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魅力深掘り!フォッサマグナと塩の道を辿る糸魚川旅ガイド【新潟】

<レトロなホーロー看板のある糸魚川駅近くにある建物>
新潟県は日本で第5位の広さを誇り、東西に長い地形が特徴で、海岸線は330kmに及びます。
それにより、県内では地域ごとに文化や習慣が異なります。
糸魚川市は新潟県の最西端に位置し、南には長野県、西には富山県と接しています。
北は日本海に面し、海、山、川という多様な自然環境が魅力です。
地域にはフォッサマグナと呼ばれる地質境界を間近で体感できるスポットや、海の幸と地酒が楽しめる居酒屋があり、観光の魅力が豊富です。
私のおすすめは、親不知・子不知の荒々しい海岸線や、旧北陸トンネルの歴史的な風景、塩の道が結ぶ陸上交易の歴史など、自然、歴史、食が三位一体となった旅です。
現地ならではの体験として、海と山の絶妙なコントラストを味わいながら、地元の食文化に触れるプランをご紹介します。
目次
親不知子不知の海岸と旧北陸トンネル
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親不知子不知は、長さ約15kmに及ぶ海岸線に、日本海の波と風によって、飛騨山脈(北アルプス)が海に沈み込む高さ300m〜400mに達する断崖の風景が広がります。昔から北陸道の難所として知られ、波間を見て狭い砂浜を駆け抜ける人々の話も残されています。この区間の国道の大半はトンネルと洞門で構成されており、建設当時の苦労が伝わってきます。
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国道脇の駐車場からほぼ垂直の崖を階段で下ると、レンガ造りの旧国鉄北陸本線トンネル「親不知レンガトンネル」に到達します。100年以上前に完成した全長約670mのトンネルは天井が低く、蒸気機関車時代の煤煙の付着が残っており、煤を浴びた乗客や機関士の苦労を想いを想像させます。平成26年には土木学会選奨土木遺産に認定されており、入口にはライトの貸し出しがあり、点灯して内部を照らすと、闇とレンガの雰囲気が一層深まります。写真映えだけでなく、歴史を肌で感じられる体験としておすすめです。
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フォッサマグナと塩の道
フォッサマグナはラテン語で「大きな溝」を意味する地質境界で、本州を東西に分ける大な構造線です。糸魚川周辺には糸魚川静岡構造線をはじめとした地質の特徴があり、断層沿いの地形は訪れる人に地球の歴史を身近に感じさせてくれます。フォッサマグナパークでは断層の状態を人工的に露出させ、東日本側と西日本側の岩石の違いを見学できます。水質にも影響があり、構造線を挟んだ数メートルしか離れていない井戸水の味に違いがあるなど興味深い現象が観察できます。
糸魚川には塩と海産物を内陸へ運ぶ「塩の道」があり、長野県の松本方面へ続く約120kmの生活道として昔の人々の生活を支えてきました。塩の道は国史跡に指定され、現在は歴史的観光名所として多くの人が訪れます。塩の道資料館は、江戸時代の民家を移築した施設で、歩荷や牛方の道具などを展示し、地域の歴史と暮らしを学べます。かつての塩の道を歩く体験や、道にまつわる話を聞くことで、地元の暮らしの知恵を深く理解できます。
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日本海の海の幸と地酒を満喫 居酒屋いのまた
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<店舗外観>
糸魚川駅近くの居酒屋・大人食堂 糸魚川いのまたは、新鮮な海の幸を使った料理が評判のお店です。地元で水揚げされた魚介を主に使用した刺身盛り、白身魚の刺身や甘えび盛りは、鮮度と旨味をダイレクトに味わえる一品です。店内はアットホームな雰囲気で、リラックスして食事を楽しめます。
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<白身魚と甘えびの刺し盛り>
まずは店のおすすめ料理として幻魚(げんぎょ)の唐揚げを注文しました。水深200メートルから1800メートルに生息するコラーゲンたっぷりのヌルヌルとした体の深海魚を唐揚げにした一品で、外はカリッ、中はふわっとした食感と魚の旨みが楽しめます。
続いてめひかりの唐揚げを注文すると、こちらは脂ののりが良く、サクサクの衣とジューシーな身が特徴でした。いずれもビールや地酒との相性が抜群です。
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<幻魚>
糸魚川は地酒も豊富で、「根知」と「謙信」という地酒をいただきました。根知は米の旨味が優しく広がる味わいで、刺身や唐揚げと相性が良い一方、謙信はコクとキレのある味わいで食事を引き立ててくれます。地元の風土を感じられる一杯を、料理とのペアリングを楽しみながらいただきましょう。
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<地酒・イメージ>
想像以上、期待を超えるおいしさに加えてリーズナブルは料金で大満足な糸魚川の夜となりました。
いのまたは周辺の飲食スポットの中でも人気店のため、事前の予約をおすすめします。新鮮な海の幸と地酒を組み合わせた「旅の締め」のひとときを、地元の雰囲気とともに楽しみましょう。
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- 大人食堂 糸魚川いのまた
- 新潟県糸魚川市大町2-15-31
- 025-555-7700
- 営業時間 月~土 18:00~21:30 ※日曜日定休
- https://www.instagram.com/itoigawa_inomata/
まとめ
糸魚川は、山と海が織りなす雄大な景観と豊かな食文化、さらに長い歴史を感じられるスポットが集まる旅先です。フォッサマグナパークで地質的特徴を観察しつつ、親不知・子不知の海岸線や旧北陸トンネルの歴史を見学し、塩の道の物語を知り、居酒屋では新鮮な海の幸と地酒を味わいます。
糸魚川は、見る、学ぶ、食べる、の三拍子が揃い、訪れる人の旅心を満たしてくれるでしょう。ミシュランの定義で「近くに訪れたら行く価値のある、優れた料理」が「星一つ」とされますが、「近くに訪れたら行く価値のある、優れた旅行先」とも言えるでしょう。
例えば、東京から金沢への旅行やアルペンルート観光で途中下車したり、長野県の白馬に行く際に足を延ばしたりと、アレンジが可能ですよ。
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えいた
- 旅の臨場感が届けばうれしいです




























