アメリカ・バッファローからナイアガラを楽しむコースのご紹介

<TOP画像:アメリカ側から見たナイアガラ(Photo by GoodLifeStudio via Canva)>

ナイアガラの滝といえば、カナダのイメージが強いと思います。ですので、トロントからナイアガラの滝を見に行く観光客はたくさんいます。

もちろんメジャーコースではありますが、実はアメリカのバッファロー周辺の観光地にも立ち寄りながらナイアガラを満喫するコースも魅力がいっぱいです。

今回は、アメリカ側をメインに楽しむナイアガラを紹介していきます。

目次

アメリカ・バッファローってどのあたり?
バッファローからナイアガラへ向かうメリット&デメリット
私が楽しんだバッファローのスポット

アメリカ側からナイアガラの滝を楽しむ

アメリカ側からカナダに渡る

まとめ

アメリカ・バッファローってどのあたり?

バッファロー(Buffalo)からナイアガラまでは、車で北に約30分と近いです。トロントからナイアガラまでが1時間半かかることを考えたらかなりの近距離です。

日本からの直行便はないですが、バッファロー・ナイアガラ国際空港があるので、アメリカ国内からアクセスしやすいエリアです。

バッファローからナイアガラへ向かうメリット&デメリット

ウォーターフロントからのバッファローの街並み
<ウォーターフロントからのバッファローの街並み(Photo by CI_ROME via Canva)>

まずは、バッファローからナイアガラへ向かう場合のメリットとデメリットをお伝えしておきます。

メリット

  • バッファロー近辺で宿泊するのは比較的安い
  • 夏のピークシーズンでもカナダ側より空いている
  • アメリカ観光のひとつに組み込みやすい

デメリット

  • 日本からの直行便はない
  • 滝の全景を一望するにはカナダ側に渡る必要がある
  • 観光地の華やかさやショッピングエリアは少ない
  • 公共交通機関としてGreyhoundやFlixBusがあるが、周遊するならレンタカーのほうがよい

私が楽しんだバッファローのスポット

私が行ったときは、バッファローとナイアガラの間にあるエアビー(Airbnb)を利用して宿泊したので、バッファローの街中にいる時間は短かったですが、この2箇所はなかなかおもしろい場所でした。

バードアイランドピア(Bird Island Pier)

バードアイランドピアのスタート地点。遠くに見えるピース・ブリッジを超えたところまで伸びています
<バードアイランドピアのスタート地点。遠くに見えるピース・ブリッジを超えたところまで伸びています。>

エリー湖とオンタリオ湖をつなぐナイアガラ川にユニティ島という小さな島があり、そこからエリー湖に向かって細い防波堤があります。その長さ約3.5kmを歩くことができます。

鳥もたくさん飛んでいますし、何と言っても川の水量に圧倒されます。この川の水がナイアガラ滝に落ちるのかと思うと、スケールの大きさを感じました。

バードアイランドピアの先端からの風景動画です。ビルが見えるのがバッファロー中心街。右岸はカナダです。

>>動画はこちらからバードアイランドピア(Bird Island Pier)

https://youtube.com/shorts/EuCXv6FAkvk?feature=share

バードアイランドピア(Bird Island Pier)

アレンタウン(Allentown)歴史地区の町並み

アレンタウン(Allentown)中の建物どれも個性的で歴史を感じました
<アレンタウン(Allentown)中の建物どれも個性的で歴史を感じました>

バッファローのダウンタウンから少し北にあるアレンタウン(Allentown)は、19世紀の歴史的な建物が立ち並ぶおしゃれな町で歴史地区に指定されています。

アートギャラリーやアンティークショップが点在し、古き良きアメリカのカラフルでユニークな建物がお散歩を楽しくしてくれます。建物は現役で住居の家もありますが、レストランやカフェになっているのもありますので、休憩で立ち寄れば内装も見れますよ。

アレンタウン(Allentown)中の建物の外にある階段
<この階段はなんのためなんでしょう?>

アレンタウン(Allentown)歴史地区

アメリカ側からナイアガラの滝を楽しむ

アメリカ側から見たカナダ側のナイアガラの街
<アメリカ側から見たカナダ側のナイアガラの街>

アメリカ側はカナダ側のショッピングやエンターテイメントがある観光地的な要素はとても小さく、のんびりした感じが味わえます。私が初めて行ったときは、こんなに違うんだ!とびっくりしました。

ナイアガラ・フォールズ州立公園を散策する

左の建物がプロスペクト・ポイント
<左の建物がプロスペクト・ポイント(Prospect Point)(Photo by: espiegle via Canva)>

アメリカ側のナイアガラの滝周辺は州立公園になっています。176ヘクタールの大きな公園ですので、のんびり歩けて自然を感じる絶好のスポットです。展望台やトレイルが整備されており、特に「プロスペクト・ポイント(Prospect Point)」からの眺めは圧巻です。

ナイアガラ・フォールズ州立公園(Niagara Falls State Park)

アメリカ側から出航する遊覧船「霧の乙女号(Made of Mist)」に乗る

ナイアガラの滝遊覧船「霧の乙女号(Made of Mist)」
<ナイアガラの滝遊覧船「霧の乙女号(Made of Mist)」(Photo by: DebraLee Wiseberg via Canva)>

ナイアガラの滝を間近でみることができる遊覧船は、カナダからとアメリカからと2箇所から出ています。アメリカ側から乗る場合は、上の写真にあるプロスペクト・ポイントの麓に乗り場があります。

アメリカ側の船に乗る人たちは青のポンチョタイプのカッパをもらいます。ちなみにカナダからは赤なので、どちらから乗ったか分かりやすいですね。

遊覧船は、アメリカ滝から説明して、カナダ滝のすぐ近くまで進みます。滝の水しぶきを全身に浴びる体験をぜひ楽しんでください。ずぶ濡れになる覚悟はしておいてくださいね。

「霧の乙女号(Made of Mist)」から見たアメリカ滝の動画です。

>>動画はこちらから(Youtube short)

https://youtube.com/shorts/bzqNW-NYewg?feature=share

アメリカ側にしかないオプションが遊覧船から降りた後にあります。それは、アメリカ滝の向かって左側にある階段に登って、滝を見ることができるんです。

大迫力を間近で体感できるのでおすすめです。これを知らずに遊覧船から降りてすぐにポンチョを手放してしまって登るのを諦めてしまう人も多いので、ぜひキープしておいてくださいね。

アメリカ滝の向かって左にある階段
<アメリカ滝の向かって左にある階段(Photo by: gerenme via Canva)>

間近でアメリカ滝のスケールを実感できます
<間近でアメリカ滝のスケールを実感できます>

アメリカ側からカナダに渡る

ナイアガラの滝に一番近い橋「レインボーブリッジ」
<ナイアガラの滝に一番近い橋「レインボーブリッジ」(Photo by: Niagara Falls Tourism)>

やっぱりここまで来たからにはカナダ滝の馬蹄形をしっかりみたい!と思いますよね。橋さえ渡っちゃえばカナダです。ナイアガラにあるレインボーブリッジは、車はもちろんのこと歩いても渡ることが可能です。

日本人にとって陸路で国境を渡ることは身近にないので、ぜひ経験してみてほしいです。とはいえ、やはり国境越えなので、パスポートと渡航認証を準備しておく必要がありますので、事前に計画してください。

レインボーブリッジを歩いて渡る

レインボーブリッジをカナダに向かって歩く人たち
<レインボーブリッジをカナダに向かって歩く人たち>

橋は徒歩で約10分程度です。もちろん国境を渡るので、出国&入国審査があります。その混み具合によって、時間は変わってきます。アメリカ側からカナダ側に渡る場合は料金はかかりません。逆にアメリカ側に戻る時に$1*(US)がかかります。

ナイアガラ公園内にある「カナダはこちら」という看板に従って歩いていくと、出国管理局の建物があります。その中に入って、審査官にパスポートと見せてという空港で聞かれるような質問を受けて完了です。カナダの渡航認証(eTA)は陸路では必要ありません。

レインボーブリッジの中腹にある国境線を示す看板
<レインボーブリッジの中腹にある国境線を示す看板>

歩いて渡った場合、カナダ側の観光に便利なのが周遊バス「WEGO」です。夏と冬で運行スケジュールが変わりますので、ナイアガラパークスのWebサイトでご確認ください。

この周遊バスについては、「カナダ・トロントからナイアガラへはどうやって行くのがいい?5つの方法を紹介」の記事で取り上げましたので、よかったら読んでください。

注意して欲しいのが、カナダ側を観光してアメリカ側に戻る場合です。この場合、アメリカの渡航認証(ESTA)以外にI-94という陸路用の渡航認証が必要です。

これは、再入国審査時に発行してくれますが、時間がかかる可能性があるので、事前にオンラインで取得しておくことを強くおすすめします。I-94の費用は、$30*(US)です。(ブリッジ利用料の$1は含まれていません)

車で国境を通過する

カナダ入国で並ぶ車の列
<カナダ入国で並ぶ車の列>

普通の乗用車でレインボーブリッジを渡る場合、$6*(US)かかります。この費用はカナダに入国するときのみかかります。アメリカに戻る場合は不要です。

日本の高速道路にある料金所のようなブースが並んでいるのが入国審査所です。順番が回ってきたら、窓を開けてパスポートを見せて、空港で聞かれるような質問にこたえて完了です。

車でカナダ入りする場合に注意してほしいのが、道路標識の違いです。アメリカのマイル表示からkm表示になります。日本人にとってはカナダの表示のほうが慣れているからありがたいですよね。

車でもアメリカ側に戻る場合は、アメリカの渡航認証(ESTA)以外にI-94という陸路用の渡航認証が必要ですので、事前にオンラインで取得しておくと別の建物に行く必要がなくなると思います。

レンタカーでアメリカからカナダに入ったらそのままカナダ観光して日本に帰国するルートを組むのもいいですよね。

ぜひ、自分にあった楽しい旅行計画を組んでみてください。

まとめ

今回はアメリカ・バッファローからナイアガラに向かう旅を紹介しました。カナダ側だけとは違った魅力を楽しめる穴場的な旅です。

ナイアガラの滝を満喫するのはもちろんのこと、アメリカならではの観光スポットを巡ったり、国境を渡ってアメリカとカナダの違いを体験してみたり、ナイアガラという土地ならではの楽しみ方を旅のスタイルに合わせて計画してみてくださいね!

*費用は2025年10月現在。クレジットカード払い可能。

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さえこ

カナダ・オンタリオ州に移住して10年超えました。旅行はもっぱらマイナーどころに行くことが多く、キャンプやハイキング好きのアウトドア派です。最近はピラティスにハマって健康的な筋肉維持を心がけています。
ブログもときどき書いています。https://medlocks.ca/saeko/

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