イタリア滞在中の早朝ジョギング

旅行先での楽しみは観光やグルメだけではありません。

静けさの中に息づく街の空気を感じながら走る「早朝ジョギング」も特別な思い出になります。

イタリアを代表する三都市―水の都ベネチア、ルネサンス芸術の都フィレンツェ、永遠の都ローマ。

それぞれの街で、滞在中のホテルの部屋で靴紐を結び、異国の街を軽快に走ると、昼間の喧騒とは異なる姿が浮かび上がります。

この記事では、三都市でのおすすめ早朝ジョギングコースや注意点、そして現地ならではの楽しみ方をご紹介します。

目次

1. イタリアで早朝ジョギングを楽しむ魅力

旅先でのランニングは、日本では味わえない景観や雰囲気を体験できる特別なアクティビティです。

特にイタリアの歴史都市では、昼間は観光客であふれるスポットも、早朝の時間帯には静まり返り、まるで自分だけの街を走っているような錯覚に包まれます。
また、朝の澄んだ空気を吸い込みながら身体を動かすことで、時差ボケの解消や体調管理にも役立ちます。

短時間でも走って汗を流しシャワーを浴びることで、その日の活力が湧いてきます。そして何より忘れられない記憶になる事でしょう。

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2. ベネチア:誰もいないサンマルコ広場を駆ける

「水の都」として知られるベネチアは、日中になると観光客で大混雑する都市ですが、朝は驚くほど静かです。

運河や海沿いを歩く地元の人や、乗り合の高速船で出勤する人、そして誰もいないサンマルコ広場を横目に走れば、幻想的な景観を独占できます。

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おすすめコース

•サン・マルコ広場から出発:早朝の広場は観光客もまばらで、威厳ある鐘楼やドゥカーレ宮殿を眺めながらスタートできます。
•ドゥカーレ宮殿を左手に、サン・マルコ運河を右手にし、岸部沿いに東へ走るとほぼ直線で走る事ができます。
•リアルト橋周辺:市場の準備が始まるころ、魚や野菜を運び込む人々の姿が活気を感じさせます。

走るときの注意点

ベネチアは橋や階段が多く、さらに地面は石畳が多い。また小道に入ると迷路のよう。スピードは出せないので、景観を楽しみながらゆっくり走るのがおすすめです。

3. フィレンツェ:芸術と歴史に包まれた石畳ラン

「花の都」とも呼ばれるルネサンスの発祥地フィレンツェは、街全体が美術館のように美しい。

朝の空気の中で走ると、ドゥオーモのクーポラ(丸天井)やアルノ川にかかるヴェッキオ橋が、幻想的な景色を見せてくれます。

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おすすめコース

•ドゥオーモ広場から出発:巨大なクーポラを仰ぎながら走る特別な体験。朝は人が少なく、建物の装飾をゆっくり眺められます。
•アルノ川沿い:川沿いの道は平坦で走りやすく、ヴェッキオ橋やウフィッツィ美術館を横目に気持ちよく駆け抜けられます。
•ピッティ宮殿からミケランジェロ広場へ:坂道を登り切ると、街全体を見渡せる絶景が広がります。

フィレンツェならではの魅力

朝のジョギングでは、パン屋から漂う香ばしいパンの匂いに出会えるのも魅力。

走り終えた後は、カフェでエスプレッソとクロワッサンを楽しむのもおすすめです。

4. ローマ:古代遺跡と近代建造物が共演する街を走る

「永遠の都」ローマでは、古代ローマ遺跡と近代都市が共存しています。

昼間は大混雑の名所も、早朝なら静かに楽しめます。歴史を感じながら走る体験は格別です。

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おすすめコース


•コロッセオ外周:巨大な円形闘技場の外周コースは一部石畳はあるものの歩道が整備されている。周回する事が可能で、迫力満点の景色が楽しめる。
•ボルゲーゼ公園:街灯があり夜中でも走ることができる平坦コース。緑も多く、ローマにいながら自然を楽しめる周回コース。
•アッピア街道:古代ローマ時代に作られた水道橋や松並木が続く、交通量の少ない長距離コース。石畳区間や砂利道もあるので注意が必要。
•テヴェレ川河川敷:ジョギングやサイクリングを楽しむために舗装されている。雨や増水すると閉鎖されるので確認が必要。

ローマでの注意点

道路は全体的に石畳が多く、交通量は比較的早い時間から増えるため、横断や走る場所には注意が必要です。

特に中心部は歩道が狭く路上駐車が多いので、安全第一に走る必要があります。

5. 旅ランを楽しむための実用アドバイス

イタリアでの早朝ジョギングを快適に楽しむためには、ちょっとした準備が大切です。

•時間帯:日の出後15分後〜1時間程度がベスト。街が目覚め始める空気を感じられます。
•服装:石畳に対応したクッション性のあるシューズを選びましょう。また、迷子にならないよう携帯電話で現在位置を確認する必要があるので、携帯がしまえるマルチポケット付パンツの着用がおすすめ。
•水分補給:走った後はカフェで休憩するのも旅の醍醐味ですが、ジョギング中の水分補給用に小さなボトルを携帯すると安心です。
•安全面:観光客が少ない時間帯は治安上の注意も必要。財布やパスポートは持たず、ホテルの周辺を拠点にすると安心です。
•楽しみ方:走る距離やスピードにこだわらず、「街を感じる」ことを目的にしましょう。気になる景色があれば立ち止まって写真を撮るのも旅ランならではです。

まとめ

ベネチア、フィレンツェ、ローマ。

どの都市も日中は世界中からの観光客でにぎわいますが、早朝に走ることで街の「素顔」に出会うことができます。

石畳の感触、朝日に染まる歴史的建造物、地元の人々の生活の気配...。それらはガイドブックには載らない、あなただけの特別な体験となるでしょう。

次のイタリア旅行では、ぜひランニングシューズをスーツケースに忍ばせ、早朝の街へ一歩踏み出してみてください。

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