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「mana kitchen」ウブドのサヤンで癒される レストラン|インドネシア

皆さま、こんにちは。
11月のバリ島は、本格的な雨季らしい天候が続いています。私の住むエリアは比較的雨が少ないのですが、観光客に人気の地域では強い雨に見舞われる日もあります。
空から小さな雨粒が落ちてきて「降り始めたかな」と思った直後に、急に激しくなることもあります。雨が気になり始めたら、早めに建物内へ移動されると安心です。
雨季にバリ島へご旅行される方は、雨が降ってきた際に無理をせず、素敵なカフェやホテルのレストランで非日常をゆっくり楽しんだり、ショッピングモールで買い物をしたりと、屋内で落ち着いて過ごす時間を選んでみてはいかがでしょうか。
今回は、そんな雨季でも安心して楽しめる、「おしゃれ(映える)・エコ・ヘルシー・美味しい・安心価格」など、いろいろな魅力がつまったウブドのレストラン「mana kitchen」をご紹介します。
目次
mana kitchenってどんなお店?
Mana Kitchenは、バリ島ウブドのサヤン地区にある「Mana Earthly Paradise」という3つ星ホテル(ヴィラとドミトリー)内にあるレストランです。
和のスーパーフードとインドネシア料理を融合させた、オーガニックでプロバイオティックな料理を提供するジェネラティブ・ダイニングとして知られています。
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ジェネラティブ・ダイニングとは、食べるほどに自然や地域が再生されることを目指す食の取り組みのことで、再生型農業の食材を用い、無駄を減らし、地域の中で循環する仕組みを重視している点が特徴です。
Mana Kitchenでは、食を心・体・魂を癒やす"薬"と捉え、良い食事が人の力を引き出し、未来の世代の健康を支えるという理念のもとで料理が提供されています。
そして、これらのメニューを手がけているのは、沖縄出身でフランス料理の経験を持つシェフ・比嘉泰宏さんです。
現地の食材を大切にしながら、日本人シェフならではの繊細な感性が料理に活かされています。
また、Mana Earthly Paradise自体もエコヴィラを掲げており、ウブドの静かな環境で自然の風を感じながら滞在できるつくりになっています。
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こちらは、Mana Earthly Paradiseの前にある通りの様子です。ウブド中心部と比べると自然が多く、とても落ち着いた静かな環境です。
施設の詳細が気になる方は、下記リンクから公式ホームページをご覧ください。
- 公式サイト:Mana Earthly Paradise
mana kitchenのこだわり
Mana Kitchenでは、お料理に使う食材やキッチンの環境、配達注文時の梱包に至るまで、随所にこだわりが見られます。
無添加やオーガニックを徹底した取り組みが多く、小さなお子様連れの方にも安心だと感じました。
こだわりのオーガニック野菜
Mana Kitchenで使用される野菜は、敷地内のパーマカルチャー農園で育てた在来種が中心です。地産地消を大切にし、サステナブルな取り組みを実践しています。
この農園では、農薬・化学肥料・GMO種子・F1種子を使わず、オーガニック栽培を徹底しています。
食材や調味料、調理について
インドネシアの伝統料理やスパイスに、和の発酵食(玄米・麹・甘酒など)を組み合わせた料理が特徴です。
特に発酵玄米は印象的で、10日間発酵させることで食物繊維やビタミンE、酵素が増えるといわれています。
さらに、以下の項目については徹底的に排除しています。
- MSG(化学調味料)およびその他の人工添加物
- 輸入食材
- 電子レンジ
- 持続不可能な赤身肉
再生型で環境に優しい事業活動
調理過程で出た生ごみは、敷地内のパーマカルチャー農園の肥料として再利用しています。
また、再生可能なエネルギー源を積極的に活用しています。
- 太陽光照明
- ろ過された雨水
- インドネシア各地から回収された再生木材などのリサイクル素材
配達注文の入れ物まで、こだわりが詰まっている
配達注文の際には、「ベセック」と呼ばれる竹の編み込み容器に料理を入れて届けられます。
可能な限りバナナの葉でお料理を包み、その上でベセックに収めて提供されます。
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画像がそのベセックです。とても丈夫というわけではなく(バリの方々は一度使って処分することが多いようです)、長持ちする容器ではありませんが、リサイクル素材で作られており、テイクアウト用としてはぴったりだと感じました。
mana kitchenの店内と雰囲気
それでは、mana kitchenの店内をご紹介します。
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こちらがmana kitchenの入り口です。
向かって左手には、「mana market」があり、オーガニックの食料品・パーソナルケア用品・衣料品・家庭用品などの環境にやさしい商品が揃っています。
パーマカルチャーガーデンで育てた野菜も並んでいました。今回は時間の都合でゆっくり見られませんでしたが、食後にお土産を探すのも良さそうです。
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入口近くには広々としたテーブル席があります。
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小さなお子様向けのイスも用意されていて、ファミリーでも利用しやすい環境です。
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ガーデン側に出ると、バーカウンターがあり、その周辺にもゆったりとした席が広がっています。
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ガーデンは南国らしい植物が活き活きとしていて、とても開放的です。
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今回はこの席を利用しました。予約なしの訪問でしたが、好きな席を選ばせていただけました。大人6人で座ってもゆとりがあり、広々としたテーブルでした。
このガゼボには扇風機が2つあり、気温が高い日でしたが快適に過ごせました。
同じような席は、ほかにも3〜4つほどあったように思います。
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座った席のすぐ近くには、子ども用のプレイグラウンドがありました。
小さなお子様連れの場合でも、子どもはガーデンやプレイグラウンドで遊び、大人は安心して食事を楽しめる環境だと感じました。
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プレイグラウンドの横には、用途が気になる建物がありました。イベントなどで使われるのかもしれません。
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この建物の先はヴィラエリアとなっており、宿泊者以外は立ち入り禁止です。
mana kitchenは宿泊者以外でも利用できますが、このような形で動線が分けられていました。
ウブドらしい、静かでリラックスできる雰囲気が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
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キャッシャーの横には、デリスタンドもありました。
そちらで扱っているデリのメニューは、下記リンクから確認できます。
- デリメニュー:protein deli menu
このあと、気になるmana kitchenのメニューとお料理をご紹介します。
mana kitchenのメニュー・お料理
mana kitchenは三ツ星ホテル内のレストランであり、オーガニック食材を使った料理やサステナブルな取り組みを行っているため、日本の感覚だと「価格が高いのでは?」と思われるかもしれません。
けれども、実際のメニューをご覧いただくと、日本の一般的な飲食店と大きく変わらない価格帯で提供されていることが分かります。
ここでは、公式ホームページに掲載されているメニューとあわせて、この日にいただいた料理と飲み物をご紹介します。
2025年11月現在、100K=100,000ルピア(約930円)/10K=10,000ルピア(約93円)です。
おおよそ 100K=1,000円、10K=100円 と考えると計算しやすいと思います。
※以下の価格はすべて2025年11月時点のものです。
この日は友人たちとランチで伺い、ランチセットと飲み物を注文しました。
まず驚いた「サービスウォーター」
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最初に驚いたのは、水がサービスで提供されたことでした。日本では当たり前ですが、バリ島のレストランでは水は有料のことが多いので、ちょっと嬉しいポイントでした。
日本人オーナーやシェフが手がけているレストランということもあり、細やかな気遣いを感じました。
ドリンクとグランドメニュー
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こちらは PASSION MINT JUICE(パッションフルーツ&ミントのジュース)。
テーブルに運ばれてきた瞬間、鮮やかな色合いがぱっと目に入り、思わず写真を撮りたくなるような映えるジュースでした。価格は38,000ルピア(約360円)。
オーガニックを大切にしているお店で、このクオリティのジュースがこの価格というのは、正直少し驚きました。
メニューには「make your own medicinal tea 42」という、薬草を使ったオリジナルティーを自分でブレンドできるお茶もありました。そのほかにも、ジュース、カクテル、ビール、ワインなど種類が豊富です。
グランドメニュー(和食を含む幅広いラインナップ)は下記リンクから確認できます。どれも丁寧に作られているのに、気軽に注文しやすい価格帯だと感じました。
- メニュー:menu mana kitchen
- キッズメニュー:kid's menu
ランチセットメニュー
ランチセットは「メインセット」と「デリセット」の2種類があります。今回はランチ目的で訪れたため、「メインセット」をオーダーしました。
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メインセット内容
- メインディッシュ
- スープ
- デリ2品
- ロケットサラダ(ルッコラのサラダ)
- 発酵玄米
デリセット内容
- メインなし
- スープ
- ロケットサラダ
- 発酵玄米
- デリ3品
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メイン、デリ、スープはそれぞれ数種類から選べます。
今回オーダーしたメニュー
今回は、次のメニューを選びました。
- メインディッシュ:PATTAYA OCTOPUS(タイ風レッドカレーソースで煮込んだタコと椎茸)
- デリ:SORGHUM SALAD(ソルガムと野菜の塩麹和え)、WAKAME SALAD(わかめときゅうりのポン酢和え、他のお野菜も入っていました)。
- スープ:AMAZAKE GAZPACHO(甘酒麹をつかったガスパチョ)
これだけ手間のかかったオーガニック料理がそろったランチセットで、価格は 115,000ルピア(約1,100円)。
このボリュームと内容でこの価格は驚きです。今ではファストフードでも同じくらいのセット価格になることがありますよね。
気付けば、メイン以外は酸味のあるデリやスープを選んでいました。この日はとても暑かったので、自然とさっぱりしたものに惹かれていたのかもしれません。
次に訪れる機会があれば、ほかのメインやデリも楽しんでみたいです。酸味のないお料理もたくさんありますので、詳しくは下記リンクからメニューをご覧ください。
- メニュー:deli lunch set
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写真では分かりにくいのですが、メインディッシュのお皿は深さがあり、想像以上のボリュームでとても食べ応えがありました。
さらに、盛り付けも美しく、SNSでも映えそうな仕上がりです。
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こちらはデリ2品が分かりやすい角度から撮影したものです。手前が WAKAME SALAD(わかめときゅうりのポン酢和え)、右奥が SORGHUM SALAD(ソルガムと野菜の塩麹和え)です。
オーガニック野菜や発酵玄米がどれも美味しくて、お腹いっぱいで本当に満足でした。食べ終わったあとにふっと幸せな気持ちになれて、mana kitchenの丁寧なこだわりを感じられる時間でした。
最後に
今回、私が mana kitchen を訪れたのは、仲の良い友人たちとの会食で「雰囲気が良さそうだよ」とすすめてもらったのがきっかけで、そのときは特別な下調べもしておらず、お店のこともほとんど知らないまま向かっていました。
ウブドにはヘルシー志向のお店やビーガン・マクロビのお店が多いのですが、私も友人たちもそのジャンルに詳しいわけではなく、mana kitchen を選んだ理由は本当にシンプルで、「評判が良くて、落ち着いて過ごせそうだったから」でした。
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実際に行ってみると、その印象のまま、終始リラックスできる雰囲気でした。店員さんも気さくで、特別な知識がなくても自然体で過ごせる空気があります。
店内には子ども用のイスやプレイグラウンドもあり、ファミリーでも利用しやすい作りになっています。誰でも気軽に楽しめる、あたたかいお店だと感じました。
ジンバランとはまた違う、静かで落ち着いた空気が流れていて、ウブドのサヤン地区ならではの、少し昔のバリ島を思わせる雰囲気も印象的で、ちょっと足を延ばしただけなのに、ふらっと小旅行に来たような気分に。
今回はランチを中心に楽しんだので、次に訪れるときには気になっていた別のメニューも試してみたいと思っています。また、ウブドには、ほかにも魅力的なレストランがたくさんあります。
気になる方は、こちらのまとめもチェックしてみると、さらに選択肢が広がると思います。
バリ・ウブドの食体験が想像以上!絶品レストラン&カフェ3選【インドネシア】
mana kitchen
- 所在地:JL. Raya Sayan, Banjar Mas, Gang Emas, Ubud - Bali.
- 電話番号:+62 361 9087788
- WhatsApp:+62 811 3809788
- 営業時間:8:00~22:00
- 定休日:無し
- 公式サイト:mana kitchen Instagram
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Kucing
- 2014年に日本からバリ島へ移住。現在は夫・猫の姉妹と暮らしている主婦です。バリ島のおすすめ情報からディープなバリ島の姿まで、幅広い内容を在住者目線でお届けします!どうぞよろしくお願いします♪



























