南米一 目立たない国 パラグアイの知られざる観光地5選

ウユニ塩湖、マチュピチュ、イグアスの滝とメガ級観光地が勢揃いの南米諸国の中で、旅人がついスルーしてしまう国ナンバーワンと言われるのがパラグアイ。

特に目立った観光地は何もなく、以前はブラジルのビザが取りやすいからという理由で入る旅人がたまに来るくらいだった。最近はYouTubeなどでパラグアイの日系社会が少しずつ注目されるようになったものの、パラグアイに行って何するの?と思う人もまだまだ多い。

それで今回は、パラグアイの知られざる観光地を5つ厳選し紹介しよう。

目次

1. 自然の驚異「モンダウの滝」

モンダウの滝
<モンダウの滝を下から眺めると大自然の力を間近に感じることができる>

南米の滝と言えばイグアスの滝が真っ先に思い浮かぶが、パラグアイにも日本では見れない壮大な滝がある。その名もモンダウの滝。

国立公園ではなく個人の所有者が営業する公園であるためか、滝のすぐ下に行ける公園と、少し離れて全体を眺められる公園のふたつに分かれている。

外国人入場料はパラグアイにしては若干高めで、それぞれ12ドル程度。それでも公園内はきれいに整備されており、遠目に滝を見ながら散歩するのも楽しいし、滝の下まで降りれば、自然の驚異的な力を間近に見ることもできる。

パラグアイ第2の都市シウダー・デル・エステから車で20分ほどの距離なので、ぜひ立ち寄ってみよう。

El PARQUE AVENTURA MONDAY 

  • 住所:Km 3 Monday, Presidente Franco, Paraguay
  • 連絡先:+595 (982) 225225
  • 営業時間:8:00~17:00
  • 入場料:大人12ドル 、12歳以下6ドル
  • 公式サイト:El PARQUE AVENTURA MONDAY

AQUA Salto Monday

  • 住所:Calle Saltos del monday, Pdte. Franco 7000
  • 連絡先:+595 (974) 552-512
  • 営業時間:8:00~17:00
  • 入場料:大人12ドル 、12歳以下6ドル

2. カラフルな隠れ家「ロマ・サン・ヘロニモ」

ロマ・サン・ヘロニモ
<いたるところがカラフルに装飾されておりインスタ映えする写真が撮れそうだ>

ガイドブックではあまり紹介されない、ロマ・サン・ヘロニモ(Loma San Jerónimo)は隠れ観光地。

パラグアイの首都アスンシオンの片隅にある一角で、壁や階段がきれいに装飾されているのが特徴だ。

アスンシオンを一望できるバーやレストランもあり、インスタ映えする写真もたくさん撮れそうだ。アスンシオンのアート好きやカメラ愛好家がよく集まる地域でもある。

周辺はあまり治安が良くないので暗くなる前に帰りましょう。

ロマ・サン・ヘロニモ(Loma San Jerónimo)

  • 住所:Avda Stella Marys Y Agustin Barboza, Asunción, Paraguay
  • 連絡先:+595 (21) 452493, lomasanjeronimo@gmail.com
  • 営業時間:夏場 9:00~20:00、冬場 9:00~18:00
  • 入場料:無料

3. クリスタルの滝「サルト・クリスタル」

クリスタルの滝「サルト・クリスタル」
<滝の下で水遊びしよう>

スペイン語で「クリスタルの滝」を意味するサルト・クリスタル(Salto Cristal)は、アスンシオンから車で4時間ほどの距離にある美しい滝だ。

現地ではかなり有名なパラグアイの観光地だが、なぜか日本のガイドブックではあまり紹介されない隠れスポットのひとつ。現地人の間では夏場の避暑地として利用されており、夏場には川遊びする家族で賑わう。

谷あいにあるせいか夏場でも水は冷たいが、小魚がたくさん泳いでおり大人でも水遊びを楽しめるはず。特に滝の上を猛スピードで滑走できるジップラインはかなりの緊張感あり。

近場にキャンプ場が設けられており、男女別にシャワー室も完備されている。ただ筆者が訪れた時は、シャワー室内部にハチの巣ができて大量のハチが飛び交っており、ゆっくりシャワーを浴びる余裕はなかった。

入場料は大人20,000グアラニー(400円程度)。アウトドア派の旅人は、ぜひサルト・クリスタルでキャンプにトライしてみよう。

サルト・クリスタル

  • 住所:5000 Borja, Paraguay Isla Yvate PY, 040202
  • 連絡先:+595 (971) 674 575
  • 営業時間:7:00~18:00
  • 入場料:大人20,000グアラニー、12歳以下10,000グアラニー、(別途キャンプ代有)

4. パラグアイの真珠「エンカルナシオン」

エンカルナシオン
<川の反対側にはアルゼンチンの町ポサダが見渡せる>

パラグアイの首都アスンシオンよりバスで7時間の距離にあるアルゼンチンとの国境の町。国境の町、というと人の出入りが激しく治安も悪そうなイメージを持つかもしれないが、エンカルナシオンはパラグアイの真珠とも言われる静かで美しい町だ。

パラナ川沿いには人口のビーチが作られており夏場はさながらビーチタウンのような体を成している。夏場はビーチ沿いでコンサートなど様々なイベントが催され、レストランやバーも多く活気があふれる。

川のすぐ向こう側はもうアルゼンチンで、ポサダという町がきれいに見える。川沿いをゆっくり散歩しよう。

エンカルナシオン

  • 住所:Av. Costanera, Encarnación, Paraguay
  • 連絡先:+595 (71) 204 800
  • 営業時間:年中無休
  • 入場料:無料
  • 公式サイト:エンカルナシオン

5. かつての桃源郷「トリニダー遺跡」

トリニダー遺跡
<ユネスコ世界文化遺産にも登録されている>

パラグアイ南部のアルゼンチンとの国境の町エンカルナシオンより車で45分の距離にあるイエズス会伝道所遺跡だ。イエズス会と原住民であるグアラニー族が作った集落跡で、学校や教会跡の遺跡など見ごたえがある。

イエズス会の人々が自足自給のユートピアを夢見て作ったとも言われている。パラグアイ唯一の世界遺産だが、近郊都市からのアクセスが悪いせいか立ち寄る観光客の数も少なく、広大な遺跡をひとりゆっくり満喫できる。入場料は40,000グアラニー。

日本円だと500円程度なので、世界遺産にしてはかなりの割安だ。かなり劣化が進んでいるので、だいぶ昔の建物に見えるが、建てられたのは1706年だというから築300年ちょっとだ。

アクセスは良くないが、世界遺産に登録されているだけあって広く見ごたえがあるのでおすすめだ。夏場は日差しが強くなるので帽子を持参しよう。

ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナ

ヘスース・デ・タバランゲ

  • 住所:Dr. Luís Terwindt, Jesús de Tavarangüe 071503
  • 連絡先:595 986 633 651
  • 営業時間:午前7時~午後6時(月~木)、午前7時~午後5時半(金~日)
  • 入場料:40,000グアラニー
  • 公式サイト: ヘスース・デ・タバランゲ 

まとめ

何もない国、世界一退屈な国など世界各国のバックパッカーから散々言われるパラグアイだが、それぞれの国にそれなりの美しさというものがあるもの。

特にパラグアイにはガイドブックにはない美しい自然がまだまだ残されており、現地の人の人懐っこいフレンドリーな人柄と相まって、旅人にとってのんびり快適に過ごせる場所になるに違いない。

今度南米を訪れる方は、ぜひスルーせずにパラグアイも満喫してみよう。ガイドブックにはない新しい発見があるはず!

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Shinji Muto

一人旅・海外勤務を経て、現在は南アフリカ人の妻と共に南米パラグアイに在住。3カ国の永住権を持ち、日本語・英語・スペイン語を操る日系アメリカ人が各地の名所を解説します。コトバラウンジにてウェブサイトやアプリのローカライゼーション・翻訳も承っています。

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