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【インドネシア】バリ島の結婚式ってどんな感じ?姪の結納式・結婚式編
皆様こんにちは!今回お届けする内容は、前回の「【インドネシア】バリ島の結婚式ってどんな感じ?姪の婚約式編」の続きになります。
前回は婚約式だったので、衣装も普段とあまり変わらず地味だし、結婚儀式の中でも何ら特別感の無い雰囲気でした。そして姪はマリッジブルー。
しかし今回は、「これぞバリヒンドゥーの結婚式!!」という内容をお届けできると思います♪
何度かお伝えしたことがあると思いますが・・・私の夫の実家地域は、お祭りの時に着るクバヤなどバリ島の民族衣装も地味目で、儀式などにもあまりお金をかけず控えめな雰囲気です。バリ島の他の地域と比べると、衣装や儀式は本当に地味~な感じなのです。
それでも、結婚の儀式となると、やはり最近の若い世代はそれでは納得できないみたいです!
姪の旦那様や姪自身も、安定した職に就いていて収入もそれなりにあるので、私の時と比べるとかなり煌びやかな結納式・結婚式となりました(とは言え、まだまだ他地域と比べると地味な方ですが・・・)!
そして今回は、姪の結納式・結婚式の画像を中心に記事にしました!
バリ島へ旅行に来ても、バリヒンドゥーの結婚式に参加する機会はそうそう無いかと思いますので・・・一般階級のバリヒンドゥーの結婚式にお呼ばれされたつもりになって、お楽しみいただけると嬉しいです♪
目次
実家で行うバリヒンドゥーの結納式
婚約式の後、姪は4日間の自宅軟禁を経て、いよいよ結納式となりました。この結納式が終わった段階で、姪は旦那様の家に入ります。そして以降は、旦那様の家で過ごすことになります。
実家に到着すると、入り口では親戚の女の子達が受付をしていました。ここでは、来訪者(とは言っても親戚だけですが)に飲み物とお菓子を手渡しています。
皆、赤ちゃんの頃から知っている親戚の女の子達ですが、普段と違ってすごく衣装に気合が入っています!皆綺麗になったな~と、つい叔母さん目線になってしまいまいた。
婚約式は姪と旦那様、姪のごく近い親族と旦那様のご両親だけで行いますが、結納式は姪の親族一同(遠い親戚を含め)が集います。旦那様の方は、旦那様と旦那様のご両親だけの訪問になり、完全アウェイ状態です。
旦那様宅の訪問者が他にいないのは、旦那様のお家の事情とかではありません。バリ島の結納式の一般的なルールです。
本日行われる結納式のため、家寺も特別仕様になっています。叔母様たちは、これから行われる儀式の準備でてんてこ舞いです!
婚約式の時にマリッジブルーだった姪、実家に着いた時に姪の姿が無く心配しましたが・・・
控室にいました!パッと目の前に飛び込んだ煌びやかな衣装に思わず目を惹かれました~!頭の金のかんざしですが、夫の実家周辺の結婚式で、フルにかんざしが挿されているのは初めて見ました(ちなみに私の時は3本だけでした笑)!
やっぱりまだ泣いていたようで、手にギュッとティッシュが握られています。
そして、いよいよ結納式が始まりました。まずはお坊さん、村の偉い人達から結婚についての確認がされます。
確認が終わると、結婚承諾や結納品についてのサインをします。バリ島では、結納品は新郎家から新婦家へと送られます。「娘さんを頂く代わりに、この品々をどうぞ」という感覚らしいですが、今現在それは表向きの伝統というだけで、実際その内容などは、旦那様と姪で決めたようです。
指輪の交換は結納式で!
そして、いよいよ指輪の交換です!指輪の交換は一般的には結婚式で行うイメージですが、結婚指輪も結納品の一部なので、指輪交換は結納式で行われます。
まずは旦那さまから姪へ・・・
そして、姪から旦那様へ・・・
無事、指輪の交換が終わってお披露目です!
いつまでも仲良く、末永くお幸せに♪
結婚指輪ですが、こんな入れ物に入っていました~!ここはバリ島なのに、なぜか昭和な雰囲気が漂う佇まいです(笑)
ここからが結納式の本番!
結納式は指輪の交換で終わりではありません!ここからがバリヒンドゥーの本番である儀式に入ります。
まずは「ナターブ」という儀式から・・・この儀式は、結婚に関する特別な儀式ではなく、バリ人が普段から6カ月に1度は行っている習慣で、お清めの儀式になります。基本的に母親がこの儀式を子供に行います。
その他にお坊さんにマントラを唱えてもらったり、一般人には意味が分からない儀式など、さまざまな儀式を行います(すみません!混雑が凄くてうまく写真に収められませんでした!)。
そして最後は、家寺でのお祈りです。姪にとっては、この家の者として最後の祈りになります。姪は生まれた時からこのお寺で祈り、育ってきました。そのため感極まったのか、また号泣しています。
母親も娘を育て切った喜びと、離れてしまう悲しさとで感無量なのだと思います。涙を堪えきれないという感じでした。
とはいえ、このお寺には結婚後も出入りしてお祈りすることは可能です!
儀式が終わって和気あいあい
家寺でのお祈りが終わり、結納式に関する儀式が終了しました!ここからは和気あいあいと皆で過ごしました。
姪は、普段遠くて会えない親戚たちにご挨拶しています。
お食事は、他の儀式のときにも振舞われる、いつもと変わらないビュッフェです。
結婚の儀式はあくまでも人間の儀式になり、神様の儀式ではないので・・・食事も特別豪華ということはありません。いつもよりちょっと贅沢しちゃったという感じです。
食事の後は、記念撮影大会!まずは新郎新婦両家のみで記念撮影です♪
よく見ると、旦那様と姪は衣装の色味を合わせています。そして、この時に気が付いたのですが・・・父親、母親同士はお揃いの衣装を着ていました!(私にとって)お姉さん、お兄さんがこんなことを考えるはずは無いので、これはいまどき娘である姪の発案だと思います(笑)
記念撮影は年齢別、性別などなどさまざまなパターンで撮影があって、例えば花嫁と叔母さんたちだけ、叔父さんたちだけとか、近い親族全員とか、新郎新婦と夫婦の親族だけとか、いつまでやっても終わらない感じです(笑)
こちらの画像は、花嫁と次世代の若い女子だけのパターンです。この時私は親戚女子パターンと間違えてウッカリと入ってしまい、締め出されてしまいました(若い女子限定でした笑)。いろいろとパターンがありすぎて難しすぎ!
気心知れた仲なので、すぐにふざけます(笑)
一通り記念撮影が終わると、いよいよ姪は旦那様と一緒に旦那様のお家へ向かいます。姪側の親族はそれに続くかのように、各々旦那様宅へ向かいます。
旦那様宅では、すでに明日の結婚式の準備がされていました。ここで姪と生まれた時から一緒の家で育った従妹が、姪に抱き着いて号泣!気持ちは分かりますが・・・「大丈夫、家からバイクで5分の場所だよ、いつでも会えるよ」と、つい思ってしまいました~(笑)
結婚式本番の衣装はどんな感じ?
結納式の翌日は、いよいよ結婚式本番です。結婚式は結納式と違い、地域の偉い人達や招待客、友人、たまに知らない人(バリ島では、招待客以外にも、通りがかりの人が結婚式に訪れて食事などしてもOKなのです)など、親族以外にさまざまな人々が祝福に訪れます。
なので、この日の新郎新婦は、お客様への対応がとても忙しくなります。もちろん結婚式のための儀式もしなくてはならないので、姪とはほとんど会えず仕舞いでした。なので、私も含め姪側の親族は、結婚式よりも婚約式と結納式が姪とのお別れに重要になるのです。
ということで、結婚式当日は姪とほとんど会えなかったので、結納式の日とは違う結婚式本番の花嫁衣裳のみお披露目したいと思います!
こちらの画像は、新郎新婦の部屋の前で撮った写真です。新郎新婦の部屋は、家の敷地の北側と決まっています。結納式の時より、さらに豪華な衣装になっています♪
そして、結納式では一般のお坊さんが儀式のお祈りをしますが、結婚式では僧侶の最高位である「プダンダ」に儀式を行って頂きます。プダンダは、この先もずっと儀式を行った夫婦の相談役を努めます。
衣装についてですが、もちろん、後ろ姿も手抜かりなしです!
結婚式が終わると、夕方頃から新郎新婦と同世代の友人達でパーティーが始まります。日本の結婚式の2次会みたいですね♪姪にとっては本当に長い1日だっただろうな~!お疲れ様!
最後に:姪っ子へ、末永くお幸せに!
婚約式の時はマリッジブルー、結納式の時は号泣していた姪ですが、結婚式当日は泣いている暇なんてない状況でした!それはそれで良かったと思います。元々底抜けに明るい子だし、旦那様もとても優しい方なので、これから先も心配ないと思います!
とにかく叔母としては、末永く旦那様と幸せに過ごせることを願うばかりです。
今まで実家では、お嫁さんを受け入れる結婚式ばかりだったのですが、今回は初めてお嫁さんを出す側になりました!そして、まだまだ子どもとばかり思っていた親戚の子どもたちも、よく考えたらそろそろお年頃の子が多く・・・これから実家では、姪の結婚を皮切りに結婚ラッシュが始まりそうです(汗)
前回の冒頭でもお伝えしましたが、今回の姪の結婚式一連については、あくまでもバリ島の一部地域の習慣に則った内容になります。それでもバリ島の文化の1つとして、お楽しみ頂けたら幸いです♪
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Kucing
- 2014年に日本からバリ島へ移住。現在は夫・猫の姉妹と暮らしている主婦です。バリ島のおすすめ情報からディープなバリ島の姿まで、幅広い内容を在住者目線でお届けします!どうぞよろしくお願いします♪