【アメリカ】ニューヨークで数少なくなった、無料タイムを設けた美術館や任意の金額で入館できる施設

アメリカの美術館や博物館、その他のミュージアム、芸術・娯楽施設には、曜日や時間帯によって入場料が無料になるところがあります。ニューヨークにも以前は、無料タイムを設けた施設がたくさんあったのですが、パンデミックが終わり、観光客が戻るようになってからは、どこも軒並み料金を値上げし、無料タイムをやめたり、無料の対象をニューヨーク州民や市民だけに限定したりと方針を変更した施設が増えました。

近代美術館(MOMA)では以前、ユニクロがスポンサーになり、毎週金曜の夕方の入館料が無料になる「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」を実施していて、金曜の夕方になると美術館の外に長い列ができていました。

しかし今では、対象がニューヨーク市民のみに限られ、観光客は利用できなくなりました。以前はいつでも無料だったのに、入館料を取り始めた施設まであります。一時期、複数の施設が導入していた「任意の料金を寄付すればよい」というシステムも、いつの間にか減ってしまいました。

ネットで検索してみると、今でも古い情報がたくさん残っているので、無料と思って行ってみたら無料でなかったとがっかりした人も多いかもしれません。

以下に、誰でも無料で入館または入園できる曜日や時間を今も設けている施設、または任意の金額の寄付制を導入している施設を紹介します。これらの制度を活用して、お得に芸術を楽しみましょう。

目次

ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)

ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)
<Photo by Whitney Museum ©Max Touhey>

ミートパッキング地区にある美術館。収蔵作品には、アンディ・ウォーホルの「緑のコカコーラ瓶」やイサム・ノグチの「ハンプティ・ダンプティ」などがあります。

無料で入館できるのは、金曜17:00~22:00まで、そして第2日曜は1日中。一般の日は、大人が30ドル、シニア(65歳以上)と学生が24ドル、18歳以下が無料となっています。

ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)
<Photo by Whitney Museum ©Max Touhey>

Whitney Museum of American Art 

  • 住所:99 Gansevoort Street New York
  • 営業時間:10:30~18:00(金曜は22:00まで)
  • 定休日:火曜
  • 行き方:地下鉄A・C・E線14ストリート(14 St)駅・L線8アベニュー(8 Av)駅から徒歩8分
  • 公式サイト:ホイットニー美術館

MOMA PS1

クイーンズにある美術館。マンハッタンの近代美術館(MOMA)と提携しています。

ニューヨーク市民の入館料は無料ですが、それ以外は「任意の金額」となっています。任意とは言っても、推奨される金額が提示してあり、大人は10ドル、シニア(65歳以上)と学生は5ドルとなっています。しかし、これらはあくまでも推奨される値段であり、実際に支払う金額はいくらでも構いません。16歳以下は、無料です。

MOMA PS1

    • 住所:22-25 Jackson Avenue, Queens, NY
    • 営業時間:12:00~18:00(土曜は20:00)
    • 定休日:火・水曜
    • 行き方:地下鉄G・7線のコート・スクエア(Court Sq)駅又はE・M線のコート・スクエア/23ストリート(Court Sq/23 St)駅から徒歩5分
    • 公式サイト:MoMA PS1

クイーンズ美術館(Queens Museum)

フラッシング・メドウ・コロナ・パークにあるユニークな美術館。代表的な展示品は、ミニチュアのニューヨーク市の立体模型「パノラマ」です。

同館は、MOMA PS1と同様に、いまだに「任意の金額」を採用している数少ない施設です。こちらも推奨される金額が提示してあって、大人8ドル、シニアと学生は6ドルとなっています。12歳以下は、無料です。

Queens Museum

  • 住所:New York City Building Flushing Meadows Corona Park Queens, NY
  • 公式サイト:Queens Museum
  • 営業時間:12:00~17:00(土・日曜は11:00~)
  • 定休日:月・火曜
  • 行き方:地下鉄7線メッツ・ウィレッツ・ポイント(Mets Willets Point)駅から徒歩15分

グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)

フランク・ロイド・ライトが設計した、白いカタツムリのような形をした美術館。五番街に面してひときわ目立つこの建物は、色々な映画に出てきます。ガイドブックにも必ず載っている、ニューヨークで最も有名な美術館の1つです。

代表的な展示作品は、シャガールの「誕生日」や、マティスの「肘をつく女」、ピカソの「黄色の髪の女」など。

同館では、週に2回、任意の寄付で入館できる時間帯を設けていて、月曜と土曜の16:00~17:30は、好きな金額を支払えばよいことになっています。ここは、推奨金額が提示されていないので、少額でも気まずい思いをしなくて済みます。

一般の日は、大人が30ドル、シニア(65歳以上)と学生が19ドル、12歳以下が無料となっています。

Solomon R. Guggenheim Museum

  • 住所:1071 Fifth Avenue ( at 89th Street) New York NY 10128
  • 電話番号:212-423-3500
  • 営業時間:(日・月・水・木・金)10:00~17:30(火・土)10:00~20:00
  • 休業日:サンクスギビングデー、クリスマス
  • 公式サイト:Solomon R. Guggenheim Museum
  • 行き方:地下鉄4/5/6線 86丁目(86 St)駅下車。86丁目沿いを西へ向かいます。5番街を右に曲がり、北へ歩きます。5番街沿い、88丁目と89丁目の間に美術館の入口があります。徒歩約7分

ブルックリン植物園(Brooklyn Botanic Garden)

ブルックリン植物園(Brooklyn Botanic Garden)
<Photo by Brooklyn Botanic Garden ©Tagger Yancey>

ブロンクスにあるニューヨーク植物園は英語で「Botanical Garden」、一方、こちらのブルックリン植物園は「Botanic Garden」といいます。都会のオアシス的存在のブルックリン植物園には、ローズガーデン、日本庭園、盆栽博物館など見どころがたくさんありますが、春の桜が有名で、その時期にはとても混雑します。

こちらは、12月~2月の冬季の平日は、任意の金額を支払えば入場できます。

一般の日は、大人は22ドル、シニア(65歳以上)と学生(ID要)は16ドル、12歳以下は無料です。

Brooklyn Botanic Garden

  • 住所:Brooklyn, NY 11238
  • 営業時間:22:00~18:00/季節により異なり、桜の時期や夏休みは閉園時間が遅くなります。
  • 入口3カ所:990 Washington Avenue・150 Eastern Parkway・455 Flatbush Avenue Brooklyn, NY
  • 営業時間:10:00~18:00(火曜は16:00まで、木曜は20:30まで)季節により異なる
  • 定休日:月曜
  • 公式サイト:ブルックリン植物園
  • 行き方:地下鉄2・3線 イースタン・パークウェー/ブルックリン・ミュージアム(Eastern Parkway/Brooklyn Museum)駅又はS線ボタニック・ガーデン(Botanic Garden)駅から徒歩5分

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世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。

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