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ベトナム歴史巡りの旅|ダナンから行く「フエ」の楽しみ方

日本人旅行者の中には、海外旅行先の歴史を調べ、遺跡や寺院に積極的に訪れる人も多くいます。ベトナム人ツアーガイドの多くが「日本人はベトナムの歴史に興味を持ってくれるから好き」と言います。
そこで、ここでは日本人旅行者に人気のベトナム中部ダナンから行ける、世界遺産の都市「フエ」の楽しみ方を紹介します。
目次
- 世界遺産の都市「フエ」観光の魅力
- フエに行くのはダナン発の現地ツアーがおすすめ
- 個人的に体験してほしいフエ現地の楽しみ方|「ドラゴンボート遊覧」
- フエ観光の楽しみ方|フエ料理を堪能しよう
- フエの歴史巡りで押さえておくべき観光スポット
- まとめ|次のダナン旅行はフエ+ホイアンでベトナムの歴史巡りをしよう
世界遺産の都市「フエ」観光の魅力
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ベトナム中部フエは、1802年から1945年までベトナム最後の王朝である阮朝(グエンちょう)の都として栄えた「古都」です。ベトナムには全国8か所の世界遺産がありますが(2025年時点)、フエの建造物群はベトナムで最初に登録されました(1993年)。
フエの見どころは世界遺産に登録された歴代皇帝の建築物の見学が第一に挙げられ、またフオン川によって南北に分断される旧市街と新市街の町散策も見逃せません。
リゾート地として観光開発されたダナンやホイアンとはまるで違う、ゆっくりと流れる歴史情緒漂う時間を満喫できるのがフエ観光の魅力です。
フエに行くのはダナン発の現地ツアーがおすすめ
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フエにはフバイ国際空港がありますが、日本から直行便が出ていないため、ダナンから行くのが一般的です。旅慣れた方なら自分で長距離バスチケットを手配できますが、初めてのベトナム旅行者であれば、ダナン発の日帰り現地ツアーに参加するのが安心です。
日帰りツアーでは歴代皇帝の作った廟や別荘地を見学して回るルートが一般的です。そのため、市街地を散策する時間はもしかしたらないかもしれません。フエ市内の観光も譲れない、という方は、1泊2日の旅程を組んで自分で回ることになります。
個人的に体験してほしいフエ現地の楽しみ方|「ドラゴンボート遊覧」
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もしフエ現地に滞在する旅程を組むことができれば、ぜひ体験してほしいのがこちらの「フオン川を遊覧する夜のボートツアー」です。
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船上で民謡や伝統音楽鑑賞をしながらフエの夜景を愛で、灯篭流し体験もできます。
船は複数社出ていて、船主と直接交渉するか、乗船場の受付でチケットを買うことができます。交渉に慣れていないとぼったくられる可能性が高いので、フオン川沿いの新市街方面にあるトア・カム乗船場からドラゴンボートに乗るのがおすすめです。
トア・カム乗船場
- 住所:49 Lê Lợi, Phú Hội, Huế, Thành phố Huế
- 電話:02343846743
- 営業時間:6:30~23:00
- 料金:9万~20万ドン
フエ観光の楽しみ方|フエ料理を堪能しよう
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フエの歴史を語る上で欠かせないのが「フエ料理」です。皇帝・皇族を満足させるために、全国の優秀なシェフをフエに集め、独自の食文化が発展したと伝えられています。
一般的なベトナム料理と異なり、多種多様な香辛料やハーブを使って調理するのが特徴で、高級食材を使ったフエ料理は「宮廷料理」と呼ばれ、現在でも再現したものが食べられています。
新市街には旅行者向けのフエ料理レストランが数多くあるので、ネットで口コミを調べて行ってみると良いでしょう。
フエの歴史巡りで押さえておくべき観光スポット
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フエの歴史巡りで押さえておくべき観光スポットは、基本的にダナン発の日帰りツアーに組み込まれている世界遺産の建造物となります。これらの建造物は旧市街・新市街に散らばっているため、ツアーでなく自力でフエ旅行を計画する場合も、現地のツアーに参加するのが一般的です。
以下はその中でも事前学習も含めてしっかりと押さえておくべき要所を紹介します。
1.ミンマン帝廟(2代皇帝)
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フエの世界遺産建造物を見学すると、歴代皇帝が何を信仰していたのかや、当時の時代背景が良く分かります。その中でもミンマン帝廟は広大な敷地を持ち、中国儒教様式を取り入れ、カトリック教を排除しているのが特徴です。
中国紫禁城を模倣した古典様式を見ていると、中国との蜜の関係が思い浮かびます。
ミンマン帝廟
- 所在地:QL49, Hương Thọ, Hương Trà, Thừa Thiên Huế
- 開館時間:7:00~17:30
- 料金:15万ドン
2.カイディン帝廟(12代皇帝)
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先ほど紹介した2代皇帝ミンマン帝廟とはまるで異なる絢爛豪華の廟。12代カイディン帝の時代はフランス統治時代であったため、ミンマン帝時代の厳格さより、西洋の自由さを重視しているのが特徴となります。
廟の中央にはミンマン帝の等身大の銅像があり、その下には遺体が眠っているとされていますが、真実のほどは定かではありません。廟内の壁にはガラスなどの破片(モザイク)が埋め込まれており、これらはわざわざフランスから輸入していたようです。また、日本の磁器の破片も多く使用されています。
カイディン帝廟
- 所在地:Núi, Châu Chữ, quận Thuận Hóa, Thành phố Huế
- 開館時間:7:00~17:30
- 料金:15万ドン
3.阮朝王宮
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歴代13代の皇帝が阮朝王宮は居所とした王宮で、旧市街のフオン川沿い建つ広大な敷地面積を持っています。王宮周辺には複数の博物館・美術館や馬車乗り体験などもあるので、時間があれば散策してみてください。
ただし、フエはベトナム戦争の陸上の激戦区でもありました。そのため、王宮の大部分が焼け野原になってしまい、現在でも復旧作業が続いています。王宮内部ではコンピューターによる3D再現されたものをモニターで見ることができるほか、皇帝の衣装を着て記念撮影や、お土産の買い物などができます。
阮朝王宮
- 所在地:P. Thuận Hòa, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
- 開館時間:7:00~17:30
- 料金:20万ドン
まとめ|次のダナン旅行はフエ+ホイアンでベトナムの歴史巡りをしよう
今回はダナンから行くフエ観光の楽しみ方をご紹介しました。同じく世界遺産に登録されたホイアンも日本人にとってはゆかりのある観光地です。
歴史好きの方は、ぜひ次のダナン旅行ではフエとホイアンに訪れて、ベトナムの歴史を学んでいってください。
フエ
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古川悠紀
- ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!




























