南米のオアシス!パラグアイの日本人宿「民宿らぱちょ」

みなさんはパラグアイという国はご存知ですか?パラグアイの首都アスンシオンに、日本人夫婦が経営する宿、「民宿らぱちょ」があります。日本の反対側にいながらどこか日本の田舎に着いたような安心感とゆったり感が得られる宿です。
経営しているのは世界バイク旅をしていた上田夫妻。そんな彼らから、パラグアイはもちろんのこと南米全体の観光地や情勢について、現地に住んでいる人だからこそ知っている貴重な話しを聞くことができるのも魅力です。南米のオアシスといっても過言ではない、とっておきの宿、「民宿らぱちょ」をご紹介します。

目次

パラグアイの概要

南米大陸の中部に位置し、国土面積は日本とほぼ同等ですが、人口は約680万人、日本の18分の1ほどしかいません。ブラジル、ボリビア、アルゼンチンと3カ国に囲まれた内陸国のため海がないかわりに、農業が盛んで、野菜や肉などの食事が美味しい自然豊かな国です。メディアが取り上げるほどの遺跡や自然は多くないので、観光には少し物足りなく感じる方もいるかもしれませんが、だからこそ自身の足で魅力を探すにはうってつけの国です。
日本からパラグアイまでは飛行機で26時間以上、直行便がないので乗継方法は様々。到着後の時差ボケも楽しめるくらいの余裕をもって行きましょう。

民宿らぱちょ

まずは宿の名前にもなっている「らぱちょ」。どういう意味って思いませんでしたか?

らぱちょ(Lapacho)とはパラグアイの春に咲く、国を代表する花の名前です。ピンク色の花を咲かすことから南米の桜とも呼ばれ、パラグアイの人たちの国花に近い存在だと教えてもらいました。それでは民宿らぱちょの紹介をしていきます。

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国際バスターミナルから2kmほど離れた閑静な住宅街にひっそりとたたずむ民宿らぱちょ。1階は日本食レストラン「菜の花」、2階が民宿「らぱちょ」となっています。菜の花についてはのちほど紹介します。

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入り口は建物左側にあります。鉄格子に施錠でセキリティ抜群なのでインターホンを押して応答を待ちましょう。

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上田夫妻に案内されながら階段で二階にあがります。移動の疲れもあるけど最後の力を振り絞って荷物を抱え階段を上がり、いざチェックイン。

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開放的なラウンジにゆったりとしたソファが配され、ホテルとはまた違った雰囲気。パラグアイの知人の家に遊びに訪れたような感覚の居心地の良い空間です。

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キッチンも広々としたスペースがあり、滞在中コンロや鍋、食器などを自由に使うことができます。バックパッカーは食費節約のためスーパーで食材を買って自身で料理する方が多いです。節約派じゃない方も、パラグアイ食材を調理してみるのも貴重な経験になると思うので、ぜひ挑戦してみてください。

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部屋は2部屋で全室ドミトリーです。基本は日本人のみの受け入れなので、他の利用者とも日本語でコミニュケーションが取れるのも魅力のひとつです。貴重品や荷物の管理は、日本人同士だからと言って油断せず、自身の荷物は責任もって自身で管理しましょう。

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南米のお風呂では珍しく浴槽が備わっています。長旅の人には疲れを癒す最大のアイテム。

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画像の本棚はほんの一部です。室内には他にも日本の漫画が600冊以上、小説や本が800冊以上と1,000冊を裕に超える本を完備。人気漫画のワンピースの最新刊も入っているなど、日本を長期離れている漫画好きにはたまらないですね。本好きは延泊してしまう可能性大。

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世界各地の日本人宿に行くとある、旅人の記録「情報ノート」。「民宿らぱちょ」の利用者が近隣の情報や体験談などを手書きで書きこんでいる貴重なノート。こんな場所があったんだとか、こんな行き方があるんだなど、おすすめ所や気をつける点など最新情報を見ることができます。「いやいや、情報なんてネットで見れば良いよ」と思ったそこのあなた!ネットも古い物から不確かな情報が溢れています。

情報ノートで分からないことがあれば、上田夫妻がレクチャーしてくれます。

民宿らぱちょの詳細情報

  • 住所:Av. Bruno Guggiari 498 esq. Cnel. Orangereieff Planta Alta Barrio Pinoza Asuncion Paraguay
  • 電話:+595(0)21-220-340 / +595(0)973-711-557
  • 部屋タイプ:ドミトリー
  • 料金:45,000Gs(一泊のみ)/40,000Gs(二泊以上)※その他、長期割引あり
  • Wi-Fi:動画視聴もスムーズで高感度
  • セーフティーボックス:部屋無。但し物により要相談で上田夫妻が預かってくれる
  • 看板娘:上田夫妻の長女まなちゃん※めちゃくちゃかわいいです!
  • URL:http://minsyuku-lapacho.net/

日本食レストラン 菜の花/nanohana

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1階では日本食レストラン「菜の花」を経営しています。ラーメンにかつ丼、焼肉定食などの一品物から、焼き鳥や春巻きなどの居酒屋メニューも取り揃えています。長期旅行中の旅人は、メニューを見ただけでよだれが止まらなくなるラインアップばかり。せっかくパラグアイまでに来たのに日本食?と短期旅行者は思うかもしれませんが、パラグアイの食材を使った日本食は、当然ここパラグアイでしか食べることができません。仕事熱心なパラグアイ人スタッフと上田さんが作る「菜の花」のハーモニーは、地元の人たちにも大人気のレストランです。

菜の花の詳細

  • 時間:18~23時
  • 定休日:日曜・祭日(パラグアイの祭日)
  • 住所:Av. Bruno Guggiari 498 esq. Cnel. Orangereieff Planta Alta Barrio Pinoza Asuncion Paraguay
  • 電話:+595(0)21-220-340 / +595(0)973-711-557
  • URL:http://www.nanohana.uno/

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パラグアイでサッカーを見てみよう!

首都アスンシオンに大自然や遺跡など、目玉となる観光スポットはそれほど多くありません。そんな中、私のおすすめはパラグアイ国民も大好きなサッカーです。2010年南アフリカワールドカップの決勝トーナメントで、日本をPK戦の末破った国として記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
パラグアイは、サッカー大国ブラジルやアルゼンチンを抑えて、南米選手権(コパアメリカ)で優勝した経験も持つ強国でもあり、そのサッカー熱は隣国にも決して劣りません。サポータの熱気やラテンのサッカーは国境を超えるスポーツであることを認識できると思います。

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今回紹介する試合はリーガ・パラグアージャ(パラグアイリーグ)で11度の優勝を誇る「グアラニ」のホームスタジアムです。

試合によってチケット代は異なりますが、今回の試合は日本円で約500円。入口付近のチケット売り場で当日券を購入します。会話もほとんど必要なく、ジェスチャーだけでも購入できるくらいスムーズです。スタジアムのスタッフもサッカー好きなので、正規価格以外で販売してぼったくりする人はいないそうです。チケット購入したら荷物検査をして、いざスタジアムへ。

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客席はほぼ自由席、ファミリーや女の子が多いのも印象的です。試合開始前は「どこの国から来たの?」「どうしてパラグアイに来たの?」「ワールドカップでは勝っちゃってごめんね!」などなど色々話しかけられましたが、試合が始まればみんなサッカーに釘付け。

飲み物や食べ物はスタジアム内で購入することもできます。昼夜の寒暖差が激しいので、日中暑くても羽織を持って行くことをおすすめします。

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試合の迫力は、Jリーグの優勝をかけた試合以上の盛り上がり。褒めたたえる拍手もあれば罵声も激しいです。ただ、観客も全力だから選手はそれ以上に力を出せるのかなと感じました。燃え上がるような熱気にスタジアムが包まれるのも納得です。

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「グアラニ」のホームスタジアムまで、民宿らぱちょから徒歩約15分で行くことができるので、南米でサッカーを見てみたいな、と脳裏によぎった方は、ぜひ足を運びましょう。そして私は翌日、南米1位にもなった「オリンピア」の試合も観戦してきました。

まとめ

サッカーの余談が長くなりましたが、パラグアイに着いて右も左も分からない時こそ、民宿らぱちょに泊まって上田夫妻から現地情報を聞くのが一番のガイドブックです。私が宿泊した時はパラグアイで仕事をしている日本人の方が上田夫妻を訪ねて遊びに来ていました。夜は上田夫妻達に混ぜてもらい、現地の人しかなかなか行けないレストランに一緒に連れて行ってもらうことができ、お酒を飲みながら世間話からパラグアイ事情や生活などについて聞くことができました。
その話やアドバイスをもとに自身で調べていたこと以上の体験がいくつもできました。安全のために高級ホテルに泊まるのも有りだと思いますが、パラグアイに行く際は民宿らぱちょを選択肢のひとつにいれてみてはいかがでしょうか。

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HARUTABI

絶景好き!夜景好き!食事好き!人の笑顔好き!約8年務めた某ホテルを退社して、2年間世界一周の旅にでる。35カ国100都市以上、泊まった宿120軒以上。【ハンガリー】ホステル業務、【パラグアイ】路上焼きそばパン販売など、旅をしながら仕事も経験。元ホテルマンバックパッカーが観た、世界の宿事情や旅の楽しみ方をお伝えします。

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