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【フランス】お城へ行こう!パリから日帰りできる城 3選!

高い天井に豪華な装飾、色鮮やかなインテリア。ヨーロッパのお城って華やかで憧れますよね。一生に一度は訪れてみたいと思っている人も多いはず。
フランスでお城というとロワール地方の古城が有名ですが、実はパリ近郊にも美しいお城がいくつもあるんです。電車などでアクセスでき、日帰りでもゆっくり見て回れるのが大きな魅力。
パリからちょっと足を伸ばしてさらに観光を楽しみたい!という人はぜひチェックしてくださいね。
目次
シャンティイ城
厩舎と美術館で一日過ごせる
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シャンティイ城は6,500haという広大な森の中に建つルネサンス様式のお城です。まさにわたしたちが想像する「ヨーロッパのお城」という姿でとても絵になります。
お城の中にはシャンティイ城最後の所有者であるオマール公のアパルトマンや図書館、美術館などが。どこを見ても豪華でその華やかさに見とれてしまいます。
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シャンティイ城の最大の見どころは、コンデ美術館と名付けられた美術館です。ここには貴重なコレクションが多く展示されていて見る価値大。
パリ市内にある有名美術館に負けないほどの作品所蔵数を誇り、西洋のアートが好きな人には夢のような空間。それからお城のすぐ隣には広い厩舎があります。ここでは、馬美術館を見学したり馬のショーを見たりすることができるんです。
馬を実際に見ることができるので、子どもも喜ぶこと間違いなしです。厩舎、アパルトマン、美術館ととにかく広いので、1日かけてゆっくり楽しむのがおすすめ。
広大で美しい庭
シャンティイ城の庭を設計したのは、ヴェルサイユ宮殿やパリのチュイルリー公園を作った造園家のアンドレ・ル・ノートルという人物。これを聞いただけでもどれだけ美しい庭か想像できますよね。
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115haにもなる広大な庭は3つの違ったスタイルにデザインされています。一つ目はフランス式庭園、二つ目は中国に影響を受けたイギリス式庭園(アングロ・シノワ庭園)、それから19世紀のイギリス式庭園です。
このうち、最初に造られたフランス式庭園を設計したのが、アンドレ・ル・ノートルです。シャンティイ城の庭はアンドレの作品のなかで彼がもっとも気に入っているものだそう。
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個人的におすすめなのはアングロ・シノワ庭園。ここは田舎風の一軒家があったり、小川が流れていたりと、とってもかわいらしい雰囲気なんです。
暖かくなってくると野花が咲き小鳥がさえずり、18世紀の農村にタイムスリップした気分になれます。この小さな村のような庭園スタイルは、ヴェルサイユ宮殿のマリー・アントワネットの「王妃の村里」にも影響を与えています。
シャンティイ城への行き方
パリから電車で行く場合
パリからシャンティイ城へはTERという電車を使って行くことができます。TERは日本でいうとJRの普通列車のようなもの。フランス中を走っている電車です。
予約の必要はありませんが、本数はそれほど多くないので時間をしっかり確認してから出掛ける必要があります。Gare du Nord駅で乗車、Chantilly-Gouvieux駅で下車します。時間は30分ほどです。
RER D線も同じ駅を通っていますが、こちらは45分ほどかかってしまうので、TERで行くのがおすすめ。駅からお城までは無料の送迎バスが出ています。歩いても20分ほどで着く距離なので、シャンティイの街の中を歩いていくのもおすすめですよ。
車で行く場合
パリからは車で約1時間です。専用駐車場はありませんが、近くに有料の駐車場があります。
シャンティイ城
- 所在地:60500 Chantilly, フランス
- 電話:+33344273180
- 開城時間:10:00〜18:00
- 定休日:火曜
- 入城料:【城+庭+厩舎】18ユーロ/【庭のみ】9ユーロ
- 公式サイト:シャンティイ城
コンピエーニュ城
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王の居住地だった場所!美術館に博物館も
コンピエーニュ城はパリから北へ80kmのところにあるお城。ネオクラシック様式のお城としては、フランスでもっとも大きなもののひとつです。
第二帝政時代にはナポレオン3世が暮らし、ヴェルサイユ宮殿、フォンテーヌブロー城と並んでフランスの三大宮殿のひとつに数えられる重要なお城でもあります。
コンピエーニュ城では3つの美術館とナポレオン3世などの居住エリアを見学することができます。居住エリアは寝室やダイニング、サロンはもちろん、音楽室や舞踏会の間などさまざまな部屋があります。
どの部屋も美しい家具と調度品で埋め尽くされていて、豊かな生活をしていたことが想像できます。図書室にはていねいに描かれただまし絵の扉があるので探してみてくださいね。
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美術館は第二帝政美術館、皇后美術館、自動車美術館の3つがあります。注目は第二帝政美術館で、ここには第二帝政時代の美術品や皇帝一家の思い出の品々が展示されています。華やかな宮廷生活の一部を垣間見ることができて見応え抜群!
ルイ16世とマリー・アントワネットの初対面の会場
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オーストリアから嫁いできたマリー・アントワネットとルイ16世が初対面した場所が、このコンピエーニュ城の庭。そんな歴史的一場面の舞台が今も残っているってすごいことですよね。
700haもの広さの庭にはいろいろなゾーンがありバラ園まであります。5月頃になるとバラが咲き誇り、豊かな香りが満ち溢れるのでぜひ行ってみて。
コンピエーニュ城への行き方
電車でいく場合
コンピエーニュ城へはパリから電車で1時間前後です。TERでGare du Nord駅から乗車してCompiègne駅で下車です。Compiègne駅からは徒歩15分ほどでお城に到着です。
車で行く場合
パリから車で行く場合、約1時間半ほどかかります。コンピエーニュ城には駐車場がないので、街中の駐車場を探して利用することになります。
コンピエーニュ城
- 所在地:Pl. du Général de Gaulle, 60200 Compiègne
- 電話:+33344384700
- 開城時間:10:00〜18:00
- 定休日:火曜、1/1、5/1、12/25
- 入城料:10ユーロ
- 公式サイト:コンピエーニュ城
ヴォー・ル・ヴィコント城
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ヴェルサイユ宮殿のモデルとなったお城
庭もお城も左右対称に造られ、周りを森に囲まれたヴォー・ル・ヴィコント城。現代社会から切り離されたような場所で、実際に馬車に乗った貴族が現れてもおかしくないような雰囲気が魅力的です。
ヴォー・ル・ヴィコント城はルイ14世の大蔵卿だったニコラ・フーケが造らせたもの。荘厳で美しいヴォー・ル・ヴィコント城はその後、ヴェルサイユ宮殿のモデルとなり、建築・インテリア・造園など広範囲に影響を与えています。
余談ですが、ヴォー・ル・ヴィコント城はなんと個人所有だというから驚き。広大な庭とお城を管理・手入れするだけでも莫大な費用がかかることは間違いありません。持ち主はどんなお金持ちなのか、想像もつかないですね。
クリスマスシーズンが特におすすめ!
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ヴォー・ル・ヴィコント城では毎年クリスマスシーズンには期間限定のクリスマスイベントが開催されます。これがとってもかわいくて非日常を感じられておすすめ。
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城内はクリスマス仕様に飾り付けされ、庭でもイルミネーションやプロジェクションマッピングなどが行われます。城内のデコレーションはおとぎ話のワンシーンのようなかわいらしさで、写真を撮る手が止まりません。子どもが楽しめるイベントもあるので、家族で行っても楽しめますよ。
冬期は基本的に営業しておらず、クリスマスのようなイベントがあるときのみ訪れることができます。クリスマスを含めイベントは要予約なので、注意してくださいね。
ヴォー・ル・ヴィコント城への行き方
送迎バスを使う場合
ヴォー・ル・ヴィコント城へは、最寄りのムーラン(Melun)という街から送迎バスが出ているので便利です。パリからムーランまではトランシリアンのR線で25分ほど。
Gare de Lyonで乗車し、Melun駅で下車です。Melun駅前に送迎バス乗り場があります。(送迎バスは要予約、往復12ユーロ)
車を使う場合
車で行く場合は、パリから約50分です。お城のすぐそばに無料の駐車場があります。
ヴォー・ル・ヴィコント城
- 所在地:77950 Maincy, フランス
- 開城時間:10:00〜17:30(3月~11月のみ開城、営業期間は毎年変更するため要確認)
- 入城料:【城+庭】18ユーロ/【庭のみ】13,50ユーロ
- 公式サイト:ヴォー・ル・ヴィコント城
まとめ
今回ご紹介したお城はパリからのアクセスがよく、週末にはフランス人も多く訪れる人気のお城です。フランス史に登場する重要なお城も含まれているので、フランスの歴史をちょっと調べてから行くとより楽しめるかもしれません。
どのお城も広い庭があるので、ピクニックシートを持っていってのんびりするのもおすすめです。美しいお城と庭を存分に楽しんでくださいね。
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ちゃこ
- フランスへのワーキングホリデーと語学留学を経て、現在はフランス人パートナーとともにパリ郊外に住んでいます。カフェとブロカント巡りが大好き。将来は南仏でのんびり暮らすのが夢です。パリをはじめ、フランス各地の新鮮な情報をお届けします!




























