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【イギリス】ロンドン・ブルームスベリー地区で「スクエア」めぐり
ロンドンの中心部に位置するブルームスベリー(Bloomsbury)地区。ロンドン観光で絶対に外せない名所のひとつ、大英博物館を有するこのエリアには、建物群の間で計画的に整備されて造られた「スクエア」という広場(ガーデン/公園)が驚くほどたくさんあります。
目次
- ブルームスベリー地区について
- ラッセル・スクエア Russell Square
- ブルームスベリー・スクエア Bloomsbury Square
- ブランズウィック・スクエア Brunswick Square
- クイーン・スクエア Queen Square
- ベッドフォード・スクエア Bedford Square
ブルームスベリー地区について
ブルームスベリー地区は、ロンドンのカムデン区に属しています。ざっくり言って、地下鉄ラッセル・スクエア駅周辺をほぼ中心として、西はトッテナムコート・ロード、北はユーストン・ロード、東はグレイズ・イン・ロード、南はハイ・ホルボーンという4つの大通りに囲まれたエリアです。
さまざまな施設が集まる文教地区として知られており、例として、前述の大英博物館やチャールズ・ディケンズ博物館、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどのロンドン大学連合を構成するカレッジのうちの複数校、王立演劇学校、BMA(British Medical Association=英国医師会)、『ハリーポッター』シリーズの出版社として知られるブルームスベリー社などがあげられます。
以下では、この地区にあるスクエアをいくつかご紹介します。
ラッセル・スクエア Russell Square
地下鉄ラッセル・スクエア駅のすぐ西側に位置する、ほぼ正方形の広大な広場。1800年代初頭、第5代ベッドフォード伯ウィリアム・ラッセルによるブルームスベリー地区開発計画の中心として設計されました。敷地内にはカフェもあり、テラス席でもお茶や食事を楽しむことができます。
広場の西側にはロンドン大学関連の施設が多く並び、大英博物館からも徒歩数分というロケーションです。
ブルームスベリー・スクエア Bloomsbury Square
ロンドン最古の「スクエア」のひとつで、元は1665年にサウサンプトン侯爵の邸宅のピアッツァとして作られました。大英博物館からグレート・ラッセル・ストリートを挟んですぐ南東に面しています。
ブルームスベリー・スクエアの北側とラッセル・スクエアの南端はベッドフォード・プレースという真っ直ぐに伸びた短い通りで結ばれているのですが、ブルームスベリー・スクエアの北端にある政治家チャールズ・ジェームズ・フォックスの銅像と、ラッセル・スクエアの南端にあるベッドフォード公爵の像が、ベッドフォード・プレースの通りを挟んで向かい合っているという粋なデザインになっています。
ブランズウィック・スクエア Brunswick Square
地下鉄ラッセル・スクエア駅の北側に面するブランズウィック・センター(写真上、居住区画とショッピング街を備えた複合施設)の東に位置するスクエア。
下は、ヴァージニア・ウルフなど、広場の周辺に住まいを構えていた著名人の情報を記した案内版。また、ブランズウィック・スクエアはジェイン・オースティンの小説『エマ』にも登場しています。
広場にあるブランズウィック・プレイン。1789年に植樹されたこのプラタナスの木は、ロンドンに現存する二番目に古いプラタナスの木とのことで、大切に保存されています。
クイーンズ・スクエア Queen Square
国立神経学脳神経外科学病院(National Hospital for Neurology and Neurosurgery)の目前に広がる細長い広場。ラッセル・スクエアとブランズウィック・スクエアの中間に位置しており、すぐ北側には英国最古の小児専門病院、グレート・オーモンド・ストリート病院(Great Ormond Street Hospital)もあります。広場内にある銅像は、イギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットのものだと考えられているとのこと。
ベッドフォード・スクエア Bedford Square
ブルームスベリーには、一般には公開されていないプライベート・ガーデンもいくつかあります。大英博物館のすぐ西側に位置するこちらのベッドフォード・スクエアも、鍵を持っている人でないと入ることのできないプライベート・ガーデンのひとつ。
1770年代後半から1780年代半ばくらいまでにかけて造られたというベッドフォード・スクエアは、ロンドンにあるジョージアン様式のスクエアではもっとも洗練され、完成度の高いものだとされています。
通常は入園が規制されているものの、毎年6月に開催されているロンドン・オープン・ガーデン・イベント(有料)では、閉ざされたスクエアの中に立ち入ることができるので、ご興味があればこの時期を狙って訪れてみてください。
>>ロンドンオープンガーデン2024(英語)の詳細はこちらから
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。