【長野県】歴史とアートに浸る!私の信州松本お気に入りスポットを紹介

松本城

皆さんこんにちは、たびこふれライターのえいたです。

今回は信州の松本に行ってきました。私は結構松本の街が好きで、ほぼ毎年のように出かけます。今年はもう2回訪れました。

初めて私が松本を訪れたのはもう30年以上も昔の学生時代で、白馬へスキーに行った帰りに立ち寄りました。

それ以来、上高地や黒部立山アルペンルートなどの旅行の中継地として何度も訪れましたが、ここ数年は松本を目的地として旅行をするようになりました。

松本の魅力は、主な見どころが徒歩で行ける範囲にあるのと、歴史やアート、レトロな街並みなど様々なものがあることです。

今回は、そんな私のお気に入りの松本の見どころを紹介します。

目次

松本への行き方

松本はJR篠ノ井線が通っていて、新宿、名古屋、長野から直通列車が運行されています。

高速道路は長野自動車道が通っていて、中央道経由で東京や名古屋から、長野道を経由して新潟方面からもアクセスが容易にできるようになっています。

また空路では、札幌、神戸、福岡から信州まつもと空港へフジドリームエアラインズの運行があります。(2023年9月現在)

電車で行く場合

  • 新宿から特急あずさ号で約2時間39分
  • 名古屋から特急しなの号で約2時間5分
  • 長野から特急しなの号で約50分

※東京から長野乗り換えで新幹線と特急を乗り継いだ場合2時間20分ですが、新宿を朝一番の特急列車を利用するよりも1時間早く松本に到着する裏ワザがあります

高速バスで行く場合

主な出発地は次の通りです

  • 新宿から約3時間18分
  • 名古屋から約3時間27分
  • 大阪(梅田)から約5時間50分
  • 京都から約6時間(夜行便)
  • 神戸から約7時間(夜行便)

車で行く場合

  • 東京から中央道、長野道経由で約220km
  • 名古屋から中央道、長野道経由で約200km
  • 新潟から北陸道、上信越、長野道経由で約270km

飛行機で行く場合

札幌、神戸、福岡から信州まつもと空港へフジドリームエアラインズが運行しています。

>>フジドリームエアラインズの時刻表はこちら

松本のシンボルと言えば松本城

松本城

JR松本駅から松本城までは、およそ1kmの場所にあります。松本城までの道のりは平たんですから15~20分くらいで歩けると思います。また、市内の見どころを回る「松本周遊バス タウンスニーカー」を利用して行くことも可能です。

>>松本周遊バス タウンスニーカー の公式サイトはこちらから

松本城は、姫路城、彦根城、犬山城、松江城とともに国宝に指定されています。

天守の築造年代は文禄2~3(1593~4)年と考えられます。また五重六階(※)の天守が現存している日本最古の城だそうです。

※五重六階とは、外から見ると五階に見えるのに内部は六階になっている造りのこと。これで攻めてくる敵を欺いていたそうです。戦国時代に建てられたお城ならではのスペックですね

松本城
<赤い欄干と手前には蓮の花が咲いていました>

絵葉書のような風景が広がっていました。

山崎貴監督デザインのワイキャット像>
<松本市出身・山崎貴監督デザインのワイキャット像>

松本市美術館で山崎監督の企画展が行われていました。おそらくコラボ企画でしょう。市内のあちこちにワイキャットが見られました。

ライトアップ
<桜の時期にライトアップされた天守閣>

今年の3月に訪れた時に撮影したものです。桜の時期は本丸庭園が入場無料になっていました。

【松本城】

    • 住所:長野県松本市丸の内4-1
    • TEL:0263-32-2902
    • 開城時間:8:30~17:00 ※最終入城 16:30(通常期)
    • 休城日:12月29~31日
    • 観覧料:大人 700円/子ども 300円(天守閣と本丸庭園)
    • 公式サイト:松本城

松本市出身の前衛芸術家 草間彌生の作品に触れる

水玉模様のオブジェ

複数の水玉模様のオブジェが屋外に展示されているのが特徴の松本市美術館を訪ねました。

学芸員の方にガイドによる説明の有無を聞いたところ、「草間彌生の作品は見て感じるものなので説明はありません」と言われました。確かに草間彌生の独特な芸術スタイルに説明は必要ありませんね。

この記事では撮影が可能だった作品などをご覧いただきます。

花のオブジェ
<松本市美術館正面の水玉模様の花のオブジェ>

花のオブジェは高さが10mの高さになります。実物を見ると圧倒されます。

時間がない方は、入場して有料展示作品を見なくても草間ワールドに触れることができます。

水玉模様
<ベンチも壁も水玉模様>

ゴミ箱に某飲料水のマークを発見!

自販機
<自販機も水玉模様>

缶デザイン
<缶のデザインも水玉模様>

マネキン
<マネキンも水玉模様>

ここまではお金がかからないで見学ができるものです。

かぼちゃ
<黄色い南瓜>

こちらは有料の常設展で撮影が可能なもの。人間の身長より高いです、もう言葉がありません。

中庭
<美術館中庭>

奥に見えるのはカフェとレストランです。ガラス張りの店内では中庭を見ながらお店独自のアレンジを加えた昔ながらの洋食が楽しめるとのことです。

久保田俶通作 松本讃歌
<久保田俶通作 松本讃歌>

久保田俶通は松本市生まれの彫刻家です。

【松本市美術館】

      • 住所:長野県松本市中央4-2-22
      • TEL:0263-39-7400
      • 開館時間:9:00~17:00 ※最終入館 16:30
      • 休館日:月曜日(祝日の場合は次の最初の平日、8月は無休)、年末年始(12/29~1/3)
      • 観覧料(コレクション展示):大人 410円、大学生・高校生 200円
        ※企画展の観覧料は企画展ごとに定められます
      • 公式サイト:松本市美術館

レトロな街並み

私が松本を何度もリピートする利用は、ズバリ街並みです。

季節によって町の景色が全く変わるのです。冬の柔らかな光に映る街並み、真夏の強烈なコントラストに浮かび上がる建築物など何度見ても飽きません。

今回訪れたのは、なまこ壁の街並みが美しい中町通りと、ユニークな建築物が点在する上土通りです。

1. 中町通り界隈

なまこ壁
<なまこ壁の街並み>

中町通りは城下町だった頃の問屋街だったそうで、景観を整えるために新しい建物もなまこ壁にしているそうです。

蔵シック館

蔵シック館
<中町・蔵シック館>

中町に隣接する宮村町にあった造り酒屋「大禮酒造」の母屋・土蔵・離れの三棟を現地に移築し、平成8年10月にオープンしました。

内部は無料で見学することが可能です。

井戸の手動ポンプ

井戸
<井戸の手動ポンプ>

松本市がある松本平は山々に囲まれ、その山々に降った雨や雪が松本市街地の地下で巨大な水がめを形成しているために、非常に豊富な地下水に恵まれている地域になっています。

そのために、市内を散策しているとあちこち井戸をで見かけることができます。暑い夏に冷たい水は、本当にありがたい存在でした。

2. 上土通り界隈

大正ロマンの街並みと呼ばれるエリアです。

松本城から5分も歩けばたどり着きますので松本の滞在時間を1時間延ばしても立ち寄りたいエリアだと思います。

想雲堂
<想雲堂>

大正時代の看板建築の店舖をリフォームして営業している古本喫茶です。看板建築とは店舗兼住宅の一形式で、関東大震災復興期に現れた建築スタイルだそうです。

韓国料理屋みどり
<韓国料理みどり>

こちらも目を引く建築でした。

上土シネマ

上土シネマ
<上土シネマ>

2008年に閉館してしまったそうです。思いきり昭和を感じるポスターですねぇ。

下町会館
<下町会館>

昭和初期に建てられた建物だそうです。老朽化で解体の危機にあったものを正面部分のみを残し、後面を改築するファサード保存により現存しているそうです。

おすすめレストラン

1. 蔵のカフェレストラン清雅

蔵のカフェレストラン清雅

安曇野にある大王わさび農場に行った帰りに利用しました。

築130年を越える庄屋の米蔵を改装したイタリアンレストランですが、2009年のオープン当時はアートギャラリーカフェとしてスタートしたようです。その後、2017年に「蔵のカフェレストラン清雅」としてリニューアルオープンし現在に至っているとのことです。

お店の外観はもとより、店内も壁には絵画が飾られ、調度品も素敵な雰囲気でした。スタッフの方に写真を撮っていいか伺うと、快諾いただいたばかりか2階もテーブルがあって作品が飾ってあるのでぜひ見て行ってくださいと親切なお言葉をいただきました。

店内

店内
<店内客席>

2名掛けと4名掛けのテーブル席がありました。

天井が吹き抜けになっているので解放感があります。グランドピアノもあり、コンサートができるそうです。

2階
<2階客席>

個室のようになっているので家族や親戚などの内輪のパーティなどに使えそうです。

ミラノ風カツレツ
<ミラノ風カツレツ>

安曇野放牧豚のミラノ風カツレツです。1日限定5食だそうです!!

美味しくないわけがない、野菜サラダのドレッシングは自家製にんじんドレッシングでした。

食後のコーヒー
<食後のコーヒー>

ランチセットに含まれていたコーヒーです。

コーヒーカップにもこだわりを感じました。もちろん美味です。

【蔵のカフェレストラン清雅】

      • 住所:長野県安曇野市豊科3550−1
      • TEL:0263-50-5541
      • 営業時間:ランチ 11:30~16:00(L.O.15:00)、ディナー 18:00~22:00(L.O.21:30)※ディナーは予約制
      • 定休日:月曜日(祝日の場合、翌日休み)
      • 公式サイト:蔵のカフェレストラン清雅

2. 牛鮮厨房 代官山

JR松本駅からタクシーで10分ほどの住宅街の小高い丘にあるレストラン。夜景がとてもきれいでした。タクシーの運転手さんに行き先を告げると、「松本では代表的なレストランですよ」と言われました。

「厚さ30mmの鉄板で最高級の霜降り信州牛を鮮やかに焼き上げる」

食べる前から胃腸の運動が活発になりそうな牛鮮厨房代官山のサイトのキャッチコピーを見てしまったので、かなりハードルを上げての訪問でしたが、もう胃袋を鷲掴みにされて帰ってきました。

客席
<客席>

大きな窓に沿ってテーブルが並んでいました。丘の上から見える松本の夜景を見ながら、U先輩と過ごしました。

サラダ
<フレッシュサラダ>

自家製ドレッシングでいただきます。

スープ
<本日のスープ>

じゃがいもとビーツの冷製スープです

ステーキ

ステーキ
<信州牛のステーキ>

お肉が美味しいのはいうまでもありません。付け合わせの野菜のピクルスが絶妙でした。全部味付けが違うのです。シェフの気配りが伝わってきます。

こちらのお店のオーナーはワインのソムリエの資格をお持ちで、チョイスしていただいたワインが食事に合うんですよ!楽しい夜をありがとうございました。

【牛鮮厨房 代官山】

  • 住所:長野県松本市蟻ヶ崎5-1-28
  • TEL:0263-36-6368
  • 営業時間:ランチ 11:30~14:00(L.O.13:30)、ディナー 17:00~22:00(L.O.21:00)
  • 定休日:月曜日・第3火曜日 、年末年始
  • 公式サイト:牛鮮厨房 代官山

おすすめホテル

1. 松本ホテル花月

松本ホテル花月

松本ホテル花月は、予算と空室の関係上泊りたかったけど断念したホテルです。

松本城まで300mとロケーションも抜群の条件で、1887(明治20)年の創業という老舗です。フロント周辺を見学させていただきましたが、上品な客層とスタッフの対応を見ていると、次は絶対に泊まりたいと思いました。

フロント
<フロント>

フロントスペース

フロントスペース
<フロント前のスペース>

渋い、の一言です。

【松本ホテル花月】

2. 白樺の湯 たびのホテルlit松本

白樺の湯 たびのホテルlit松本

JR松本駅お城口から400mに位置する鉄道旅行者にはかなり便利な立地のホテル。

私が泊まったシングルルームは電子レンジやIH調理器具、洗濯機まで備わっていました。

素泊まりプランでの滞在でしたが、ビール1杯が飲めるウエルカムドリンクや夜食のだし茶漬けサービスなど至れり尽くせりのサービスでした。しかも大浴場まで完備です。コストパフォーマンスよすぎのホテルです。

客室
<客室>

余裕の広さのシングルルームでした。大型テレビに、ソファーにテーブルもありました。

キッチン
<キッチン>

簡易のキッチンがありました。長期滞在にも向いていそうです。

洗濯機と電子レンジ
<洗濯機と電子レンジ>

もう生活できますよね(笑)

【白樺の湯 たびのホテルlit松本】

松本B級グルメと言えば山賊焼き

山賊焼き

信州のグルメというと、蕎麦、馬刺しが有名ですが、JR松本駅の改札を出た瞬間、香ばしい唐揚げの香りに思わず吸い込まれてしまったお店がありました。

今回の旅ではありませんが、松本駅ビルに入店している「からあげセンター」というお店で山賊焼きをいただきました。

松本市内を歩いていると、居酒屋や定食屋に必ず山賊焼きの看板や張り紙を見かけました。それだけ地域を挙げて推しているのですね。

山賊焼きとはいいつつ鶏肉を揚げているのですが、唐揚げとは調味料が違うのでしょうか、かなりスパイシー、サクサクの食感でした。

さいごに

今回もボリューム多めの記事になりましたが、松本の魅力が伝わったでしょうか。見どころは、まだまだたくさんあるのですが、私のお気に入りを凝縮してお伝えしたつもりです。

この記事が、信州へ旅に出かけるキッカケになったら嬉しいです。

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