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北近畿を旅するならバスがおすすめ!ぶらりと2泊3日で満喫してきました。
冬の北近畿といえば、やはり「蟹!」しか思い浮かばないですよね。
丹後は、股のぞぎで天に昇る龍が見える天橋立(あまのはしだて)、舟屋で有名な伊根、但馬地方は、蕎麦で有名な出石(いずし)、日本のマチュピチュの竹田城、外湯めぐりの城崎温泉、さらにお隣の鳥取には、日本一といわれている鳥取砂丘、そこから播磨に向かえばさらにオモシロイところがあります。
そんな、愉しみが数珠つなぎの丹後・但馬・鳥取・播磨をぐるっと回ってみました。
添乗員付きのバスツアーや、電車の旅も良いですが、近ごろはフットワークの良い長距離バスのプログラムがいろいろあります。
この記事では、「メインはバスで行ってみる!丹後・但馬・鳥取・播磨の旅」をご紹介します。
目次
北近畿ぶらり旅2泊3日の行程
まずは行程をご紹介します。今回はこんな行程でぶらりと北近畿を楽しんできました。
行程
- 1日目:京都駅==天橋立駅==伊根==伊根湾めぐり遊覧船==籠神社==傘松公園==天橋立観光船==宮津
- 2日目:宮津==竹田城址==出石==城崎温泉
- 3日目:城崎温泉==鳥取砂丘==播磨観光==姫路(解散)
今回利用したバスのプラン
続いて、今回利用したバスのプランをご紹介しましょう。
高速バス 京都駅~天橋立(丹後海陸交通)
- 運賃:大人 3,000円、小児 1,500円
- 所要時間:約2時間
- 途中休憩:京丹波SA(お手洗いも買い物も充実)
- 公式サイト:丹後海陸交通
※車内にはFREE Wi-Fiがあり、英語表示の案内も設置されています
丹後天橋立伊根フリー乗車船券(丹海バス)
- 料金:大人2,600円、小児 1,300円
- 利用できる乗り物:路線バス、天橋立観光船、伊根湾めぐり遊覧船、天橋立笠松公園ケーブル・リフト(2日間乗り放題)
>>丹後海陸交通「お得なチケット・丹後天橋立伊根フリー」の詳細はこちら
1日目:京都~天橋立~伊根~宮津
<京都駅前のバスターミナル>
朝9:00、京都駅前のバスターミナルから"丹海バスさん"でお馴染み、丹後海陸交通の『京都~京丹後・天橋立行きの高速バス』で向かいます。車内にはフリーWi-Fiがあり、英語表示の案内も設置されています。
混み混みの京都駅を出発し、一路、天橋立へ。途中、高速長岡京(阪急西山天王山駅と直結しています)で停車、たくさんのお客様が乗車されました。所要時間は約2時間、途中「京丹波SA」で小休憩、お手洗いも買い物も充実のサービスエリアです。
11:00天橋立駅に到着。ここからの足は丹海バスの『丹後天橋立伊根フリー乗車船券』を使って、海の京都をたっぷりと満喫してみます。路線バス、天橋立観光船、伊根湾めぐり遊覧船、天橋立笠松公園ケーブル・リフトが2日間乗り放題になるお得な乗車船券です。
お食事処「二反田」で海鮮ランチ
<宮津湾が一望できるロケーション>
まずは腹ごしらえに、お食事処「二反田(にたんだ)」へ。穏やかな宮津湾を一望しながら新鮮な海鮮料理をいただける食事処です。
時期柄、蟹料理が人気で、この日もお客様で満員でした。
<どれも美味しい海鮮定食ランチ>
海鮮定食のランチに舌鼓!!
【日本三景・天橋立のお食事処「二反田」】
- 所在地:〒629-2244 京都府宮津市江尻1503
- TEL:0772-27-1777
- 公式サイト:日本三景・天橋立のお食事処「二反田」
伊根町へ
さて、満腹になったところで、日本の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている伊根町へ。
伊根町は「舟屋」が約230軒立ち並び、その独特の景観と、人々の暮らしで「日本で最も美しい村」に加盟しているそうです。
<展望台から伊根湾をのぞむ>
伊根湾を囲む家々は軒先が直接海に面していて、まるで海に浮かんでいるように見えます。
まずは、展望台から伊根湾の風景と共に舟屋を眺めてみました。
伊根の人気旅館「油屋(あぶやら)」が営業する「道の駅 伊根舟屋の里」では、昼食やご当地B級グルメなどをいただけます。
【道の駅 伊根舟屋の里】
- 所在地:〒626-0424 京都府与謝郡伊根町亀島459
- 電話:0772-32-0680
- 公式サイト:道の駅 伊根舟屋の里
カモメが待つ伊根湾遊覧船
<カモメが待ってま~す!>
さて、お次は初日のメインイベント!伊根湾をめぐる遊覧船です。
優雅な遊覧船ではなく、かなりアクティブな「カモメの餌付け」の時間を体験できます。餌の「かっぱえびせん」をめがけて、前後左右から突っ込んでくるカモメに出会えますよ。
伊根湾を囲む家々を眺める?....いえいえ、そんなヒマはありません。カモメにまざってトンビも来る来る!
今や、インバウンドに一番人気で、中でも台湾からの観光客に大人気アクティビティになっているようです。
迫りくるカモメを動画でお楽しみください。
カモメが苦手な方は、船内に窓に囲まれた見学ルームがありますのでご安心ください。
【伊根湾めぐり遊覧船】
- 所在地:〒626-0425 京都府与謝郡伊根町日出11
- TEL:0772-32-0009
- 公式サイト:伊根湾めぐり遊覧船
元伊勢 籠神社はガイドさんの案内付きで
伊根湾を後にして向かったのは、宮津市の偉大な神社「籠神社(このじんじゃ)」。正式名称は「丹後一宮 元伊勢 籠神社」。三重県にある伊勢神宮の元、という意味です。
当日はガイドさんの詳しい案内付きで、なんとも偉大な歴史や多くの由緒を知ることができました。日本の歴史の中でも重要な神社であるといわれています。※撮影禁止の場所が多くありましたのでご注意ください。
天橋立には何度か行ったことがありますが、こちらの神社は初めてのお参りでした。なかなか興味深い神社でした。
【元伊勢 籠神社】
- 所在地: 〒629-2242 京都府宮津市大垣430
- TEL:0772-27-0006
- 公式サイト:元伊勢 籠神社
絶対外せない傘松公園~天橋立観光船
日本三景・天橋立で行っとかなきゃいけないところはココ、ロープウェイで行く「天橋立傘松公園」です。
みなさまご存知、「股のぞきで、天に昇る龍が見える!」という場所です。 麓からリフトで6分、ケーブルカーで4分で、海抜160mの絶景がご覧になれます!
天橋立の夕景は「天使のはしご」と共に、幻想的な雰囲気を味わうことができました。公園内にはショップやレストランもあります。詳しい内容は、宮津市の紹介ページをご覧ください。
【天橋立傘松公園】
- 所在地:〒629-2242 京都府宮津市字大垣75
- TEL:0772-27-0032
- 公式サイト:天橋立笠松公園
傘松公園を後にして、次は一の宮桟橋に行ってみましょう!
天橋立のひそかな映えスポットに、天橋立と文殊堂をつなぐ橋があります。船が通るたびに90度旋回する珍しい橋で、この回る橋を観光船から楽しむことができるんです。
宮津~天橋立~一の宮間を約30分で運航する「天橋立観光船」の天橋立傘松公園の天橋立ケーブルカー・リフトとセットになったお得なチケットがおすすめです。
お宿「よさの荘」でカニづくしの夕食
さて、今夜の夕食は、やはり丹後の冬の味覚のアレをいただきましょう。
宮津湾を一望できて、天橋立の横一文字を望む景色のお宿「よさの荘」でカニ料理をいただきました。
身がパンパンに詰まった、ご存じ「松葉ガニ」のカニ刺し、焼きガニ、茹でガニ、カニ鍋。もちろん、みんな無言でカニと格闘!美味しく楽しくいただきました。
宮津は地酒も豊富です。カニの合間に、美味しい地酒もぜひいただいてみてください。
【天橋立荘 別館 よさの荘】
- 所在地: 〒626-0002 京都府宮津市杉末1516-2
- 電話: 0772-22-3555
- 公式サイト:天橋立荘 別館 よさの荘
2日目:竹田城址~出石~城崎温泉
さて、2日目はあいにくの曇り模様...今日の映えスポット、観光中は降らないでねと祈るばかりです。
竹田城址
京都府宮津市天橋立から、向かうは兵庫県朝来市和田山町のご存じ「竹田城」。何をかくそう、私、竹田城址初登城です!楽しみ!
雲海に浮かぶ城址が有名で、日本のマチュピチュとも称されています。
雲海が発生するにはさまざまな気候条件がありますが、「前日の夜に冷え込み、翌日の朝によく晴れて暖かくなる」、そんな寒暖の差が激しい時ほど出やすくなるといわれます。残念ながら今回のスケジュールでは雲海は見えませんね...(泣)
戦国時代の山城のため、敵の侵入を防ぐために山の頂点に建てられているため、石段や坂もキツめですが、登城すると、素晴らしい石垣が張り巡らされていて、360度見渡せる眺めは絶景です。
ボランティアガイドを頼んで、竹田城の歴史を勉強しながらの観光もおすすめします。
【竹田城址】
- 所在地: 〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地
- TEL: 079-674-2120
- 公式サイト:竹田城址
山城の郷でランチとショッピング
さて、お昼は竹田城に一番近いお食事処とお土産処「山城の郷」でランチタイムとショッピング。
個人で竹田城に行かれる場合は、「山城の郷(やまじろのさと)」から全但天空バスを使って竹田城まで移動するのが便利です。天空バスは竹田の城下町の周遊もしており、竹田城跡の観光だけでなく、周辺へも移動することができます。
もちろん、徒歩でも上ることもできます(歩いて約40分)。但馬・朝来の名物のお食事と名産品のお土産も楽しめますよ。
今回訪れたときに群馬県の「下仁田ねぎ」、福岡県の「博多万能ねぎ」と並び、「日本三大ねぎ」の1つといわれる甘い甘い「岩津ねぎ」の発売解禁された時期でしたので、お求めやすい価格で手に入れることができました。
【山城の郷(やまじろのさと)】
- 所在地:〒669-5255 兵庫県朝来市和田山町殿13-1
- TEL: 079-670-6518
- 公式サイト:山城の郷
城下町・出石へ
さて、次は今日の「映えスポット」に行きましょう!
兵庫県朝来市から、隣の町・出石へ。「但馬の小京都」とも呼ばれる出石は、昔ながらの城下町の面影が残る美しい町です。
歩いて回れる小さな町に、出石城、家老屋敷や、出石のシンボル、日本最古年の時計台といわれる「辰鼓楼(しんころう)」、などの建築物や、歴史的な街並み、出石焼の窯元、出石そばや但馬牛などの絶品グルメなど、小旅行に嬉しい要素がぎゅっと詰まっています。
その中でも一番のおすすめスポット、近畿地方で最古の芝居小屋「出石永楽館」をご紹介します。映え映えです!
出石永楽館は、明治34(1901)年に開館し、但馬の大衆文化の中心となり大変栄えましたが、昭和39(1964)年に閉館。その後、芝居小屋の復活の声によって、平成20(2008)年に復元しました。
<舞台から桟敷の眺め>
レトロな雰囲気の芝居小屋ですが、中に入ってみると隅々まで綺麗に整えられていて、何かしら今にも舞台がはじまるような、そんな躍動的な空間が広がっていました。
それもそのはず、毎年9月には「片岡愛之助さん」の公演が行われているそうで、愛之助さんは、2008年のこけら落としから毎年歌舞伎公演をここ出石永楽館で行っていらっしゃるそうです。
2023年の公演は、それまでコロナ禍で中止が続いていたこともあり、4年ぶりの大盛況だったそうです。
公演や貸切の無い日は、一般公開(有料)されています。
<高座に座ってみましょう>
廻り舞台、奈落、花道などの見学もでき、舞台上で噺家さんにもなれます。
<奈落に設置されている廻り舞台装置>
【出石永楽館】
- 所在地:〒668-0234 兵庫県豊岡市出石町柳17-2
- TEL:0796-52-5300
- 公式サイト:出石永楽館
いずし観光センターは、出石の町の中心地・大手前駐車場に隣接しています。
出石の町の観光案内や名産の出石そばをはじめとするお土産が揃っています。
ガイド付きの街歩きのツアーや出石蕎麦出前体験ツアーなどの体験プログラムもあります。カフェも隣接されており、散策のひと休みにも最適です。
【いずし観光センター(出石観光案内所)】
- 所在地:〒668-0214 兵庫県豊岡市出石町内町104-7
- TEL:0796-52-6045
- 公式サイト:いずし観光センター
出石の町を堪能した後は、本日のお泊り「城崎温泉」に向かいましょう。今回は全但バスに乗り、出石から城崎温泉まで約1時間程で到着しました。
時期によっては、但馬地域を巡るバスもスケジュールされていることがあります。
>>詳細は「全但バス・たじま旅ネット」をご覧ください ※2024年度版は未定です
城崎温泉
JR城崎温泉駅に到着すると、全但バスの城崎温泉ツーリストインフォメーション「SOZORO(そぞろ)」があります。
バスのチケットセンターはもちろんのこと、城崎温泉周辺の観光案内、ツアー・アクティビティ、自由に使えるPCや無料Wi-Fi、温泉グッズやお土産、カフェも隣接されていますので、城崎温泉の旅のスタートに最適なスポットです。
【城崎温泉ツーリストインフォメーション「SOZORO(そぞろ)」】
- 所在地: 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島96
- TEL: 0796-32-0013
- 公式サイト:SOZORO
城崎温泉といえば、「温泉旅館に宿泊して、ご馳走をいただいて、外湯めぐりを楽しむ」イメージですが、今回は「もっと気軽に城崎温泉!」と題して、泊まりは素泊まりの宿、食事は町のお食事処、お風呂はもちろん外湯めぐりで城崎温泉を楽しんでみます。
まずは宿泊、城崎温泉の温泉旅館 錦水(きんすい)の別館、素泊まりの宿「街のねどこ kinsui」に宿泊です。
【城崎温泉 錦水別館「街のねどこ kinsui」】
- 所在地: 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島731
- TEL: 0796-32-2024
- 公式サイト:街のねどこkinsui
さて、楽しみの夕食は、ご存じ城崎温泉でダントツ有名の旅館・西村屋の直営店「さんぽう西村屋本店」でいただくことにしましょう。
お店は西村屋本館の真横にあり、木のぬくもりを感じられる瀟洒な佇まい。囲炉裏端を中心に周りを囲むカウンターが印象的な素敵なレストランダイニングです。
入口横には、直営のギフトショップもあり、ならではの逸品がならびます。
この日は、但馬の名産品のディナーコースをいただきました。星☆☆☆☆☆5つです!
ちなみに、西村屋の宿泊プランにも「さんぽう西村屋」での夕食プランもあるようです。
【さんぽう西村屋本店】
- 所在地: 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島463-2
- TEL: 0796-32-4680
- 公式サイト:さんぽう西村屋本店
食事が終わったら、賑やかな温泉街をそぞろ歩きしながら、昔ながらの遊技場へ。スマートボールや射的などで遊ぶのも良し、小腹が減ったらちょっとつまむのも良し、洒落たBARで飲みなおすのも良し、もちろん外湯めぐりは最高!
<地蔵湯>
旅館でまったりする温泉ツアーとはちょっと違う、気軽な城崎温泉もいいもんです。
<一の湯>
城崎温泉には7つの外湯があります。その中から、今回は、お風呂場が広い「地蔵の湯」と洞窟ふろがある「一の湯」に浸かってきました。
3日目:鳥取砂丘~播磨
いよいよ最終日。せっかく城崎まで来たのだから、鳥取砂丘に行ってみよう!ということで、全但タクシーの専用車を手配して、鳥取砂丘に向かいます。
城崎温泉から鳥取砂丘まで1時間少しの快適なドライブです。
雨と風の鳥取砂丘
鳥取砂丘に到着。天気は小雨だったのでカッパを着込み、ガイドツアーで「馬の背」を目指そうと意気込みましたが、砂丘の天候を甘くみておりました....。風速7~8mの風雨でも砂が舞い上がり、海風にあおられて現場は砂嵐でした。
大ヒットテレビドラマ『VIVANT』の真似をしながらの写真撮影なんて、とんでもないことでした....(泣)
鳥取砂丘は山陰国立公園内にあり、「鳥取砂丘ビジターセンター」では砂丘のいろはを見聞きすることができます。
館内には鳥取砂丘の事をよく知るガイドの方が案内・解説をしていただけます。ガイドさんの話を聞くのとくかないのとでは砂丘の楽しみ方が変わりますよ。
こちらには、観光などの案内カウンターをはじめ、休憩スペースなどがあります。
【山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター】
- 所在地:〒689-0105 鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971
- TEL:0857-22-0021
- 公式サイト:鳥取砂丘ビジターセンター
砂の美術館
お次は、鳥取砂丘で人気のある「砂の美術館」です。ビジターセンターから徒歩で行くことができます。
2006年11月18日に砂像を展示する展示「砂の美術館」の野外展示からはじまり、数々の展示を経て、2012年に世界初の砂像専門屋内展示施設が誕生し、現在に至ります。
「砂で世界旅行」をコンセプトとして、2006年以降、毎年テーマを変えて砂像の展示がされています。
私が訪れたときは、「砂と世界旅行・第14期エジプト編」が開催されていました。エジプトに行かなくても、ルクソール神殿、アブ・シンベル神殿、ギザのピラミッドとスフィンクス像なの素晴らしい砂像を間近で観ることができました。
現在は展示入替のため休館中です。2024年4月19日から第15期フランス編が開催される予定です。
【鳥取砂丘 砂の美術館】
- 所在地:〒689-0105 鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17
- TEL: 0857-20-2231
- 公式サイト:砂の美術館
西播磨~中播磨
さて、鳥取砂丘にお別れを告げて、次の映えスポットに移動します。
鳥取県を後にして、兵庫県の西播磨・中播磨で寄り道をしましょう。この辺りは、美味しいアレがたくさん在るところなんですねえ♪
1時間ほどで到着したのは、日本酒発祥の地といわれている西播磨の宍粟市(しそうし)。
宍粟が日本酒発祥の地といわれるのは、現存する風土記の中で日本酒の最古の記述がある『播磨国風土記』の一節に、「宍粟市で初めて麹を使用した庭酒をつくり、神様に献上した」ことを意味する記述があることから。そのため、宍粟市は「発酵のふるさと」ともいわれているそうです。
その中でも宍粟市山崎町の情緒ある酒蔵通りにある、明和5(1768)年創業251年「老松酒造」直営のレストラン「老松ダイニング」へ。
歴史ある建物のお店は食事処から日本庭園をのぞみ、老松酒造のお酒の展示販売所を併設しています。
美容・健康効果が期待される発酵食を存分に味わえる人気のランチメニュー「発酵繋(つながり)ランチ」をいただきました。
『発酵繋(つながり)ランチ』メニューの一例
御飯:酵素玄米ご飯
主菜:発酵鍋 甘酒と醤油麹のゴマダレ添え
海老マヨ 特製マヨネーズ
黒豆の醤油麹煮
ほうれん草の粕和え
発酵盛り合わせ
自家製はりはり漬け
自家製酒蔵もろみ
プチトマトの塩麹あえ
ホタテの醬油麹がけ
バケット(クリームチーズと酒粕のディップ)
汁物:老松の酒粕たっぷりのかす汁
デザート:玄米豆乳ヨーグルト
宍粟産りんごジャム添え
【老松酒造・老松ダイニング】
- 所在地: 〒671-2577 兵庫県宍粟市山崎町山崎12
- TEL: 0790-62-2345
- 公式サイト:老松ダイニング
しそう酒蔵通りにはいくつかの酒蔵が立ち並んでいます。次は、老松酒造の近くにある「山陽盃酒造(さんようはいしゅぞう)」へ。こちらも天保8(1837)年創業の老舗酒蔵です。
有名な銘柄に「播州一献」がありますので、ご存じの方も多いと思います。
こちらも、酒蔵を改装した蔵元直営の展示販売はもちろん、バーカウンターのある販売所があります。
カウンターでの試飲もおすすめです。
【山陽盃酒造】
- 所在地: 〒671-2577 兵庫県宍粟市山崎町山崎28
- TEL: 0790-62-1010
- 公式サイト:山陽盃酒造
旅の最後に訪れたのは「奥播磨かかしの里」です。
奥播磨かかしの里は、しそう酒蔵通りから車で30分ほどのところにある、姫路市北部の安富地域の中でも北側に位置する関地域の集落です。
過疎化・高齢化が進んだ集落の町おこしとして、約130体のかかしが様々な場所で昔ながらの暮らしを再現しています。
この町が出身の岡上正人さんが徳島県三好市東祖谷の「天空の村・かかしの里」を訪れた時に、ご自分の郷里でもかかしの里として村おこしができると直感され、作り続けているそうです。
本当にそこに村の人々が居るような、どこか懐かしい、ふと笑みがもれる、そんな温かいかかしの里では、季節のイベントやふるさと体験・交流フェアなど、いろいろなイベントが開催されているそうです。
「あのかかし、だれかに似てるね!」そんな懐かしいかかしたちに会える場所です。
【奥播磨かかしの里】
- 所在地:〒671-2416 兵庫県姫路市安富町関566
- 公式SNS:Facebook
最後に
京都を出発して、丹後、但馬、鳥取、播磨をめぐる2泊3日の旅、いかがでしたでしょうか。どこも見どころが盛りだくさん、小旅行をつなぎ合わせたような3日間でした。
バス路線が張り巡らされていますので、個人でも「オリジナル小旅行」をすることが可能だと実感しました。観光地や宿泊施設も、個人旅行やインバウンドなどの多様性に応じて変化してきているなと思います。
2025年には大阪・関西万博が開催され、たくさんの国からたくさんの人々が日本に来られることでしょう。
都会の街々や有名な観光地だけでなく、近畿地方のたくさんのオモシロイ場所にも訪れていただけるといいなと思います。
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