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やっぱりすごいよ!ウフィッツィ美術館!

<ウフィッツィ美術館>
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<アルノ川にかかるヴェッキオ橋>
イタリア・フィレンツェといえば、芸術の都。
その中でも「ウフィッツィ美術館」は、まさにその象徴ともいえる存在です。
メディチ家が集めた絵画や彫刻の数々は、ルネサンス美術の教科書をそのまま歩いているような感覚!
場所はヴェッキオ橋のすぐそば。アルノ川沿いに建つ回廊のような建物で、どの角度から見ても絵になる美しさです。
アクセスもフィレンツェ中心部から徒歩圏内なので、観光プランにも組み込みやすいですよ。チケットはオンライン予約が便利で、特に観光シーズンは必須。
入館前の列も屋外美術館のような雰囲気で、待っている間もワクワクが止まりません。
目次
- ジョット『オグニサンティの聖母』
- サンドロ・ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』
- サンドロ・ボッティチェリ『春(プリマヴェーラ)』
- カラヴァッジョ『メデューサ』
- レオナルド・ダ・ヴィンチ『受胎告知』
- まとめ ~芸術とお土産の余韻を持ち帰ろう~
ジョット『オグニサンティの聖母』
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ウフィッツィの最初のハイライトのひとつが、ジョットによるこの『オグニサンティの聖母』。
金色の背景の中に堂々と座るマリアは、一見すると典型的な宗教画のようですが、よく見るとその体の重みや空間の奥行きがまるで現実のよう。
当時(14世紀初頭)はまだ平面的で2次元的な表現が主流だった時代。子供の時に書いたような人間が全員同じサイズで全身が重ならず並んでいる状態がわかりやすい感じです。
そんな中でジョットは、人物の重なりからの前後配置、ポーズや光と影を使って3次元なボリュームを絵画に生み出しました。つまり、ここから"ルネサンス"が始まったといっても過言ではありません。今の絵画のあたりまえはここから始まったといわれています!
サンドロ・ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』
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ウフィッツィのスターといえば、やはりこの作品。
ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』は、古代神話をモチーフにした美と愛の象徴です。
貝殻に乗ったヴィーナスがそよ風に包まれ、柔らかい髪がふわりと流れる姿は、時を超えて人々を魅了し続けています。
近くで見ると、その筆致の細やかさに驚かされます。ヴィーナスの肌はまるで透き通るように淡く、背景の海や空の色合いは夢の中のよう。神話の世界と現実の境界が曖昧になって、見ているうちに不思議と心が穏やかになるんです。
実際に目の前に立つと、想像以上に大きなサイズで圧倒されるとともに「これがあの本物か...」と感動もひとしお。
写真では伝わらない"静かな生命感"が宿る名画です。
サンドロ・ボッティチェリ『春(プリマヴェーラ)』
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もう一つのボッティチェリの傑作『春(プリマヴェーラ)』は、まるで絵画の中に春が息づいているよう。
画面いっぱいに咲き誇る花々、軽やかに踊る女神たち、そして中央のヴィーナスの穏やかな微笑み。
どの人物にも神話の物語が隠されていて、知れば知るほど深みにハマります。私も実は同じボッティチェリ作品でも「春」にハマりました。
特に右端のゼフュロス(西風の神)と、花をまき散らすフローラの部分に注目してみてください。
よく見ると一輪一輪の花まで丁寧に描かれていて、実際の植物の種類が100種以上も特定されているそうです。
この絵の前では、誰もが自然と笑顔に。今回は太陽きらめく夏シーズンに訪れましたが、心には春の風。永遠に色あせない一枚です。
カラヴァッジョ『メデューサ』
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ちょっと怖いけど、目を離せないのがこの作品。盾の形のキャンバスに描かれた、首をはねられたメデューサの顔...!
カラヴァッジョの得意な"光と影の演出"が見事で、今にも飛び出してきそうなリアリティ。
血の滴り方までリアルで、ゾクゾクする迫力です。カラヴァッジョのドラマチックな世界観に圧倒されます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『受胎告知』
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最後に紹介するのは、あのレオナルド・ダ・ヴィンチの若き日の名作『受胎告知』。
天使ガブリエルがマリアに神の子の誕生を告げる、あの有名な瞬間です。
ダ・ヴィンチのすごさは、何よりその光の表現。
柔らかく射し込む空気の透明感、遠くの風景の霞んだ色合い――まるで実際の空気が絵の中に流れているようです。
天使の羽根は、実際の鳥の羽を観察して描いたと言われるほどリアル。
マリアの静かな表情も印象的で、神聖さの中に優しい人間味が漂っています。
時間を忘れて見入ってしまう、まさに"静寂の美"を体現した一枚です。
この「受胎告知」を含めこれまで紹介した「ヴィーナスの誕生」「春」などはウフィッツィ美術館の壁に埋め込まれた、いわゆる門外不出展示とされています!
まとめ ~芸術とお土産の余韻を持ち帰ろう~
見終わったあとは、ぜひミュージアムショップへ!
ショップには『ヴィーナスの誕生』や『春』のポストカード、ノート、マグカップ、キャンバスプリントなど、センスのいいお土産が勢ぞろい。特に人気なのは、ボッティチェリの絵柄入りトートバッグとウフィッツィ美術館限定のカレンダー。美術館のエントランスにあるブックショップでは、英語版の公式ガイドブックも販売されていて、帰国後も余韻に浸れます。芸術を堪能したあとに、お気に入りの作品をモチーフにしたアイテムを手にすれば、旅の記憶がより鮮やかに蘇ります。
フィレンツェを訪れるなら、ぜひ一度ウフィッツィ美術館へ。
ウフィッツィ美術館の基本情報
- 正式名称:Galleria degli Uffizi(英Uffizi Galleries)
- 住所:Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze (Florence), Italy
- 電話 / 連絡先:
- -- チケット・予約受付:+39 055 294883
- -- メール(一般問い合わせ):infouffizi@cultura.gov.it
- -- プレス関連:pressoffice@uffizi.it
- 公式ウェブサイト:https://www.uffizi.it/
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クレイジーサザエ
- 寝起きの髪。海外旅行を愛し、海外旅行に愛された男




























