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【2026年版】富山市 街歩き モデルコース!ニューヨークタイムズ紙が選んだ「訪れるべき場所」1日ルート

<富岩運河環水公園から望む立山連峰>
「次回の旅は、観光客でごったがえす騒がしい観光地の喧騒から一歩離れて、質の高い文化体験と美味しい食事を効率的に楽しみたい」という旅の上級者のあなたへ。
"富山県富山市"が、その最適解だと思います。
2025年、富山市はニューヨークタイムズ紙の「訪れるべき52か所」に、日本からは大阪とともに選ばれました。
選ばれた理由は「混雑を避けながら文化的な感動とおいしい料理を楽しめる」というポイント。
この記事では、世界が注目する富山市の魅力を理解し、北陸新幹線富山駅周辺を徒歩や路面電車で快適に巡る、旅の上級者向け1日完結モデルコースを徹底解説します。
目次
- 旅の上級者が富山市を選ぶ理由::ニューヨークタイムズが認めた「知的な旅」の魅力
- 徒歩・路面電車でOK!富山市街歩きモデルコース概略
- 街歩きモデルコース詳細:旅人を唸らせる見どころと所要時間
- 富山市での宿泊はここを選ぶ:旅の上級者も満足の「ホテルJALシティ富山」
- 富山市の魅力まとめ
旅の上級者が富山市を選ぶ理由:ニューヨークタイムズが認めた「知的な旅」の魅力
富山市が今、旅慣れた人々に注目される背景には、単なる景色の美しさだけではない、街の構造と文化の深さがあります。
1. 混雑知らずの「コンパクトシティ」が生む快適さ
富山市が目指す「コンパクトシティ」の名の通り、主要な観光スポット、美術館、グルメスポットが富山駅周辺に徒歩圏内もしくは路面電車でアクセスしやすいエリアに集中しています。
- オーバーツーリズムと無縁: 観光地化されすぎていないため、人混みを避け、落ちついた「大人の街歩き」を楽しめます。
- 効率的な移動: 乗り換えや長距離移動のストレスがなく、旅の貴重な時間を文化体験やグルメを味わうことに集中できます。
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<富山市内を走る路面電車(富山地方鉄道)>
2. 街のあちこちから望む立山連峰と「水の都」の景観美
富山市の魅力の一つが、街の通りから雄大な立山連峰を望むことができる景観です。
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<街の通りのあちこちから見える立山の雄姿>
明治期まで神通川が流れていたことを偲ばせる松川が市内中心部を流れ、「水の都」としての風情を醸し出しています。
街歩きの途上に見られるこの景色は、旅人たちを魅了します。
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<木漏れ日が爽やかな松川沿いの散策路>
徒歩・路面電車でOK!富山市街歩きモデルコース概略
このモデルコースは、富山の「文化」「歴史」「建築」「食」のハイライトを、ストレスなく効果的に巡ることを意図しています。
各観光スポットの所要時間(目安)
- 09:30~10:00 松川茶屋(松川遊覧船(※1)と和菓子作り体験)
- 10:15~10:45 池田屋安兵衛商店(薬都の伝統文化体験)
- 11:00~11:15 島川あめ店(昔ながらの製法で水あめを作り続けている老舗)
- 11:30~11:45 月世界本舗(富山を代表する銘菓)
- 12:00~12:20 地場もん屋 総本店(朝採れ野菜、果物、花、お土産が揃う)
- 12:30~13:30 富山市ガラス美術館(隈研吾デザインのモダンなミュージアム)
- 13:45~14:15 富山市郷土博物館(戦国〜江戸時代の400年の歴史を知る)
- 14:30~15:00 富山市役所展望台(富山市街と立山連峰を一望)
※1 令和6年1月1日に発生した能登半島地震の被害を富山市も受け、令和7年現在工事中ですが、春の3~6月は工事を一時中止して船を運航しています(令和8年も運航予定)。工事は3年計画で完全復旧は令和9年3月の見込みです。(遊覧船乗船時間は約60分。)
※このモデルコースは昼食時間を考慮していません。取材時は池田屋安兵衛商店で薬膳料理を頂きました(約30分)。
街歩きモデルコース詳細:旅人を唸らせる見どころと所要時間
1. 富山城と松川:水の都のシンボル・遊覧船と和菓子作り体験
「水の都とやま」を象徴するのが、富山城跡の隣を流れる松川。
川の土手には「桜の名所100選」に選ばれた桜並木。春には桜が川の両岸に咲き誇り、桜のトンネルを松川遊覧船で通り抜けます。
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<写真提供:松川遊覧船>
桜や紅葉の時期以外にも、新緑が鮮やかな季節もおすすめです。
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※令和6年1月1日に発生した能登半島地震の被害を富山市も受け、令和7年現在、工事中ですが、春の3~6月は工事を一時中止して船を運航しています(令和8年も運航予定)。工事は3年計画で完全復旧は令和9年3月の見込みです。
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<松川茶屋>
また、遊覧船が発着する松川茶屋で和菓子作り体験(素材提供:菓子匠 平安堂)もできるようになりました。
菓子職人さんが付いていなくても自身で簡単に菓子作りを体験できます(約15分)。
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<筆者が作ったます寿司>
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職人さん手書きの作り方が同封されているので、簡単に菓子作りが体験できます。
想像以上に面白く、楽しく笑いながら作ることができました。お菓子も甘すぎず、すっきりと上品な味で美味しかったです。
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松川茶屋はカフェも営業しており、人気の「富山城抹茶パフェ」(800円)をいただきました。
お城の形をした最中の皮に餡やクリームを載せてパクリ。甘さとクリーム、サクサクしたグラノーラのバランスが絶妙でした。
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松川茶屋内には、滝廉太郎記念館(無料)が併設されています。
滝廉太郎は7歳から1年8か月間を富山で過ごしました。当時富山城址内にあった小学校に通っていた廉太郎少年はこの時のイメージが「荒城の月」の作曲のモチーフになったとも言われているそうです。
2. 池田屋安兵衛商店:90年の歴史を持つ「薬都」の文化体験
富山の歴史は「薬」抜きには語れません。
池田屋安兵衛商店は、昭和11年創業の老舗和漢薬種問屋。
建物はも富山市内で一番古い木造建築(昭和21年築)という貴重な文化財です。
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丸薬作り体験(無料): 昔ながらの丸薬作りを体験でき、富山が「薬都」として栄えた歴史の奥深さに触れられます。
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お店の2階では薬膳料理が提供されており、富山の食文化を健康的に体験できます。(要予約)
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健康膳のメニュー(季節によりメニューは変わります)
- 秋の味覚の白和え・・・豆腐の舌触りがコクがあって滑らか
- 南京茶巾絞り山かけ胡桃仁浜・・・とろろたっぷりで体ぽかぽか
- 甘海老と五種のキノコのココット・・・コクのあるキノコがたっぷり
- 高麗人参と鶏団子のスープ・・・体が洗われるような清涼感
- 黒米の山菜おこわ・・・おこわがむっちりしっとり
- 香の物(陳皮入り)・・・陳皮の爽やかさが口の中に広がる
- 野草茶(どくだみ、ハト麦、杜仲)・・・美味しい!お土産に買って帰りました
3. 富山市ガラス美術館:富山のガラス産業との関わり
ニューヨークタイムズ紙が特に注目したスポットの一つで、市立図書館が併設された複合施設。
あの隈研吾氏がデザインした斬新でモダンな建築です。
外観はガラス、アルミ、御影石で荒々しい立山連峰を想起させます。
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<富山ガラス美術館の外観>
しかし、一歩入ると富山産の木材がふんだんに使われた温かい雰囲気に包まれます。
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<内観。吹き抜けで広く高い空間が広がっています>
なぜ富山でガラス?:
かつて薬を入れるガラス瓶の需要が多かった富山。プラスチックや紙で代用されるようになり、ガラス需要は衰退傾向にありました。
富山市は高い技術の衰退を防ぐため、市を挙げてガラス産業を「学び(職人の育成)→制作(場の提供)→鑑賞(展示する場)」の3段階で守り、育ててきました。
この背景を知って見ると、この美術館の価値をより深く感じることができるでしょう。
ガラス美術館常設の「グラス・アート・ガーデン(6階)」には現代ガラス作家の巨匠デイル・チフーリ(Dale Chihuly)氏によるインスタレーション(空間芸術)作品が展示され、ガラスが生み出す奇跡の世界が広がっています。
富山市ガラス美術館の入館料はなんと200円。富山に訪れたら行かない手はありません。
※企画展は内容により料金が変わります。詳しくは公式サイトで確認してください。
4. 富山市グルメ:地場もん屋と伝統銘菓(月世界、島川あめ店)
富山はどちらかというと「観光の町」ではなく「職人の町」で、外向きの宣伝・PRがあまり上手ではありません。(私などはその不器用さ、奥ゆかしさに好感が持てるのですが。。。)
富山は食べ物が美味しい?
富山市在住の方から聞いた話です。
「〇〇(富山に近い一大観光地)に住んでいるお友だちが『美味しいものを食べに来た』と富山にやってくるんですよ。富山はブランド化が上手ではないので、全国的に有名なコレというのはあまり知られていないのですが、食べ物のレベルはとても高いと思います。観光地料金ではなく比較的リーズナブルですし」と。
富山の質の高い食文化は旅の上級者をも満足させます。
地場もん屋 総本店
いわゆる「道の駅」のような存在で、地元農家が朝持ち込む採れたての野菜や果物、地場産の食品が並びます。お昼過ぎには売り切れ商品が出るほどの人気。毎日通うお客さんもいるとのこと。富山の食の豊かさを実感できます。
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帰りの新幹線で食べるようにとミニ丼とおにぎりを買ったのですが、「冷めたお米も美味しい!」と感じました。
月世界本舗
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「月世界」は明治30年創業の富山を代表する銘菓。新鮮な鶏卵と和三盆、白双糖を煮詰めた糖蜜と合わせて乾燥させた、口の中でふっと溶ける口当たりのよい上品な菓子です。
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和菓子というとお茶というイメージですが、この月世界はブラックコーヒーにも合うと聞いて試してみました。
これが本当でした。月世界を口に入れコーヒーを含むとほろほろと溶けていき、カステラを食べているようなまろやかな甘み、旨みが広がっていきます。ベストマッチングです。
月世界と並んで「まいどはや」も人気です。
まいどはやとは富山弁で「こんにちは」「ごめんください」の意味を持つ言葉です。
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まいどはやはマシュマロに似た食感でふっくらふわふわ。優しい甘さでゆっくり口の中に溶けていきます。
島川あめ店
創業寛文三年(1663年)。富山市内で唯一昔ながらの製法で麦芽水飴を作り続けている老舗。
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かつて丸薬のつなぎや苦味消しに必須だった水飴は、富山の「薬都」の歴史を今に繋いでいます。
こちらが看板商品の麦芽水飴(680円)です。
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材料は澱粉と麦芽とお米のみ。
琥珀色に輝く水飴。穏やかでまろやかな甘さは余計なものが一切入っていない、自然で体に優しいことが舐めてみてよくわかります。
5.富山の歴史を今に伝え続ける: 富山市郷土博物館(富山城跡)と市役所展望塔
富山市郷土博物館
後世に建てられた富山城天守閣の内部が博物館になっており、400年以上にわたる富山の歴史を今に伝えています。
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<富山市郷土博物館>
千歳御門、石垣、鏡石は江戸時代当時のものが残り、歴史好きには見逃せません。
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<江戸時代当時の姿を残す千歳御門から天守閣を望む>
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学芸員の浦畑さん。この方のガイディングが素晴らしい。
やや複雑で入れ替わりが激しい富山城の歴史をわかりやすく説明していただき、しっかり理解できました。
富山市役所展望塔
船の形をした市役所の高さ70mの展望台から、360度ぐるり眺望。富山市街と雄大な立山連峰を望めます。しかも無料で入場できます。
夕暮れ時に訪れると、景色が特に美しく感動的です。
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富山市での宿泊はここを選ぶ:旅の上級者も満足の「ホテルJALシティ富山」
旅の上級者にとって、街の喧騒から距離を置いた質の高い宿泊体験は必須条件でしょう。
この記事では、富山駅至近の「ホテルJALシティ富山」を、実際に泊まった筆者の目線でおすすめします。
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<ホテルJALシティ富山の外観>
まず受けた印象は"スタイリッシュスマート"。
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<モダンなデザインのレセプション>
JALシティというとビジネスホテルというイメージでしたが、すべての面において想像を超え、洗練されていました。
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今回泊まった部屋がこちら。
スタンダードタイプでも平均25㎡の広さです。ソファもしっかり安定し、くつろげました。
昨年、さらに広いデラックスワイドツイン、リトリートスイートが新しく加わり、部屋タイプのバリエーションが増えました。
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<新設のデラックスワイドツイン(42㎡)>
ペットボトルのお水がない代わりに
ホテルには500mlのペットボトルのお水がサービスで置かれていることがありますが、ホテルJALシティ富山は違いました。
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なんと各フロアにウオーターサーバーがありました。
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ルーム内にはそのお水を入れるポットまで。
ウオーターサーバーを置いている理由は次の2つ。
- プラスチックごみを極力出さないように
- 富山黒部の美味しいお水を飲んでほしい
素晴らしい!私は水をたくさん飲みたいタイプなので、ホテルに泊まる時はコンビニで2リットルのお水を買ってからチェックインしています。このウオーターサーバーはありがたかった。
珈琲も一杯だてのマシーンが置いてあり、本格珈琲が味わえました。
快適なバスタイムを満喫
さらに嬉しかったのが、バス、トイレ、洗面所がセパレートであることです。
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ホテルは機能的で泊まるには便利ですが、唯一不満なのがユニットバスです。
狭い、トイレ、洗面スペースが濡れやすい、浴槽は窮屈の三重苦。
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大きな浴槽がでんと構え、洗い場があります。頭上にはレインシャワーも付いていました。
ユニットバスの場合、浴槽に給水制限のラインがあって一定以上お湯が溜まると溢れないようにそれ以上貯められなくなります。
体の大きな私はいつも浴槽にしっかり浸かれないのです。ホテルJALシティ富山では首まで浸かることができ、体を芯から温めることができました。
絶対食べるべき朝食
今回、ホテルJALシティ富山に泊まって一番印象深かったのは、朝食のレベルの高さです。
断言します。このホテルに泊まる時は「絶対朝食を食べてください!」
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<ホテル1階にあるCAFE CONTRAILが朝食会場>
ガラス張りで天井が高く広い空間でゆったり食事を楽しめます。
どれも美味しいので言い始めたらキリがないのですが、筆者独断の必食メニューを紹介します。
断トツのイチ押しは"卵かけごはん"です。
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ここの卵かけごはんは生卵ではないのです。
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「卵かけごはんをお願いします」と頼むと、卵を出汁に数秒くぐらせてからごはんに乗せて渡してくれます。
そしてこちらのコーナーに進みます。
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この中の自家製醤油麹!これがばかウマです。
こちらが完成形。
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卵とお米もこだわりぬいた素材を選んでいます。
最上級の素材たちをワシワシしとかき混ぜて一気に口の中へ投入。「あ~日本人で良かった~」
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<ます寿司>
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<すり身揚げも料亭レベルの味>
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沖漬け、黒作り、にしん昆布巻き、青菜のよごし(茹でた野菜を味噌と和えて炒めたもの。夜作って朝食べることから夜越し)などお酒が、いやごはんが欲しくなるおかずが並びます。出汁の効いた味噌汁も絶品でした。
ホテルJALシティは全国区ですが、富山愛に溢れた地元の美味しいものが食べられます。
ブランド肉や刺身といった豪華な食材ではなく、こういうものこそが"ごちそう"と言えるのではありませんか。
私はこの朝食を堪能するために前夜の夕食を抑えたほどです笑。
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卵かけごはんはもちろん、おかわり!
富山市の魅力まとめ
「富山市 街歩き モデルコース」は「リピート確実」な旅です。
富山市は、メジャーな一大観光地の「派手さ」とは一線を画した、"本当の豊かさ"を持つ街です。
ニューヨークタイムズ紙が「2025年に訪れるべき52か所」に選んだ意味は、実際に街を歩いて深く感じることができます。
街や人々の落ちつき、美味しい食べ物、そして効率的に巡れるコンパクトな街の構造。
次の旅は、この「富山市 街歩き モデルコース」を参考に、豊かな水の都とやまの魅力を存分に堪能してください。
あと、北陸新幹線からの車窓の風景がとても美しいのもGoodポイントです。特に長野~上越間の峰々が美しい。そして日本海に出たら海沿いを走ります。私は数ある新幹線路線の中では北陸新幹線からの車窓風景が一番好きです。
関連サイト
路面電車を駆使することにより、さらに富山市を楽しむことができます。
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※記事の掲載内容は2025年12月に取材した時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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シンジーノ
- ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。




























