新幹線で酔うのが心配な人へ! 対策や酔う理由について解説

新幹線で酔うのが心配な人へ! 対策や酔う理由について解説

新幹線で酔いやすい人は、毎回乗車の際に不安な気持ちにかられているのではないでしょうか。今回の記事では、新幹線での乗り物酔いが心配な人向けに、酔いのメカニズムや予防・対策についての情報をまとめました。

予防や対策のポイントをおさえておけば、新幹線での乗り物酔いへの不安の軽減につながるでしょう。せっかくの移動を楽しいものにするために、できる限り新幹線での乗り物酔いを予防する準備に取り組んでみましょう。

目次

<1. 新幹線で酔う原因は?>

<2. 新幹線で酔ったときの症状>

<3. 新幹線で酔いにくい場所は?>

<4. 新幹線で酔うのが心配なときの対策>

<5. 新幹線で酔いやすくなるNG行動>

1. 新幹線で酔う原因は?

そもそもなぜ、新幹線で酔ってしまうのでしょうか。まずは、乗り物酔いのメカニズムについて確認していきましょう。

目と内耳の情報で脳が混乱

乗り物酔いに関係しているのは、主に目、耳、脳だとされています。内耳の中には、体のバランスを保つ平衡感覚に関係する三半規管と耳石器があります。乗り物に乗っている間は不規則な揺れやスピードの変化によって、体を動かしていないのに、常に目から情報を受け取っている状態になります。

このとき内耳が脳に送っている情報と、目から視覚的に受け取った情報がずれていると、脳が混乱状態に。これにより、自律神経が反応して、吐き気や嘔吐などの症状が生まれてしまうのです。新幹線での乗り物酔いも、同じメカニズムによって発生します。

新幹線の酔いやすさはどのくらい?

もちろん個人差がありますが、特に酔いやすい乗り物として挙げられるのが、バスや車です。そのほか、船やフェリーも酔いやすいと感じる人が多い傾向にあります。

新幹線は酔いやすい乗り物として名前が挙がる機会は少ないようですが、窓が小さいこと、窓を開けられず外の空気に触れづらいなど酔いやすい要素もあります。また、行動の自由度が高いため、過ごし方によっては酔いが助長されてしまうこともあります。

特に、一度新幹線で酔った経験をしてしまうと、過去の経験が想起されて酔いやすくなることも。また、普段は平気でも、その日の体調やコンディションによって、突然酔ってしまうこともあります。

2. 新幹線で酔ったときの症状

頭痛がする女性
<出典元:写真AC

新幹線で酔ってしまった場合、主に以下のような症状があらわれます。

初期症状

  • めまい
  • 生あくび
  • 生つば

本格的な発症

  • 頭痛
  • 冷や汗
  • 体のしびれ
  • 胃のむかつき
  • 吐き気

乗り物酔いは通常、初期症状から始まり、本格的な症状へと移行していきます。症状が悪化すると、嘔吐してしまうことも。ひどくなると嘔吐を繰り返す影響で、脱水症状におちいるおそれもあります。

乗り物酔いを予防することはもちろん、症状ができるだけ悪化しないよう、初期症状に気がついた段階で対策をとることも大切です。

3. 新幹線で酔いにくい場所は?

新幹線窓
<出典元:写真AC

新幹線であれば、窓から遠くの景色が眺められる窓側の席がおすすめです。遠くの景色を見ることは、乗り物酔いの予防や軽減につながります。逆に通路側の席など、外の景色が見えにくい席では脳が混乱し、酔いが助長されることがあります。

新幹線での乗り物酔いが心配な方は、できるだけ窓側の席を確保するようにして、遠くを見ながら過ごすようにしましょう。

4. 新幹線で酔うのが心配なときの対策

酔い止め薬
<出典元:写真AC

新幹線で酔うのが心配な人向けに、ぜひ取り組んでみてほしい対策をご紹介します。

酔い止め薬を飲む

新幹線での酔いが心配な方は、酔い止め薬を用意しておくと安心です。乗り物酔いの症状の予防につながるだけでなく、「酔い止め薬があるから大丈夫」と心理的にも前向きになれます。

乗り物に乗る1時間〜30分前に服用することを推奨している酔い止め薬であれば、乗車前に忘れずに服用しましょう。酔ってしまってからでも効く場合もあるので「もし酔ってしまったら」に備えて持っておくのもよいでしょう。

薬によって飲み方や注意点は異なります。必ず事前に用法・容量を確認して正しく服用するようにしましょう。

飴やガムを口にする

飴やガムは、口に入れると血糖値を上昇させてくれる食べ物です。血糖値が上がると脳が活性化され、乗り物酔いの予防や症状の軽減につながるといわれています。特にガムは、噛む動作によってより脳が刺激され、酔いの軽減が期待されます。

フレーバーはミントやハーブなど、さっぱりとした気分にしてくれるものが特におすすめです。酔いが心配な場合は、いつでも口に入れられるよう新幹線に乗る前に用意しておきましょう。

遠くの景色を見る

乗り物酔いを予防するポイントは、乗り物の動きを予測することです。車であれば進行方向を見るのが効果的ですが、新幹線では前方の景色を見ることが難しいでしょう。

そのため、新幹線の場合は遠くの景色を見ることを意識してみましょう。窓から見える遠くの景色を眺めることも、乗り物酔いの予防につながるといわれています。

万全の体調で乗る

乗り物酔いを予防するには、体調を整えておくことも大切です。新幹線で酔うのが心配な方は、できる限り出かける前にしっかりと睡眠をとり、体を休めるようにしましょう。体が万全な状態であれば、乗り物酔いに対する不安も軽減されるはずです。

ゆったりした服を着る

新幹線に乗車する際は、ゆとりのある服装がおすすめです。ベルトやネクタイ、きつめの下着など、体を締め付ける服装は心身に負担がかかりやすく、乗り物酔いを助長するおそれがあります。できる限り車内でリラックスした状態で過ごせるよう、ゆったりとした服装を選びましょう。

リクライニングを調節し楽な姿勢になる

座席に座ったら、リクライニングを調整して楽な姿勢をとりましょう。できるだけリラックスした状態で過ごすことが、酔いの予防につながります。座席に深く腰掛け、新幹線の動きに体をゆだねてみましょう。揺れに体をあずけることで、脳の混乱がしづらくなるといわれています。

もしも乗り物酔いの初期症状を感じたときは、深呼吸をしたり、軽く体をほぐしたりと、さらに体をリラックスさせることを意識しましょう。

エチケット袋を用意する

酔いがひどくなりがちな人は、いざというときのためにエチケット袋を用意します。

飛行機にはエチケット袋が備えられていたりしますが、新幹線にはありません。不安な方は自身でエチケット袋を用意しておくと、気持ち的にも安心できるでしょう。作り方は、紙袋の中にビニール袋を入れ、ホッチキスなどでとめておくだけです。

酔うのを心配し過ぎない

「酔ってしまったらどうしよう」という不安やプレッシャーが自律神経を乱れさせ、乗り物酔いを誘発することもあります。特に普段酔いやすい方は、過去に酔ってしまった記憶が呼び起こされ、悪い循環が起こりやすい傾向にあるといえるでしょう。

酔うことを過度に心配しすぎないことも大切です。これまで説明してきたような対策をとっておくことには「これだけ予防したから大丈夫」と、不安の軽減につながるメリットもあります。万全の準備を整えることは、乗り物酔いにナーバスになりすぎないためにも重要です。

5. 新幹線で酔いやすくなるNG行動

新幹線車内スマホ
<出典元:写真AC

行動の自由度が高い新幹線では、いろいろな時間の過ごし方があります。しかし、行動によっては乗り物酔いを助長してしまうことも。ここからは、新幹線で酔いやすくなってしまうNG行動を紹介します。

スマホやゲーム機をいじる

コンセントがついた座席もある新幹線では、ついついスマホやゲーム機をさわりたくなってしまうもの。しかし、揺れている車内でスマホやゲームの画面を見ていると脳の混乱や平衡感覚の乱れにつながり、乗り物酔いの症状が助長されてしまいます。

また、下を向いて画面を見る姿勢も、視野が狭くなって悪影響です。車内ではできるだけ、視野を広くとることを意識しましょう。

本を読む

スマホやゲームと同様に、本を読んで過ごしていると視野が狭くなり、酔いが助長されてしまいます。新幹線内での酔いが心配な場合は、読書も避けたほうがよいでしょう。手元に視線が集中するような行動は避け、窓の外を眺めながら過ごすのがおすすめです。

車内や乗車直前に食事する

満腹の状態で新幹線に乗っていると、胃の揺れが大きくなり、乗り物酔いが助長されるといわれています。乗車直前や車内でたっぷりと食事をとるのはNG行為です。

一方で、空腹の状態で乗車すると、酔いの症状があらわれやすくなることも。新幹線に乗る前に空腹が気になった場合は、軽くお腹を満たせるものを食べておくのがおすすめです。ただしその際は、油っこいもの、アルコール、柑橘類など、消化に悪いものは避けるようにしましょう。

寝不足や疲れのある状態で乗る

疲労がたまっている状態や、寝不足の状態で乗ってしまうと、自律神経が乱れやすくなり、乗り物酔いの症状が生じやすくなります。

忙しい中での移動が必要な場合もあるかもしれませんが、できる限り新幹線に乗る前は夜更かしをせず、しっかりと睡眠をとった状態にしておきましょう。

酔うことばかり考える

「酔って気持ち悪くなったらどうしよう」と過度に不安や心配にかられてしまうと、自律神経が乱れる原因となります。酔うことばかり考えてしまうのも、酔いを助長するNG行為の一つです。

過去に酔った経験があって心配な人は、この記事で紹介しているような予防方法をできる限り取り入れてみましょう。酔い止めの薬など、酔いを予防するグッズを用意しておくだけでも、心理的な負担が軽くなります。

また、新幹線の中ではできる限り酔うことを考えず、気を紛らわせることも大切です。誰かと乗車するときは会話を楽しんだり、好きな音楽を聴いてリラックスしたり、楽しい気分で過ごせる工夫をしてみましょう。

一度でも新幹線で酔った経験があると、乗車する機会があるたびに乗り物酔いが心配になってしまうこともあるでしょう。理由を把握してしっかりと対策をとり、過度に不安になりすぎないことで、乗り物酔いの予防が期待できます。移動が少しでも楽しい気分で過ごせるよう、新幹線に乗車する際は乗り物酔い対策をとるようにしましょう。

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