【ドイツ】ライン&モーゼル川で5泊6日のリバークルーズ旅

<TOP画像:いざ、クルーズ船に乗船!>

世の中が夏休みだった頃、ドイツを流れるライン川とモーゼル川沿いの町を巡る、5泊6日のリバークルーズを体験してきました!

目次

欧州で人気のリバークルーズ

ヨーロッパで「クルーズ」というと、特に高齢者に好まれるイメージがあり、実際に高齢者の乗客は多いです。

しかし、リバークルーズは、2~3日から2週間ぐらいのプランがたくさんあり、しかも船酔いしにくい(動いているのが分からないぐらい!)ことから、若いカップルや友達同士、小学生ぐらいの子どもがいるファミリー層も見かけました。また一人で参加していた女性も数人いました。

乗船した船と旅程

今回の旅でお世話になった、アローザ・シルヴァ号
<今回の旅でお世話になった、アローザ・シルヴァ号>

船はアローザというドイツのクルーズ会社だったので、ドイツやオーストリアといったドイツ語話者の乗客が多かったようですが、ベルギーからの団体客、そして米国や英国から乗船しに来た人も。そのためスタッフはレベルの差はあれど、英語とドイツ語を解する人がほとんどでした。

アローザ・クルーズのサイト】 (英語)

ちなみに旅程は以下の通り。

  • 1日目/ケルン出発
  • 2日目/コッヘム
  • 3日目/トライス=カーデン
  • 4日目/アンダーナッハ、ラーンシュタイン
  • 5日目/コブレンツ
  • 6日目/ケルン到着

1日目|ケルンで乗船&チェックイン

レセプションエリア
<レセプションエリア>

出発地はドイツ西部の都市ケルン。そこでまず列車でケルン中央駅まで行って、そこからタクシーでライン川の反対側の岸で待つクルーズ船までたどり着きました。

そして船内にあるレセプションでチェックイン。スタッフから色々と説明してもらい、その後客室へ案内されました。

船の中とは思えない客室。快適でした
<船の中とは思えない客室。快適でした>

<部屋にはウェルカムシャンパンやフルーツ、チョコレートなども>
<部屋にはウェルカムシャンパンやフルーツ、チョコレートなども>

<ドリンクはミネラルウォーターの他、冷蔵庫内にソフトドリンクやビール、ワインが常備(1日二回補充)>
<ドリンクはミネラルウォーターの他、冷蔵庫内にソフトドリンクやビール、ワインが常備(1日二回補充)>

まず部屋に荷物を置いて室内をチェックしたら、今度は船内を軽く探索です。

デッキに上がるとバーやテーブル席、プールなどがあり、そこからケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋がよく見えました。

屋外デッキから、ケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋が見えます
<屋外デッキから、ケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋が見えます>

その後、夕方頃からラウンジでウェルカムドリンクやカナッペがふるまわれ、スタッフによるプレゼンテーションがありました。

船内レストラン
<船内レストラン>

今回のクルーズは、料金に食事やアルコール含むドリンクも含まれていたので、出発前のケルンからすでに夕食がいただけたのは嬉しかったです。

ブッフェではBBQやアジア料理、ドイツ料理など毎日異なる料理が提供
<ブッフェではBBQやアジア料理、ドイツ料理など毎日異なる料理が提供されていました>

そうこうしているうち、いよいよ出港時間に。出発後は、客室内の窓から夕暮れ空のケルンの街を眺めて過ごしました。

夕焼けの中出発するクルーズ船。ケルンの街が切り絵のよう
<夕焼けの中出発するクルーズ船。ケルンの街が切り絵のよう>

2日目|周りはぶどう畑!モーゼル川沿いにあるコッヘムへ

前日夜9時にケルンを出発し、次の目的地を目指すべく南下するクルーズ船。

朝起きてから朝食を取り、その後屋外デッキへ上がって行ったら、周りはワイン用のぶどう畑が広がっていました。

ぶどう畑に囲まれながら、モーゼル川を進みます>
<ぶどう畑に囲まれながら、モーゼル川を進みます>

ライン川とモーゼル川周辺地域は、リースリングと呼ばれる白ワイン用ぶどう品種が栽培されており、ここで生産されるリースリングワインはドイツ始め、世界でもよく知られています。

そのうち船は閘門(こうもん)へ。ドイツ語では「シュロイゼ」と呼ばれます。水位に高低差がある場所に来ると、水量を調整しなければ前進できないので、しばしここで待機。

シュロイゼ(閘門/こうもん)で水位調整を待つ間、窓から見えるのはコンクリートの壁だけ
<シュロイゼ(閘門/こうもん)で水位調整を待つ間、窓から見えるのはコンクリートの壁だけ>

閘門の様子を見に、屋外のデッキへ再び上がってみました。

鉄のゲートの向こうから大量の水が流れ込んで来るのが見え、それにつれ船も徐々に上へ上がって行き、また周りの景色が見えるようになりました。

シュロイゼの水門の向こうから、凄い勢いで水が流れ込んできます
<シュロイゼの水門の向こうから、凄い勢いで水が流れ込んできます>

船は順調に航行を継続、午後にモーゼル川のほとりにあるコッヘムへ到着しました。ドイツ南西部に位置する、まるで童話の中に入り込んだような可愛い町でした。

絵本の世界に迷い込んだような可愛い町並みのコッヘム
<絵本の世界に迷い込んだような可愛い町並みのコッヘム>

旧市街の狭い路地を歩き回ったり、ショッピングを楽しんだり。ここで食べたアイスも美味しかったです!

3&4日目|突然のルート変更!何が起きた?

さて3日目と4日目は、そのままモーゼル川を下ってベルンカステル=クースとトリーアを訪れる予定でした。

ところがルート途中の閘門が故障し、現在修理中とのこと。そのためこれ以上モーゼル川を進むことはできず急遽トライス=カーデン、アンダーナッハ、ラーンシュタインという町へルート変更に(こういった突然の予定変更は"旅あるある"ですね!)。

ライン川沿いにあるアンダーナッハは、二千年以上の歴史があるそう
<ライン川沿いにあるアンダーナッハは、二千年以上の歴史があるそう>

もしこのルート変更に納得しない場合、クルーズをキャンセルしても良い、その場合返金に応じるとのことでしたが、キャンセルしたクルーズ客は誰もいなかったと記憶しています。きっと皆さん、「キャンセルしてここで下船しても...」という心境だったのでしょう。

同じくライン川のほとりにあるラーンシュタイン
<同じくライン川のほとりにあるラーンシュタイン>

ちなみに私は、ルート変更は残念に思ったものの、全く知らない町へ行けることにワクワクしていました(笑)。

ある日の夕食ブッフェでブタの丸焼きが出てびっくり
<ある日の夕食ブッフェでブタの丸焼きが出てびっくり(スタッフが肉を切り分けてくれた)>

ちょっと寂れた感じで特に見どころがなかった町もありましたが、それでも町をぶら歩きしたり、地元の人しか行かないようなスーパーでちょっとした買い物をしたり...とそれなりに楽しめました。

デザートも毎日の楽しみに♪ちなみにアイスが一番人気でした
<デザートも毎日の楽しみに。ちなみにアイスが一番人気でした(ドイツ人、アイス好きが多い?)>

5日目|二つの川が合流する町、コブレンツ

リバークルーズでの旅もそろそろ終わり。最終目的地はコブレンツ。川や森、山脈、ぶどう畑など自然がいっぱい(キャンプ場も川沿いにありました)の都市です。

この日はかなり良い天気で気温も30℃近くあったので、数百メートルぐらい歩くと、すでに体力消耗しそうでした。そこでのんびり自分ペースで旧市街を散策したり、観光列車でぐるっと周ったりと気ままに観光していました。

旧市街内にある十字路の四隅に建つ、豪華な出窓がついた建物「4つの塔」
<旧市街内にある十字路の四隅に建つ、豪華な出窓がついた建物「4つの塔」>

ランチのため船に戻り、今度は「ドイチェス・エック("ドイツの角"の意味)まで歩いていくことに。ここはライン川とモーゼル川が合流する地として知られています。

ケーブルカーからは、モーゼルとラインの合流地点やドイチェス・エックが良く見えました
<ケーブルカーからは、モーゼルとラインの合流地点やドイチェス・エックが良く見えました>

ドイチェス・エックの中央には、プロイセン国王からドイツ帝国初代皇帝となったヴィルヘルム1世の大きなモニュメントがありました。

そして、川向こうにはエーレンブライトシュタイン要塞が見えます。ライン川から118メートルの高さにある城塞で、1817年~1828年にかけて建設された、ヨーロッパで最も大きな要塞の一つなのだとか。

ドイチェス・エックから見える、エーレンブライトシュタイン要塞
<ドイチェス・エックから見える、エーレンブライトシュタイン要塞>

最終日|ケルンでお別れ

最終目的地だったコブレンツに別れを告げ、翌日の早朝6時頃、出発地点のケルンまで戻ってきました。

午前9時までは乗船していても良かったのですが、駐車場やケルン中央駅に行くシャトルバスが朝8時前に迎えに来る、ということで早々にチェックアウトしていった乗客が多かったです。

共に船旅をして仲良くなった人たちとお別れするのは、ちょっと寂しかったな...。

まとめ

初めて体験したライン川&モーゼル川クルーズですが、とても充実した旅でした。ホテルと一緒に旅をするようなものなので、重い荷物を持ち運びしなくても良く、楽ちん!癖になりそう(笑)。

多くのクルーズ会社がありますので、希望の予算・日程などに適うクルーズ旅を見つけたら、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

ケルン

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小島瑞生

1998年~2009年まで暮らしたアイルランドから、2009年スイスへ移住。面白そうなコト・モノを求め、スイス国内や欧州の国々をウロウロしながら、雑誌やウェブサイト、ラジオ等のメディアに様々な情報を発信中。趣味は旅行とハープ&ピアノ演奏。

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