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カナダで有名なものといえば何? ナイアガラの滝からメープルシロップまで
カナダで有名なものといえば、ナイアガラの滝やオーロラといった神秘的な大自然や名産品のメープルシロップなど、色々あります。旅行のときにはそんな「有名なもの」を押さえて回ってみたいですよね。今回はそんなカナダで有名なものについて、種類別に紹介していきます。
目次
<5. カナダで有名なものは「世界遺産のカナディアンロッキー」>
1. カナダで有名なものは「ナイアガラの滝」
<出典元:写真AC>
カナダといえば、迫力のあるナイアガラの滝が有名です。アルゼンチンとブラジルの国境にまたがる「イグアスの滝」、ジンバブエとザンビアの国境にまたがる「ビクトリアの滝」と並んで、世界三大瀑布としても知られています。
ナイアガラの滝の魅力
ナイアガラの滝は、カナダとアメリカの国境に位置しています。ナイアガラの滝は幅がとても広く、地響きがするほどの圧倒的な水量が特徴です。
ナイアガラの滝は、次の3つの滝で構成されています。
- カナダ滝:幅675m、落差56m
- アメリカ滝:幅330m、落差58m
- ブライダルベール滝:幅15m、落差55m
最も大きいのがカナダ側にあるカナダ滝(ホースシュー滝とも呼ばれる)で、水量はアメリカ滝の約9倍といわれています。
また、ナイアガラの滝は水の透明度が高いことでも有名で、水面がきれいなエメラルドグリーンに見えるのも魅力のひとつです。晴れている日は虹がきれいに見えることもあり、大迫力の滝にかかる虹はまさに絶景です。
ナイアガラの滝の楽しみ方
ナイアガラの滝はアクセスがよく、カナダ側からでもアメリカ側からでも行くことが可能です。半日から1日程度でも十分楽しめますが、周辺にはホテルや商業施設などが多数あるため、宿泊してゆっくり楽しんでもよいでしょう。
ナイアガラの滝の迫力を間近で楽しみたい場合は、クルーズ船での観光がおすすめです。滝のすぐ近くを通るため、大迫力の滝を目の前で体感できます。クルーズ船ツアーにはさまざまな種類があり、滝の裏側へ行ける洞窟ツアーなどもあります。
他にもヘリコプター遊覧や、滝つぼに向かって滑るジップラインなど、さまざまな角度からナイアガラの滝を楽しむツアーやアトラクションがあるのも魅力のひとつです。
また、ナイアガラの滝の周辺には、絶景を一望できる展望タワーもいくつか設置されています。レストランが併設されているタワーもあるため、ゆっくり景色を楽しみたい場合におすすめです。
夜になるとライトアップが実施されるため、昼間とは一味違う幻想的な絶景も楽しめます。ナイトクルーズも行われているので、1日で2つの表情を楽しむことも可能です。
2. カナダで有名なものは「名産品のメープルシロップ」
カナダの名産品といえば、メープルシロップが有名です。カナダの国旗にメイプルリーフ(カエデ)の葉が描かれていることもあり、カナダといえばメープルシロップを思い浮かべる人が多いでしょう。
なぜメープルシロップが名産品?
<出典元:写真AC>
メープルシロップとは、サトウカエデの樹液を煮詰めて作られる甘味料です。サトウカエデの原生林があるのは、カナダ南東部などの一部の地域に限られています。カナダの気候はサトウカエデの樹液の生産に適しており、とくにカナダの東部に位置するケベック州やオンタリオ州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州が主な産地として有名です。
カナダでは1600年代に入植者が移住してくるよりももっと前から、先住民がサトウカエデの樹液を収穫していたといわれています。1700年代には樹液を煮詰めて使うようになり、そこから長い年月をかけて作業工程や採取技術を改良しながら、カナダのメープル産業が発展してきました。
ケベック・メープルシロップ生産者協会(QMSP)によると、2019年のカナダのメープルシロップの生産量は約5,888万キログラムで、全世界の約74%となっています。カナダの圧倒的な生産量からも、メープルシロップはカナダの代表的な名産品であるといえるでしょう。
カナダでのメープルシロップの楽しみ方
<出典元:写真AC>
カナダのケベック州からオンタリオ州をつなぐ「メープル街道」は、全長約800kmにわたって多くのサトウカエデの木が群生している観光ルートです。秋になると一斉に紅葉するため、美しい絶景も楽しめます。
メープル街道には、メープルシロップを煮詰める小屋である「シュガーシャック」が多数存在します。旅行者を歓迎するメープルシロップ農家も多く、製造工程を見学させてもらうことも可能です。メープルシロップを使った料理を味わったり、ショッピングを楽しんだりできる施設も多く、本場のメープルシロップを存分に楽しめるでしょう。
また、毎年3月から4月頃には「メープルシロップフェスティバル」が各地で開催されています。メープルシロップを使った食事の提供や商品の販売、メープルシロップの歴史や製造工程を学べるツアーなど、さまざまなイベントが楽しめます。
メイプルシロップについて詳しくは「【カナダ】雪解けの春を感じるカナダ・メープルシロップ体験」の記事も参考にしてみてください。
3. カナダで有名なものは「プリンス・エドワード島」
カナダといえば、赤毛のアンの舞台として知られる「プリンス・エドワード島」が有名です。プリンス・エドワード島は、カナダ東部の大西洋側、セントローレンス湾に位置し、島全体がひとつの州になっています。愛媛県ほどの面積で、人口は約14万人ほどの小さな島です。
赤毛のアンとは
<出典元:写真AC>
赤毛のアンとは、カナダの小説家であるルーシー・モード・モンゴメリが1908年に発表した長編小説です。モンゴメリはプリンス・エドワード島の出身で、幼い頃に母親を亡くしたため、母方の祖父母宅に引き取られて育ちました。
赤毛のアンは、ノバスコシア州孤児院で育った11歳の赤毛の少女「アン」が主人公の物語です。プリンス・エドワード島の老兄妹マシュウとマリラの元に引き取られることになったアンが、町や学校でさまざまな騒動を起こしながらも成長していく様子が描かれています。
プリンス・エドワード島の観光
<出典元:写真AC>
プリンス・エドワード島はのどかな田園地帯で、ゆるやかな丘陵が続く美しい田舎の風景が魅力の島です。赤毛のアンの物語にも、プリンス・エドワード島の美しい景色の描写が数多く登場しています。また、プリンス・エドワード島に実在する建物も作中に登場しています。
たとえばアンが暮らしていた家の「グリーンゲーブルズ」は、モンゴメリの従兄弟が実際に住んでいた家です。他にも物語のなかでアンが名付けた「恋人の小径」「おばけの森」「輝く湖水」などの景観もそのまま残っています。また、モンゴメリの生家や結婚式を挙げた銀の森屋敷の居間、彼女のお墓などもあり、現在でもゆかりの地が多数存在しています。
プリンス・エドワード島には公共交通機関がほとんどないため、移動はレンタカーや徒歩がメインです。各旅行会社による赤毛のアンやモンゴメリのゆかりの地をまわるツアーもあるため、効率的に観光したい場合は利用してみてもよいでしょう。
また、プリンス・エドワード島は海に囲まれているため、海産物も豊富です。赤毛のアンやモンゴメリのゆかりの地をまわるだけでなく、ロブスターやムール貝などのグルメを楽しむのもおすすめです。
4. カナダで有名なものは「幻想的なオーロラ」
<出典元:写真AC>
カナダはオーロラが見える国として有名で、世界屈指のオーロラ観賞地ともいわれています。カナダはオーロラが頻繁に現れるエリアである「オーロラベルト」に属しています。オーロラベルトとは、北半球と南半球の緯度60度から70度の範囲のことで、統計上では年間200日以上オーロラが見られるとされているエリアです。
カナダは年間で240日ほどオーロラが現れるとされており、3日間滞在した場合の遭遇率は約90%ともいわれています。
オーロラのシーズンは?
カナダでは年間を通してオーロラを見られますが、とくにベストシーズンといわれるのが11月から3月頃といわれています。オーロラを観賞するためには「空が暗い」「雲がなく晴天である」「太陽活動が活発である」という条件が揃うことが重要です。11月から3月頃は、日照時間や晴天率などの関係から、とくにオーロラを見るのに適した時期といえるでしょう。
また、冬の時期だけでなく、夏の時期もオーロラがきれいに見えることがあります。オーロラを見られる地域は冬季になると平均気温が氷点下になりますが、8月から9月頃は平均気温が15℃前後なので、比較的観賞しやすいといえるでしょう。
イエローナイフ
<出典元:写真AC>
イエローナイフは、カナダの北西部に位置するノースウェスト準州の州都です。北極圏に近いため冬の天候が安定しており、オーロラベルトのエリアに位置していることから、オーロラの遭遇率も世界屈指とされています。
秋から冬にかけてがベストシーズンとされていますが、湖が凍結していない夏の時期もおすすめです。オーロラが湖面にきれいに反映して、「ダブルオーロラ」と呼ばれる絶景を見られるチャンスがあります。
イエローナイフには、オーロラ観賞のための「オーロラビレッジ」という施設があります。人工の光に遮られることなく、オーロラ本来の輝きを存分に楽しむことが可能です。
オーロラビレッジでは、オーロラが見られる時間になるまでは「ティピー」と呼ばれるカナダの先住民族の住居であるテントで暖房をつけて過ごせます。また、360度回転し、オーロラを観賞しやすい角度にリクライニングできる「オーロラこたつ」というオプション設備もあります。暖房がついた観賞席で、顔だけを外に出して体は温かい状態で観賞することが可能です。
また、イエローナイフは観光産業にも力を入れているため、オーロラ観賞以外にもご当地グルメやショッピングなども楽しめます。
ホワイトホース
<出典元:写真AC>
ホワイトホースは、アラスカとの国境に位置するユーコン準州の州都です。オーロラベルトの南側に位置しているため、オーロラは北側の空の低い位置に見られます。ホワイトホースは大自然に囲まれた小さな町で、イエローナイフと比べると観光客は少なめといわれています。落ち着いた環境でオーロラを楽しみたい場合はとくにおすすめといえるでしょう。
ホワイトホースにもオーロラ観賞用の施設がいくつかあり、ヤートと呼ばれるテントなどの暖かい室内でオーロラの出現を待つことが可能です。なかには宿泊できるロッジなどもあるので、ゆっくりとオーロラを観賞をしたい場合には利用してもよいでしょう。
ホワイトホースはゴールドラッシュ時代に金がたくさん採れたため、鉄鋼業や観光業が盛んです。ホワイトホースもイエローナイフ同様、オーロラ観賞だけでなくショッピングやグルメなども楽しめます。
5. カナダで有名なものは「世界遺産のカナディアンロッキー」
<出典元:写真AC>
カナダにある世界遺産といえば、カナディアンロッキーが有名です。カナダとアメリカをまたいで縦断しているロッキー山脈において、カナダ国内にある部分をカナディアンロッキーといいます。カナディアンロッキーはアルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州にまたがっており、4つの国立公園と3つの州立公園が含まれます。
カナディアンロッキーは雄大な山脈の景色はもちろん、美しい湖沼が点在していたり、氷原や滝があったりと、さまざまな自然の絶景を楽しめるスポットです。
4つの国立公園
カナディアンロッキーには、「バンフ」「ジャスパー」「ヨーホー」「クートニー」の4つの国立公園があります。
バンフ国立公園:カナディアンロッキーの表玄関として多くの観光客が訪れる観光拠点となっており、3,000m級の雄大な山々や美しい湖、豪快な滝などが見られます。
ジャスパー国立公園:カナディアンロッキーのなかで最大の面積を誇る国立公園です。コロンビア氷原から氷河が流れ出して形成された美しい景観が魅力です。
ヨーホー国立公園:切り立った岩山や3,000m級の険しい山々、世界有数の落差を誇る滝など、迫力のある景観を楽しめます。
クートニー立公園:氷河から流れ出る川の侵食によって作り出された美しい景色が魅力です。天然のラジウム温泉も楽しめます。
注目スポットのレイクルイーズ
<出典元:写真AC>
バンフ国立公園のなかにあるレイクルイーズは、「カナディアンロッキーの宝石」とも呼ばれる美しい湖です。氷河から溶け出した水に含まれる岩粉という成分によって水面は美しいエメラルドグリーンに見え、さらに氷河の山並みが映るとより美しい絶景が楽しめます。
また、光の加減によって湖面の色が変化して見えるため、見る場所や時間帯によってさまざまな表情を楽しむことも可能です。
レイクルイーズの周辺では、登山やハイキング、ゴンドラ、カヌーやカヌックなど、さまざまなアクティビティも楽しめます。また、スキー場もあるため、冬はスキーなどのウインタースポーツもできます。
コロンビア大氷原
<出典元:写真AC>
コロンビア大氷原は、ジャスパー国立公園内に広がる、カナディアンロッキー最大の氷原です。面積は約325平方キロメートル、氷の厚さは最大約350mと、北極と南極を除くと世界最大規模の氷原といわれています。
コロンビア大氷原では、氷上ハイキングや氷河雪上車ツアー、氷河の解け水を飲むなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。なかでも標高約2,000mの断崖絶壁に張り出したガラス張りの展望遊歩道「グレイシャー・スカイウォーク」は、スリリングな体験ができると人気のアトラクションです。
コロンビア大氷原は、ツアーでも個人旅行でも、どちらでも楽しむことが可能です。個人旅行の場合は、レンタカーを借りるとスムーズにまわれます。国際運転免許証をもっていない場合は、ツアーのほうが効率的にまわれるでしょう。
6. カナダで有名なものは「荘厳なノートルダム大聖堂」
<出典元:写真AC>
カナダの有名な観光スポットのひとつであるモントリオールのノートルダム大聖堂は、北米最大規模のカトリック教会です。ネオ・ゴシック様式の荘厳な外観や、コバルトブルーの光に包まれた神秘的な祭壇をはじめとした美しい内装など、見どころがたくさんあります。
また、ノートルダム大聖堂は、世界最大級のパイプオルガンがあることでも有名です。約7,000本ものパイプを使用しており、一番長いパイプは約10mもあります。パイプオルガンのコンサートは定期的に行われているため、美しく重厚な音色を楽しむことが可能です。
ノートルダム大聖堂のステンドグラスも、他の教会とは一味違う見どころがあります。ステンドグラスは聖書に登場する場面が描かれているものが多いなか、ノートルダム大聖堂のステンドグラスは、モントリオールの前身「ヴェルマリー(マリアの街)」ができるまでの歴史が描かれています。
ノートルダム大聖堂の周辺には多数の観光スポットがあるので、大聖堂の見学以外にもさまざまな楽しみ方が可能です。ポワンタカリエール考古学歴史博物館やモントリオール・サイエンス・センターなどは、子どもから大人まで楽しめる施設として人気があります。
今回は、カナダで有名なものをテーマに、カナダのさまざまな魅力をご紹介しました。カナダへの観光をご検討の際は、参考にしてみてください。
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