【大阪】南東にある富田林の見どころを紹介

大阪府の南東にある富田林市の見どころを紹介します。富田林市は農業が盛んな市で、茄子ときゅうりの生産は大阪府では一番です。観光スポットで有名なのは富田林駅から徒歩圏内にある寺内町で、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

しかし、富田林は寺内町のほかにも見どころが数多くあります。今回は寺内町を含め、富田林の見どころを紹介していきましょう。

目次

富田林の魅力1. 富田林寺内町

きらめきファクトリー

かつて、富田林寺内町は、近鉄富田林駅の南側に広がった古い街並みです。江戸時代から昭和初期にかけてのレトロな建物が残っている通りで、国の重要伝統的建造物群保存地区と日本の道100選に選ばれています。

富田林駅前に「きらめきファクトリー」という観光案内所があるので、最初はそこに立ち寄って情報収集しましょう。きらめきファクトリーには富田林の名産品も販売しているので、観光の帰りにお土産を買って帰るのにも最適です。

興正寺別院(富田林御坊)

駅からの道を10分ほど歩くと寺内町の古い街並みが見えてきます。寺内町の中核にあるのは興正寺別院(富田林御坊)がありますが、現在は建物の状態が悪く、非公開です。10年かけて内部の改修工事を行う予定があるとのこと。

重要文化財の旧杉山家住宅

興正寺別院に代わって寺内町観光の中心が、重要文化財の旧杉山家住宅です。明治時代に活躍した明星派の歌人石上露子の実家としても有名です。昭和50年代に富田林市が杉山家住宅を購入し、整備して現在内部が見られます。杉山家住宅以外にも古い家が多数残っており、ボランティアガイドに依頼すれば、寺内町のことを詳しく紹介してくれます。

工房や雑貨屋さん、レストランなどが古い町家を改造して営業

寺内町には古い建物を使ったお店がいくつもあります。工房や雑貨屋さん、レストランなどが古い町家を改造して営業しているので、寺内町は町歩きに加えてショッピングや食事が楽しめます。

富田林の魅力2. 滝谷不動尊(滝谷不動明王寺)

滝谷不動尊(滝谷不動明王寺)

富田林の南側、彼方(おちかた)地区にある日本三大不動の1つです。近鉄滝谷不動駅から参道があります。かつては28日の縁日に参道が歩行者天国となり露店が並んでいましたが、現在は滝谷不動前の駐車場に1つに固まって営業しています。

滝谷不動明王寺

滝谷不動明王寺は伝承では821年に空海が3体の仏像を祀るために堂を建てたのが始まります。かつては背後にそびえる山の中腹にありました。南北朝時代の戦乱で多くの建物が焼けましたが、滝の下に移されてた仏像は無事で、またその場所で盲目の老僧が礼拝すると目が見えるようになったことから、眼病の神様として崇敬を集めています。

滝谷不動明王寺

滝谷不動にはどじょう供養と言うのがあります。これは瀧谷の川にどじょうを放流することによって、どじょうが眼病の身代わりになるという信仰によるもので、200円で筒に入ったどじょうを放してあげます。眼病とまで行かなくても目の疲れにも効果がありそうなのでぜひ試してみましょう。

滝谷不動明王寺

毎月28日の縁日のうち春と秋の年2回大祭が行われ、この日は山伏姿の修験者が集まり、行者問答や願分読み上げなどの一連の儀式を済ませると、十数万本に及ぶ添え護摩木に火がつけられます。点火時間までであれば当日も護摩木を書く事が出来ます。

なお、28日の縁日は富田林駅からの直通バスが運行されます。

富田林の魅力3. 目白不動願昭寺

目白不動願昭寺

目白不動願昭寺は昭和時代に比較的新しく建立された寺院です。近鉄汐ノ宮駅から山を登り中腹付近にあります。朱色の五重塔は大阪では唯一木造で建てられており、高さは37.27mあります。

目白不動願昭寺

願昭寺は本堂も含め非常に大きいものが並んでいるので、伽藍を見るだけでも圧巻です。大きな鐘楼に吊るされた鐘は重さが12tもある巨大なもので、これは全国で4番目の大きさです。

目白不動願昭寺

願昭寺の境内奥には、さらに上がれるようになっており、そこにはあけごろも大明神が祀られています。参道には伏見稲荷の千本鳥居を思わせる鳥居が続く中を上がって行きます。

一番上まで上がると3つの御社が並んでいます。そして、その場所からの絶景が見もので、遠く大阪平野が見渡せます。また山の中腹にある願昭寺模したに見下ろせるほどの高さには驚きました。

富田林の魅力4. サバーファーム

サバーファーム

サバーファームは富田林の農業公園です。平成5年に開業した施設で四季の花々を見る事ができます。かつては直通バスもありましたが、現在は府立こんごう福祉センター前東口バス停から歩いていく必要があります。

サバーファーム

サバーファームは花を見るだけでなく、フルーツ農園でフルーツ狩りが楽しめます。最も大きいのがブドウ園で、シーズンにはブドウ狩りが楽しめるほか、イチゴやミカン狩りが楽しめます。

サバーファーム

サバーファームは年間を通じてイベントを行っています。施設のある東條産フェアーや春のポピー祭、併設されているニコニコ市場の感謝祭などが行われています。その中でも最も大きなイベントが秋野感謝祭で10月の連休中に行われ、さまざまな催しがあり、大いににぎわいます。

富田林の魅力5. 楠妣庵観音寺

楠妣庵観音寺

富田林市の最も南側に楠妣庵(なんぴあん)観音寺があります。これは南北朝時代にこの地域で活躍した楠木正成の妻久子夫人が建てたとされる庵を大正時代に再現したものです。

楠妣庵観音寺

久子夫人は正成の子、正行(まさつら)を四条畷の戦いで亡くした後、この場所に観音堂を建てて一族の菩提を弔いました。久子の死後は観音寺として江戸時代まで続きましたが、明治時代にいったん廃寺となります。

しかし、大正時代に加藤陳之助という篤志家が現れ、土地を購入し草案を再建、 さらに本堂も再建されました。

楠妣庵観音寺

楠妣庵観音寺は四季を通じて静かなひと時が過ごせる場所ですが、秋の紅葉がとくに有名です。また楠妣庵観音寺のある位置から道路を隔てた反対側には、戦前から戦後にかけて祀られていた楠母神社の跡地があり、現在は史跡として整備されています。

富田林の魅力6. 大平和祈念塔

大平和祈念塔

富田林にとって外せないのがPL教団です。元々の本部は東大阪市や静岡市清水区にありましたが、昭和28年に2代教祖が富田林を聖地と定めてから富田林の西側にある羽曳野丘陵で関連施設ができていきました。その中でも象徴的なのが大平和祈念塔(通称:PLの塔)です。

大平和祈念塔

PLの塔は、現在2階までは一般に公開されており、教団の関係者の立ち合いの元、内部見学ができます。また昭和38年から教祖祭の花火「PL花火芸術」は夏の風物詩で、市外からも多くの見物忍がいましたが、コロナ禍で中止になって以降行なわれておらず、令和5年の今年も中止となりました。

富田林の宿1. グランドホテル二葉

グランドホテル二葉

富田林の宿のおすすめの1つがグランドホテル二葉です。滝谷不動尊の近くにある複数の旅館街の中でも、ひときわ大きなホテルです。

グランドホテル二葉

料理旅館なので、天然温泉ではありませんが、人工温泉のトロンを使用しており、放射性(ラドン220)の泉質があります。また客室からは池が見え、その先に大阪平野が広がっているのがわかります。

グランドホテル二葉

季節ごとのコースがありますが、秋には牡丹鍋のコースがお勧めです。大皿に驚くほど多くのせられた牡丹鍋は圧巻です。全部食べきれるかとびっくりしましたが、とても美味しいので見事に完食できました。

グランドホテル二葉

富田林の宿2. 亀の井ホテル富田林

亀の井ホテル富田林

亀の井ホテル富田林は、富田林市内にある嶽山の山頂近くにあるホテルです。かつてはかんぽの宿富田林でした。富田林駅から送迎バスが出ているので、アクセスは非常に楽です。

亀の井ホテル富田林

一時期は人工温泉を使っていましたが、現在は天然温泉が湧いています。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性・中性・低温泉)です。

また展望露天風呂からは、嶽山の下に広がる田園風景が見られ、とても癒されます。

亀の井ホテル富田林

料理には複数のコースがありますが、特に冬場はカニを出すことで有名です。また宿泊をすることなく日帰りでの利用11:00~19:00もできるようになっており、温泉に入った後に併設しているレストランでリッチなランチを楽しむこともできます。

亀の井ホテル富田林

富田林は寺内町のほか楽しめるスポットがいろいろあります。

富田林

富田林は寺内町が観光地としてとくに有名です。しかし、寺内町のほかにも見どころは市内に点在しているので、せっかく富田林に行くのなら、寺内町以外の観光スポットとセットで回るのがおすすめです。

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万代正平

旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ(英国、ベルギー、アイルランド)アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。

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