【オーストラリア】観光していても感じられる「お金」にまつわるオーストラリアと日本の違い

ずいぶん前のことですが、オーストラリアの人の金銭感覚って日本人とちょっと違うな、と感じた印象的な出来事があります。それは、オーストラリア人の知り合いがクレジットカードを手に入れたときのこと。私たち日本人もクレジットカードはよく使いますけれど、現金の持ち合わせがなくても、大きなお買い物もしやすかったり、分割でお支払いできたり、ポイントがたまる、など便利な機能があるから使っているわけですが、そのオーストラリアの人がクレジットカードを手に入れたときは、なんかそんな感じではありませんでした。

もっとこう...「やったぁ!使えるお金が増えちゃったよ~♪」みたいな(笑)。

もちろんオーストラリアの人みんながみんなそんな感覚でクレジットカードを使っているわけではありませんが、オーストラリアの人のお金に対する、というか、自分の人生に対する向き合い方を、ある程度象徴するような出来事ではありました。

オーストラリアの人は、「今が楽しい」ということをとても大切にしていると思います。その精神が金銭感覚にも反映されるんでしょうね。

今日は、オーストラリアの人の「お金」にまつわる感覚から、オーストラリアらしさを見つけてみましょう♪

目次

オーストラリアの人の「今買いたい」をかなえる

オーストラリアでは、「レイバイ」というお買い物のお取り置きのサービスがあります。これは、例えば、「今欲しいものがあるけど、お金が足りない...」というとき、レイバイサービスを使うと、利息なしの分割払いで支払うことができます。その支払いが完了するまで商品は受け取れず、支払い完了までお店が商品をキープしてくれるシステムです。クリスマス時期のようなみんながお買い物をする時期は特に「レイバイできますよ~」という宣伝文句をあちこちで見かけるようになります。

お店側にとっては、お客さんに商品の支払いをしてもらうのに時間がかかってしまうわけですし、あまりメリットがないように思うんですが、レイバイサービスを使うのに手数料がかかるお店もあるので、お客さんにとっても、何かがお得なサービスではないんですよ。それでも、お客さんに特に利息がかさむわけでもないので、「お金はないけどどうしてもほしい!」をかなえてくれる、昔から愛されているサービスです。

paylater

そんなレイバイの文化背景もあってか、オーストラリアで大ヒットの決済サービスがあります。それが、アフターペイを始めとする「Buy Now, Pay Later(今買って、あとで支払おう)」という決済方法。

レイバイと何が違うかというと、レイバイサービスでは、お支払いが終わるまで購入者は商品を手に入れることができなかったのが、アフターペイでは、商品をその場で手に入れられるんです!その際、4回に分割された支払いのうち最初の支払いを済ませ、その後は、2週間ごとに残りの4分割された金額を支払うことになります。

このレイバイやアフターペイ自体もオーストラリアらしいサービスですが、その利用の仕方もまたオーストラリアらしいのですよ!クリスマスのように、お金がかかる時期にお金がなくてもお買い物したくてアフターペイを使う気持ちはわかりますが、今では、ちょっとした雑貨屋さんなどでもアフターペイを利用できますからね、4分割した金額はほんの数ドル、ということもよくあるわけです。

お財布と相談してお買い物しよう・・・と思うことなく、「お金がなくても今欲しいものは欲しい!」気持ちがまたオーストラリアらしいとは思いませんか♪

旅行中もちょっと感じる、お金にまつわる違い

ここまでのお話は、オーストラリアの人の金銭感覚に関わる、比較的「大きな違い」でしたけれど、オートラリアに短期滞在しているときにも感じられるちょっとした違いもありますよ。

例えば、お買い物の時。オーストラリアでは、5セント以下のおつりはありません。硬貨が6種類あり、5セントが最小単位なんです。

そのため。現金でお買い物する場合は、端数は四捨五入して合わせるんです。

例えば、44セントの商品を買う場合、4セントは硬貨で支払えないので、45セントを支払いますし、48セントの商品でしたら、5セントは払えても、3セント分を現金で支払えないので、50セント支払います。もし、カードで買う場合は、そのままの金額、44セントや48セントでチャージされます。

「1円でもお金は大切に・・・」の精神はないんですよね~(笑)。細かいことは気にしない気にしないというオーストラリアの人のおおらかさが反映されているんじゃないかと疑ってしまうのは私だけでしょうか(笑)

gst

そして、レシートを見る機会があったら、「GST」の欄も見てみてください。

GSTはオーストラリア版消費税で、10%課税されます。ですが、課税の対象にならない商品も多く、野菜や肉、卵など生活必需品と思われる基本的な食品にもGSTが課されないので、スーパーで買い物をした時など、レシートの一番下のほうに、いくら分GSTを支払ったのかが表示されます。

change

もうひとつ、お買い物の時でもなんでも、おつりをもらうとき、オーストラリアの人は、引き算でなくて足し算でおつりを計算しているのを感じられます。

どういうことかといいますと、日本で480円の商品を買うときに、500円玉で支払ったら、私たちは自然と500円ー480円=20円のおつりだ、と自然に考えますでしょう?でも、オーストラリアの人は、480円に20円足すと500円になるから20円のおつりだと思うようなんですよね~。そのため、おつりを確認しながら渡されるとき、4ドル80セントの商品を5ドル札で購入したら、「(4ドル80セント+10セントだから)4ドル90セント、はい、あと10セントで5ドル」というような足し算しながらおつりを渡されるので、日本人は、ちょっと調子が狂います(笑)。

これも、オーストラリアの「プラス思考」の一環なんでしょうか(笑)。

最後に

オーストラリアと日本、どちらの金銭感覚が良い、悪いというわけではないけれど、金銭感覚にもなんとなくお国柄が表れていて面白いですよね。

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キャノン美佳

オーストラリア在住。AUのナチュラルコスメやスーパーフードにはまり、ウェブショップ「おうちスパ」を運営。素敵なケアンズ情報をお届けします。

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