スウェーデンの島と南の街へ|ゴットランド島とマルメ散策記

スウェーデン本土からバルト海に浮かぶゴットランド島。中世の雰囲気が色濃く残るこの島は、夏の観光地としても人気。今回は、実際に訪れて感じた魅力をお届けします。

目次

1. ウェーデンの宝石・ゴットランド島を巡る旅

2. マルメでのんびり街歩き 

おわりに

1. ウェーデンの宝石・ゴットランド島を巡る旅

ストックホルムから少し足を伸ばせば、美しい自然と歴史ある街並みに出会うことができます。

1-1. ストックホルムからフェリーで出発

ストックホルム近郊のNynäshamnからフェリー

ゴットランド島の玄関口ヴィスビー(Visby)へは、ストックホルム近郊のNynäshamnからフェリーでおよそ3時間。

ストックホルム近郊のNynäshamnからフェリー 内観

船旅自体がちょっとした冒険気分で、甲板に出ればバルト海の風を肌で感じることができます。到着前から「旅に来た!」という高揚感が味わえるのも魅力です。

船の揺れはほとんどなく、船のチケットウェブサイトで指定席や個室、ペット可のエリアなど色々な席の指定ができます。

1-2. 中世の街並みが広がるヴィスビー中心部

ヴィスビーは、石畳の道と中世の雰囲気を色濃く残す美しい町並み

ヴィスビーは、石畳の道と中世の雰囲気を色濃く残す美しい町並みで有名。ユネスコ世界遺産にも登録されており、歩いているだけでタイムスリップしたような感覚になります。聖カリン教会の廃墟(1233年)を中心とした広場に多くの人が賑わいます。

聖カリン教会 S:ta Karin ruin

  • 所在地:Stora TORGET 2, 621 56 Visby, スウェーデン
  • 開館時間:10:00~18:00
  • 公式サイト:S:ta Karin ruin

Plaza Restaurant & Pub

Plaza Restaurant & Pub

レストランやカフェも多く立ち並び、私はここで一日目の夕食をいただきました。

Plaza Restaurant & Pub

  • 所在地:Stora TORGET 5, 621 56 Visby, スウェーデン
  • 電話:+46498210081
  • 営業時間:公式サイトで要確認
  • 公式サイト:Plaza Restaurant & Pub

1-3. 数多くの遺跡と教会跡地

数多くの遺跡と教会跡地

島の歴史を物語るのが、町に点在する教会跡地。廃墟となった石造りの教会は独特の趣があり、どこか神秘的。光と影のコントラストが美しく、写真好きの方にはたまらないスポットです。

1-4. 遺跡と共存する民家や建物

遺跡と共存する民家や建物

印象的だったのは、遺跡と今も使われている民家が融合している風景。歴史の中で、ドイツなど他国からの建設技術を取り入れながら発展してきた町並みは独特の雰囲気を醸し出しています。

観光案内所

Visbyの歴史や文化についての英語のウォーキングガイドツアーを開催しているという情報を観光案内所で仕入れたので参加しました。1時間半でしたが、Gotlands Museumや古い建物の当時は珍しい水洗のトイレの技術や、貿易や当時の戦争の話などを聞くことができました。

観光案内所 Turistbyrån på Gotland

  • 所在地:Donnersgatan 1, 621 57 Visby, スウェーデン
  • 電話:+46498201700
  • 営業時間:9:00~17:00
英語ガイド(Gotland Museum)Gotland Museu

Gotlands Museum

  • 所在地:Strandgatan 14, 621 56 Visby, スウェーデン
  • 開館時間10:00~18:00
  • 公式サイト:Gotlands Museum 

1-5. バルト海岸沿いの眺めとサイクリング

バルト海を望む絶景

ヴィスビーの中心地から少し足を延ばすと、バルト海を望む絶景が広がります。

島全体にサイクリングロード

島全体にサイクリングロードが整備されているので、自転車を借りて風を感じながら走るのがおすすめ。海辺を進むと、日常を忘れるほどの開放感に包まれます。

Guidade Turer

  • 所在地:Skeppsbron 2, 621 57 Visby, スウェーデン  
  • 公式サイト:Gotland Cykeluthyrning 

※自転車レンタルの場所(バスツアーの建物の裏にあります)

1-6. ゴットランドのシンボル「羊」

ヤギの像

島のシンボルとされているのが羊。お土産屋さんやモチーフの雑貨でもよく見かけます。散策中に偶然ヤギの像を見つけたときは、地元の人が大切にしている存在なんだなと実感しました。

1-7. 坂の上の民家と高台からの絶景

おすすめの高台|サンタマリア大聖堂の横の階段を上がった場所
<おすすめの高台|サンタマリア大聖堂の横の階段を上がった場所>

ヴィスビーの街を歩くと、急斜面の上に立つ民家に出会います。昔は階段がなく、低所得者層が住んでいたとも言われているそうです。高台まで上ると、赤い屋根の家々と青いバルト海を一望でき、思わず息をのむ景色に出会えます。

スタジオジブリの「魔女の宅急便」の舞台にもなったと言われています。アニメの主人公のキキが青い空と赤い屋根の美しい景色に心を躍らせた場面を思い出しました。

サンタマリア大聖堂 Visby Cathedral

  • 所在地:Västra Kyrkogatan 2, 621 56 Visby, スウェーデン
  • 開館時間:9:00~21:00
  • 公式サイト:Visby Cathedral

2. マルメでのんびり街歩き

スウェーデン南端に位置するマルメ(Malmö)は、近代的な街並みと歴史が同居する魅力的なスウェーデンの第三番目に大きな都市です。

デンマーク・コペンハーゲンからもわずか30分でアクセス可能なため、北欧旅行の拠点としても人気。今回は私が訪れた見どころを紹介します。

マルメでのんびり街歩き 

2-1. 旧市街(Gamla stan)の散策

<旧市街 Gamla staden>

まずは旧市街(ガムラスタン)へ。石畳の道と色とりどりの建物が並ぶエリアは、歩いているだけで楽しい。小さなカフェやショップも多く、気軽に寄り道したくなります。

Gamla staden

2-2. デンマーク時代の名残を感じる教会

レンガ造りの重厚な外観

レンガ造りの重厚な外観は、静かに町の歴史を語りかけてくるようでした。

聖ペトロ教会 Gamla staden

マルメはかつてデンマークの領土であった歴史を持ち、その名残を伝えるのが古い教会です。

聖ペトロ教会 Gamla staden  

  • 所在地:Göran Olsgatan 4, 211 22 Malmö, スウェーデン
  • 電話:+4640279056
  • 開館時間:10:00~18:00

2-1. 緑に囲まれた美しい市立図書館

マルメ市立図書館

「未来の図書館」と呼ばれることもあるマルメ市立図書館は、緑豊かな公園の中にあり、ガラス張りのモダンな建物が印象的。静かな時間を過ごすにはぴったりで、地元の人々の日常を感じられるスポットでもあります。

マルメ市立図書館 Malmö City Library 

  • 所在地:Kung Oscars väg 11, 211 42 Malmö, スウェーデン
  • 電話:+46406608500
  • 公式サイト:Malmö City Library   

2-4. マルメ城と周辺の散策道

市のシンボルともいえるマルメ城

市のシンボルともいえるマルメ城、スカンジナビア最古のルネッサンス様式でもあるお城の周辺には、緑あふれる散策道が整備されています。

お城の周辺には、緑あふれる散策道

中心地とは違った落ち着いた雰囲気で、歩くだけで癒されます。

カフェ・レストラン Wega
<カフェ・レストラン Wega>

お城の入口付近にはカフェやレストランもあり、観光の合間に立ち寄るのに最適です。マルメ城をひとまわり散策したあと、ちょうどお昼時だったのでマルメー城入口近くにある小さなカフェ『Restaurang Wega』に入りました。

気づけば30分以上ゆっくりしていて、まるで地元の人の日常に紛れ込んだような気分に。観光だけではなく、こうした小休憩の時間も旅の大切な思い出になっています。

マルメ城 Malmö Castle

  • 所在地:Malmöhusvägen 6, 211 18 Malmö, スウェーデン
  • 開城時間:11:00~17:00、木曜 11:00~19:00
  • 閉城日:月曜
  • 公式サイト:Malmöhus slott - Malmö stad

カフェ・レストラン Wegaもマルメ城と同じ時間帯の営業日


2-5. コペンハーゲンへの玄関口

マルメは、海を渡ってデンマーク・コペンハーゲンと結ばれており、電車でわずか30分ほど。私はビザの関係で行けませんでしたが、マルメを拠点に2都市を楽しむ旅もおすすめです。

おわりに

ゴットランド島もマルメも、それぞれに異なる魅力があり、スウェーデンの多様性を実感できる場所でした。中世の面影を残すゴットランド島のヴィスビーと、歴史と近代が融合するマルメ。どちらもスウェーデンを旅するなら一度は訪れてほしい場所です。

関連記事

スウェーデン」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『スウェーデン』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Rankingスウェーデン記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

キハル

小学校教師を4年間務めた後、英語の能力を高めるためにアメリカのサンフランシスコで2年オペア留学をしました。今も就学のため、海外に住んでいます。教育、福祉、ジェンダー、人権について興味があり、旅行も大好きです。海外に少しでも興味のある方に記事を読んでいただければ嬉しいです。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!