飛行機のフライト時間の目安を、日本国内と海外それぞれで簡潔に紹介!

飛行時間イメージ 世界地図

国内各地や海外各国への旅行を検討する際、だいたいのフライト時間を知っていれば、より検討がしやすくなります。案外短いから候補に入れられたり、長過ぎるからやめておこうと思ったりする場合もあるでしょう。

今回は、日本国内と海外に分けて、おおまかなフライト時間の目安をご紹介します。

目次

<1. フライト時間について知っておきたいこと>

<2. フライト時間の目安(日本国内)>

<3. フライト時間の目安(海外)>

1. フライト時間について知っておきたいこと

フライト時間の目安を知る前に、以下のようなポイントを知っておきましょう。これらも加味してかかる時間の見当を付けないといけません。

発着時間は電車ほど正確ではない

日本の電車やバスと違い、飛行機の発着時間が遅れることは珍しくありません。遅延や欠航の主な原因は、悪天候や機材繰り、人為的要因などが挙げられます。

機材繰りとは、飛行機の到着が遅れたことにより、次のフライトへの準備が間に合わなくなることです。飛行機は1日に複数の便が運航しているため、1つの便が遅れると連鎖して後発の便が遅れることもあります。

そのほか、エンジントラブルや機材の故障、搭乗客の手荷物の捜索など、さまざまな要因が関連している場合もあります。長時間待たされることもあるので、このような事態に備えて、航空会社の公式サイトをこまめにチェックしたり、代替案を用意したりなどの準備をしておくと焦ることなく対応できますよ。

フライト時間以外にも時間がかかる

飛行機は、搭乗前にいくつかの手続きをする必要があるため、空港には1時間〜1時間半前に到着しておくとスムーズです。空港到着後の流れとしては、まずチェックインと手荷物の預け入れを行い、続いて保安検査を受けます。国際線の場合は国内線より手続きが複雑でセキュリティチェックが厳しいため、空港には1時間半から2時間前の到着がおすすめです。

また、ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期は、手続きに時間がかかることもあるため、できるだけ時間に余裕を持って空港へ向かうようにしましょう。

詳しくは「飛行機は何分前の到着でギリギリ搭乗OK? 国内線の場合」の記事も参考にしてください。

行きと帰りでフライト時間は異なる

フライト時間は、行きと帰りで異なる場合があります。例えば、東京から福岡へ行くときは約2時間かかりますが、福岡から東京へ帰るときは約1時間半と、30分近く短縮されます。

これは、西から東に流れるジェット気流「偏西風」が影響しており、東から西へ向かう飛行機は偏西風を避けるルートを選ぶため飛行時間が長くなり、西から東へ向かう飛行機は追い風を受けてフライト時間が短くなるという仕組みです。旅行プランを立てるときは、行きと帰りでそれぞれ時間が異なることも考慮するよう注意しましょう。

2. フライト時間の目安(日本国内)

伊丹空港
<出典:写真AC

それでは、フライト時間の目安をご紹介します。まずは日本国内での移動のケースです。

東京(羽田)ー北海道(新千歳)

羽田空港から新千歳空港までのフライト時間は、約1時間半です。

国土交通省による2023年の航空輸送統計によると、この路線は旅客数898万7,316人と国内第1位。多くの航空会社が就航しています。ただ、冬季は大雪による遅延や欠航などが増加するため、この時期のフライトを予定している場合は、スケジュールに余裕を持たせるようにしましょう。

東京(羽田)ー福岡

羽田空港から福岡空港までのフライト時間は、約2時間です。

この路線の2023年における旅客数は、新千歳空港に次いで国内第2位の850万7,870人。福岡空港は、東京よりも中国や韓国など東アジアの都市に近いため、九州の空の玄関口として広く利用されています。なお、東京と博多間は新幹線で約5時間。目的地に応じて飛行機と新幹線を使い分けると良いでしょう。

東京(羽田)ー沖縄(那覇)

羽田空港から那覇空港までのフライト時間は、約2時間半〜3時間です。

この路線の2023年における旅客数は、国内第3位の632万4,828人。日本国内だけではなく外国人旅行客からも人気の観光地なので、沖縄の空の玄関口として広く利用されています。夏季は台風による遅延や欠航などが増加するため、この時期のフライトを予定している場合は、旅行プランを組む際に注意が必要です。

東京(羽田)ー大阪(伊丹)

羽田空港から伊丹空港までのフライト時間は、約1時間です。

この路線の2023年における旅客数は、国内第4位の500万3,524人。兵庫県伊丹市に位置する伊丹空港は、大阪や神戸へのアクセスが良いため、旅行からビジネスまで幅広く利用されています。搭乗日によっては新幹線よりも手頃な価格で利用できることもあるので、移動手段の一つの選択肢として検討してみてください。

東京(羽田)ー鹿児島

羽田空港から鹿児島空港までのフライト時間は、約2時間です。

2023年の旅客数は国内第5位の244万7,170人で、東京と九州南部を結ぶ重要な路線の一つとなっています。東京から鹿児島へは飛行機のほかにも新幹線や高速バスなどさまざまな手段がありますが、新幹線だと約7時間、高速バスだと約20時間と長時間の移動になるため、東京と鹿児島間の移動を急ぐときは飛行機がおすすめです。

北海道(新千歳空港)ー沖縄(那覇)

新千歳空港から那覇空港までのフライト時間は、約4時間〜6時間です。

これは国内の最北端と最南端を結ぶ最も長距離の路線で、途中でほかの空港を経由するのが一般的です。直行便の場合はフライト時間が約4時間になりますが、1日の運航本数が少ないため旅行プランを立てる際は最新のフライト時間を事前に確認しておくことが大切です。

3. フライト時間の目安(海外)

海外へのフライト
<出典:写真AC

次は日本から海外におけるフライト時間の目安です。

海外でも、国内旅行と同程度のフライト時間で訪れることができる国もあります。1人で弾丸旅行なのか、3世代の家族旅行なのかなど、シチュエーションにあわせて旅先を決める際の目安にしてみてください。

日本ー韓国(ソウルなど)

羽田空港から韓国へのフライト時間は、約2時間〜2時間半です。

韓国の主要な空港は、仁川(インチョン)国際空港と金浦(キンポ)国際空港の2つ。どちらもソウル市内中心部から比較的近い距離にあるため、韓国へ行く際によく利用されています。また、韓国へは日本各地の空港から直行便が運航しているため、日帰り旅行も楽しむことができます。

日本ー中国(上海など)

羽田空港から中国へのフライト時間は、約3時間〜4時間半です。

日本から複数の直行便が運航しています。中国の代表的な空港は上海浦東(シャンハイプードン)国際空港、北京首都国際空港、広州白雲国際空港の3つ。それぞれのフライト時間の目安は、上海浦東国際空港が約3時間、北京首都国際空港で約3時間40分、広州白雲国際空港だと約4時間40分となっています。直行便が運航していない内陸都市へ行く際は、北京や上海などで乗り継ぐ経由便が一般的です。

日本ー台湾(台北など)

羽田空港から台湾へのフライト時間は、約3時間半〜4時間です。

台湾の主要な空港は、台北松山(タイペイソンシャン)空港と台湾桃園国際空港の2つ。どちらも利用者の多い空港で、日本から複数の直行便が運航しています。台北松山空港は市の中心部までのアクセスが良く、台湾桃園国際空港はレストランや免税店などの施設が充実しているという特徴があります。両者の特徴を踏まえて、自分の旅行プランに合った空港を利用すると良いでしょう。

日本ーハワイ(ホノルルなど)

羽田空港からハワイまでのフライト時間は、直行便で約6時間半〜7時間半です。

ハワイの主要な空港はダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)で、成田空港からはハワイ島のコナ国際空港にも本数は少ないものの直行便が運航しています。コナ空港行きの直行便のフライト時間は約7時間半です。

日本ーシンガポール(チャンギ)

羽田空港からシンガポールのチャンギ国際空港までのフライト時間は、直行便で約6時間〜7時間です。

広州やマニラ、クアラルンプールなどを経由してシンガポールへ向かう経由便もありますが、経由地によっては待ち時間も含めてトータル10時間以上になることもあります。ただ、経由便の方が直行便よりも費用を大幅に抑えられることもあるため、旅行プランに合わせて選ぶと良いでしょう。

日本ーオーストラリア(シドニーなど)

オーストラリアは国土が広いため、フライト時間は都市によって大きく異なります。

羽田空港から直行便で行ける都市はシドニーとケアンズのみで、シドニーの場合だと約10時間、ケアンズだと約7時間半で訪れることができます。直行便の運航がない都市へ行く場合は、香港やバンコク、クアラルンプールなどで乗り継ぐ経由便の利用が一般的です。

日本ーアメリカ(ロサンゼルスなど)

アメリカは国土が広いため、フライト時間は都市によって大きく異なります。

例えば、西海岸のロサンゼルスまでは直行便で約10時間、東海岸のニューヨークの場合は約13時間半かかります。

主に東海岸、西海岸、中西部、南部に空港が点在しており、直行便で行ける都市は限られているため、そのほかの都市へ行く際は台北やマニラ、アメリカ国内の都市などで乗り継ぐ必要があります。

日本ーイギリス(ロンドンなど)

羽田空港からイギリスまでのフライト時間は、直行便で約14時間〜15時間です。

日本では羽田空港のみ直行便を運航しており、ロンドンで最も規模の大きいヒースロー空港に到着します。経由便の場合は、上海やドーハを経由することが多いものの、待ち時間を含めるとトータルで20時間以上かかることもあります。

日本ーエジプト(カイロなど)

現在、日本からエジプト行きの直行便は運航していません。広州やドーハ、ドバイなどで乗り継ぐ経由便を利用して、エジプトの主要空港であるカイロ国際空港へ向かうルートが一般的です。

そのため、フライト時間は経由地での待ち時間も含め最短で約17時間です。乗り継ぎ回数を増やすと費用を抑えられますが、経由地での待ち時間を含めると30時間以上になる場合もあります。

日本ー南アフリカ(ヨハネスブルグなど)

現在、日本から南アフリカ行きの直行便は運航していません。パリやドーハ、ドバイなどの都市を経由して、南アフリカ最大の都市ヨハネスブルクにあるO・R・タンボ空港へ向かうルートが一般的です。

そのため、フライト時間は経由地での待ち時間も含めて最短で約20時間です。ただし、経由地や乗り継ぎ回数によっては待ち時間も含めて30時間以上かかる場合もあります。

実際の旅行の際には、航空会社のサイトで正確なフライト時間も確かめるようにしましょう。本記事を参考に、旅行プランを立ててみてくださいね。

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