ニューヨークで絶対行くべきアイスクリーム屋さん。人気店から「おまかせ」「お酒入り」「インド系」まで話題の5店

毎日暑いですね。夏と言えばアイスクリーム。特にアメリカ人は、アイスクリームが大好きで、ハーゲンダッツやバスキンロビンズ、ベン&ジェリーなどお馴染みのチェーン店から個人経営のクラフトアイス店まで、アイスクリーム屋さんがあちこちにたくさんあります。

今回は、絶品の手作りアイスクリームのお店から、アルコール入りアイスのお店、好きなフレイバーを選べないお店まで、絶対にトライするべきニューヨークで今話題のアイスクリーム屋さんを5店ご紹介します。

目次

ヴァン・ルーイン(Van Leeuwen)

ヴァン・ルーイン(Van Leeuwen)

クリーミーな手作りアイスクリームで有名なヴァン・ルーインは、2008年にニューヨークで誕生。オランダ系の父を持つベン・ヴァンルーインさんと弟のピートさん、オーストラリア人のローラ・オニールさんが、路上に停めた黄色いフードトラックで始めました。

今では、ニューヨーク市内に30店以上、他にもカリフォルニア、テキサス、ペンシルバニア州など全米の複数の州で店舗を展開しています。高品質な素材、独特で複雑な風味、そして人工添加物を使用しない自然素材へのこだわりで知られています。

アイスクリーム以外にも、アイスクリームバーやアイスクリームサンドイッチなどもあり、ヴィーガンの人たちのために、ヴィーガン・アイスクリームやヴィーガン・アイスクリームバーも揃えています。ちなみに、ここのヴィーガン・アイスクリームは、格別においしいと評判です。

1番人気のアイスクリームのフレイバーは、ハニーコウム(Honeycomb)。他にも、シシリアン・ピスタチオ(Sicilian Pistachio)やアールグレイ・ティー(Earl Grey Tea)も売れ筋です。

ヴァン・ルーインのアイスクリームやアイスクリームバーは、ホールフーズなどのスーパーマーケットでも購入できます。ちなみに、「Van Leeuwen」は、ヴァン・リーウェンと読んでしまいそうですが、"車のヴァン(Van)、男性の名前のルー(Lou)、旅館のイン(Inn)"のように、「ヴァン・ルーイン」と発音するのが正解。これがオランダだと「ヴォン・レイヴィン」となるそうです。

Van Leeuwenタイムズスクエア店

アニータ・ジェラト(Anita Gelato)

アニータ・ジェラト(Anita Gelato)

突然の病気で夫を亡くしシングルマザーとなったアニータ・アヴィタルさんが、1990年代に、末息子のニールさんとイスラエルの自宅の台所で始めたアイス作り。

最初はご近所さんたちの為に作っていましたが、2002年にテル・アヴィヴで第1号店をオープン。今ではイギリスやスペイン、オーストラリアなど、世界展開するビジネスに発展しました。

全てのアイスクリームは店内で手作りされています。マスカルポーネチーズやチーズケーキなど、150種類以上のフレイバーをローテーションで提供しています。

フレイバーの種類が多いにもかかわらず、1番人気はシンプルなバニラ。他に、チョコレートやストロベリーも人気です。スモールが2種類、ミディアムが3種類、ラージだと4種類のアイスが選べます。

トッピングは、ストロベリーやマンゴーなどのフレッシュフルーツ、プレッツェルやクッキー、チョコレートフレーク、ジャム、グミベアやマシュマロなど25種類あり、追加料金なしで自由に選べます。

Anita Gelatoタイムズスクエア店

ティプシー・スクープ(Tipsy Scoop)

ティプシー・スクープ(Tipsy Scoop)

"ティプシー"とは、日本語で「ほろ酔い」という意味。ティプシー・スクープは、ウイスキーやテキーラ、ウォッカなど、アルコールが入った大人向けのアイスクリームのお店です。

「甘いものも食べたいけど、お酒も飲みたい」っていうときに最高ですね。ここは、"アイスクリームパーラー"ではなく、Barをもじって"バーラー"といいます。創業者は、6代続くアイスクリーム職人の家系に生まれた女性、メリッサ・タヴスさん。

アイスクリームのフレイバーは、クラシックカクテルやコンテンポラリーなカクテルからインスパイアされたもの。地元ニューヨークの素材、旬の素材を使用して作られたこのお店のクラフトアイスは、見た目がとてもかわいくて、写真を撮ってSNSに載せたくなること間違いなし。

1番人気は、ダークチョコレート・ウイスキー・ソルテッドキャラメル(Dark Chocolate Whiskey Salted Caramel)で、他にも、ケーキ・バター・ウォッカ・マティーニ( Cake Batter Vodka Martini)やスパイクド・ヘーゼルナッツ・コーヒー(Spiked Hazelnut Coffee)、マンゴ・マルガリータ・ソルベ(Mango Margarita Sorbet)なども人気です。アイスクリームのアルコール度数は、5%。

水曜と木曜の午後4時から午後6時はハッピーアワーで、1つ買えば2つ目のスクープが無料、フライト(4種類のミニアイス)が12ドルになるなどのお楽しみも。

リキュール入りサンデーの作り方を教えるクラスも開催している、ユニークなアイスクリーム店です。

Tipsy Scoop

  • 住所:217 E 26 St, New York
  • 電話:(917)388-2862
  • 営業時間:14:00~22:00、金・土曜 13:00 23:00、日曜 13:00~22:00
  • 公式サイト:Tipsy Scoop

※冬場は営業時間が変更有、サイト要確認

サプライズ・スクープ(Surprise Scoop)

サプライズ・スクープ(Surprise Scoop)

このアイスクリーム屋さんは、その名の通り"サプライズ"なシステムを採用していて、自分の好きなフレイバーを注文することができず、出てきたものを食べなければならないという"おまかせアイス"のお店です。

紫色の外観はとてもシンプルで、このお店について知らなければ、気にも留めずに通り過ぎてしまうことでしょう。店内の床も紫色。中には誰もおらず、あるのは注文や支払いをするためのタッチパネルと、注文者の名前と注文状況を表示するスクリーン、品物が出てくる窓口だけ。

店員の顔を見ることも話すこともなく、アイスが提供されます。アイスクリームの種類は「サプライズ・アイスクリーム」だけで、値段は9.18ドル+TAXでおよそ10ドル。

前述の通り、アイスクリームの種類は選べませんが、トッピングのホイップクリームやチェリー、ベリーが必要か否か、またグルテンフリーにするかなど選ぶことができます。

アイスクリームにナッツは使われていないので、ナッツアレルギーの人も安心です。出てきたアイスクリームのフレイバーが苦手なものであっても、返品や交換ができないので気を付けてください。

注文の際に、その点について了承しているという同意欄にチェックを入れなければなりません。よほど好き嫌いが激しい人でなければ、ゲーム感覚で楽しめることでしょう。

友達と数人で行けば、友達同士で交換することもできます。ちなみに、出てきたアイスクリームには、フレイバーの説明も何も付いてこないので、何の味だか推理しながら食べなければいけません。わかりにくい味で、友達と意見が分かれると、ちょっとモヤモヤが残りそうですね。

Surprise Scoop

  • 住所:139 1st Ave, New York
  • 電話番号:(646) 457-5651
  • 営業時間:14:00~22:00、金曜 ~23:00、土・日曜 12:00~22:00
  • Instagram:Surprise Scoop

マライ・アイスクリーム(Malai Ice Cream)

マライ・アイスクリーム(Malai Ice Cream)

こちらは、ブルックリンにあるインド系のアイスクリーム店。両親がインドからの移民であるアメリカ人女性、プージャ・バビシさんが2015年にオープンしました。

マライとは、ヒンドゥー語でクリームのこと。牛乳を加熱した際に表面にできる脂肪分の層をすくい取って作られるクリームです。

非常に少ない空気でかくはんされており、とてもなめらかで「天国のような味わい」です。ちなみに、この店のアイスクリームは卵を一切使っていないので、ヴィーガンの人でも大丈夫です。

"インドの味"を伝えることを目的にしており、生姜やナツメグ、カルダモンなど南アジアの素材や香辛料を使っています。

シャヒ・トースト、マサラ・チャイ、マヤマシ・シュリクハンドなど、スパイスの効いたユニークなフレイバーが揃っていますが、一体どんな味だか、想像もつきませんね。アイスは、シンプルでかわいい小さな容器に入っていて、とっても美味しいと評判です。

Malai Ice Cream

  • 住所:268 Smith St, Brooklyn
  • 電話:(347)889-5789
  • 営業時間:12:00~22:00、金・土曜 ~23:00
  • 公式サイト:Malai Ice Cream

まとめ

いかがでしたか。ニューヨークのアイスクリームに、興味が湧いてきましたか?

上に紹介したのは、美味しさや個性が際立つユニークなアイスクリーム店ですが、他にも今が旬の人気アイスクリーム店には、「Chinatown Ice Cream Factory」や「Morgenstern's Finest Ice Cream」、「Salt & Straw」、「Sundays Best」、「Sugar Hill Creamery」などがあります。ぜひ、トライしてみて下さい。

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ナツコ・H

世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。

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