【日本百名山】28座目は最初から最後まで急登が続く男体山(栃木県)

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。

中禅寺湖畔に高くそびえる男体山(なんたいさん)は、ほぼ円錐状をした成層火山です。どこから見ても美しい山容に魅せられ、いつか登ってみたい山のひとつでした。今回、念願かなってベストシーズンに登ることができました。しかし感想はやはり噂通りのきつい山。まさに修行(苦行)の山でした。キリッとした山容が登山の厳しさを語りかけてくるような神の山。これから登られる方の参考になれば幸いです。

目次

日本百名山28座目 男体山

男体山

男体山(なんたいさん)は栃木県日光市にあり、栃木県を代表する観光地・中禅寺湖の北側にそびえる標高2,486mの山です。

780年代より山自体が信仰の対象となり、山頂には日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)の奥宮があります。

日光二荒山神社中宮祠(にっこうふたらさんじんじゃちゅうぐうし)から登山するのが正式な登山方法です。

男体山は毎年4月25日~11月11日の間のみ登ることができます。(11月12日から翌4月24日までは登山厳禁です。)

登山概要

男体山 登山データ

<YAMAP(ヤマップ)の登山計画より>

  • 登山日:2025年6月28日
  • 天候:晴れ
  • 日本百名山28座目:男体山【栃木県】
  • 標高:2,486m
  • 登山ルート:日光二荒山神社中宮祠から山頂への往復コース
  • 距離:7.9km
  • 標高差:1,229m
  • 所要時間:6時間52分(休憩なしの場合)※僕は休憩時間を含め6時間53分でした。(少し早いペースの結果でした)
  • 公表されている難易度(無冠雪期):中級者向け
  • 僕が登山して感じた難易度(無冠雪期):中級者向け

登山道の特徴と注意点

男体山 登山マップ

  • 男体山の正式登山ルートは日光二荒山神社中宮祠から山頂までの往復コースです。
  • 駐車場は日光二荒山神社中宮祠前にあります。6時から登山受付のため、早い時間から駐車場が混雑していました。時期によっては早めの到着が必要です。
  • 日光二荒山神社中宮祠で登山届を提出し、入山料1,000円(高校生以上)を支払います。
  • 登山受付時間は6:00から正午までです。山内で宿泊ができる山小屋や野営場はありませんので、正午を過ぎると入山できません。
  • 全体的に急登が中心です。
  • 1合目、2合目、3合目と看板が出ていますので、ペース配分を考慮して登りましょう。
  • 3合目から4合目の間は車道(許可車のみ通行可)を歩きます。
  • 登山道はしっかり整備されていますし、登山シーズン中はたくさんの登山者がいますので道迷いの心配はないと思います。
  • 弁当など飲食できる広いスペースは山頂です。
  • 山内にはトイレがありません。携帯トイレを持参してください。
  • 山内には売店はありません。避難小屋は8合目にありますが無人です。飲食物は事前に用意しましょう。
  • 山内には水場がありません。飲料水は多めに持参してください。
  • 9合目までは樹林帯、9合目以上は森林限界を超えガレ場になります。
  • 日光二荒山神社中宮祠を起点とした登山道は毎年4月25日から11月11日の間しか登ることができません。(11月12日から翌4月24日までは登山厳禁です。)
  • 雨天時の下り坂は足を滑らせないように気をつけてください。
  • 悪天候および悪天候の予報が出ている時は入山しないようにしましょう。
  • 山岳保険には必ず加入しましょう。
  • ゴミは必ず持ち帰りましょう。

日光二荒山神社中宮祠

日光二荒山神社中宮祠

日光二荒山神社中宮祠(にっこうふたらさんじんじゃちゅうぐうし)は、神鎮まります御山として古来より信仰されてきた霊峰・男体山(二荒山)を御神体山とする神社で、天応2(782)年に男体山の山頂にお祀りされたのが始まりです。

日光二荒山神社中宮祠

登山前に日光二荒山神社中宮祠でお参りします。

後方にはこれから登る男体山がそびえています。

日光二荒山神社中宮祠 登山届

登山者記入所で登山届に記入、受付で登山届と入山料1,000円(高校生以上)を支払います。

日光二荒山神社中宮祠 登山御守

登山届を提出し、入山料を支払うとお守りをいただけます。これを首から下げて登山開始です。

日光二荒山神社中宮祠 登拝門

【6:05出発】登山口(登拝門)です。一礼をして入山します。凛とした空気が張りつめていました。

登拝門から1合目(目安10分)

男体山 登山道

石段と段木が続き両側に男体山登拝講社奉納の石柱が立ち並びます。

男体山 登山道 1合目

【6:10通過】すぐに1合目に達しました。

1合目から3合目(目安30分)

男体山 登山道

急な傾斜の森林地帯がしばらく続きます。立木の接触や木の根に注意が必要です。

男体山 登山道 3合目

【6:37通過】3合目に出ました。

3合目から4合目(目安20分)

男体山 登山道

3合目から4合目にかけては舗装された工事用道路を進みます。

男体山 登山道 4合目

【7:01通過】4合目の「白い鳥居」から再び登山道に入ります。

男体山 登山道 4合目 避難小屋

4合目にある避難小屋です。

4合目から6合目(目安40分)

男体山 登山道

高い段木地帯に続きクマザサが生い茂る粘土質な地帯が続きます。転倒に注意が必要です。

男体山 登山道 5合目 避難小屋

【7:23通過】5合目です。5合目には避難小屋があります。

6合目から7合目(目安20分)

男体山 登山道

次第にガレ場になり途中う回路の森林をぬけ再びガレ場へと出ます。

7合目から8合目(目安20分)

男体山 登山道 8合目 避難小屋

【8:02通過】落石の多い難所の岩場が続きます。8合目にも避難小屋があります。

男体山 登山道

【8:26通過】避難小屋を過ぎ岩場を登ると鳥居が現れます。

男体山 登山道 8合目 瀧尾神社

【8:35通過】8合目には妃神の瀧尾神社が鎮座しています。

8合目から9合目(目安20分)

男体山 登山道

岩場をぬけると土留めネットが敷かれた急な登り坂がしばらく続きます。

男体山 登山道 9合目

【8:57通過】9合目です。

9合目から山頂(目安20分)

男体山 登山道

段木を登りきると森林限界を超えます。

男体山 登山道

森林限界を抜け、一気に視界が広がりました。

空が近い!小石地帯に出るので足元に注意が必要です。

男体山 登山道

さらに登ると右側に岩壁があります。よく崩れて落石が起きるのであまり右の岩壁に寄らないようにしましょう。

男体山 登山道 山頂 二荒山神社 奥宮

山頂の奥宮が見えてきました!

男体山山頂(標高2,486m)

男体山 山頂 二荒山神社 奥宮

【9:20到着】山頂の日光二荒山神社奥宮です。6:05に登山を開始しましたので登りは3時間15分(休憩を含む)かかりました。

男体山 山頂

奥宮に向かって右側に男体山頂の標識があります。

男体山 山頂 大剣

山頂の大岩に大剣が天に向かって立っています。

男体山 山頂 一等三角点

大剣の近くに山頂を示す一等三角点があります。

男体山 山頂 二荒山大神

奥宮に向かって左側に御神像「二荒山大神」がいらっしゃいます。

男体山 山頂 日光二荒山神社太郎山神社

御神像から尾根を進むと日光二荒山神社太郎山神社が鎮座しています。

男体山 山頂

山頂からは大パノラマを楽しめます。北側には女峰山や太郎山が連なります。

男体山 山頂

南西方面に目を向けると日光白根山、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳などの日本百名山を眺めることができます。

男体山 山頂 中禅寺湖

男体山の山頂からは眼下に中禅寺湖を眺めることができます。

【下り】山頂から日光二荒山神社中宮祠まで

男体山 登山道

【10:05出発】中禅寺湖に飛び込むように下山を開始します。

男体山 登山道 9合目

【10:19通過】9合目

男体山 登山道 8合目

【10:37通過】8合目瀧尾神社

男体山 登山道 5合目

【11:49通過】5合目避難小屋

男体山 登山道 4合目

【12:06通過】4合目

男体山 登山道 3合目

【12:27通過】3合目

男体山 登山道 2合目

【12:38通過】2合目

男体山 登山道 1合目

【12:50通過】1合目

男体山 登山道 登拝門

【12:55到着】登拝門の手前に靴洗い場があります。10:05に下山を開始しましたので下りは2時間50分(休憩を含む)かかりました。

御朱印 日光二荒山神社中宮祠

下山後、社務所にて御朱印をいただきました。こちらは日光二荒山神社中宮祠の御朱印。

日光二荒山神社奥宮

こちらは日光二荒山神社奥宮の御朱印。

男体山登山のためのリンク集

男体山関連サイト

※僕は山岳天気予報に「てんきとくらす」を使っています。登山指数がABCと3段階あり、A予報なら登る、B予報は検討、C予報は中止するようにしています。

登山関連

※僕は登山の際、「YAMAP(ヤマップ)」を使っています。GPS機能がついているので濃霧でも迷いにくいです。おすすめします。

日本百名山シリーズ

『日本百名山』とは?現在、百名山に挑戦中の僕が解説します

「日本百名山」を解説した記事です。日本百名山の一覧や資料などを掲載していますので参考になると思います。

ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート(現在27座)

僕が「日本百名山」を登り続ける理由やこれまで登った日本百名山の記事を紹介しています。

※当記事は2025年6月28日に登山した時のものです。登山の際は常に最新情報を入手して危険な目に遭わないようにご注意ください。

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中尾勝

旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。

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