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【オーストラリア】パースから北のワイルドフラワーエリアに感激!

オーストラリアは9月から春。
西オーストラリア州は、多くのワイルドフラワーが生息していることで世界的にも有名です。
私は日頃からワイルドフラワー散策が好きなのですが、今回は珍しくパースよりも北へ行く機会があり、花だらけの景色に大感激!自然の中で咲き乱れるワイルドフラワー畑を見たい人は必見です。
目次
ワイルドフラワーとは
人間の手によって育てられているのではなく自生している花のことで、いわゆる『野に咲く花』です。
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しかし、こう言ってしまうと西洋タンポポやシロツメクサもワイルドフラワーと思われるかもしれませんが、オーストラリアでワイルドフラワーというときはオーストラリア原産かつオーストラリアにだけ生息している固有種のことです。
そのため、オーストラリアにもタンポポやシロツメクサはありますが、それらは雑草扱いになります。
固有種には面白い形をしたものが多く、それに魅了される人がいますが、わたしもその一人です。
これまでも、ワイルドフラワーについて紹介した記事があるので、興味のある人は是非読んでみてください。
地域による違い
オーストラリアには珍しい動植物が存在していることで有名ですが、国土の3分の1を占める西オーストラリア州は格別です。ワイルドフラワーに関していうと、西オーストラリア州には12,000種類以上が自生しており、そのうちの60%は世界でもここでしか見られないと報告されています。
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<ベルのような形をしたクァラップベル>
ワイルドフラワーの見頃は、やはり春です。南半球であるオーストラリアでは暦上の春は9月から、そして北から南へと順に暖かくなっていきます。北部では7月から開花が見られ、パースから南では9月からが見頃とされています。
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<今回私が行ったのは、ピンクで囲んだエリア>
西オーストラリア州だけでも日本の7倍の国土なので、地域によっても見られる植物が違います。種類を上げるときりがないのでイメージで言うと、私の住む南海岸では州の中でもさらに希少な植物が多く、色んな種類の植物から目を凝らしてワイルドフラワーを観察する感じになります。
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<ラン科のカウスリップ・オーキッド>
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<ヤマモガシ科のスカーレット・バンクシア>
これらを見つけて『やったー!』となるのが南部からパースまでのエリアだとすれば、今回私が行ったパースより北のエリアは『花だらけ』という話を聞いていました。
ワイルドフラワー好きな私は、以前手に入れた州発行のワイルドフラワーのパンフレットの表紙に憧れていました。
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いつか、こんな景色を見てみたい・・・南海岸に住む私が500km北のパースまで行くことはあっても、それより北へ行くことはなかなかありません。
しかし、今年は9月初旬に行く機会があったのです!
『花だらけ』エリア
この町のここで花を見た!というわけではなく、そのエリアのあちこちで道路脇に花が咲き乱れています。
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<道路脇の白い花畑>
特に花畑が大きくてゆっくり見たいときには、見通しの良い路肩に駐車して写真を撮るといった感じでした。私が行ったなかで特に花が多かったエリアはYalgooからMullewa、Morawaの辺りになり、それはパースから北に約450km行ったあたりになります。
途中寄ったMullewaの観光案内所では、ワイルドフラワーがよく見られるエリアの情報を提供しており、そこで見た地図がこちら↓になります。
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<書かれているのは町の名前>
これによると、Mullewa、Geraldton、Moora、Dalwallinuに囲まれたエリアが、主なワイルドフラワー地帯なようです。
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<Mullewaの観光案内所でもらった地図>
この地図に載っている各町の観光案内所(Visitor CentreやCommunity Resource Centre)へ行けば、さらなる詳しい情報を地図付きで教えてくれます。(私は日程の都合で、情報通りには行けず)
メインはエバーラスティング
色々花は咲いているものの、この時期の目玉はエバーラスティングの花畑を見ることです。
エバーラスティングとはキク科の花で、花びらが紙のように乾燥していて色褪せない様子から、『永遠に続く』という意味のEverlastingが名前になっています。
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<別名はペーパーデイジー>
以前、植物園でエバーラスティング一面の花畑を見たことがありましたが、これが自然の中にあるというのが見たかったのです。ということで前置きが長くなりましたが、今回私の見たエバーラスティングを紹介します。
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まずはメジャーなピンク。
あまり大きな花畑を見つけることができませんでしたが、ピンク・クラスター・エバーラスティングという少し違う種類のものは、あちこちにたくさん咲いていました。
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時期なのかエリアの違いなのか分かりませんが、今回私が見たなかで一番大きなエバーラスティング畑は白でした。これは、ホワイト・ポンポン・エバーラスティングと言うそうです。
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1つ1つの花が太陽に向かってめいっぱい開き、風に揺れている光景を見ていると、とてもやさしい気持ちになります。内陸部の赤土エリアでは、黄色のポンポン・エバーラスティングも見ることができました。
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この赤土エリアは今回の旅で最も内陸の北部だったのせいか既にシーズンの終わりを感じ、そのなかで健気に咲く花が愛おしく感じました。
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ここまでは完全に道路脇だったので、落ち着いて観察ができていませんでしたが、ついに広場であのパンフレットで見たようなワイルドフラワー畑を発見。
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しかも誰もいなくて貸し切り状態!!ここでは安心して愛犬を連れて歩くこともできたので、飼い主満足の写真撮影をしました。
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この広場はCoorowという町にある『Coorow Farm』のワイルドフラワートレイルです。トイレ休憩に寄っただけの町でしたが、たまたま喋った地元の人にすすめられて来てみたら大当たりでした。
パース
まとめ
『ここに行けば〇〇が見られる』といった明確な情報が提供できませんでしたが、押さえておきたいのは例年パースのワイルドフラワーの見頃は9月から、パースから北に500km圏内のワイルドフラワーエリアは8月から道路脇にも花が咲き乱れます。
その年の気候によって開花時期や見られる花の種類も違いますが、それも自然を楽しむ醍醐味です。
確実な情報がほしいならば現地に乗り込んで、先ほど示した地図に載っている各町の観光案内所に行くことをおすすめします。
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ナイーブME
- 西オーストラリア州南部のド田舎でヤギとアルパカの世話をしながら建築業を営む兼業農家。都会のオシャレな情報よりも、僻地のクセある情報に強いです!




























