

瀬戸内国際芸術祭2016の作品の一つ「直島パヴィリオン」は、昨年完成した注目の作品です。コンセプトは、直島町の「28番目の島」で、蜃気楼で海面に浮いているように見える〝浮き島〟を表現しているのだそうです。オブジェの内部に入ることも可能なので、是非内側からアート鑑賞してみてはいかがでしょうか。

ベネッセアートサイト直島

株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が直島・豊島・犬島を舞台に展開しているアート活動の総称であり、直島の自然や地域の固有の文化の中に現代アートや建築を置 く ことによって、どこにもない特別な場所と経験を創造しようとする試みです。約30年もの長い年月をかけ、直島の風景にアートを溶け込ませているのが特徴です。

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▲ベネッセハウス/写真:山本糾

1992年にオープンしたベネッセハウスは、美術館とホテルが一体となった施設です。大きな窓や開口部をもち、長いアプローチやス ロープを歩くことによって周囲の自然や建築空間を体験することができます。カフェやショップも併設されているので、のんびりと過ごすのも良いかもしれません。

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▲家プロジェクト「角屋」/写真:鈴木研一

直島の昔ながらの家並みが残る本村地区では、古い家屋などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、家の空間そのものを作品化した「家プロジェクト」が公開されています。「角屋」は、200年ほど前の家屋を改修した家プロジェクトの第1弾。外観は漆喰仕上げ、焼板、本瓦ですが、中では125個のLEDデジタルカウンターが水面で明滅を繰り返す様子を鑑賞することができます。(内観の写真撮影はご遠慮ください)

直島には、まだまだご紹介しきれない美術館や屋外作品が多くあります。時間をかけて風景とともにゆっくり鑑賞するなど、お気に入りの過ごし方を見つけてみるのも良いかもしれません。3年に一度の芸術祭、自然の残る美しい島々を巡り、現代アートに触れてみる旅はいかがでしょうか?

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