【イタリア】ソレント、妖精が住むという蒼い海が広がるリゾート

イタリア

目次

日本でソレント滞在が注目されない理由

ソレント港に入るナポリからの高速船
<ソレント港に入るナポリからの高速船>

私にとっては、大昔、小学校だったか、中学校だったか音楽の教科書に「帰れソレント」とかいう、ソレント民謡ではなく、なぜかナポリ民謡の歌がのっていて、ソレントという名前を記憶していた。その当時は、ダッサイ歌だと思っていた。ソレントはヨーロッパでは、有名なリゾート地だが、日本人の宿泊は極めて少ない。

そのソレントを少し紹介したい。

ソレントという街は、近くに大都市ナポリ、遺跡のポンペイ、日本人に大人気のカプリ島に押されて陰が薄い存在になっている。旅行会社があまりソレントを宣伝しないのも分かる気がする。裏の事情を説明すると、ホテル業界はあるファミリーに押さえられていて、仕入れが困難。バスはソレント市が指定した業者を港から市街地まで使わなければならない等の規制が多く、どうしてもコスト高になるから。21世紀とは思えない昔ながらのビジネス形態がここには存在する。

EXCELSIOR VITTORIAのレストラン

EXCELSIOR VITTORIAのレストラン
<5星ホテルEXCELSIOR VITTORIAの海に面したレストラン。ここで夕暮れのナポリ湾を見ながら食事はいかが?>

夜景
<ここでプロポーズしてダメだったら諦めるしかないでしょう。。>

ソレントの位置は、ナポリ湾を挟んでナポリとは対岸になる。ここからカプリ島までは、水中翼船で15分。ナポリから50分もかかることを思えば、ソレントに宿を取るほうが便利はいい。治安が悪いナポリに泊まるよりは、ず~っとマシ。

昔からイギリス人がチャーター機でナポリに着陸し、ソレント一帯に宿泊した。意外にソレントの人たち、特にお店の人たちはイタリア人にしては英語が堪能。

カモメ
<ソレントの朝、ベランダにカモメが挨拶にくる>

風光明媚なソレント

ソレント
<断崖の上の街・ソレント>

ベスビオス火山のシルエット
<ナポリ湾を隔ててベスビオス火山のシルエットが美しい>

ソレントは上の写真のごとく、断崖の上に街が広がっている。切り立った海岸線、青い空と蒼い海に浮かんだような街。誰もが息を呑むような眺望に魅せられる。港の近くの断崖に面したところには、5つ星☆の豪華ホテルが軒を連ねている。お金に余裕のある方はこちらに。

ソレントのいいところは、ソレント街外れの山沿いの風光明媚はところ にホテル街があって、そこからのナポリ湾を隔ててナポリの街、ベスビオ火山の雄姿が望める。ちなみに、ナポリは世界三大美港といわれているが、ナポリの街 中はベレスコーニ首相がゴミを掃除したとはいえ、お世辞にも綺麗とは云いがたい。では、何故美港かというと、海上からの眺め、遠隔地からの眺めが美しい。 他の港、香港、リオデジャネイロもそういう意味での美港ではあるまいか。ナポリは港からなだらかに丘の上まで市街地がひろがり、街全体としての美しさがあるといえる。

ギリシャ神話の時代から現代まで作家・アーチストに愛されたソレント

ソレントの海
<ソレントの海、ホテルの海水浴場。大きな岩がごろごろ>

ソレントの漁師
<ソレントの漁師>

この街の歴史はギリシャのホーメロスの叙事詩の時代に遡る、ソレントの海の中には、美しい歌声でユリシーズを誘惑しようとした妖精たちが住んでいて、誘惑に失敗して失望した彼女たちは岩礁に姿を変えた。それが、ソレント近郊の海の風景をなすといわれる。古代ローマの詩人ホラティウスは、ソレントに理想郷をもとめ、ティベリウス皇帝の時代以降には、多くのローマ貴族たちがカプリを離れてソレントに別荘を建てた。その時代からの歴史に彩られた街である。

また、近世の作家、詩人、音楽家に創作のイメージをかき立てた街、有名どころとしては、ノルウェーの劇作家イプセン、ゲーテ、スタンダール、バイロン、ディケンズ、ニーチェ、ワーグナー、アナトール・フランス、トルストイ、アレッサンドロ・デュマ、ゴーリキ、ソレント生まれのイタリアの詩人トルクワート・タッソなどなど、枚挙にいとまがない。

旧市街はイスラムの街にあるようなバザールのような商店街が細い路地に広がっていて、そぞろ歩きをしてソレントの伝統的な工芸品を見て歩くには、とても楽しいところといえる。

ソレントの伝統工芸は「象眼細工、カポディモンテの陶器、1800年代のナポリ派の絵画など幅広く、ソレントの歴史的中心地にははめ木細工があります。」 と、市の説明のように伝統の工芸品が職人の手によって作られている。特に、ここのはめ木細工は、木工品の元祖、ここの手法が世界中にひろがったといわれ ている。街には工芸品を扱うアンティークな店があり、ベニスのガラス屋のような強引な呼び込みもせず、イタリア人にしては控えめな商売がここにはある。

いつもの余談 <ローマのナンパ通り>

世の中には、ここを100m女性がひとりで歩いて、一度も声がかからなかったら、南極でも無理(南極の男女火は100対1で、女性は1)という女性には恐ろしい通りがあります。

その名前はVIA DEL CORSO(ヴィア デル コルソ)。

そうです、ローマの北の玄関口ポポロ広場からベネツィアの大使館があったベネツィア広場に南北に走る通りが、コルソ通りです。ここは、大阪の道頓堀橋どころの話しではありません、ローマはもとより、近郊からも一夜のアバンチュールを求めて若者から老人までナンパしようと集まってきます。彼等の狙いは観光客の外国人女性です。その中でも日本女性の人気度は高いと言えます。知り合いの美人のイタリア女性は、あの通りを歩くときに声を掛けている男を蹴飛ばしながら歩かないと前に行けないそうです。

あなたも一度、ひとりで歩いてみませんか。

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2003年より2011年までイタリア、2014年から2017年まで英国にいました。

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