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さっぽろ羊ヶ丘展望台はクラーク博士像だけじゃない!見どころをまるっと紹介!|北海道

「さっぽろ羊ヶ丘展望台って、クラーク博士像前で写真を撮るだけでしょ?」なんて思っていませんか?
それは大きな誤解です!ポイントを押さえれば、遊びも見どころも盛りだくさんの楽しいスポットです。羊と触れ合ったり、季節限定のラベンダー畑で写真を撮ったり、冬にはスノーアクティビティも体験可能。
ジンギスカンやソフトクリームでお腹を満たすこともできます。行けば必ず楽しめる「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の魅力をお伝えします。
目次
- 1. 大志を抱く丘はこうして誕生した
- 2. 札幌滞在8か月半ながら永遠に残るクラーク博士の教え
- 3. クラーク博士像は札幌の人気フォトスポット
- 4. ここが見どころ、遊びどころ
- 5. 都会を望む丘で放牧される羊たち
- 6. レストハウス・オーストリア館
- 7. ラベンダー畑(夏限定)
- 8. スノーパーク(冬限定)
- 9. 訪れる際はイベントをチェック!
1. 大志を抱く丘はこうして誕生した
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さっぽろ羊ヶ丘展望台のある場所は、1906(明治39)年に国立の牛の研究牧場として開設。1918(大正7)年に綿羊百万頭自給計画が策定されたのを機に、月寒種羊場が設けられました。
丘の上には広い牧草地が広がり、札幌の街を一望できることから、1944年の地名変更で「羊ヶ丘」と名付けられました。
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戦後、風光明媚な景観が注目を集めると観光客が急増。研究を行っていた農林省北海道農業試験場畜産部はオーバーツーリズムから外部の立ち入りを制限することに。しかし、自治体や観光団体との話し合いの結果、敷地の一部が一般に開放され、1959(昭和34)年に「さっぽろ羊ヶ丘展望台」としてオープンしました。
それ以来、札幌を代表する観光スポットとして、地元の人にも観光客にも長く愛され続けています。
2. 札幌滞在8か月半ながら永遠に残るクラーク博士の教え
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さっぽろ羊ヶ丘展望台といえば、何と言っても「クラーク博士像」です。明治時代に札幌農学校(現・北海道大学)の初代教頭として来日した博士の言葉「Boys, be ambitious!(少年よ、大志を抱け)」は有名です。
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博士は札幌で生涯を過ごしたと思われがちですが、実際の滞在期間はわずか8か月半。1877年5月には帰国していますが、「少年よ、大志を抱け!」の名言は広く知られています。
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北海道大学構内のクラーク博士像には観光客や観光バスが集中し、研究活動に支障をきたす事態に。北大は構内への立ち入りを制限しましたが、観光客からの人気は収まりませんでした。
そこで札幌観光協会は、開拓精神を広く伝える新たな象徴としてさっぽろ羊ヶ丘展望台にクラーク博士像を建てる計画を立案。北大の理解を得て、計画が実現したのです。
3. クラーク博士像は札幌の人気フォトスポット
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丘の上で右手を高く掲げるクラーク博士像は、訪れる人々に元気と勇気をくれる人気者です。今ではさっぽろ羊ヶ丘展望台の定番フォトスポットで、地元の人も観光客も、このポーズで記念写真を撮っています。
ただし像が建てられたのは1976年(昭和51年)で、博士本人がこの場所を訪れたことはありません。
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像の台座には「大志の誓い」のポストがあります。方法は簡単です。展望台事務所で用紙を100円で購入 → 駐車場脇の「クラーク旅立ちの鐘」を鳴らす → 像の台座にある投函口へ入れます。
投函した紙は札幌観光協会が大切に保管し、本人が再訪して日付と名前を伝えると、内容を読み返すことができます。
4. ここが見どころ、遊びどころ
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<写真のチケットは札幌市民用です>
さっぽろ羊ヶ丘展望台は「見どころが少ない」「入場料が高め」と感じる人もいるようですが、ちょっとした工夫で体験の価値がぐっと上がります。ここからは、四季折々の魅力を紹介します。
5. 都会を望む丘で放牧される羊たち
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さっぽろ羊ヶ丘展望台では、その名の通り羊たちがのんびりと放牧されています。札幌ドームとしても知られる「大和ハウスプレミストドーム」を背にした羊たちの穏やかな姿を間近で見ることができます。
春には「羊の毛刈り」が行われ、年に一度、重い羊毛を「脱いで」夏に向けて衣替えをする様子も見学可能です。
※冬期間及び雨天時は放牧していません。
6. レストハウス・オーストリア館
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「なぜオーストリア館?」と思われる方も多いでしょう。実は1972年の札幌冬季オリンピックでオーストリア選手村として建てられ、その後さっぽろ羊ヶ丘展望台に移設されました。
1階ではシカ肉を使った料理やソフトクリームが味わえます。2階にはお土産も充実。隣接するレストハウスでは、名物のジンギスカンなどが楽しめます。
7. ラベンダー畑(夏限定)
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夏になると丘一面がラベンダー色に染まります。香りを楽しんだり、花を摘んだり、写真を撮るのにも最高のスポットです。SNS映えもバッチリ。
1,200㎡に約1,000株のラベンダーが植えられ、毎年7月上旬〜中旬に「無料ラベンダー刈り取り体験」が実施されます。
8. スノーパーク(冬限定)
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<2023年の様子>
冬のさっぽろ羊ヶ丘展望台では1月中旬から3月上旬に「羊ヶ丘スノーパーク」が開催され、チューブすべりや歩くスキー、ミニ雪だるま作り、かまくらなどが入場料だけで遊び放題です。歩くスキー用具も無料レンタルでき、手ぶらで雪遊びを満喫できます。
9. 訪れる際はイベントをチェック!
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そのほか、グルメイベントなど、季節ごとに多彩なイベントが行われています。アクセスは地下鉄東豊線「福住駅」から路線バスで約10分。車で訪れる場合は駐車場も完備されています。丘の風に吹かれながら、あなたの大志を見つけに出かけませんか?
さっぽろ羊ヶ丘展望台
- 所在地:北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地
- 電話:011-851-3080
- 営業時間:6〜9月 9:00〜18:00、10〜5月 9:00〜17:00
- 入場料:大人 1,000円(札幌市民 500円)、小中学生 500円、未就学児 無料(札幌市民小中学生 無料)
- 公式サイト:さっぽろ羊ヶ丘展望台
※時季により、営業時間を変更する場合がある。最終入場は各15分前まで
All photography is by Masakazu Yoshida
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吉田匡和
- 札幌市在住のよろずライターです。美味しい食べ物から温泉、穴場スポットや定番スポットの知られざる楽しみ方など、地元ライターらしい視点でワクワクを紹介します。



























