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【現地レポート記事】第2のアマゾン!?北カリマンタン島~後編~|インドネシア

みなさん、こんにちは!
前編タラカン島の記事はご覧いただけましたでしょうか?本日は、後編ということでタラカン島から船に乗らないと行けない町「タンジュンセロール」について現地レポートいたします。
ここも大自然がいっぱいで写真とともにご紹介しますので、後編でも北カリマンタン島の魅力をぜひ感じてみてください。
現地の方が不便と思っていることなども聞き込みしておりますので、楽しんで最後までご覧ください。
目次
目的地|タンジュンセロール
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なぜ、「筆者がこんな僻地に行ったかといいますと、実は本業はインドネシア人材を送り出す日本語学校を営んでおります。
先日、生徒が日本の企業様から内定をいただいたのでご両親にご挨拶に行ってまいりました。
まず、ジャワ島から東カリマンタンのバリックパパンという都市へ飛行機に乗り、バリックパパンからタラカン島へまた飛行機で移動します。
そして、タラカン島の港からスピードボートに乗り換えタンジュンセロールに。お察しの通り、聞いてるだけで1日では足りないのがわかりますね。
スピードボートも夕方17時までという制限があるので、休暇もかねて2泊してきました。
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飛行機からの写真ですが、タンジュンセロールへはこの川を北上して行きます。川の色は・・。タラカン港は割と大きく、地元の人たちがよく利用しているのが見られました。日本でいうと石垣島みたいな感じです。
石垣島から、小浜島・竹富島・西表島に行くようなイメージ。乗船中は、何かのアクティビティに乗っているような感覚でした。
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これが港!?ただの家じゃ・・と思う方もいらっしゃいますがひとつの降船ポイントであります。他にも乗船・降船ポイントががいくつもあります。
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グーグルマップもどこを通っているのやら・・笑。乗船時間1時間30分、ようやく目的地に到着です。
タンジュンセロールはどんな町?
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推定人口は約7万人。ジャカルタと比べるとインドネシアとは思えないほど静かです。
写真のように、川?湿地?その上に家を建てているのが多い印象でした。木は腐らないの?と思ったのですが、カリマンタンの木材は品質が良く丈夫だそうで、水の中に何年も浸かってても問題ないようです。
確かに、カリマンタンの木材は高いと聞いたことがありましたが、この丈夫さなら高くなりますね。
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中心地から5分ほどバイクで走ると、もうジャングルです。ワニ絶対いるやろ!?と思うほど森が深く、ちょっと一人で入るのは躊躇してしまうくらいのジャングルでした。
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そのジャングルを抜けると、川があって子どもや家族が川遊びを楽しんでいました。私たちは、私が川で遊んでいる間に主人は森に植物を取りに行ってました。どっかの昔話みたいですね。
ひと昔前は、家族みんなで川での水浴びをお風呂代わりにしていたようです。電気が通ったのも1980年代だとか。
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夜になると、この景色。私のお気に入りの景色になったのですが海っぽく見えるは川なんです。スピードボートで渡ってきた川です。夜はチョコレート色が見えないので、海っぽく見えるんですね。
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また、川のすぐ側では屋台が何キロにも渡って展開されていて若者のたまり場となっていました。雨降ったらどうするんだ・・と考えてしまうのは日本人だからかもしれませんね。笑
タンジュンセロールでの暮らし
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今回、生徒のご両親(60代)に地元について色々聞いてみました。
生徒のご両親の暮らし
ジャカルタのような都会で暮らしたいかどうか、不便さ(船に乗らないと大きな町へ行けないことなど)について尋ねてみたら驚いたことに、ご両親はまったく不便だとは感じていませんでした。
昔は、空港のあるタラカン島まで小さなボートで4時間以上もかかっていたため、今の生活はむしろ便利に感じているそうです。インターネットもつながるし、野菜も収穫すれば売る場所があり、生活するには十分とのことでした。
昔は電気もなく、それに比べたら便利になったからこれ以上贅沢を行ってしまうとバチが当たりそう・・と感じているようです。
それにジャカルタのような大都会に行くと、テクノロジーについていけず疲れそうとのことでした。
若い生徒の価値観
一方、20代の娘の意見は中学生くらいから外の街へ出たいと思うようになったと言います。タンジュンセロールでは、遊ぶところも少なくカラオケなどもっと遊ぶところが欲しい。
買い物するにも、運搬費がかかるので物価が高いから、ジャカルタとかの方が簡単に早く安く欲しいものが手に入るから都会へ行きたくなったそうです。
実際に、大学はマカッサルというスラウェシ島の大きな街で4年住んで、やっぱり都会は便利だと感じたようです。
将来、地元に戻ってきたい?と聞いたら親を日本へ連れて日本で暮らしたいとのことでした。
インターネット、SNSの普及から親世代と子世代では「不便さ」の感じ方や「理想の暮らし」に対する価値観が大きく違っていますね〜。
まとめ
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いかがだったでしょうか?タンジュンセロールについての記事はまだ少ないので、少しでも参考になれば嬉しいです。
タンジュンセロールは、アクセスに時間はかかるものの、雄大な自然とゆったりとした時間が流れるとても魅力的な町でした。
大都会ジャカルタとはまったく違う生活環境ですが、現地の人々にとっては「不便」ではなく「慣れた暮らし」。 むしろ、昔に比べれば便利になったと感じている姿が印象的でした。
川の上に建つ家、森と隣り合わせの生活、夕暮れににぎわう屋台。都市にはない自然と人の温かさがここにはあります。
この地を訪れることで、「便利さ=幸せ」ではないことにハッとしました。自分の価値観の押しつけはよくないですね。凝り固まった常識をほぐすいい機会となりました。
それでは、常識をぶっ壊す素敵なインドネシア旅行になりますように。最後までありがとうございました。
★maki green★
>>【現地レポート記事】第2のアマゾン!?北カリマンタン島~前編~はこちら
タンジュンセロル
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green
- インドネシア在住で「なんでも屋」をやっているgreenです。猫アレルギーなのに、猫10匹と共存中。在住者だからこそ見えてくるインドネシアの魅力をご紹介します!




























