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【あきる野市・黒茶屋】約300年前に建てられた古民家農家 緑の中で食す山里料理

東京西部に位置するあきる野市。
JR五日市線の武蔵五日市駅から車で5分位の川沿いにある古民家レストランが「黒茶屋」です。
西多摩を代表するこの素敵な空間と時間を与えてくれるお食事処の魅力をご紹介します。
目次
お店に入る前の庭園が素敵
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<黒茶屋の趣ある門>
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単なる古民家を活用したレストランではなく、緑豊かな庭園と渓流にすっぽり包まれ、とても良い雰囲気を醸し出しています。
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まるで高貴な方の別荘のようです。
幹線道路沿いなのですが、川に下る傾斜地に建っており、緑に包まれているのでその全貌は道路からは窺い知ることができません。
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庭園内には椅子が多く置かれており、ゆったり休めます。ここでお弁当を食べるのも良いでしょう。
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東京都内とは思えない自然が溢れ、空気の清らかさを感じます。
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川沿いにも十分なスペースのテラスが設置されており、川からの涼風を感じることができます。
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時代劇に出てきそうな茶屋風のお店も敷地内にあります。焼き蜜芋やおやきが売っていました。
さて前置きが長くなりましたが、黒茶屋の内部に入っていきます。
店内の様子
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<黒茶屋の玄関>
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重厚な建物です。
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黒茶屋の歴史・由来
もともとこの民家は、檜原村にあった庄屋さんの建物です。
養蚕農家でもあったため、天井が高くしっかりしています。
約300年前に建てられたようですが、あきる野市に移築してから約120年。増築を重ね現在の姿になっています。
もともと白い無垢材の建物でしたが、年月を経て木材が黒くなり「黒茶屋」と呼ばれるようになったのだとか。
高級料亭のようなしつらえと構えですが、提供されるのは、懐石料理ではなく山里料理と呼ばれます。
今のように交通事情が整っていない昔は、この土地までやって来るのには大変な苦労を伴ったようです。
訪問者をその土地の旬の野菜など素朴な料理でもてなすという気持ちから「山里料理」と名乗っているそうです。
今回いただいたメニュー
メインを鶏の朴葉焼とするあやめコースをいただきました(7,700円)。
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籠を開けると・・・
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前菜盛り合わせ
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勾玉豆腐(ねっとりチーズのよう)出汁餡が美味しかったです。
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この時期がまさに旬のキノコ汁。
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鱒の山かけ。付け合わせのみょうがの味がぴりっと利いて新鮮さが伝わります。
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天ぷら盛り合わせ(舞茸、牡蠣)
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<山女魚唐揚げの餡掛け>
頭から尾まですべて食べられます。バリサクの食感とやや甘めの餡がベストマッチング。
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<鶏肉の朴葉焼き>
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味噌が濃厚でさっぱりした鶏にコクを加えます。
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<山くらげ酢ごま和え>
山くらげがシャキシャキ食感で美味しかったです。
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<栗ご飯と味噌汁>
香の物に入っている「黒じゃこ山椒」がごはんにばっちり合いました。
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ごはんの器が温められていて細かな気遣いを感じました。また茶碗の底に穴が開いていました。この穴のおかげで湿気が抜けてお米がベチャッとならないのだと思います。
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<デザート>
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<おやき>
中身はあっさりめのあんこ。最後を〆るのにぴったりの役者登場でした。
取材を終えて
お店の構えと雰囲気は風格を感じますが、高級料亭のような堅苦しさはなく、スタッフの方々も気さくで、供されるのは高級懐石料理ですが、心のこもった山里料理だと感じました。
店内だけでなく庭園内、川まで降りてぜひ黒茶屋全体を時間をかけて十分に味わってみることをおすすめします。
きっと素敵な思い出の食事となることでしょう。
【黒茶屋の基本情報】
- 住所:東京都あきる野市小中野167
- 電話:042-596-0129
- 公式サイト:黒茶屋
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シンジーノ
- ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。




























