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スウェーデンの暮らしと文化|自然、デザイン、そしてFikaに学ぶ「心の豊かさ」

自然豊かなスウェーデンでは、四季の変化を受け入れ、心地よさを追求する独自のライフスタイルや文化が根付いています。
この記事では、私がスウェーデンでの暮らしを通して見えてきた「心の豊かさ」につながる3つの視点、自然との共生、デザインと教育、食とコミュニケーションに焦点を当ててご紹介します。
目次
1. 自然の恵みを生活に取り込む「自然との共生」
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スウェーデンでは、自然の偉大さや厳しさを生活に積極的に取り入れる姿勢が見られます。日々の暮らしの中に自然を大切にする文化が深く根付いている点は、四季があり自然災害の多い日本人の考え方にも通じる部分があります。
子どもたちの健やかな成長を支える外遊びと昼寝
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スウェーデンでは、保育園で外遊びが大切にされ、自然に触れることの意味を教える教育が行われています。冬が来る直前まで、乳幼児を外の空気を吸わせて昼寝させるカリキュラムがあるのも特徴です。
冷たい空気を吸うことで肺を強くする、部屋の空気より屋外の方が新鮮という考えから、冬でも屋外で昼寝をさせる習慣があり、専用の暖かい寝袋が用意されます。
季節の移ろいを体で感じ、楽しむ暮らし
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冬の寒さの中でも、人々は窓辺にキャンドルのようなライトや星形の照明を飾り、暗い冬を明るく温かく過ごす工夫をしています。
日照時間の短い冬には、晴れた日に仕事を半日休んで、外のスポーツや活動を積極的に取り入れたり、日光浴を水着姿でする姿も見られます。
動物たちと身近な食文化
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街中や森でうさぎ、鹿、リスなどの多くの野生の生き物を見かけます。
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夏から夏の終わりにかけては、リンゴや野生の果物(日本でいう柿のような親しまれ方)が森や家の庭にたくさん実ります。
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市場では、野生の熊や鹿、ヘラジカなどの加工肉や生肉が売られており、ジビエを食べる文化があります。
2. 心地よさを追求する「デザインと教育」
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スウェーデンの街や公共施設には、多くの高度なデザインが見られます。これは、多くの人が心地よく生活したり、安心してくつろげるコミュニティを創ろうとする姿勢の現れです。
利用者のための公共デザイン
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図書館などの公共の場では、座りやすい椅子や、目的によって異なる椅子のデザインが取り入れられています。子どもでも分かりやすいデザインがされており、教育への力の入れようが感じられます。
University Library
- 所在地:Gjuterigatan 5, 553 18 Jönköping, スウェーデン
Jönköpings Stadsbibliotek
- 所在地:Dag Hammarskjölds plats 1, 553 22 Jönköping, スウェーデン
3. 日常に溶け込む「食とコミュニケーション」
スウェーデンの暮らしに欠かせないのが、コーヒーやお茶を飲みながら甘いスイーツやサンドイッチを楽しむ「Fika(フィーカ)」の文化です。
生活に根付いたFika
スウェーデン人は、一日のうち一回でもお茶を楽しみながら話す機会を設けています。男性同士でコーヒー一杯で語りあっている姿も多く見られます。
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スーパーやカフェにはコーヒーに合うようなサンドイッチやケーキが多く、Fikaが生活に深く溶け込んでいます。カフェによっては、フィルターコーヒー(レギュラーコーヒー)のおかわりが無料になるサービスもありますよ。
※この情報は2025年10月の体験に基づいています。
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キハル
- 小学校教師を4年間務めた後、英語の能力を高めるためにアメリカのサンフランシスコで2年オペア留学をしました。今も就学のため、海外に住んでいます。教育、福祉、ジェンダー、人権について興味があり、旅行も大好きです。海外に少しでも興味のある方に記事を読んでいただければ嬉しいです。




























