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国立ハングル博物館でハングルの歴史を学ぼう!
国立ハングル博物館は、韓国の文字「ハングル」の文字的・文化的価値を広く知らせるため、2014年10月9日に開館しました。韓国語を勉強している人なら、文字としての「ハングル」に少なからず関心がありますよね。
筆者もそうですが、最初は記号のようにしか見えなかったハングル文字が、学ぶにつれて興味が深まり、デザイン性の高さにも魅せられました。ではさっそく、見ていきましょう!
目次
国立ハングル博物館って、どんなところ?
さまざまな素材を使用して、幾何学的な形に構成された建物の外観は、ハングルの原理を視覚化しています。2階がエントランスです。
ハングルは、1443年に世宗大王によって作られた「民を訓える正しい音」という意味の「訓民正音」です。ハングルは11個の母音と17個の子音を合わせた28個の文字(現在使われているのは24文字)で構成され、誰もが簡単に学べ、使えることを目的に作られました。
まずは常設展示から
常設展示は「訓民正音」の序文の文章に従って7つのテーマで構成されています。展示室の入口が暗いのは、民たちが文字を持たなかった時代を表わしているそうです。ずらりと並ぶボードは、「訓民正音」の3年後に作られた訓民正音解例本をアクリル板に彫ったものです。
ハングルが作られたことによって、文字を持たなかった人々の暗闇の世界に明るい光が放たれたことを、キラキラと輝くボードが伝えています。
常設展示では、1日4回、韓国語での解説があります(10:30、14:00、15:00、16:00)。ちょうど解説の時間だったので、説明を受けながら1時間見て回ったのですが、韓国語の説明は難しすぎました。
金曜の13:30から日本語の解説があるので、展示の内容を深く理解するためには、このタイミングで行くのがおすすめです!
企画展示やハングル図書館も
3階の企画展示室では、10月13日まで開館10周年を記念して方言をテーマにした特別企画展「だから方言は楽しい!」を開催しています。日本と同様に韓国も地域ごとに方言があり、ドラマや映画でもよく方言を耳にしますよね。
聞き取りが難しい言葉や発音がたくさんありますが、方言からその地域の魅力が伝わってきて、韓国語への関心がより深まります。
各地域の言葉をデザインした「展示八道の言葉・風景」。ハングル文字はデザイン的にも優れていて、作品としても見応えがあります。映画やドラマなどの作品名や商品名などがハングルカリグラフィで描かれていたり、ハングル文字をアレンジした雑貨やアクセサリーが作られたりなど、アートとしての可能性も無限大なのです。
地下にはハングル図書館があります。図書、電子書籍、映像資料など、ハングルとハングル文化関連資料を収集しています。テーブルや椅子がゆったりと配置され、奥まったところにはプライベートスペースのような空間もあるので、図書を閲覧しながらゆっくりと過ごせます。
ミュージアムショップをチェック
<ミュージアムショップ:営業時間10:00~18:00、12:00~13:00 昼休み>
博物館や美術館でのもう一つの楽しみはミュージアムショップ。小さなスペースですが、ハングル博物館にもありました。筆者が訪ねた時間がお昼休みと重なったため中で手に取ってみることができず残念でしたが、エプロンやエコバッグ、陶器やグラスなど、ハングルをデザインしたステキな商品がありました。
ミュージアムショップの隣にカフェテリアもあり、庭を眺めながら、ゆっくりすることができます。
街に出て、ハングルグッズを探そう!
ミュージアムショップでは買い物ができませんでしたが、街中の雑貨屋さんでもステキなハングル雑貨を見つけることができます。国立ハングル博物館の最寄りの4号線二村駅から同じく4号線の明洞駅に移動して、お店をチェックしてみました。
写真のARTBOXにもハングルモチーフのかわいらしい文具や雑貨がたくさんありました。
韓国でも全国展開しているDAISOでは、ハングルシリーズと題して、9月のシーズン商品を展開しています。明洞にある2店舗のDAISOで探してみましたが、すでにハングルシリーズは品薄になっていました。
写真は筆者が地元(地方都市)で買い求めた商品です。季節商品以外のハングル雑貨にもかわいらしいものがあるので、リーズナブルなおみやげの買い物におすすめです。
おわりに
国立ハングル博物館へのアクセスを紹介します。一番わかりやすい最寄り駅は、地下鉄4号線二村駅。2番出口に向かう地下通路には案内表示があるので、迷うことなく出口まで行くことができます。
近くには国立中央博物館があるので、時間にたっぷり余裕をもって、博物館めぐりをするのもおすすめです。国立ハングル博物館が開館した10月9日はハングルの日です。この日は祝日で、あちこちで関連イベントが開催されています。
10月に訪韓される方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
国立ハングル博物館
- 住所:ソウル特別市龍山区西氷庫路139
- 電話番号:+82221246200
- 開館日:10:00~18:00(土曜は21:00まで)最終受付は閉館30分前まで
- 休館日:土・日祝・1月1日、旧正月・旧盆(ハングルの日以外)
- 入館料:無料
- 公式サイト:国立ハングル博物館
※この情報は、2024年9月の取材に基づくものです。
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あんそら
- 2005年より「あんそら」のペンネームで韓国のガイドブック(単行本)を企画・製作。2021年12月から、韓国の地方都市でのんびり暮らしています。