新幹線のマナーまとめ! 座席の倒し方や飲食、パソコン利用など

新幹線のマナーまとめ! 座席の倒し方や飲食、パソコン利用など

旅行やビジネスで便利な新幹線。しかし、在来線とは異なり、新幹線ならではのルールやマナーがいくつか存在します。そのため、初めて乗る際や慣れていない場合、どう振る舞えばよいのか迷ってしまうかもしれません。

今回は、新幹線を利用する際に知っておきたいマナーを、並び方や荷物の置き方、パソコン利用などのシーンごとに詳しくご紹介します。これから新幹線を利用する方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

<1. ホームでの並び方のマナー>

<2. 荷物棚への荷物の置き方のマナー>

<3. 座席の倒し方のマナー>

<4. 立ち乗りに関するマナー >

<5. 新幹線車内での飲食のマナー>

<6. 新幹線車内でのパソコン利用のマナー>

<7. 降車時のマナー>

<8. 小さい子ども連れの際のマナー>

1. ホームでの並び方のマナー

新幹線ホーム
<出典元:写真AC

新幹線を利用する際、最初に重要なのがホームでの並び方のマナーです。これを知っておくとスムーズに乗車でき、他の乗客への配慮にもつながります。

まず、改札を通ったら電光掲示板で自分が乗る新幹線のホームを確認し、切符に記載された列車番号と時刻を照らし合わせて、乗車する車両の位置をチェックしましょう。ホームは長いので、特に初めて利用する場合や大きな駅では、車両の位置を間違えると余計に歩くことになります。そのため、30分前に到着しておくと安心です。指定席やグリーン席の場合、発車の5分前にはホームに到着し、指定の号車付近で待機しましょう。自由席の場合は、始発駅や途中駅でも早めに並ぶことが一般的です。

ホームには1〜4列の待機列が設けられているので、案内に従い乗車位置番号に沿って整列します。混雑時には並び方が変更されることもあるため、案内表示や係員の指示に従いましょう。列車が到着したら、まず降りる人を優先し、荷物は前に抱えて乗車時に他の乗客の妨げにならないように配慮しましょう。

2. 荷物棚への荷物の置き方のマナー

新幹線荷物棚
<出典元:写真AC

新幹線に乗る際は、荷物の扱いにもマナーがあるので、事前にしっかり準備しておきましょう。

まず、貴重品やすぐに使うものは小さなバッグにまとめ、手元で取り出しやすくしておくことが重要です。リュックやスーツケースに入れてしまうと、車内で荷物の出し入れが必要になり、周囲に迷惑をかけるおそれがあります。座席上にある共用の荷物棚には、縦・横・高さの合計が160cm以内の荷物を収納できます。観光先で使わない大きな荷物は、通路が空いたタイミングで棚に置くとスムーズです。

次に、新幹線に持ち込める荷物についてです。新幹線では、3辺の合計が250cm以内、重さ30kg以内の荷物を2個まで持ち込めますが、それを超える大きな荷物は持ち込めません。東海道・山陽・九州・西九州新幹線では、特大荷物を持ち込む際には「特大荷物スペース付き座席」を予約できます。足元や座席下には、小さめの荷物を置くことが可能ですが、他の乗客のスペースに侵入しないよう注意しましょう。荷物棚を利用する際も、周囲のスペースに配慮し、荷物がはみ出さないよう整理することが大切です。

荷物については「新幹線で荷物はどこに置く? 事前予約が必要な特大荷物の基準なども解説」のページでも詳しく解説しています。

3. 座席の倒し方のマナー

新幹線座席
<出典元:写真AC

新幹線で座席を倒す際、どの程度まで倒してよいか、後ろの乗客に声をかけるべきか迷うことがあるかもしれません。JR各社には座席の倒し方に関する明確な規則はありませんが、利用者同士の配慮が求められます。

まず、座席を倒す際は、急に倒すと後ろの乗客に迷惑がかかる可能性があるため、ゆっくりと倒すことが大切です。後ろの座席にはテーブルがあり、飲み物や食べ物が置かれていることもあるので、倒すタイミングにも気をつけましょう。

理想は、リクライニングの角度を調整する前に、後ろの乗客に「席を少し倒しても大丈夫ですか?」と一声かけることです。その後、ゆっくりと倒すとより丁寧な印象を与えます。もし後ろの乗客が仮眠中で声をかけづらい場合は、起こさない程度にゆっくり倒すなど、柔軟に対応すると良いでしょう。

どのくらい倒して良いかも決まりはありませんが、倒せるだけ倒すといったことは避け、後ろの人が圧迫感を感じないよう配慮しましょう。

さらに、降車時には座席を元の位置に戻すことがマナーです。このときも、座席を急に戻すのではなく、手で押さえながらゆっくり戻すようにしましょう。

4. 立ち乗りに関するマナー

新幹線デッキ
<出典元:写真AC

新幹線が満席の場合、立ち乗りになることがあります。立ち乗りの場合、基本的にはデッキで立つことが原則です。「自由席特急券」を持っている場合は自由席車両のデッキ、「立席特急券」を持っている場合は指定された車両のデッキに立つことが求められます。ただし、デッキが混雑している場合や混雑状況によっては、乗務員の判断で通路での立ち乗りが認められることもあります。なお、グリーン車で立ち乗りする場合でも、グリーン券が必要です。

新幹線は基本的に座席利用を前提としているため、立ち乗りをする際は、揺れに備えてしっかりと手すりや座席の突起をつかんで安全を確保しましょう。また、デッキや通路に立つ際には、ドア付近に固まらず、できるだけ車内の中央に移動して他の乗客の通行を妨げないようにすることが重要です。リュックや大きな荷物は背から下ろし、通路を塞がないように注意しましょう。さらに、通路やデッキに座り込んだり、荷物を邪魔な場所に置いたりすると、他の乗客に迷惑をかけてしまうため、そのような行為は避けましょう。

立ち乗りについては「新幹線で立ち乗りする方法やできる場所は? 指定席車両でも可能?」のページでも詳しく解説しています。

5. 新幹線車内での飲食のマナー

新幹線テーブルと駅弁
<出典元:写真AC

新幹線で食事を楽しむのも、旅の醍醐味のひとつ。しかし、車内での飲食時には、周囲への配慮も忘れてはいけません。

まず、持ち込む食べ物は匂いの強くないものを選びましょう。たとえば、焼き肉弁当やにんにくを使った料理、肉まんなど、強い匂いが広がる食べ物は車内では控えるのがベターです。駅のベンチや休憩スペースで早めに食べておくと良いでしょう。

また、飲食を始めるタイミングも重要です。出発直後は乗客が座席に着くため、落ち着いたタイミングを見計らってから食べ始めましょう。食べ物や飲み物をテーブルに広げて長時間の飲食や会話を続けるのは、他の乗客に迷惑がかかることがあるので、食事は手早く済ませ、会話も控えめにするのがマナーです。

食事が終わったら、ゴミは座席の下やポケットに放置せず、デッキや駅のゴミ箱にしっかり捨てましょう。車内をきれいに保つためにも、自分の席を片付けることが大切です。食事を楽しみながらも、他の乗客への気配りを忘れないことが新幹線を快適に過ごすポイントです。

6. 新幹線車内でのパソコン利用のマナー

新幹線座席でパソコン操作
<出典元:写真AC

新幹線でパソコンを利用する際は、周囲の乗客に迷惑をかけないよう、十分な配慮が必要です。特に、キーボードの打鍵音や電話、Web会議は他の乗客にとって不快に感じられることがあるため、マナーを守って利用しましょう。

おすすめなのは、ビジネス利用者向けの専用車両を活用することです。たとえば、東海道・山陽新幹線(東京〜博多間)の16両編成には、7号車の指定席に「S Work席」が設置されています。特に、6〜10番のA・C席は「S Work Pシート」として広いスペースが確保され、中央のB席にはパーティションが設置されているため、プライベート空間で集中して作業を進めることができます。さらに、一部のN700S車両では、7号車と8号車の間に短時間の打ち合わせやWeb会議に適した「ビジネスブース」も設けられています。

また、東北・北海道新幹線や上越・北陸新幹線では、平日のみ「TRAIN DESK」と呼ばれる仕事や勉強に適した指定席が7号車や9号車に設けられており、静かな環境で作業をしたい方におすすめです。ただし、専用車両とはいえ長時間大声で話したり、周囲を気にせず席を占有するのは避けましょう。静かで快適な車内環境を保つために、他の乗客への配慮は常に忘れないようにすることが大切です。

7. 降車時のマナー

新幹線乗降口
<出典元:写真AC

意外と大事な降車時のマナー。事前に知っておくと、焦ることなくスムーズに降りられます。

まず、到着アナウンスが流れたら、荷物をまとめて座席やテーブルを元の状態に戻し、忘れ物がないか確認しましょう。事前にデッキに移動しておくと、さらにスムーズに降車できます。

降車の際は、ホームで待っている乗客が乗り込む前に素早く降りるのが基本です。時間がかかると後ろの人やこれから乗車する人に迷惑をかけてしまうため、到着の2〜3分前に席を立ってドア付近で準備をしておくと安心です。また、ゴミがある場合は車内デッキや駅のホームにあるゴミ箱にきちんと捨て、次の乗客が快適に利用できるように心がけましょう。

8. 小さい子ども連れの際のマナー

新幹線の母子
<出典元:写真AC

小さい子どもを連れての新幹線移動は、途中でぐずったり、体調が悪くなったりしないか心配ですよね。余計なストレスを避けるためにも、事前の準備や情報収集が重要です。

まず、生まれたばかりの赤ちゃんでも新幹線に乗れますが、生後4ヶ月未満の赤ちゃんは首がすわっていないことが多く、親にとっても負担が大きくなることがあります。無理をせず、子どもの成長に合わせて旅行の計画を立てると良いでしょう。車内では赤ちゃんが泣き出すこともあるため、乗車時間を赤ちゃんの眠りにつくタイミングに合わせたり、乗車前に授乳を済ませておくと安心です。万が一、泣き止まない場合に備えて、多目的室の場所を事前に確認しておくのもおすすめです。

ベビーカーについては、専用の置き場所がないため、たたんで車両の最後部や最前部のスペースに置くのがマナーです。東海道・山陽・九州・西九州新幹線の一部指定席車両には「特大荷物スペース付き座席」がありますが、ベビーカーや車いすなどは事前予約が不要なので、必要に応じて利用できます。

また、赤ちゃんが1人で座席を利用する場合には、子ども料金が必要になります。荷物が多い場合や赤ちゃんのために周囲への配慮をしたい場合は、指定席を確保しておくと、安心して移動できますよ。

今回は、新幹線を利用する際に気をつけたいマナーを、飲食やパソコン利用などのシーン別にご紹介しました。あらかじめマナーを把握しておくことで、どのような状況でも落ち着いて対応できるでしょう。基本的なルールを守りつつ、快適で楽しい新幹線の旅を楽しんでくださいね。

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