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富山市が「ニューヨークタイムズ紙」の2025年に行くべき52ヵ所に選ばれました!

<画像提供:とやま観光推進機構>
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
仕事で富山県を担当しているので、富山県に行く機会がよくあります。特に富山県の中でも富山市にはよく行きます。
僕が考える富山市のイメージは、①「町がコンパクトで観光しやすい」、②「食べ物が美味しい」、③「市内あちこちから立山連峰を見ることができる」です。そして今年2025年1月7日、アメリカのニューヨーク・タイムズに「2025年に行くべき52ヵ所」に富山市が選出されました。世界にはたくさんの都市があるのに選出されるなんてこれはすごいことです。どちらかというと地味な街ですが、富山市には魅力がたっぷりなのです。富山市の魅力を記事にしましたので、最後までお付き合いください。
目次
- 富山市の概要
- くすりの街とやま
- ガラスの街とやま
- すしのまちとやま
- 立山あおぐ特等席。富山市
- 「世界一美しい」と称されたスタバがある富岩運河環水公園
- コンパクトな富山市は路面電車が便利
- 越中八尾おわら風の盆
- 僕がオススメする富山市の観光スポット
富山市の概要
富山市の位置など
富山市は富山県のほぼ中央から南東部分までを占め、北には豊富な魚介類を育む富山湾、東には雄大な立山連峰、西には丘陵・山村地帯が連なり、南は豊かな田園風景や森林が広がっています。市内には神通川や常願寺川など大小の河川が流れ、古くから川で結ばれた文化圏を形成しています。海の幸に恵まれた富山湾から登山家たちを魅了してやまない3,000メートル級の山々までが織りなす自然の姿は、世界第一級の景観をなしています。【富山市役所HPから引用】
面積
1,241.70平方キロメートル
人口
413,938人(令和2年国勢調査より)
世帯数
171,917世帯(令和2年国勢調査より)
富山市の沿革
富山市の平野部は、豊かな農耕地帯として、また北陸道などの交通の要衝として古くから栄え、たびたび戦乱の地になっています。安土桃山時代には佐々成政が富山城に入城し、治水事業を手がけ、農業がますます盛んになりました。江戸時代になると富山藩十万石が置かれ、薬業や和紙などの産業が奨励され、飛騨街道や北前船航路などの交通・物流網の整備や越中売薬の独特の商法も相まって「くすりのとやま」として全国に知られるようになりました。明治以降、県庁所在地として、また北陸初の水力発電所が建設されるなど、豊かな電力を基盤とした工業のまちとして順調な発展を遂げましたが、昭和20年8月の空襲により市街地は壊滅的な被害を受けました。戦後、都市基盤の整備や産業経済の進展により、現在では日本海側有数の商工業都市として発展してきました。また、平成8年には旧富山市が中核市に移行し、平成17年4月には、富山市、大沢野町、大山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村の7市町村が合併し、新しい「富山市」が誕生しました。
富山市の産業など
富山市は全国的に「くすりのまち」として有名ですが、富山に根付いてきたアルミやガラスなどの産業は、売薬事業にルーツがあるものが多くあります。近年は環境、バイオ、IT関連産業の育成に努めるとともに、立山連峰や越中おわら風の盆といった観光資源をいかした、観光産業の発展にも取組んでいます。現在、人口41万人の県都として、魅力あるまちづくりを進めています。
富山市の草花
ヒマワリ:近年は小輪や大輪の花を咲かせるものがあり、元気で明るいイメージを持つ夏を代表する花で、種には薬効もあるとのことです。
富山市の木
ケヤキ:日本を代表する広葉樹。街路・公園のほか、市内では神社や寺院、屋敷林にもよく植えられています。樹形は逆円錐状の均整美、四季折々の趣きを感じることができます。
富山市の花木
ツバキ:日本固有の自生種から園芸品種まで多くの種類があり、早春から五月頃まで花を楽しむことができます。幹の材質は粘り強くて折れにくく、風雪に耐える性質を持ち、市内の多くの民家の庭などで見られます。
くすりの街とやま
<画像提供:とやま観光推進機構>
300年以上の歴史を持つ、越中富山の薬売り。今でこそ『くすりの富山』として有名ですが、富山が薬で有名になったのは、ある事件がきっかけでした。それが『江戸城腹痛事件』。富山藩2代目藩主前田正甫(まえだまさとし)が江戸城に参勤した折、腹痛になった大名に「反魂丹(はんごんたん)」を服用させたところ驚異的に回復したとされ、この事件がきっかけとなり「越中富山のくすり」の名が日本全国に広まりました。今でも家庭の常備薬の販売を薬売が従事しています。
★くすりの街とやまの詳細はこちらをご覧ください。【富山市観光協会公式HP】
ガラスの街とやま
<画像提供:とやま観光推進機構>
<写真提供:富山市観光協会>
富山市とガラスの出逢いの発端は300年以上の伝統を受け継ぐ富山の売薬に由来します。明治・大正期には、ガラスの薬瓶の製造が盛んにおこなわれており、戦前は富山駅周辺を中心に溶解炉をもつガラス工場が10社以上あったといわれています。多くのガラス職人が存在していた富山の歴史を踏まえ、ガラスの将来性や市民との親和性に着目し、昭和60年の「市民大学ガラス工芸コース」の開講を皮切りに、「ガラスの街とやま」への取り組みがスタートしました。
約30年にわたり取り組んできたガラスの街づくりの集大成として、平成27年8月22日に鑑賞の場である富山市ガラス美術館を開館しました。
★ガラスの街とやまの詳細はこちらをご覧ください。【富山市役所公式HP】
富山市ガラス美術館
<写真提供:富山市観光協会>
富山市ガラス美術館並びに富山市立図書館新本館などが入居する複合施設「TOYAMAキラリ」は、世界的な建築家の隈研吾氏が設計を手掛け、外観は、御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせ、表情豊かな立山連峰を彷彿させるデザインで、内部は富山県産材のルーバー(羽板)を活用した温もりのある開放的な空間になっています。富山市ガラス美術館の6階「グラス・アート・ガーデン」では、現代ガラスの第一人者デイル・チフーリ氏の工房が制作するインスタレーション(空間芸術)作品を展示しており、富山市ガラス美術館のシンボルとなっています。
★開館時間・休館日・アクセス・周辺駐車場・観覧料などの利用案内はこちらからご確認ください。
すしの街とやま
<写真提供:富山市観光協会>
豊富な魚種が棲息することから『天然のいけす』と呼ばれる富山湾。3000m級の立山連峰からの雪解け水が、水深1000mの深海へ一気に流れ込むのが特徴。富山市の寿司屋が握る寿司は地元・富山湾で獲れた、活きのいい魚が自慢です。
★富山市観光協会が推薦する寿司店はこちらからご確認ください。
<画像提供:とやま観光推進機構>
また富山市には、郷土料理として知られる「ます寿し」を伝統の製法で作り続けてきた専門店が点在しており、地元の人はもちろん、地元以外の人たちにも愛されています。
★富山市観光協会が推薦するます寿司店はこちらからご確認ください。
立山あおぐ特等席。富山市
古くから神の宿る山々として人々に崇められてきた立山連峰。3,000メートル級のその雄姿は、まさに仰ぎ見ると呼ぶにふさわしい眺望として、市街地の背景に広がっています。それは市民や県民に、そして国内外から富山市を訪れる人々にも、大きな感動とすばらしい生命感を与えつづけてきたシンボルです。雄大で荘厳な立山連峰。澄みわたる海と豊かな水。美しい自然が、とっておきの「特等席」を彩る都市・とやま。富山市は、総合的な福祉施策や芸術・文化などにおいても市民が幸せな未来を仰ぎ見ることのできる、心地よい「特等席」をめざしています。
※富山市には、美しい立山連峰を眺めることができる場所を「立山あおぐ特等席」と位置づけています。この「立山あおぐ特等席」は市民に広く募集をかけ、現在、全22地点指定されています。
「世界一美しい」と称されたスタバがある富岩運河環水公園
<写真提供:富山市観光協会>
富山駅北口から徒歩10分。過去に「スターバックスストアデザイン賞2008(世界中のスターバックスの店舗の美しさを競うもの)」を獲得したスターバックスコーヒー富山環水公園店は人気スポット。昼も夜もロマンチックな雰囲気を醸し出しています。立山連峰を望む天門橋の展望台をはじめ、開放的な芝生のスロープや水と親しめる遊歩道、カフェ、レストランなど魅力いっぱいのスポットです。
コンパクトな富山市は路面電車が便利
<画像提供:とやま観光推進機構>
富山市内は路面電車を使っての移動がとても便利。富山駅の南側を走る路面電車には、中心市街地を回る環状線の他、富山大学や富山地方鉄道南富山駅を結ぶルートがあり、市民や観光客の足として活躍しています。
富山駅と富山市中心市街地を巡回する環状線は、まちなかを一周約28分で巡ることができます。環状線の車両には、先進的、現代的なデザインの「セントラム」などが採用され、低床で乗りやすく、大きな窓からは雄大な立山連峰や富山城址など、富山ならではの街並みを楽しむことができます。
富山駅の北側を走る富山港線は、富山市内から北前船で栄えた風情ある港町「岩瀬」を結ぶルートで、市民や観光客の足として活躍しています。富山駅から終点の岩瀬浜までの所要時間は約25分。富山港線の車両には、主に未来的デザインの『ポートラム』が採用されています。車体は、さわやかに都市に溶け込むスノーホワイトの立山の新雪がモチーフになっています。車体のカラーは全8色あり、どれも富山の恵み多い自然や未来を象徴したものになっています。他にも「セントラム」や「サントラム」の車両も運行しています。
越中八尾おわら風の盆
<画像提供:とやま観光推進機構>
越中八尾おわら風の盆は風のまちに伝わる幻想的な踊り。富山市が全国に誇る「おわら風の盆」は、およそ三百年前から受け継がれている伝統行事で、毎年9月1日から3日間全国から20万人以上もの観光客が訪れます。坂の町並みに数千のぼんぼりが灯り、三味線、胡弓の音に合わせ優雅に唄い踊ります。
<画像提供:とやま観光推進機構>
また「おわら風の盆」は、旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町」と井田川をはさんだ対岸の「福島」を併せた合計11の町で行われます。
★越中八尾おわら風の盆に関する詳細はこちらからご覧ください。
僕がオススメする富山市の観光スポット
富山市役所展望所
<写真提供:富山市観光協会>
富山市役所内にある地上70mの展望塔です。天気が良ければ立山連峰、富山湾、富山城、市街地が見渡せます。
ガラス美術館
<写真提供:富山市観光協会>
建築家・隈研吾氏による複合ビル「TOYAMAキラリ」内にある美術館。外観だけでなく、館内も見ごたえがあります。
富山城址公園
富山藩主・前田家の居城だった富山城の城跡に整備された公園です。園内の石垣や濠から当時の面影を見ることができます。
富岩運河環水公園
運河の船だまりを利用して造った親水公園。展望台を備えた天門橋や芝生広場、遊歩道などが整備されています。
富山市のリンク情報
- 富山市公式サイト
- 富山市の観光公式サイト「TOYAMA NET」
- 富山市観光協会公式Facebook
- 富山市観光協会公式X(旧Twitter)
- 富山市観光協会公式Instagram
- 富山市観光協会公式YouTube
- 富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」
- 富山県観光公式Facebook
- 富山県観光公式X(旧Twitter)
- 富山県観光公式Instagram
※当記事の制作に際し、富山市公式HPおよび富山市観光協会公式HPより引用しています。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。