【日本百名山】14座目は霧ヶ峰(車山)を雪中ハイキング(長野県)

霧ヶ峰

こんにちは!たびこふれライターの中尾です。

日本百名山シリーズ14座目は長野県の霧ヶ峰(きりがみね)です。日本百名山の著者である深田久弥氏は、山には「登る山」と「遊ぶ山」があると表現しています。ここ霧ヶ峰は「遊ぶ山」と表現しています。どうして遊ぶ山なのか...。

霧ヶ峰の最高峰は車山(くるまやま)で標高1,925mあります。そこそこ標高が高い山なのに遊ぶ山...。それは行ってみるとすぐに「ああ、なるほど」と感じると思います。ビーナスラインが真ん中に通り、夏になるとニッコウキスゲが咲き誇り、湿原が広がり、牧歌的な光景が広がる霧ヶ峰。

今回は一面銀世界の真冬に登りましたので、夏とはまた違った顔を見せてくれました。気軽にアクセスできる「遊ぶ山」霧ヶ峰(車山)を紹介します。

目次

日本百名山14座目 霧ヶ峰(車山)

霧ヶ峰と車山の違い

霧ヶ峰(車山)山頂

日本百名山の一覧表には霧ヶ峰(きりがみね)と記載があります。しかし、霧ヶ峰の後に車山(くるまやま)と表記しました。理由は、霧ヶ峰は車山を含む広範囲の高原地帯を指し、車山はその最高地点のことです。したがいまして、日本百名山は霧ヶ峰ですが、その山頂には車山山頂と書かれた看板が立っています。

登山概要

霧ヶ峰 車山

  • 登山日:2024年2月11日
  • 天候:晴れ
  • 日本百名山14座目:霧ヶ峰の主峰・車山【長野県】
  • 標高:1,925m

霧ヶ峰(車山)登山マップ

  • 登山ルート:車山肩駐車場から霧ヶ峰(車山)小周回コース
  • 距離:3.7km
  • 標高差:179m
  • 所要時間:1時間30分※僕は登り40分、下り50分でした。(基準通り)
  • 公表されている難易度(無冠雪期・冠雪期共通):初級者向け
  • 僕が登山して感じた難易度(無冠雪期・冠雪期共通):初級者向け

登山道の特徴

  • 車山肩駐車場から時計の反対回りで進みました
  • 2月だったので雪道でした
  • 車山山頂から車山湿原を周回する登山道は雪が深いところがあります

登山の際の注意点

霧ヶ峰 車山

  • 慣れた人は滑り止め無しで登っていましたが、下りのことを考え、チェーンスパイクや軽アイゼンは必携です
  • 車山山頂から車山湿原を周回する際、スキー場を横切りますので、突進してくるスキーヤーやスノーボーダーとの衝突に注意が必要です
  • 車山湿原へのアクセス道が分かりづらいところがあるので道迷いに注意が必要です
  • 車山湿原を通行する際は、植生保護のため、指定された道を進みましょう
  • 登山道にはトイレがありません

車山肩駐車場

車山肩駐車場とは、車山の肩くらいに位置する駐車場という意味です。ビーナスラインの途中にある霧ヶ峰(車山)登山口に面した駐車場です。

冬期は無料ですが、グリーンシーズンは有料と記載があります。駐車台数は180台ですが、冬期でも霧ヶ峰(車山)登山の人のベースとなるので、昼頃には満車になります。早めに到着することをおすすめします。逆にグリーンシーズンは早朝より混雑するそうで、7月のニッコウキスゲの最盛期は激しく混み合うそうです。

車山肩駐車場

車山肩駐車場から見た霧ヶ峰(車山)です。なお、車山肩駐車場にはショップ兼レストランと公衆トイレ(有料)があります。

※冬期は公衆トイレが1ヶ所(男女兼用)しか使えないので注意が必要です

車山肩駐車場から霧ヶ峰(車山)山頂へ

霧ヶ峰(車山)登山道

【8:55出発】車山肩駐車場から霧ヶ峰(車山)に向かって登りましょう。冬期でもしっかり踏み固められているので、新雪が積もっていなければ登りは滑り止め無くても登れます。

霧ヶ峰(車山)登山道から見た南アルプス

正面右側に南アルプスが見えてきました。霧ヶ峰(車山)は眺望が良いのも人気ポイントのひとつです。

霧ヶ峰(車山)登山道から見た富士山

さらに正面に富士山が見えてきました。

霧ヶ峰(車山)登山道から見た八ヶ岳

西側の視界が開けると八ヶ岳も見えてきました。

霧ヶ峰(車山)登山道

登山道にはロープが張られていますので道に迷うことはほとんどないと思います。

霧ヶ峰 車山 登山道

真っ青な空、白い山...。冬山登山の醍醐味です。

霧ヶ峰 車山 霧氷

霧氷を見ることができました。

霧ヶ峰 車山 登山道

霧ヶ峰(車山)の南側斜面をS字状に登っていきます。急登はなく、とても登りやすいです。

霧ヶ峰 車山 登山道

慣れた人はショートカットして登っているようです。このような細い踏み跡はショートカットした跡です。踏み固まっていないところもありますので、登山道を通った方がいいと思います。

霧ヶ峰 車山 登山道

霧ヶ峰(車山)山頂の気象レーダーが見えてきました。

霧ヶ峰 車山 登山道

山頂付近はなだらかな平地になっています。

霧ヶ峰(車山)山頂

霧ヶ峰(車山)山頂

【9:35到着】霧ヶ峰(車山)山頂です。360度遮るものがないので、晴れていたら大パノラマを見ることができます。

霧ヶ峰(車山)山頂 車山気象レーダー観測所

車山気象レーダー観測所は1999年に設置されたレーダーによる気象観測を行うための施設です。

車山展望テラス

南側には展望台が設置されています。車山展望テラス「SKY TERRACE」です。

車山展望テラス

足元は吹き抜けになっています...。

霧ヶ峰(車山)リフト

霧ヶ峰(車山)山頂へは麓からリフトを2本乗り継ぎ約15分で山頂直下まで来ることができます。なので、リフトを利用すればほぼ山頂まで来ることができるのです。

車山神社

霧ヶ峰(車山)山頂には車山神社が鎮座しています。山頂という神秘的な高地にあることから「天空の社」として親しまれています。

車山湿原

山頂から車山湿原方向に目を向けると...。遊歩道がくっきりと見えています。それでは下山しましょう!

霧ヶ峰(車山)山頂から車山湿原を経由して車山肩駐車場へ

霧ヶ峰 車山 登山道霧ヶ峰

【10:10下山開始】登りとは別の登山道で下山を開始します。

霧ヶ峰 車山 登山道

少し下ったところに1つ目のスキー場の横断があります。滑り始めなのでスピードはありませんが、スキーヤーやスノーボーダーとの接触に気をつけましょう。

霧ヶ峰 車山 登山道

少しだけリフト沿いに下ります。このあたりは結構な急斜面なので気をつけてください。

霧ヶ峰 車山 登山道

2つ目のスキー場横断です。スキーヤーやスノーボーダーは、このあたりは結構、スピードに乗って滑ってきますので、衝突しないように気をつけましょう。

霧ヶ峰 車山 登山道

このまま車山乗越に向けて下ります。このあたりはどこから下って行くのか分かりづらいので注意が必要です。僕は下り道を間違え、膝までズボズボはまりながら進みました。

車山湿原 車山乗越

標高1,815mの車山乗越(くるまやまのっこし)に着きました。

車山湿原

車山湿原を車山肩駐車場に向けて進みます。この先、左に曲がりますが、真っすぐ進むと蝶々深山に至ります。

車山湿原

最後の登りです。特に急登ではないのでマイペースで登っていきます。

霧ヶ峰 車山 登山道

通り雪が降ってきました。空がキラキラと光りとても幻想的でした。霧ヶ峰(車山)山頂の気象観測レーダーが見えています。

霧ヶ峰 車山 登山道

【11:00到着】車山肩駐車場に到着しました。

霧ヶ峰(車山)が遊ぶ山だという理由

霧ヶ峰 車山

  • 山をなめてはいけませんが、晴天時は老若男女問わず登れる山です
  • 冬季は冬山入門レベルの山です
  • リフトを使えば頂上直下まで楽して行くことができます
  • 景色が最高です!

霧ヶ峰(車山)登山のリンク集と注意点まとめ

【霧ヶ峰自然保護センターより】

冬季霧ヶ峰高原散策マップ

☆冬季マナーのお願い☆

  1. 八島ヶ原湿原および車山湿原、踊場湿原とその周辺は天然記念物に指定され、立ち入りは冬季であってもできません。許可を得ず登山道以外への立ち入りはできません
  2. 積雪が概ね50cm以上ある場合は、登山道(夏道)以外の場所をスキーやスノーシュー等で散策することを規制していません(天然記念物を除く)。積雪が少ない場合は登山道を利用してください
  3. ゴミや持ち込んだものはすべて持ち帰ってください

☆フィールド情報☆

  1. 八島ヶ原湿原には、湿原周囲に鹿の侵入を防ぐ柵が設置されていて、散策路の3箇所にゲートがあります。ゲート以外から出入りはできません
  2. 車山高原スキー場のゲレンデ内は大変危険ですので、スノーシュー等での歩行は注意が必要です
  3. 冬季は使用できるトイレが限られています。あらかじめ地図でトイレの位置を確認してください
  4. 必ず気象情報、現地情報を確認し、無理のない行動を心がけてください

リンク集

【霧ヶ峰(車山)関連サイト】

【天気】

※僕は山岳天気予報に「てんきとくらす」を使っています。登山指数がABCと3段階あり、A・Bなら登る、Cなら中止するようにしています。

【登山情報】

※僕は登山の際、「YAMAP(ヤマップ)」を使っています。GPS機能がついているので濃霧でも迷いにくいです。おすすめします。

注意点まとめ

  • 冬季は滑り止めが必要
  • スキー場を横切る時は衝突に注意
  • 立ち入り禁止区域には絶対に入らない
  • トイレがありません
  • 悪天候および悪天候の予報が出ている時は入山しない
  • ゴミは必ず各自で持ち帰る

日本百名山シリーズ

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中尾勝

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