公開日:
最終更新日:
【日本百名山】7座目は御釜を眺めながら楽々登山・蔵王山(山形県)
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
日本百名山シリーズ7座目です。蔵王山(ざおうさん)は山形県と宮城県にまたがる火山群の総称のこと。主峰は熊野岳(くまのだけ)で標高1,841mです。
蔵王山というより、蔵王という名で知られるこの山は、やはり御釜(おかま)と樹氷が有名。登山ルートも登山口も様々なので、初級者から上級者まで登山を楽しむことができる山でもあります。今回、僕が登ったルートは蔵王山頂レストハウスから熊野岳往復コースです。天気が良ければ御釜を見ながらハイキング気分で登ることができるのでとても人気のルートでもあります。
それでは皆さん一緒に登りましょう!
目次
日本百名山7座目 蔵王山
登山概要
- 登山日:2023年8月11日
- 天候:晴れ
- 日本百名山7座目:蔵王山・熊野岳(山形県)
- 標高:1,841m
- 登山ルート:蔵王山頂レストハウスから熊野岳への往復
- 距離:約5km
- 標高差:約190m
- 所要時間:約2時間30分(僕は登り65分、下り60分でした)
- 公表されている難易度:初級者向け
- 僕が登山して感じた難易度:初級者向け
<写真提供:山形県公式観光サイト「やまがたへの旅」>
登山道の特徴
蔵王山頂レストハウスまで車で行けます。蔵王山頂レストハウスは1,720mに位置しています。そこから「馬の背」と呼ばれる整備された登山道...というよりハイキング道をのんびり進み、約1時間で山頂まで行くことができます。ほとんどの方が、山頂を目指さず御釜を見に来ているのですが、どなたでも簡単に日本百名山の山頂へ行くことができますので、時間に余裕がある方はぜひ登山をおすすめします。
登山の際の注意点
- 初級者レベルの登山コースですが、運動靴よりトレッキングシューズをおすすめします
- 天候が崩れると真夏でも寒くなりますので、防寒着を必ず持参してください
- 登山ルートにはトイレがありません。蔵王山頂レストハウスで済ませて行きましょう
- 蔵王山は活火山です。異変を感じた時は速やかに避難しなければいけません。熊野岳への途中に熊野岳避難小屋があります
- 蔵王山にも熊が出ることがあるそうです
- 天候が悪い場合は無理に登らないようにしましょう。御釜が見えないくらいの濃霧の時は特にやめましょう
- 蔵王山頂レストハウスから熊野岳山頂までは御釜の「馬の背」と呼ばれる尾根沿いを歩きます。この尾根には高い木々が一切ありません
- 強風の時は飛ばされることもありますので、強風の時の登山はやめましょう
- 冬期は蔵王山頂レストハウスまでの道路が通行止め(例年11月初旬から翌年4月下旬まで)になります
蔵王山頂レストハウス
蔵王山頂レストハウスまで車で行けます。山形県側からのアクセスは上山市から蔵王エコーライン(通行料無料)を利用します。蔵王エコーラインは蔵王連峰を東西に横断する山岳道路です。上山市内から約25km、約40分で蔵王エコーラインから蔵王ハイライン(有料)への分岐へ到着します。蔵王ハイラインの分岐に料金所がありここで料金を支払います。普通車は550円です。料金所から蔵王山頂レストハウス直下の駐車場まで10分程度です。駐車場は第1から第4まで約300台駐車できますが、ハイシーズンは駐車場待ちで渋滞することもあります。
蔵王山頂レストハウスの1階には、お土産店及び軽食ブース、無料休憩所、お手洗い。2階には、レストランがあります。登山ルートにはトイレがありませんので、必ずここで済ませましょう。また登山ルートには山小屋もありませんので、飲み物や食事も事前に準備する必要があります。
登山ルート紹介(蔵王山頂レストハウス~馬の背経由~熊野岳往復コース)
第1回目アタック:2023年6月30日
ご覧の通り、濃霧と強風、そして雨、さらに低温のため、登山は中止しました。
第2回目アタック:2023年8月11日
【13:15出発】雲は多いものの晴れていたので登山を開始します。
登山道はこんな感じです。入ってはいけないエリアにはロープが張られています。自分の身を守るためにも指示を守りましょう。
なお、この途中に左側からの合流道があります。有料道路の蔵王ハイラインを通行せず、蔵王エコーライン上に刈田峠があり、そこから蔵王刈田リフトを利用して尾根まで来ることもできます。
蔵王山は活火山のいため、あちこちに地震観測計が設置されています。
「馬の背」の途中から御釜が見えてきました。
登山道には至る所にこのような看板が立っています。「ここより先、火山活動に異変がある場合は、速やかに避難してください。熊野岳避難小屋まで約560m」
【13:59通過】この先「馬の背」から外れ、斜めに登って行きます。稜線上に見えている小屋が熊野岳避難小屋です。
それでは左へ登って行きましょう!
この区間だけは山登りらしい登山道になります。しかし、10分程度の登りです。トレッキングポールは使わずに登れます。
【14:10通過】頂上付近は台地になっています。正面が熊野岳の頂上に鎮座する「蔵王山神社」です。
【14:12到着】蔵王山神社の社殿です。必ずお参りしましょう。
建物の中には蔵王巡礼トレッキングツアーの御朱印が設置されていました。各自にて押印するみたいです。なお、中には印がありましたが、紙での書き置き御朱印はありませんでした。
蔵王山・熊野岳の頂上です。三角点もありました。
熊野岳の頂上から西側の眺めです。稜線歩きが楽しそうです。この稜線の先には蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅があります。
熊野岳の頂上から見た南側の眺めです。奥の高い山は会津方面の山々だと思います。
【13:44出発】軽くパンを食べました。それでは下山しましょう。
山頂台地から見た北側の眺めです。
【14:55通過】熊野岳避難小屋と蔵王山頂レストハウスへ延びる馬の背の登山道です。
熊野岳避難小屋から斜めに下ります。
雲がなくなり青空に恵まれました。
正面に蔵王山頂レストハウスと奥に蔵王刈田嶺神社が見えています。
馬の背の登山道から御釜の南側の遊歩道を歩きました。正面の建物は蔵王刈田嶺神社です。
最後は階段を上ります。
【15:42到着】登り切ったところがゴール地点。よーく見ると蔵王山神社の社が見えます。右側には熊野岳避難小屋の建物も見えています。
蔵王刈田嶺神社の社も見えます。ここから歩いて約5分です。刈田岳の標高は1,758mです。
馬の背の稜線から見た美しき御釜
<蔵王山頂レストハウス付近からの景色>
<馬の背からの景色>
<熊野岳避難小屋からの景色>
<熊野岳避難小屋から下る途中からの景色>
<熊野岳避難小屋から馬の背への下り坂からの景色>
こんな光景が広がっていました。
<馬の背からの景色>
蔵王山登山のリンク集と注意点まとめ
リンク集
- 山形県公式観光サイト「蔵王連峰」
- やまがた山サイト「蔵王」
- feel the ZAO 山形蔵王の四季を感じる旅
- 気象庁 公式サイト「蔵王山の概要と火山情報」
- YAMAP 公式サイト
- YAMAP 蔵王山ページ
※僕は登山の際、YAMAP(ヤマップ)を使っています。GPS機能がついているので迷いにくいです。おすすめします。
注意点まとめ
- 繰り返しになりますが、悪天候の場合は登山を中止することをおすすめします
- 蔵王山は活火山です。異常を感じたら、登山を中止して引き返すか、近くの避難小屋へ向かいましょう
- 立入禁止エリアには絶対に入らないようにしましょう
- 蔵王ハイラインは11月上旬より翌年4月下旬まで冬季閉鎖になります。また、シーズン中の営業時間は7:30~17:00です
- 登山道にはトイレはありません。蔵王山頂レストハウスで済ませましょう
- 登山道には売店もありません。行動食と飲料を必ず持参してください
>>「ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート(これまでに登った日本百名山)」はこちらから
※当記事は2023年8月11日に登山した時のものです
関連記事
Ranking山形記事ランキング
-
中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。