
公開日:
最終更新日:
【イタリア】シーズン到来!コモ湖の主要リゾート街5選 + 映画のロケ地も

北イタリアには海はないのですが、湖があります。
コモ湖、マジョーレ湖、ガルダ湖、他にも大小さまざまな湖が点在しています。暑くなるとイタリア人は湖、海、川に向かい、シーズン到来です。今回は移住前から愛してやまないコモ湖についてご紹介します。
ジョージ・クルーニーの別荘をはじめ、『007 カジノ・ロワイヤル』『スター・ウォーズ エピソード2』『オーシャンズ12』『ハウス・オブ・グッチ』などの映画のロケ地でもあり、ラグジュアリーな空気感が世界中の人を魅了するコモ湖。漢字の「人」のような形をし、東京23区の半分ほどの広大なサイズのコモ湖には、それぞれ個性が異なるかわいい街があります。その中でも筆者のお気に入りの5つの街と、映画のロケ地にもなった主要な施設をご紹介します。
目次
- 1.コモ湖の真珠ベラッジョ(Bellgio)
- 1-2.美しい庭園 ヴィラ・メルツィ庭園(I Giardini di Villa Melzi)
- 2.白い紫陽花がエレガントさを際立てるメナッジョ(Menagio)
- 3.上品で美しいヴァレンナ(Varenna)
- 4.コモ湖の玄関口コモ(Como)
- 5.自然を満喫するならドンゴ(Dongo)
- 番外編1. ロケ地:Villa d'Este
- 番外編2. ロケ地:Villa del Balbianello
- 最後に
1.コモ湖の真珠ベラッジョ(Bellgio)
コモ湖のちょうど真ん中あたりに位置するベラッジョ。フェリーで移動するのが定番です。湖と山のパノラマビューを眺めながら、細い坂道に並ぶ小さなブティックを覗くのが楽しい時間です。実は噴水ショーで有名なアメリカ・ラスベガスの高級ホテル「ベラージオ・ホテル」は、コモ湖のこの街が由来だそうです。
![]()
<街中も湖沿いの遊歩道も歩くのが楽しいです>
![]()
<コモ湖の各街からフェリーでアクセスできます>
1-2.美しい庭園 ヴィラ・メルツィ庭園(I Giardini di Villa Melzi)
庭園&邸宅が好きな筆者がベラッジョで最も行きたかったのが、美しい庭園のヴィラ・メルツィ庭園です。湖畔に広がる約800mのイングリッシュガーデンには四季の草花が咲いています。邸宅や博物館、礼拝堂もあります。高台のベンチに座って庭園&湖を眺めるのがお気に入りです。
![]()
<開園期間は3月後半から10月末日まで>
![]()
<白亜の邸宅は私有地なので外観だけしか見られませんが、その美しさたるや!>
I Giardini di Villa Melzi
- 所在地(住所):Via Lungo Lario Manzoni, 22021 Bellagio CO
- 営業時間:10:00~18:30
- 定休日:無休(11月~3月後半まで休園)
- 料金:10€
- 公式サイト:Giardini di Villa Melzi
2.白い紫陽花がエレガントさを際立てるメナッジョ(Menagio)
コモ湖の西側の街、メナッジョ。こぢんまりしながら麗しい雰囲気がお気に入りです。筆者のイタリア人夫はこの近くに山の家を所有しているため、一番よく足を運ぶ街で思い入れもたっぷりです。
初夏から夏には湖畔の遊歩道に尖った白い紫陽花が咲いていて、湖の青とのコントラストがとっても美しいです。カフェで朝ごはんを食べながら湖を見るのが、筆者の癒しタイムです。
![]()
<湖畔の遊歩道とたくさんの白い紫陽花>
![]()
<カフェやお店などがぎゅっと集結していて便利>
3.上品で美しいヴァレンナ(Varenna)
コモ湖の東側にある小さな街、ヴァレンナ。筆者は西側の街からフェリーで移動しました。お目当てはヴィラ・モナステロ(Villa Monastero)。元は中世の修道院が、現在は約2kmのボタニカルガーデンになっています。ヤシの木やシトラス、アガベ、薔薇など地中海や熱帯の植物など異国感たっぷりの植物があり、背景に広がる湖と山のコントラストが絶景です。
![]()
<湖にせり出す遊歩道、街全体に優雅な雰囲気が漂います>
![]()
<ヴィラ・モナステロからコモ湖を眺める>
Villa Monastero
- 住所:Viale Giovanni Polvani, 4, 23829 Varenna LC
- 営業時間:9:30~19:30(季節により異なる)
- 入場料:庭園5€
- 公式サイト:Villa Monastero
4.コモ湖の玄関口 コモ(Como)
ミラノから電車で1時間弱で到着するコモ湖の鉄道の玄関口となるのが、コモ。ここを拠点にコモ湖のさまざまな街にバスやフェリーで行けて、街をハシゴできます。
コモでは水上飛行機もよく目にします、というのも、コモには1927年創立のヨーロッパで最も歴史ある水上飛行機クラブのひとつがあります。
他にも中世の雰囲気が残る旧市街やコモ大聖堂、ヴォルタ記念館など、見どころ満載。クリスマスの頃にはクリスマスマーケットやプロジェクションマッピングなどが行われ、夏以外にも楽しめるのも魅力的です。
![]()
<コモ湖に優雅に泳ぐ白鳥たち>
![]()
<夏は21時すぎまで明るいですが、夜のコモ湖もロマンチックです>
5.自然を満喫するならドンゴ(Dongo)
コモ湖の北西にあるドンゴは観光地化されていなくて、ローカルの人の憩いの場です。ビーチもあって、泳ぐ人と灼きたい人で大賑わいです。また、有名なのはムッソリーニが逮捕された場所という歴史的事実。トレイルやサイクリングなど、アウトドアを楽しみたい人にもぴったりのエリアです。
![]()
<ビーチでは太陽大好きなイタリア人がいっぱい>
番外編1.ロケ地:ヴィラデステ(Villa d'Este)
コモ湖を代表する高級ホテルのひとつヴィラデステ。宿泊者やレストラン利用者しか敷地に入れないなど、セキュリティもばっちり。重要文化財にも指定されている16世紀に建築された壮麗なヴィラと、イタリア式庭園が広がり、敷地に一歩足を踏み入れた瞬間に別世界へと誘われます。
ちなみに2025年5月にはシャネルの2025/26年クルーズコレクションがこちらで開催されました。
ロケ地となった主な映画
- ハウス・オブ・グッチ(2021)
![]()
<壮麗な建築、そして絶景を堪能できる最高級ホテル>
![]()
<美しい噴水や小道、彫刻が点在したルネサンスとバロックの影響を受ける庭園>
番外編2.ロケ地:バルビアネッロ邸(Villa del Balbianello)
邸宅好きの筆者がイタリアで特にお気に入りの邸宅がこちら。ヴィラ全体が小さな岬に建ち、ほぼ360度湖に囲まれていて、庭園やテラスからの眺めは息をのむほど美しいです。彫刻や糸杉、季節の花など、どこを撮っても絵になります。なので、たくさんの映画のロケ地になっているのも納得。開館は3月中旬〜11月中旬、夏季は混雑するので事前予約がおすすめです。
ロケ地となった主な映画
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002)
- 007 カジノ・ロワイヤル(2006)
- オーシャンズ12(2004)
- ハウス・オブ・グッチ(2021)
![]()
<別途、邸宅内の見学も可能。館内も見応えたっぷり>
![]()
<自然と彫刻が調和するまさに芸術的な景色>
Villa del Balbianello
- 所在地(住所):Province of Como, Tremezzina
- 営業時間:10:00~16:00
- 定休日:月・水曜(11月中旬から3月中旬まで休園)
- 料金:庭園 14€
- 公式サイト:Villa del Balbianello
最後に
セレブの別荘や高級ホテルなどが立ち並び、唯一無二の雰囲気を醸し出す避暑地リゾート、コモ湖。宿泊はもちろん、ミラノからなら電車で1時間弱なので日帰りでも楽しめます。但し、冬季は休館している邸宅やレストランも多いので注意です。
湖畔をゆったり散策したり、イタリア料理を味わったり、フェリーで移動したりと、自然・建築・文化・映画・癒しを満喫してください。
関連記事
Rankingイタリア記事ランキング
-

YUKITALIA
- 真のミラネーゼになるべく、2021年よりミラノに移住した雑誌の編集・ライター。王室&貴族とテルメが大好き。




























