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【富山県】射水市新湊の絶景を観ながらファミリーで漁師町のうまいもん楽しいもんを楽しみ尽くそう!

令和6年元旦の能登半島地震の復旧工事が進められ、また元の美しい海辺の姿を取り戻しています。海の幸や、ローカル路面電車「万葉線」で巡る旅に注目が集まっています。
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目次
- いつ行っても絶景!日本のベニス「内川」
- ぜひ行ってみて!漁師飯が早朝からいただける「きときと食堂」
- グルメもお土産も休憩も なんでも揃う「新湊きっときと市場」
- 高校門前に立つ、半世紀続く老舗食堂「ひさみなと食堂」
- 観光の拠点としても重宝されている「クロスベイ新湊」
- 富山湾の美しい景観と港町ならではの風情を楽しめる夜景
- まとめ
いつ行っても絶景!日本のベニス「内川」
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内川は富山新港から内陸へ東西約3.4〜3.5kmにわたって続く運河で、海と海をつなぐ珍しい水路です。古くは北前船の中継地として栄え、地域の生活と密接に結びついてきたという歴史があります。現在も漁船が岸に繋留され、民家とともに川沿いに並ぶその風景は「日本のベニス」とも称されます。
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内川には10〜12本の個性豊かな橋がかかっており、散策スポットとして人気です。東橋:スペイン人建築家セザール・ポルテラ氏が設計した切妻屋根付きの歩行者橋。昼は異国情緒、夜はライトアップが幻想的
- 山王橋:地元出身アーティスト・竹田光幸氏による手の彫刻が印象的。
- 神楽橋:欄干にステンドグラスが施され、朝夕の光に照らされて幻想的に輝く「虹の橋」。橋を巡りながら、川面に映る町並みや立山連峰の遠景を見るのも素敵な時間です。
古くから続く港町らしい暮らしの匂いと歴史を、そのまま残す場所です。映画やドラマのロケ地としても注目されており、地元住民の日常と観光が交差する現代の港町風景として魅力的です。
観光船で川から眺める町並み、橋巡りや川辺散策、日常の延長にある非日常感。すべてが「ここにしかない体験」です。四季折々の空気を感じながら、内川を訪れることで、富山湾と港町文化の奥深さに触れてみてください。
観光船には、船釣りができるもの、本物の漁船に乗れるもの様々なものがあるので、好みや目的に合わせて選ぶこともできます。
ぜひ行ってみて!漁師飯が早朝からいただける!「きときと食堂」
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射水市・新湊の「きときと食堂」は、地域の水産業を支える鮮魚店直営だけあって、新港に揚がった魚介を目の前で活かす地元密着型の名店です。
特に朝5時30分の開店直後から賑わう活気は、地元漁師や関係者にも利用される信頼の証。
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豊富な海鮮丼や、うどん出汁に中華麺を合わせた新湊のローカルB級グルメ・かけ中、日替わり小鉢も魅力で、地元の人だけでなく観光で訪れた方にも地産地消の実感と満足感を提供してくれます。
筆者は、遠方から来られる方や、朝早くのおもてなしに必ずおすすめしています。もちろん地元の皆さんにも。それくらいに新湊に来たら食べてほしいグルメです。
震災以降獲れにくくなっているという、富山湾の宝石「白海老(シロエビ)」は以前に比べさらに高価になっていますが、料亭や寿司店でいただくよりもリーズナブルなので、気になっているなら迷わず注文を!
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中でも筆者のおすすめは、「魚屋のまかないづけ丼」。
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特盛だと「漬け」と季節のネタ、そして温泉卵と味噌汁がついて、まかないと呼ぶのが申し訳ないくらいに豪華で食べ応え満点になります。
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また、「おまかせ定食」は、日替わりのメイン一品・ごはん・味噌汁に、冷蔵ケースから2品選ぶことができます。
訪れる度に違う定食になるところが楽しいメニューです。煮こごりぷるぷるの魚の煮付けを冷蔵庫から出して、冷たいままであったかご飯に乗せていただくとこの上ない至福。
富山湾の深海魚・ゲンゲや、大ぶりのバイ貝の煮付けも出会えたらぜひいただいてほしいご当地メニューです。
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追加料金で「味噌汁」を「かけ中」に変更が可能です。こちらも新湊らしいメニューで、おすすめです。
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この「おまかせ定食」に新鮮な刺身が付いてさらに豪華になる「刺身定食」も絶品ですよ。
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モーニングに行ってから、数時間後ランチで行きたくなってしまうお店です。
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隣の市場の活気を感じながら、鮮度抜群の海鮮を手頃に楽しめる地元の味「きときと食堂」で、朝から贅沢な港町グルメを満喫してみてはいかがでしょうか?
(※全国でも珍しい午後から始まる活気あふれる「昼セリ」が新湊漁港で開催中。9月〜5月にはベニズワイガニが赤い絨毯のように並ぶ光景が圧巻です。2階の見学通路からセリの様子を間近で体感できる貴重な体験。見学後には海鮮丼やカニ料理などが楽しめるプランも充実しています。)
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※店舗周辺は液状化被害に遭った道路の工事等が行われていますので、安全に気をつけてお通りくださいね。
きときと食堂
- 住所:富山県射水市八幡町1丁目1100(新湊漁港前)
- 電話:0766‑54‑0310
- 営業時間:5:30~14:30(L.O.14:00)
- 定休日:水曜
- 駐車場:普通車・バイク等可
- 最寄駅:万葉線東新湊駅から徒歩約6分
グルメもお土産も休憩も。なんでも揃う「新湊きっときと市場」
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2011年の開業以来、地元住民から観光客まで幅広い世代に愛されている「新湊きっときと市場」。漁港直送の新鮮な魚介を販売する市場をはじめ、海を望む飲食スペースやお土産ショップなど、港町の恵みを余すことなく楽しめる観光拠点として親しまれています。
2024年初頭に発生した能登半島地震の影響で一時休業を余儀なくされましたが、被害の少なかった別棟から段階的に営業を再開。本館も3月上旬には全館営業を再開し、施設全体に活気が戻りました。震災を乗り越え、以前にも増して多くの人々が訪れる場所となっています。
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市場内には、四季折々の海の幸がずらりと並びます。冬の味覚・氷見の寒ブリをはじめ、ベニズワイガニやホタルイカなど富山湾ならではの魚介が所狭しと並び、買い物客を楽しませています。
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購入した刺身や寿司をその場で味わえるコーナーや、漁師料理をベースにした惣菜も充実。筆者も夕食の一品を求めてアラ煮や焼き魚を買い求めるなど、日常使いにも便利な市場です。
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2025年1月には、新たな魅力として英国風フィッシュ&チップス専門店「PUB stripe」がオープン。射水市ブランドの「いみずサクラマス」を使った揚げたての一品は、外はカリッと中はふっくらジューシー。
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本場イギリスのスタイルさながらにビールのお供にも、おやつやおかずにもぴったりの新名物として注目を集めています。
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併設の海鮮レストラン「きっときと亭」では、約180席の広々とした店内で朝獲れの魚介を贅沢に使った刺身定食や海鮮丼を堪能できます。漁港直送ならではの新鮮さとボリューム感で、観光客はもちろん、地元の常連客からも根強い支持を集めています。
また、土産物店にはかまぼこ、黒作り、干物、ますのすしなど、富山らしい名産品が勢揃い。富山ブラックラーメンや地元菓子など、お土産に喜ばれる品が並び、特に昆布製品の豊富さは圧巻です。出汁用から佃煮まで、多彩な昆布の世界を楽しめます。
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新湊漁港の新鮮な海の幸を満喫できる「新湊きっときと市場」。観光の合間に立ち寄るだけでなく、地元の台所としても頼れる存在です。港町の活気と味覚を丸ごと楽しみに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
新湊きっときと市場
- 住所:富山県射水市海王町1
- 営業時間:9:00~17:00(時期・店舗ごとに変動)
- 定休日:年中無休(一部テナント不定休 1/1〜3全館休業)
- 駐車場:470台(大型20台・一般365台)
- アクセス:北陸道 小杉ICより車で約25分、万葉線 東新湊駅より徒歩約10分、富山駅から「富山ぶりかにバス」で約45分
- 公式サイト:新湊きっときと市場
高校門前に立つ、半世紀続く老舗食堂「ひさみなと食堂」
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1971年創業の「ひさみなと食堂」は、新湊高校のすぐ隣という立地もあり、半世紀以上にわたり地元の学生や卒業生、地域住民に親しまれてきた歴史ある定食屋です。
昭和の雰囲気を今に残す店内は、カウンター席、テーブル席、小上がりの座敷席があり、ひとり客でも家族連れでもゆったりと過ごせるアットホームな空間が広がっています。常連客にとっては"第二の食卓"のような存在で、どこか懐かしい空気感に包まれています。
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注文方法にもこの店ならではの温かさがあります。テーブルに備え付けられた注文用紙に食べたいメニューを書いてスタッフに渡すスタイルで、子どもが小さなイラストを添えたり、「今日も美味しいラーメンをありがとう」と感謝のひと言を書いたりする光景も。料理を待つ時間さえ、心温まるやり取りが生まれるのが「ひさみなと食堂」の魅力です。
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看板メニューは、地元で長く愛される「野菜ラーメン」。たっぷりの野菜がのった優しい味わいのスープは、子どもでも食べやすく、栄養バランスも抜群です。その他、サクサクのカツを贅沢にのせたカツ丼や、どこか懐かしい味わいのカレーとのセットメニューも人気で、がっつり食べたい学生や働く人々に喜ばれています。
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お昼時には高校生や会社員、子ども連れの家族からお年寄りまで幅広い世代が訪れ、店内は賑やかに。午後になると、地元の漁師さんがふらりと立ち寄り、昼飲みを楽しむ姿も見られるなど、地域の人々が自然と集まる憩いの場としての役割も果たしています。
家庭的でどこか懐かしい雰囲気の中、世代を超えて愛され続ける「ひさみなと食堂」。新湊を訪れる際には、昔ながらの温かさと心まで満たされる一杯を味わいに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ひさみなと食堂
- 住所 山県射水市西新湊20-1
- 営業時間:10:30~15:00
- 定休日:水曜
- 駐車場:あり
- 最寄駅:万葉線第一イン新湊クロスベイ前駅 徒歩約3分
- Instagram:ひさみなと食堂
観光の拠点としても重宝されている「クロスベイ新湊」
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<定期開催のマルシェイベントが人気>
2020年8月、旧新湊庁舎跡地にオープンした複合交流施設「クロスベイ新湊」は、地域と観光が交わるベイエリアとして誕生しました。施設名は「Cross=交流」「Bay=湾・港」の意味を込めて名付けられ、市民と訪問者の交流拠点として機能しています。
1階には、新湊港で揚がった鮮魚の海鮮丼も楽しめるカフェレストラン、その隣にはレンタルカフェスペースがあるので、期間限定店のグルメが楽しめることもあります。また、子ども用のボルダリングコーナーがあり、休憩エリアと隣接していて安全で快適です。
射水市観光交流センターもあり、明るい休憩スペース・フリーWi-Fi・電源完備で気軽に立ち寄れるので、旅の拠点としておすすめの施設です。
クロスベイ新湊
- 所在地:富山県射水市本町2‑10‑30
- 営業時間:9:00〜21:30(年末年始やメンテナンス日は臨時休館あり)
- 駐車場:4時間まで無料、その後1時間100円、24時間最大500円
- 交通アクセス 万葉線「第一イン新湊クロスベイ前駅」から徒歩3分、小杉ICから車で約22分
- 公式サイト:クロスベイ新湊
富山湾の美しい景観と港町ならではの風情を楽しめる夜景
夜の観光でおすすめしたいのが、「新湊大橋」「海王丸パーク」「内川」の3カ所です。昼間とは一味違った幻想的な雰囲気を満喫できる、必見のライトアップスポットをご紹介します。
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まず外せないのが、日本海側最大級の斜張橋「新湊大橋」。白く優美なフォルムがライトアップされ、夜空と海に浮かび上がる姿は圧巻です。歩行者用通路「あいの風プロムナード」からは、きらめく橋のイルミネーションと富山湾の夜景を同時に楽しむことができます。
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<ライトアップされた海王丸>
続いてチェックしたいのが、隣接する「海王丸パーク」。純白の帆船「海王丸」がライトアップされ、海面に映し出される光景はまるで幻想の世界。昼間の堂々とした姿とはまた違い、夜は柔らかい光に包まれたロマンチックな雰囲気を味わえます。
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そして「日本のベニス」と呼ばれる内川エリアでは、運河沿いにかかる橋や家並みが柔らかな灯りに照らされ、しっとりとした情緒あふれる景色に変わります。
日中は活気ある港町の表情を見せる内川も、夜には静かな水面に街灯が揺れる幻想的な空間に。散策や写真撮影にもぴったりです。
新湊は日中の観光やグルメも魅力ですが、ぜひ夜にも足を運んでほしいエリア。新湊大橋、海王丸パーク、内川のライトアップを巡るだけで、特別な時間を過ごせること間違いありません。
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まとめ
富山湾の絶景と、漁師町ならではの新鮮な海の幸、そして歴史や文化を感じられるスポットがぎゅっと詰まった新湊エリア。朝から夜まで一日を通して、家族みんなが楽しめる魅力が盛りだくさんです。
能登半島地震を乗り越え、再び活気を取り戻したこの港町には、地元の人々の温かさと海の恵みがあふれています。観光や食事、散策、夜景巡りと、どの時間帯に訪れても新しい発見がある新湊。
次の休日はぜひ、家族や大切な人と一緒に、この町でしか味わえない特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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朴木まう
- 富山県高岡市在住。ドライブとその土地の美味しいものを楽しむのが大好き。趣味のクラフトのための旅も多数出かけています。最近は陶芸にハマっていて、全国の窯元を巡ることを目標にしています。兵庫県に11年住んでいたこともあり、六甲おろしが歌えることを筆頭に、エセ関西人でもあります。




























