競馬と言えば、サラブレットが速さを競うもの。そう思っていませんか？北海道・帯広市で開催される「ばんえい競馬」は、大きくてたくましい馬が力をふり絞って重いそりを引き、障害物を超える競技です。

一発逆転の馬のライブショー「ばんえい十勝」を紹介します。

目次

• 1. ばんえい競馬の起源は農耕馬の力比べだった！
• 2. 馬券を買ってばんえい競馬を楽しもう！
• 3. とかちむらでワクワクの時間を過ごす
• 4. ばん馬の大きさにビックリ！ふれあい動物園
• 5. お出かけの際は開催日の確認を！

1.ばんえい競馬の起源は農耕馬の力比べだった！

北海道開拓時代、大型馬は荷物を運んだり農作業などに使われていました。村の祭りなどで農耕馬（ばんば）に力自慢をさせたのが、ばんえい競馬の始まりと言われています。※諸説あります。

農民の娯楽から始まったばんえい競馬は、1946年の地方競馬法施行規則第9条に「競走の種類は駈歩（平地競走）、速歩（速歩競走）、障害（障害競走）、輓曳（ばんえい競走）の4種類」と定められたことを受けて公式競技になりました。

1953年に旭川市・岩見沢市・帯広市・北見市の4市による市営競馬が発足。北海道発祥の競馬として盛り上がりを見せましたが、次第に売り上げが減少。2006年度限りで3市が撤退します。そのため開催を継続したばんえい十勝は、世界で唯一のばんえい競馬と呼ばれるようになりました。

2.馬券を買ってばんえい競馬を楽しもう！

レースは、おもに毎週土曜日・日曜日・月曜日（一部不規則）に開催されます。開門は9時20分、第1レースは14時30分に始まります。見ているだけでも迫力がありますが、少額でもいいので馬券を買ってレースを楽しみましょう。

※開催日及び開門・レース開始時間などは変更されることがあります。

馬券の買い方は、単勝・複勝・枠複・馬複・馬単・ワイド・三連複・三連単など、一般的な競馬とほぼ同じ。初心者にはスタッフが懇切丁寧に教えてくれます。

専用シートに予想をマークできたら、お金とシートを馬券販売機に入れて馬券を発行します。

ファンファーレが鳴り、フラッグが振られると一斉にスタート。ばん馬が乗重り（重り）と騎手を乗せた鉄そりを引きながら、直線200mのコースに設置された2つの障害を乗り越えてゴールを目指します。

騎手の掛け声がコースに響き渡ります。第1障害は台形状の高さ1mの山超え。砂煙を上げて難なくクリアする馬もいれば、てこずる馬もいます。タイムロスよりも体力の消耗がレース展開に影響します。

第2障害はもっと高い1.6m。これを越えるためには持久力が必要です。一旦停止して呼吸を整え、少しずつ歩みを進めます。観客が固唾を飲んで見守る中、先頭集団が障害を駆け上り始めました。

重い荷を引いて急斜面を登り切るのは容易なことではありません。先頭集団が苦戦している横を後続馬が抜き去って行きました。障害を越えたあとに力尽きて立ち止まってしまうことも！まさに最後まで結果が分からない一発逆転の馬のライブショーです。

1日12レース（状況によって変更あり）行われ、夜はライトアップされます。闇に浮かぶ、ばん馬はとても幻想的。羽目を外しすぎて大金を突っ込まないよう注意してください。

3. とかちむらでワクワクの時間を過ごす

ゲート手前には十勝の魅力を発信する観光交流拠点の複合施設「とかちむら」があり、さまざまなイベントや十勝の生産者と十勝のPRを兼ねた取り組みを行っています。

「産直市場」には、十勝産の産地直送野菜、ハムやベーコン乳製品などの加工品がいっぱい。お土産に最適な箱菓子も多数揃えています。「スイーツ&セレクト」では、十勝の高品質な素材をふんだんにつかったお菓子やオリジナルグッズを発売。

お腹がすいたら「とかちむらキッチン」へ。食材の宝庫・十勝が育んだ野菜やお肉、乳製品などをつかった料理が味わえます。

とかちむら

• 住所：北海道帯広市西13条南9
• 入場料：無料
• 営業時間：10:00 ～ 21:00 （店舗などにより異なる）
• 定休日：全店水曜日
• 公式サイト：とかちむら　

ばんえい競馬について知りたいという方は、「馬の資料館」がおすすめ。1階はレプリカ（馬耕、装蹄所）、ビデオ、馬の道具など、2階には馬籍、血統書、室町時代等の巻物、競馬の歴史など、別館は農機具、舗道車等運搬用具、馬車など、十勝開拓に活躍した農用馬を中心とした馬具や写真、農耕の道具などを展示しています。

入場は無料。ここで予備知識を得てください。

馬の資料館

• 住所：北海道帯広市西13条南8丁目1番地
• 入場料：無料
• 営業時間：10:00～16:00（時期により延長あり）
• 定休日：12月～3月の水曜日（正月期間を除く）
• 電話：0155-34-7307（10:00～18:00）
• 公式サイト：馬の資料館　　

4. ばん馬の大きさにビックリ！ふれあい動物園

ばんえい十勝内には、「ふれあい動物園」があります。ポニー乗馬体験ができるほか、ウサギや馬に餌をあげることができます。まずはばん馬の大きさを近くで感じてみてください。

歯をにょっきりと出してニンジンをねだる姿は可愛いというべきか、怖いというべきか...ドキドキの瞬間です。

ふれあい動物園

• 住所：北海道帯広市西13条南9
• 入場料：100円（感染拡大防止対策により、混雑解消のため当面の間無料）
• 開門時間：開門～17:00
• 定休日：毎週火曜日
• 電話：0155-34-0825（代表）
• 公式サイト：ふれあい動物園　

5. お出かけの際は開催日の確認を！

ばんえい十勝は、競馬、グルメ、ショッピング、動物とのふれあいなどワクワクがいっぱい。一人旅でもご家族でも楽しめます。お出かけの際は必ず開催日や開催時間などをご確認ください。

ばんえい十勝

• 住所：北海道帯広市西13条南9
• アクセス：帯広駅 バス11分 帯広競馬場下車、帯広競馬場 徒歩1分、帯広駅 徒歩25分、帯広駅 車5分、音更帯広IC 車 15分。
• 入場料：100円（感染拡大防止対策により、混雑解消のため当面の間無料）
• 開催日：毎週土曜日・日曜日・月曜日（一部不規則）
• 開門時間：開門～最終レース終了後
• 電話：0155-34-0825（代表）
• 公式サイト：ばんえい十勝　

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