アムステルダムの中心地で屋外スケートを楽しもう!|オランダ

アムステルダムの中心地にあるミュージアム広場では、毎年冬になると屋外スケートリンクがオープンします。アムステルダム国立美術館の正面の池がスケートリンクに変わり、歴史的な建物を望みながらスケートを楽しめます。

スケート靴のレンタルもできるので、手ぶらで訪れる観光客も気軽に参加できるのが魅力です。リンクの周りには温かい飲み物や料理を提供するフードコートがあり、ホリデーシーズンならではの活気あふれる雰囲気を満喫できます。

目次

オランダの冬の風物詩

スピードスケート発祥の地といわれるオランダ

スピードスケート発祥の地といわれるオランダでは、スケートは国民的人気を誇るスポーツです。特にスピードスケートは圧倒的な強さを誇り、オランダの「お家芸」とも称されています。

さらにオランダにおけるスケートは、単なる競技としてだけではなく、子どもから大人まで楽しめる娯楽として日常生活に溶け込んでいます。オランダの人々は冬になるとマイスケート靴を持ち出し、スケートリンクはもちろん、凍った運河や池の上などでもスケートを楽しんでいます(上写真)。

アムステルダムの中心に位置するミュージアム広場では毎年、国立美術館前の池がスケートリンクに変身します。今年も「スケートリンク・ミュージアム広場(Schaatsbaan Museumplein)」が11月15日にオープンし、多くの人々で賑わっています。

地元の人たちと一緒に楽しむ

スケートリンク・ミュージアム広場

スケートリンク・ミュージアム広場では、スケート靴や手袋がレンタルできるため、手ぶらで訪れて誰でも気軽にスケートを楽しむことができます。混雑を避けたい方には、公式サイトで日付を指定して事前にチケットを購入するのもおすすめです。

澄み切った冬の空気の中、美しいアムステルダム国立美術館を背景にスケートを楽しめる、なんとも贅沢な体験です(上写真)。

子どもから大人まで皆が笑顔で、リンクには楽しそうな歓声が響きます。地元の人々と一緒に、オランダらしい冬のひとときを過ごせる、観光客にも大人気のスポットです。

子どもたちにはトナカイの形をした補助具や、オットセイの形をしたソリが人気

子どもたちにはトナカイの形をした補助具や、オットセイの形をしたソリが人気です。

オランダの冬を満喫する

スケートリンク・ミュージアム広場には入場無料のフードコート

スケートリンク・ミュージアム広場には入場無料のフードコートがあり、スケートをしない人も賑やかな雰囲気を味わえます。

冷えた体がほっと温まるホットチョコレートやグリューワインをはじめ、オランダのパンケーキ「パンネンクーケン(pannenkoeken)」、カリカリの衣に熱々のクリームがとろけるボール型コロッケ「ビターバレン(bitterballen)」、オランダの伝統的なマッシュポテト料理など、ダッチメニューも豊富に揃っています。

中でも、バターと粉砂糖をかけた一口サイズのパンケーキ「ポッフェルチェス(poffertjes)」は、オランダでぜひ味わっていただきたい冬の屋台の名物です。

アムステルダムの観光名所「マヘレの跳ね橋」を模したアイコニックな橋

スケートリンクの上には、アムステルダムの観光名所「マヘレの跳ね橋」を模したアイコニックな橋が架かっています(上写真)。冬の間だけ現れるこの橋の上からは、スケートリンクやミュージアム広場全体を見渡すことができ、記念写真のスポットとしても人気です。

ミュージアム広場は観光の中心地

ミュージアム広場はアムステルダムの中心に位置し、公共交通機関でのアクセスも良好です。周辺には観光施設やレストランも充実しており、一日中楽しめるエリアとなっています。

アムステルダム国立美術館ゴッホ美術館アムステルダム市立美術館MOCO美術館をはじめ、ボルス・カクテル・エクスペリエンスダイヤモンド博物館、世界三大コンサートホールに数えられるコンセルトヘボウなど、文化施設が集中しています。

また、すぐそばのPCホーフト通り(P.C. Hooftstraat)にはエルメスやカルティエなどの高級ブランドショップが立ち並び、ショッピングを楽しむこともできます。

ミュージアム広場は観光の中心地

1. アムステルダム国立美術館では2026年1月25日まで、美術館のファサードに設置された巨大スクリーンで、ナチス占領下のアムステルダムを描いたドキュメンタリー映画『オキュパイド・シティ(Occupied City)』を無料上映しています。

2023年のカンヌ国際映画祭で上映された作品で、スケートリンクから眺めることもできますし、週末には美術館内で音声付きの作品を鑑賞することもできます。

2. ミュージアムショップでは、アムステルダム国立美術館やゴッホ美術館など、さまざまなミュージアムのグッズを購入できます。個々のミュージアムに入館しなくてもお土産が買える便利なショップです。

3. MOCO美術館は2016年にオープンした現代アートの美術館で、バンクシーやロイ・リキテンシュタイン、草間彌生など世界的アーティストの展覧会が開催されています。

4. 冬のミュージアム広場の眺め。左端の新古典主義様式の建物はコンセルトヘボウ、右端の曲線的な建物は黒川紀章が設計したゴッホ美術館新館、その左隣の白いバスタブのような形状が特徴的な建物はアムステルダム市立美術館です。

ミュージアム広場には、世界各地から大勢の人々が訪れます。明るく賑やかなスケートリンク・ミュージアム広場は、楽しげな笑い声と音楽、きらめくイルミネーションで訪れる人を魅了し、自然と参加したくなるアトラクションです。

12月はクリスマスマーケットも開催!

12月はクリスマスマーケット
<Photo: Christmas Village>

ミュージアム広場では2025年12月4日から28日まで、クリスマスマーケット「クリスマス・ヴィレッジ」も開催されます(入場無料)。イルミネーションで彩られた広場に、温かい灯りの屋台が並び、クリスマスシーズンならではの賑やかな雰囲気を満喫できます。

12月にオランダを訪れる際はぜひ、スケートリンクと合わせて、クリスマスマーケットも散策してみてください。

「クリスマス・ヴィレッジ」の営業時間は下記の通りです:

  • 平日:12:00~21:00
  • 週末:11:00~21:00
  • 12月25日・26日:11:00~19:00

まとめ

スケートリンク・ミュージアム広場
<Photo: Christmas Village>

スケートリンク・ミュージアム広場は、アムステルダムの中心地で屋外スケートが楽しめる、地元民にも観光客にも人気の冬のアトラクションです。

アムステルダム国立美術館やコンセルトヘボウといった歴史的建造物を背景に、昼間は清々しい空気の中を、夜はライトアップされた幻想的な雰囲気の中でスケートを楽しめます。フードコートではオランダビールや温かい伝統料理でほっこりと休憩できるのも魅力です。

シーズン中はスケートレッスンやサイレントディスコ、ビンゴなどのイベントも開催され、地元の人々との交流も楽しめます。さらに12月28日までは「クリスマス・ヴィレッジ」がオープンし、クリスマスマーケットの雰囲気も同時に味わえます。

オランダで長く愛されてきたスケート文化を、この特別な空間で体験してみてはいかがでしょうか。

イベント情報

Schaatsbaan Museumplein スケートリンク・ミュージアム広場

  • 所在地:Museumplein, 1071 DJ Amsterdam
  • 開催期間:2025年11月15日~2026年2月6日
  • 営業時間:月~木曜 12:00~22:00, 金・土曜 10:00~23:00, 日曜 10:00~22:00
  • 定休日:無し   
  • 料金:スケートリンク利用料 8ユーロ, スケート靴レンタル 8ユーロ, 65歳以上スケートリンク利用料+スケート靴レンタル 5ユーロ
  • アクセス:アムステルダム中央駅よりトラム2, 12番で14分Museumplein下車徒歩1分
  • 公式サイト: Schaatsbaan Museumplein

※フードコートは入場無料。時期により営業時間が異なるため、公式サイトを要確認。

※施設の詳細やアクセス方法などは2025年12月時点のため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

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Kayo Temel

オランダ在住。アムステルダムの美術アカデミーで絵画を学び、イラストレーターとして活動中。20年の在蘭経験を活かして、オランダを満喫するためのローカルな情報をお届けします。

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