【檜原村】古民家カフェ「晴ノ舎(ハレノヤ)」の地元産野菜を使った渾身のランチメニューとは?

東京都で唯一の村(島除く)檜原(ひのはら)村に、素敵な古民家カフェがあります。

その名も「晴ノ舎(ハレノヤ)」

"檜原時間を楽しめる"という言葉がぴったりの落ちつけるカフェです。

地域起こし協力隊として檜原村にやってきて、この村の魅力にハマり、移住を決めた土井さんご夫婦が営んでいます。

折々の季節に採れる地元の旬野菜を使った"渾身のひと皿(ランチメニュー)"とはどういうものなのでしょうか。

目次

登録有形文化財の古民家カフェ

こちらが、その古民家カフェ「晴ノ舎」です。

古民家カフェ「晴ノ舎(ハレノヤ)」
<古民家カフェ 晴ノ舎>

登録有形文化財である旧高橋家住宅を利用しています。

高橋家は代々農家を営み養蚕もしていましたが、7代目は医者をやっており駕籠に乗って山を越えて往診もしていたそうです。そこから「医者殿(いしゃど)」とも呼ばれています。建物はなんと江戸時代末期の建築。

玄関
<晴ノ舎の玄関>

いかにも古民家らしい佇まいです。

屋根下

しっかりとした重厚な造りです。

店内の様子

店内

店内には渋めのジャズが流れていて、モダンな家具が出迎えてくれます。おしゃれ~。

店内

純和風ではなく、クラシックとモダンが融合した現代風の雰囲気です。

内観

家内で養蚕をやっていたためか、天井は高く、外からの光も入ってきて明るく開放的な空間です。

雑貨

作家さんの雑貨が並んでいました。

雑貨

女性が好みそうな逸品ばかりです。

渾身のランチメニューとは

晴ノ舎でイチオシなのがなんといってもランチです。

メニュー

ランチは月替わりメニューの一択。

10月のランチ
<10月のランチ(1800円)>

野菜中心のヘルシーなランチ。

メニューありきではなく採れる野菜を基にメニューを考えているのだとか。

当初はもっとたくさんのメニューを準備しようと思っていたそうですが、やっている内にその時々に採れる材料で渾身のひと皿を作ろうと考えが変わり、今のオンリーワンメニューになったそうです。

実際食べた中で気に入ったのが、

  • 優しい甘みのある味噌汁:檜原村の水が良いせいか、汁ののど越しが滑らかです。
  • 昔のきゅうり:歯ごたえシャキシャキ。(種大きく 中の綿が柔らかい 品種改良していない昔のままのきゅうり)
  • ピーマンのナムル:なぜこれが今までなかったのかと思うほど相性ドンピシャのマッチング。
  • 野菜のグリル(じゃがいも、かぼちゃ、しいたけ):手作りのハーブ塩、クリームドレッシングが相性ばっちり。野菜の素材本来の味が濃くしっかり味わえます。
  • お米は山形「つや姫」の雑穀米:自家製の生姜味噌がまた食欲をそそります。

ひとつひとつに丁寧なこだわりが感じられました。

檜原村の農家さんは野菜を作るのが上手

「できるだけ檜原村で採れたものを使いたいと思っています」

「檜原村の農家の人たちは野菜作りが上手なんです」

と聞いたので「なぜ、檜原村の人たちは野菜作りが上手なんでしょう?」と訊いてみたんです。

その理由は、

  • 苗ではなく種から育てる昔ながらの農法で作っているから
  • 枯葉、腐葉土、炭などを撒いて土に栄養を与えているから 
  • 小規模農家はたくさんの作物を作ることはできないけれども、ひとつひとつ手間を惜しまず愛情を込めて作っているから

なのだそうです。

毎日畑に行き、愛情込めて作っていると土や野菜の足音が聞こえてくるのだとか。

それを完熟した一番美味しい状態で収穫する。そんな朝採れの野菜がおいしくないはずありませんよね。

土井さんが檜原村に移住を決めたポイントとは

土井
<オーナーの土井さん>

土井さんは千葉県出身で6年前に地域おこし協力隊として檜原村にご夫婦でやってきました。

もともと山歩きが好きで三頭山に登ったりして檜原村の魅力は知っていたのだとか。

地域起こし協力隊時代は、畑の手伝いやエコツアーガイドをやっていたそうですが、暮らしている内に、檜原村の「人の魅力」の虜になったそうです。

地域起こし協力隊の任期が終わった後も檜原村から離れがたく、この旧高橋家住宅を使えると聞き、古民家カフェとして運営を始められました。

私「実際住んでみて想像と違った、意外に大変だったと感じたことはなかったのですか?」

土井さん「住んでみて苦労は特になかったですね。逆に想像より住みやすかったです。ただ、ご近所との関係が近いので、人間関係が煩わしいと感じる人にはここの生活は向かないかもしれません。」

檜原村は意外に都心から近いので、当初は完全移住ではなく2拠点生活を考えていましたが、実際住み始めてみると完全にこちら(檜原村)中心の生活になりましたね(笑)

檜原村の「人」の魅力とは?

村内を歩いているとご近所の農家さんから「お茶飲んでけよ」「ごはん食べてけよ」と声掛けられることもしばしば。

田舎にありがちな閉鎖的な部分は檜原村の人たちは少ないようです。

外部の人を受け入れるのに慣れているのかもしれません。

取材を終えて

オーナーの土井さんは、とても楽しそうでした。

檜原村に移り住んで良かったということがしっかり伝わってきました。

  • 自然の豊かさ
  • 野菜の美味しさ
  • 都心から意外に近い便利さ

それらに加えて

檜原村の"人"に魅せられたということが伝わってきました。

ひと皿入魂のランチ、美味しかった。

自家製生姜味噌をお土産に買って帰りました。

生姜味噌.jpg
<生姜味噌 550円>

【晴ノ舎の基本情報】

  • 住所:東京都西多摩郡檜原村人里2032
  • 営業時間:3-11月まで 11:00〜17:00(L O. 16:00) /12-2月まで 11:00〜16:00(L.O. 15:00)
  • 定休日: 3月〜11月 : 月・火曜日(祝祭日の後2日間、祝祭日は営業)
    12月〜 2月 : 月・火・水曜日
  • 公式サイト:晴ノ舎

※土日祝祭日や混雑時のランチタイムはランチメニューのみの提供となります。

※11:00~15:00は見学のみでのご入店をご遠慮頂いております。
※団体での見学は事前の予約が必要です

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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