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【イギリス】円安・インフレ!イギリス物価高の現状とイギリス旅行を賢く楽しむ対策法
目次
- 円安・インフレで物価高が止まらないイギリス
- イギリスパブでビールを楽しむ
- おいしいイギリスをリーズナブルに体験する
- 観光地巡りは行きたいところを吟味!無料の施設を上手にルートに組み込んで
- 円安、物価高でも十分満足できるイギリス旅行に
やっと海外旅行に行ける!と計画しても、円安と世界的インフレで以前に比べてとにかく費用が高くつくと溜息をついている人もいるでしょう。今回はイギリスの物価の現状と、イギリス旅行をめいっぱい楽しみたい!でも賢く旅費は押さえたいという人のための秘策をシェアしたいと思います。
円安・インフレで物価高が止まらないイギリス
新型コロナウィルスのパンデミック開始から早丸3年以上を経て、ようやく海外旅行が以前のように行ける雰囲気になってきました。ところが、イギリスではこの1年で約10%のインフレを記録したり、1ポンド約180円越え(2023年8月現在)というここ数年ではありえない円安となっています。そのため、以前から物価が安いとは言いが堅かったイギリスでは、滞在費、飲食代、観光地の入場料などすべてが高く感じてしまう現状です。
ただただ節約旅行にするのではなく、賢く旅を楽しむために取り入れたい旅のスタイルや飲食店でのオーダーの仕方のコツなどを提案していきたいと思います。
イギリスパブでビールを楽しむ
イギリス旅行で絶対外せないことのひとつに「パブでビールを飲む」をあげる人は多いでしょう。以前は、日本より安い印象だったパブで飲むビールも現在は1パイント(580mL)7ポンド(約1,260円)がロンドンの相場となっています。パブでビールを1杯飲むという場合はまだしも「パブ巡り」をしたい、違ったビールを何種類も楽しんでみたいという場合はなかなかの出費になってしまいます。パブをリーズナブルに楽しむコツはずばり以下の3つです。
1)ラガービールよりイギリス名物のエールビールの方がお得
<パブのドラフトビールは種類が豊富>
イギリス独特のビールと言えば「エールビール」です。琥珀色で微炭酸、それぞれのビールの味を楽しむためにキンキンには冷やさずに飲む人が多いビールです。イギリスのパブでは、ほぼ確実にエールビールの方がラガービールより1パイントにつき1ポンド程度(約180円)は安い価格設定になっています。エールビールが苦手という場合でなければ、イギリスビールの代表ともいえるエールビールを選んで飲むがおすすめです。
ただし、アルコール度数や色、味などとにかくいろいろな種類があるため「Can I try some please?」と言えば少しだけコップに注いでくれ味見が可能です。
2)1パイントではなくハーフパイントを注文する
<左が1パイント、右がハーフパイント>
パブ巡りをしたい人や違う種類のビールを楽しみたい人におススメなのは1パイントではなくハーフパイント(約290mL)をオーダーすることです。残念ながらきっちり1パイントの半額という設定のパブは少ないものの半額プラス50ペンス(約90円)増し程度のことが多いです。
3)庶民の味方はここ!Wetherspoons(ウェダースプーンズ)
<カジュアルな雰囲気の店舗が多いウェダースプーンズ>
イギリスで最も有名な激安パブチェーンと言えばWetherspoons(ウェダースプーンズ)があります。ロンドンの中心地Zone1内だけで17店舗あり、イギリス国内では700店舗以上を展開しています。以前からあったパブを買い取って店舗にしていることも多いため、以前からの名前を変えずに営業しているところも多くそれぞれの店舗が違う名前なのもおもろいところです。
店舗ごとに微妙に違う値段設定なため、観光地や空港内であるほど値段が多少高くなりますがそれでもラガービールが1パイント4ポンド以下(約720円)とリーズナブルに楽しめます。
おいしいイギリスをリーズナブルに体験する
「イギリスはまずい」というのは昔の話。しかし、円安やインフレの影響でやはり適当に選んで入ったレストランでの食事が1人50ポンド(約9,000円)ほどしたのにがっかり・・・ということも残念ながらあり得るのが現実です。
以前から、インドと中国からの移民の多いイギリスではインド料理や中華料理がおいしいことは有名ですが、今回はイギリスでイギリスならではの食を楽しむための秘策を3つご紹介します。
1)お目当てのレストランでは「プリシアター」(早割り)メニューを狙う
イギリスでも繊細で手の込んだおいしい料理と一流のサービスを提供してくれるレストランはたくさんあります。せっかくの滞在中、お目当ての素敵なレストランに行ってみたい!という場合は、ぜひ事前に「プリシアター」メニューがあるか確認することをおすすめします。
プリシアターメニューというのは「観劇やコンサートなどで劇場に行く前に楽しむ食事」のことでたいてい午後7時ごろまでの提供の場合が多く、またセットメニューで3~4種類の前菜、メイン、デザートのうち2コース、もしくは3コース選べることが多いです。例えばアラカルトのメインが20ポンド(約3,800円)前後のレストランの場合、たいていこのメインの値段の20ポンドでプリシアターだと2~3コース分の値段のことが一般的です。
2)パブでイギリスの家庭料理サンデーローストを楽しむ
<ボリュームたっぷりのローストビーフ>
イギリス在の筆者がどこで食べても必ずおいしいイギリス料理としてすべての人におススメするのは「サンデーロースト」です。イギリス旅行中に日曜日が入っている場合、ぜひパブに行って「サンデーロースト」を楽しんでほしいです。
パブの種類によってさまざまですが、10ポンドから25ポンド(1,800円から4,500円)でロースト肉(ビーフ、ラム、ポーク、チキンから選べる)とローストポテト、温野菜などがグレービーソースとともに提供されます。旅行中に不足しがちな野菜も豊富にとれます。
3)ストリートフードマーケット
<世界各国の料理が本格的に楽しめる>
食材やストリートフードを中心に扱っているマーケットがイギリス各地で最近は大変人気です。ロンドンのバラマーケットは特に有名で、こだわりの珍しい食材をその場で調理したものを提供しているところも多くあります。またインターナショナル色の強いカリビアンやアフリカンなどの軽食のテイクアウェイなどが楽しめます。
スーパーマーケットでサンドイッチを買うよりは割高になりますが、予算は5~10ポンド(900円~1,800円)でここでしか味わえない食べ物に出会えるでしょう。
観光地巡りは行きたいところを吟味!無料の施設を上手にルートに組み込んで
<ストーンヘンジ>
イギリスの定番である世界遺産の入場料も例外なく値段が上がっています。例えば、ロンドン塔は33ポンド(約5,940円)、ウィンザー城の28ポンド(約5,000円)、ストーンヘンジ25ポンド(約4,500円)といった具合です。一生に一度、絶対に行きたいという場所であるならばぜひ躊躇せず訪れてほしいと思います。ただ、入場料のかかる観光地は厳選して、絶対に行きたいところを吟味していかれることをおススメします。
イギリスには無料で入場できる世界的な観光地も数えきれないほどあります。例えば、質、量ともに世界最高峰の大英博物館、ゴッホやモネが揃っているナショナルギャラリー、2015年にオープンした絶景ポイントスカイガーデンなど無料で堪能できるスポットを観光ルートに上手に取り込んでみましょう。
>>The Royal Collection Trustの公式サイトはこちら
円安、物価高でも十分満足できるイギリス旅行に
<バッキンガム宮殿>
ようやく海外旅行が安心して楽しめるようになり自由に海外旅行を当たり前に楽しめることのありがたさを感じているのは筆者だけではないはずです。インフレ、円安でも賢く計画して、イギリスをもっとおいしく楽しく、一生の思い出になる素敵なものになりますように。
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ちき
- イギリス、オックスフォードにイギリス人の夫と4歳の男の子と暮らしています。好きなことは、見晴らしのよいところ、ワイン、マーケット(蚤の市)散策。