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仕事も学校もストップ?ブラジル流ワールドカップの熱すぎる楽しみ方

サッカーのワールドカップ(W杯)と言えば、ブラジルなしでは語れないほどのサッカー大国であり、絶対的な王者。そんなブラジルに私が移住してから、なんと今年で7回目のワールドカップを迎えます。
現地にいてつくづく感じるのは、W杯期間中のブラジルは、「とにかく国総出のお祭り」だということ。特にブラジル代表(セレソン)の試合がある日は、会社の就業時間が変更され、学校も短縮授業になります。そして試合中の2時間は、ほぼ全国民がテレビにかじりつきになります!。
今回は、そんなW杯にかけるブラジル人の熱すぎる思い入れや現地ならではのリアルな「ブラジル流ワールドカップの楽しみ方」をたっぷりとお伝えします。
目次
- 街中がカナリアカラー(黄色と緑)に彩られるブラジル
- 国が公式に認める「W杯休み」
- バル・自宅でシュハスコ・熱狂のファンゾーン
- W杯のもう1つの主役「ワールドカップ・ステッカーアルバム」
- ぜそこまで熱狂するのか:ブラジル人にとってのセレソン
- まとめ
街中がカナリアカラー(黄色と緑)に彩られるブラジル
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代表メンバーが発表されると、ブラジル国内は一気にW杯モードになります。街中が、国旗の色である"黄色"と"緑"のカナリアカラーで埋め尽くされていくのです。
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おもしろいのは、お店だけでなく住民たちも自発的に街を飾り付けること。スーパーや商店、バル(居酒屋)などの飲み屋はもちろん、マンションのベランダやエントランスも緑と黄色に。
さらに地域によっては、近所の人たちが集まって自分たちの通りの道路にペンキで巨大な国旗やトロフィーを描いたり、頭上に何千枚ものミニ旗を張り巡らせ、今大会の優勝を願います。
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どこにいても視界に入るのはブラジル国旗。国全体がまるで1つの大きなスタジアムになったかのような気合が入った光景を目にすると、サッカーにさほど興味がない人でも間違いなく気分が高揚してしまいます。
国が公式に認めている「W杯休み」
ブラジル代表の試合の日は、国全体の動きが変わります。驚くべきことに、法律で義務付けられているわけでもないのに、キックオフの1〜2時間前にはその日のほとんど全ての業務が切り上げられるのです。
銀行、ショッピングモール、市役所、さらには裁判所に至るまで、すべてが営業時間を変更。学校がある日なら、授業を切り上げて子どもたちを帰らせます。試合中だけ仕事をストップし、職場でみんなでテレビを囲むことも珍しくありません。
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ブラジルでこれほどの特別扱いを受ける日は、1年のうち『クリスマスイブ』『大晦日』『カーニバル』そして、『W杯のブラジル戦当日』しかありません。試合開始の頃には、普段は騒がしい通りから人っ子一人いなくなります。
まるで街全体がゴーストタウンになったかのようなこの光景は、何年経っても深く感心させられる瞬間です。同時に、彼らにとってセレソンがどれほど重要であるかを物語っています。
バル・自宅でシュハスコ・熱狂のファンゾーン
ブラジル戦の日は、朝の通勤風景からして日本とは全く異なります。多くの人が当たり前のように代表ユニフォームや黄色と緑のTシャツを着て出勤していくのです。
日本なら職場にユニフォーム姿であり得ない光景ですが、W杯期間中のブラジルではこれが日常。試合開始が近づくにつれ、さらにユニフォームに着替えて気合を入れる人が増えていきます。
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彼らの観戦スタイルは、誰かと熱量を共有するのが鉄則。家で静かにテレビを見る人は少数派です。自宅なら親戚や友人を呼び集めてシュハスコ(バーベキュー)を焼きながら。
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街のバル(居酒屋)へ繰り出すなら冷えたビールを片手に。最近では、巨大スクリーンが設置されたファンゾーンで、群衆とともに熱狂するスタイルも人気を集めています。
試合中の2時間は全員の心が同期する
いずれのスタイルであれ、試合中の2時間は国全体がひとつになります。ブラジルがゴールを決めた瞬間は、絶叫とともに爆竹やコルネットの音が鳴り響いて街が揺れ、チャンスを逃せば、巨大ながっかりのため息が漏れる。まさに全員の心が同期する2時間です。
勝敗で一変!ブラジル人の極端な反応
だからこそ、試合後のギャップは凄まじいものがあります。勝利すれば、車に国旗をなびかせ、クラクションを鳴らしながら走り回る人々が出現。
しかし逆に負けてしまったときは、悲しみとショックのあまり、街は異様なほどの静寂に包まれます。あれだけ国中を包んでいた熱狂が、一瞬にして嘘のように冷め、「まるで最初から他人事だった」かのように静まり返るのです。
この感情の起伏が極端すぎるブラジル人の姿は、何年現地で暮らしていても、外国人の私にとって最高に興味深く、面白い瞬間でもあります。
W杯のもう1つの主役「ワールドカップ・ステッカーアルバム」
W杯の開催が約2ヶ月後に迫る頃、ブラジルの街に現れるもう1つの熱狂があります。
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それが、FIFA公式のワールドカップ・ステッカーアルバムの発売です。出場国(2026年の大会からは全48カ国に拡大。)の全チーム全選手のステッカーを集めてアルバムを完成させるというシンプルな遊びですが、ブラジルではこれが一大社会現象になります。
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子供の遊びと侮るなかれ、ここでは老若男女、誰もが熱狂する伝統的な楽しみ。みんな何十パック、何百パックと買ってコンプリートに励みます。
1パックに7枚のステッカーがランダムに入っており、当然ながらダブりが大量に発生します。そのため、ショッピングセンターなどにステッカー交換スペースが設けられ、連日交換する人で賑わいます。
特に週末になると、我が子のアルバムを完成させようと、あるいは自分自身の情熱のために、子ども以上に必死になって見ず知らずの人とステッカーを交換し合う大人の姿が溢れかえります。この微笑ましくも真剣な光景もまた、ブラジルならではのW杯の風物詩です。
なぜそこまで熱狂するのか:ブラジル人にとってのセレソン
「セレソン」とは、ポルトガル語で選抜を意味する、サッカーブラジル男子代表チームの愛称です。ブラジル人がセレソンを語るとき、そこには言葉にできないほどの深い「誇り」と「自慢」があります。
それもそのはず、ブラジルはW杯で5度の優勝を果たした、唯一の国だからです。ユニフォームの胸に輝く5つの星は、彼らのアイデンティティそのもの。セレソンは、人々に「ブラジル人に生まれてよかった」という誇りを与えてくれる存在なのです。
W杯の1ヶ月間は、その溢れるような喜びを、国を挙げて、国民全員で100%分かち合うことができる、4年に1度の最も貴重な時間となります。普段の格差や不満をすべて忘れ、さらなる優勝を目指して、ブラジルを本当の意味で一つにするのです。
まとめ
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私は普段、サッカーにはそれほど関心がありません。でも、ワールドカップが来ると、ついにわかファンになってしまいます。
今回この記事を書きながら、実のところ私は、サッカーそのものの観戦よりも、誰よりも熱い応援を繰り広げ、私に大きな感動を与えてくれる「ブラジル人たちのファン」なのだと気づきました。
サッカーを通じて、国全体が一つになるあの熱狂。
今年のワールドカップもいよいよ決勝トーナメントに入りましたが、そんな愛すべきブラジル人たちに負けないくらい、私も全力で彼らの熱を楽しみたいと思います。
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オシャラ
- ブラジル・サンパウロに拠点を構えて四半世紀。生活者としてブラジルの深部を見つめる傍ら、南米諸国への個人旅行をライフワークとしています。ガイドブックの表面的な情報だけでは辿り着けない、現地の空気感、安全に旅を楽しむための実益的なヒント、そして長く住んでいるからこそ見えてくる南米の真の魅力を、日本の読者へお届けします。



























