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【インド】へミスツェチュ祭りへ参加 インドに根付いたチベット仏教の祭典
今回は人生初のインドに行ってきました!!インドは予想以上にいろんな意味で困難な旅行でしたが、一番印象に残ったへミスツェチュ祭りをご紹介します。
ヘミス僧院は、インドの中でも有数の美しい建築物の1つであり、毎年多くの観光客が訪れる観光地になっています。特にフェスティバルはインドの中でも有名です。銅の仏像、金銀の仏塔、聖なるタンカ、壁画、さまざまな工芸品など、古代の遺物の豊富なコレクションでも有名です。特に素晴らしかったのは壁画でしたが、残念ながら内部は撮影禁止でしたので、気になる方はぜひ足を運んで現物を見に行ってください。
目次
ヘミス僧院の歴史
ヘミス僧院は、古くは11世紀以前から存在していたと言われています。1630年に初代スタグサン・ラスパ・ナワン・ギャツォによって創設され、1672年にシンゲ・ナムギャ王の治世下で建設されました。
ラダックは「ミニチベット」とも呼ばれるくらい、チベット文化が感じられるインドでも珍しい場所です。そんなラダックにあるへミス寺院はまさにインドの中のチベットといったところでしょうか。ラダックはインドのイメージとは全く異なる場所でした。
ラダックで行われるへミスツェチュ祭りとは?
へミスフェスティバルは、2日間のイベントで、チベット暦の第5月の10日に行われます。この祭りは、チャムダンスや他の伝統的なダンスで演奏され、ドラムやシンバル、チベット音楽楽器の長い笛からの曲に合わせて行われます。
巨大なタンカ(仏教絵画)が一般に公開されます。そして、12年ごとの申年に、ラダックで最大のタンカが祭りの最初の日に一般に公開されます。前回は2016年だったようです。
へミスツェチュ祭りの意義
へミスツェチュ祭りは、チベットと仏教の伝説に基づいて、8世紀に起源を持つと言われています。古くからの、歴史的な祭事なわけですね。
グル・リンポチェとしても知られるパドマサンバヴァは、悪魔や邪悪な霊を追放した地元の救世主とされています。この精神的指導者は、ヒマラヤ王国にチベット仏教を導入したと言われています。
真ん中の黄色いマスクの方が、パドマサンバヴァです。僧院の中にも仏像があるようですが、お祭りが始まる前は準備のためか、お祈りをしていたのかわかりませんが、入ることができませんでしたので諦めました。
そして、パドマサンバヴァにより仏教の教えとチベットの文化を組み合わせ、祈りと禁欲的な生活、より高い目的と結びついた新しい教えがこの地に確立されました。それ以来、ラダックの人々はこの祭りを祝い始め、盛大に祝うことでネガティブなエネルギーから遠ざかることができると信じています。
仮面舞踏
有名なへミスツェチュ祭りのメインイベントは仮面舞踏です。いつこの舞踏が始まったのか正確な情報はありませんが、一部の人々はシュショク王の治世の間に始まったと言っています。
仮面舞踏に参加するダンサーたちは黒い帽子をかぶり、手には聖なる木とも考えられている「シュクパ」と呼ばれる木の枝を持っていたり、様々な種類の楽器を持って踊ります。このイベントの名前が仮面舞踏と呼ばれるのは、参加者全員が顔に仮面をつけているからです。
一部は異なる動物の仮面をつけていたり、鬼だったり、死神の仮面をつけていることもあります。
へミス僧院の場所
ツアー会社に頼んでタクシーを手配してもらいました。金額は1日タクシーを借り切って3,000ルピー(5,000円)でした。
ラダックについてはこちら:
最後に
まさかインドでここまでのチベット仏教のフェスティバルが見れるとは思いもよらず、予想以上に素晴らしいものでした。
かなり辺鄙な場所にへミス僧院はありますが、どこからともなく地元の人たちもたくさん集まり、熱心にフェスティバルを見入っている姿を見て、この地にしっかりと根付いた文化であることがよくわかりました。隣に座っていたおばあちゃんも、見るからに!というチベットファッションで、とても絵になるおばあちゃんでした。
地元の言葉で話しかけてくれたので、全く言葉はわからなかったけど、持参したピーナッツのお団子のようなものをちぎって分け与えてくれたり、タンカ(仏教絵画)が広げられる瞬間はあれを見て!と指を指して教えてくれたりと、地元の人々が快く観光客を迎え入れてくれる姿も大変ありがたいものでした。
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Ai Nishino
- メキシコ大好きな旅するフォトブロガー。25歳の時に、青年海外協力隊としてタンザニアで2年間職業訓練校にて活動。そして、バックパッカーに。英語、スワヒリ語を話し、スペイン語を習得中です。ライター、デザイン、翻訳などをして海外ノマド旅中。AiWorld Exploreというサイトを運営。