スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅

インド洋に位置するスリランカ、ゾウや亀などの野生動物や仏教寺院、アユルベーダーの聖地として有名です。また、日本でも頻繁に口にする紅茶の主要産出国としても知られています。

イギリス植民地時代に、コーヒーや紅茶を輸送するために整えられた鉄道が整備され、観光客にも人気です。車中見られる茶畑や滝など、絶景を味わえる紅茶鉄道のおすすめルートと予約方法をご紹介します。

目次

スリランカの鉄道網

日本からのアクセスと現地の基本情報

日本からスリランカへは、成田空港から週4便直行便が出ています。公用語はシンハラ語とタミル語。観光地の多い西部や南部はシンハラ語の話者が多く、東部、北部はタミル語を使用します。

一方で、英語も多く使われ、観光地では皆非常に堪能な英語を話すため、コミュニケーションに困ることはないでしょう。通貨はスリランカルピー。クレジットカードが使えるところも多く増えてきていますが、現金を持っておいたほうが安心です。

空港の銀行は24時間空いており、円からルピーにも両替できます。一方で、ATMでVISAやMastercardからルピーの引き出しも可能であるため、ATMを活用するほうが、レートが良い傾向にあります。また、日本国内でスリランカルピーから円への両替はできないので、出国までに使い切りましょう。

魅力あふれる鉄道旅と人気路線

植民地時代に整備されたスリランカの鉄道網。現在は7つの路線が走っています。特に人気なのは、首都コロンボから南部の港湾都市ガール(Galle)をつなぐ海岸路線と、中部の茶畑を走る高原列車です。

津波の記憶を伝えるヒッカドゥワ

海岸路線は2004年のインド洋津波で被災をし、多くの人々が犠牲になりました。犠牲者を追悼するため、被災地のヒッカドゥワ(Hikkaduwa)には津波観音が建てられ、横には津波写真館も併設されています。

スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅 ブッタ増

18.5メートルのブッダ像の、肩の位置まで津波が来たとされています。

最近では大手飲料メーカーのコマーシャルで、人気俳優が茶畑や鉄道を訪れたようで、日本でも注目が集まっています。今回はそんな紅茶鉄道のおすすめルート及びチケットの予約方法を紹介します。

シーン別おすすめルート

一般的に紅茶列車と呼ばれる路線は首都コロンボからスリランカ中部バデュラ(Badulla)をつないでいます。特に有名観光地であるKandyからEllaをつなぐルートが人気です。しかし、KandyからEllaまでの道のりは7時間を超えるため、かなり体力を使います。

紅茶列車の人気区間とおすすめルート

スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅 区間 おすすめルート

そこで人気なのはNanu-OyaからDemodaraまでの3時間あまりのルート。Nanu-Oyaは、近隣の町で紅茶や歴史的な郵便局で有名なNwara Eliyaからトゥクトゥクで15分あまりの駅。また、Demodaraは近隣の観光地Ellaまで車で20分ほどです。

これらの周辺都市に1-2泊し、紅茶列車に乗るのが定番ルート。Ellaまでのルートの情報が多いですが、絶景で有名な、植民地時代の建築Nine Arch BridgeはEllaの先。

実はEllaで9割以上の乗客が下車するため、Ella-Demodara間は車内が空き、Nine Arch Bridgeの絶景をゆったりと楽しめるため、Demodaraまでの乗車がおすすめです。また、Ella Odysseyという観光地で数分ずつ停車をしてくれる観光列車も走っています。

Ella Odyssey / Ambewela Odyssey

  • 運行時間: 公式サイト要確認
  • 運賃:一等車両 5,000ルピー、二等車両 4,000ルピー、三等車両 3,000ルピー /一等車両 2,500ルピー、二等車両 1,700ルピー、三等車両 1,200ルピー
  • 公式サイト:Ella Odyssey / Ambewela Odyssey 

さらに短時間で楽しむならHaputale〜Badulla

スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅 車内

3時間でも長い!という場合には、さらに短いHaputale-Badulla間は1時間あまりでおすすめです。筆者は小さな子供連れでの旅行であったため、こちらを選択しました。

2026年現在の運休状況と代替ルート

スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅 オンラインチケット予約

2025年12月、大規模なサイクロンがスリランカ中部を襲い、土砂崩れにより線路が大規模なダメージを受けたため、2026年2月現在上記のルートは無期限で運休しています。

代替として、Ambewela-Badulla間で高原列車が走っており、上記のHaputaleやEllaにも停まります。ローカル電車の運賃なので、座席指定のチケットでも安価。

上り、下り共に1日数本の運行となるため、事前に予定の確認、チケットの購入が必須です。毎週水曜日にはAmbewela Odysseyという観光列車も運行しています。

至難の業!チケットの予約方法とおすすめ車両

乗車チケットは、数日前まで(空きがあれば同日)に駅でも購入可能ですが、自由席車両は観光客でごった返し、景色を楽しむ余裕は全くありません。もしくは、電車の始発駅で2時間以上前から並び、席を確保する必要があります。

座席指定チケットの入手とオンライン予約の注意点

そこで絶対におすすめしたいのが、インターネットでの事前予約。スリランカ政府鉄道局のウェブサイトから、クレジットカードでの購入が可能です。全て英語で表記されているため、難しさはありませんが、パスポート番号の入力が必要なため、ご準備を。

このチケットは、発売開始から数分で売り切れることが多いのですが、その理由は転売。外部旅行サイトなどで数倍〜10倍ほどの値段で転売されていることが多いです。発売開始は乗車日から1ヶ月前、スリランカ時間の朝10時

しかし、土砂崩れの影響で、電車の運行本数が減った現在、オンラインでの購入開始時期は定まっていません。2週間前から購入可能な時もあれば、10日前だったりするため、乗車まで1ヶ月をきったあたりから、頻繁にウェブサイトをチェックする必要があります。

乗車時のポイントとスムーズな移動のコツ

座席クラスは1等車から3等車まであります。1等車はエアコン完備の一方、窓が開けられないため、外を見るのには向いていません。

スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅 車窓

高原を走るためエアコンが必要なほど暑くならないので、窓が開けられて絶景が楽しめる2等車がおすすめです。

Ambewela/Nanu OyaからElla/Demodaraルートでは進行方向左側、Ella/DemodaraからAmbewela/Nanu Oyaルートでは進行方向右側の席が景色を見ることが出来ます。

※減便されている現在、ネット予約では座席指定ができません。

スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅 駅のホーム

乗車の際には、座席指定車両のドアから乗車しましょう。自由席車両と予約席車両の連結部分には鍵がかけられており、予約車両には一般客が入れないよう、厳重に管理されています。

筆者は乗車の混乱の中、自由席車両に誘導されてしまったため、車両間の移動に非常に苦労しました。

乗車前には余裕を持って駅に到着しましょう。チケットの個人情報(パスポート番号等)を確認されます。また、乗車後、駅員からチケットと座席番号を確認されますので、チケットは無くさないように気をつけましょう。

車窓から楽しむ絶景とNine Arch Bridgeのハイライト

茶畑や周辺の山々、そして地元の人々の暮らしを見ながら電車が進んでいきます。中でもハイライトはNine Arch Bridge。植民地時代の壮大な建築を車内から楽しむことができます。

スリランカの絶景を巡る紅茶列車の旅 列車

途中、乗降口の鍵を持った方が現れ、扉から身を乗り出して写真を撮ることを許可してくれます。もちろん、危険と隣り合わせですが、スリル満点の思い出写真が撮れます。

まとめ

今回は、近年日本でも注目を浴びているスリランカの紅茶列車を紹介しました。車窓から茶畑や滝、橋などの観光地を見物でき、スリランカの生の体験をできるおすすめのアトラクション。

土砂崩れの影響で、一般的に人気なNanu Oya-Ellaルートは無期限運休なものの、現在運行しているAmbewela-Badullaルートも見所満載です。

観光客にとても人気かつ減便している影響で、車内は常に混雑しているため、早めの座席指定予約が肝心です。車窓からの眺めはもちろん、現地の生活を体験できる列車の旅を、ぜひ体験してみてください。

Nanu Oya Railway Station

Ella Railway Station

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    西アフリカ在住の国際公務員。アフリカの日常的観光スポットから~旅行に役立つ情報まで幅広くお届けします。

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