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鳥取駅周辺は意外(?)に楽しめる魅力満載の穴場エリアだった
2024年7月、私は初めて鳥取県に訪れました。
鳥取砂丘、懐かしさあふれる「倉吉白壁土蔵群」の町歩き、湯治場の風情が残り、世界有数のラドン泉「三朝温泉」、境港の水木しげるロードなど巡ったのですが、半日くらい時間が空いたので鳥取駅周辺を観光しようと決めました。
鳥取駅周辺はいわゆる観光地ではないと思います。
「これ!」という観光の目玉は無いか・・・と思っていましたが、いえいえそんなことはありませんでした。
例えば、鳥取城跡から見渡す鳥取の街の美しいこと。
<鳥取城跡から見る鳥取市街>
町なかにある銭湯はなんとすべて温泉!日本各地から銭湯が消えていっていますが、鳥取市内の銭湯は地元の人たちで賑わっていました。
<風情ある銭湯が今も元気で営業しています>
鳥取県は知られざる温泉天国でもあったのです。県内で10か所温泉が湧いているそうです。
その他にも
- 懐かしい気分に浸れるわらべ館
- 鳥取の歴史を語り継ぐやまびこ館
- テレビドラマで一躍有名になった"素ラーメン"発祥の食堂
など、見どころ満載でした。
駅前で貸自転車を借りて軽やかにサイクリングしながら観光するのがおすすめです。気持ちよかったですよ~。
この記事では、鳥取駅周辺の通好み観光スポットをご紹介します。
目次
鳥取駅と街並み
鳥取市の人口は約18万人。県庁所在地で「意外に都会だな(失礼!)」と思いました。
町がとてもきれいです。すっきりしてごちゃごちゃしていない。
歩いている人が少なく、最近よく言われているオーバーツーリズムの対局にあるような場所で、外国人観光客もほとんど見ませんでした。
ゆったりのんびり時間が流れている、それが感じられて、ほっと癒される心地よさがありました。
駅周辺は歩いて回ることができる規模ですが、今回は駅前で自転車を借りて町を颯爽と走りました。
<貸自転車 1日500円(電動機無し)>
<JR鳥取駅>
駅前の風景はこんな感じです。
町なかを流れる袋川は昔、鳥取城の外堀だったそうです。鳥取が城下町であったことがわかります。
鳥取城跡(久松公園)
鳥取城跡は今は天守閣はありませんが、石垣、門など往時の姿を忍ぶことができます。
現在は久松(きゅうしょう)公園として市民の憩いの場にもなっています。
ひとりで歩いているとボランティアガイドさんが気さくに声をかけてくれて、とても親切にお城や歴史の話を聞かせてくれました。
<二ノ丸(標高37m)>
ひときわ目に映る白亜の洋館「仁風閣」は、明治40年大正天皇が皇太子時代に鳥取に来られた際の宿舎として建てられたものです(国の重要文化財)。
映画「るろうに検心」第一作のロケでも使用されたのだそうです。
お城の雰囲気があちこちに色濃く残っています。
天球丸三階櫓跡(標高51m)からの景色を動画でご覧ください。
鳥取城ならではの見どころがこの天球丸巻石垣(まきいしがき)です。
珍しい石垣ですが、江戸時代後期の1807年頃、背後の石垣が孕み出し、その崩落を防止するために築かれた球面の石垣です。
高砂屋
元は商家だった建物が鳥取市に寄贈され、現在は「城下町とっとり交流館」として公開されています。
館内には陶芸作品などが展示されており、喫茶室で休憩することもできます。
庭を見ながらひとやすみ。しあわせな時間を過ごせました。
わらべ館
~すべての子どもたちと 子どもの心を忘れない すべての大人たちのために~ をコンセプトにした童謡・唱歌とおもちゃのミュージアムです。
館内には童謡・唱歌が流れ、子どもも大人も楽しめます。
大人の私たち世代もしっかり楽しめます。じっと見入ってしまいました。。。
子どもたちが遊んだり体験したりできるスペースもあり、ファミリー連れも楽しめます。
やまびこ館(鳥取市歴史博物館)
縄文時代~古代~中世~近世~現代~と鳥取の歴史と未来を物語る博物館です。
モノが語る、人が語る歴史を大切に、先人の遺産を守り伝えていく博物館です(パンフレットより抜粋)
企画展と常設展があり、何度来ても楽しめます。
やまびこ館も想像以上に良かったです。常設展示室では各時代ごとに音声での解説があり、初めての人にも丁寧に鳥取の歴史や姿を教えてくれます。
鳥取県に関する理解を深めたい方はぜひ訪れたい場所です。
旬魚 たつみ
鳥取駅周辺で美味しい海鮮を食べたいならここがおすすめと太鼓判を押されたお店がこちら!
<旬魚 たつみ>
地元の方にも人気の予約必須のお店です。
<先付け>
刺身盛り合わせ(右上からメジマグロ(よこわ)、あご(トビウオ)、水タコ、ヒラメ、ひらまさ)。どれもこりこり、ムキュムキュ、しこしこと絶品の食感と旨みでした。
今が旬のイカ鍋。
<亀の子が入ったお吸い物>
亀の子、初めて食べましたが、美味しかったです。うまく表現できませんが、クセはなく、独特の食感です。
素ラーメン発祥の店 武蔵屋食堂
人気テレビドラマ「孤独のグルメ」で取り上げられて一躍有名になった鳥取のソウルフード「素ラーメン」発祥のお店が武蔵屋食堂です。
<武蔵屋食堂の外観>
私も名物の素ラーメンを食べようと意気込んで行ったのですが、口コミの評判を見ると「中華そば」が大人気だと知り・・・
中華そば(780円)を食べました(素ラーメンを期待した方、ごめんなさい)
中華そば、美味しかったです。白濁のとんこつスープでやや甘め。じゃがいも(?)のとろみというか舌へのざらつき感が少し残る(嫌な感じではありません)スープで、他で食べたことのないこのお店独自の味だと思います。これは食べる価値あり。ハマる人が多いのが納得の食べごたえ充分の中華そばでした。
すっかり有名になって多くのお客さんが来店しているみたいですが、お店の方は親切な接客でとても好感が持てました。
町なかの銭湯が温泉
鳥取駅周辺マップに4~5軒の銭湯が載っていました。
町なかの密集したエリアに、これだけたくさんの銭湯があるのは珍しいなと思ったのですが、その理由がわかりました。
それらの銭湯、なんと温泉なのです。
<宝温泉>
<宝温泉の入口>
<日乃丸温泉>
<日乃丸温泉の入口>
今回は、宝温泉と日乃丸温泉の2つに入りました。地元のお年寄りから若い人まで通っている地元ムード満載の気分を味わうことができました。
こういう贅沢な銭湯が家の近くにあったとしたら、私も通っちゃうだろうなぁ。。。
鳥取港市場 かろいち
鳥取コナン空港から車で5分ほどの場所にある「かろいち」。
鳥取賀露(かろ)港そばの市場です。
新鮮な魚介類をお土産に買ったり、食べたりすることができます。
訪れた時期(6月下旬~7月上旬)は白イカと岩ガキが旬でした。
かろいち内にある若林商店は、魚介類販売店と食堂が隣設しています。
もう我慢できず、いただきました。
岩ガキ900円。私は広島県出身ですが、養殖の真がきと天然の岩ガキは似て非なるものでした。臭みやエグみがまったくありません。まさに海のミルク。
白イカ丼 2,580円。白イカを一杯分贅沢に使った丼。刺身だけでなくゲソを揚げたものも入っており、白イカを存分に味わうことができました。ねっとりした旨み、今も舌が覚えています。
鳥取コナン空港から近いですし、かろいちから鳥取駅までバスも繋がっていますので、鳥取空港や駅を利用する場合、おすすめの市場です。
鳥取駅周辺の魅力まとめ
いかがでしたか?
鳥取県は鳥取砂丘だけではありませんでした。
鳥取駅周辺だけでもこれだけ見どころがありました。
私は半日で巡りましたが、丸1日欲しかったと思うほどでした。
自転車で走る気持ちいい空間、ゆったりした道の広さ、流れる時間、優しく親切な人たち。
そこに身を置くだけで「あ~来てよかった。。。」と思えることでしょう。
あなたもぜひ!
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。