キャンパートレーラーで西オーストラリア州内陸部アウトバックキャンプ!

オーストラリアでキャンプ場を経営している筆者ですが、実に7年ぶりにキャンプへ行ってきました!愛犬を連れて快適にキャンプがしたく、今回はキャンパートレーラーでのキャンプに初挑戦です。

目次

内陸部のアウトバックとは

日本の約21倍大きなオーストラリアですが、人口は2500万人と日本の5分の1ほどしかいません。有名都市といえばシドニー、メルボルン、ケアンズ、ブリスベン、パースとどれも沿岸部で、かの有名なエアーズロックのあるアリススプリングスが唯一内陸。

内陸部のアウトバック

内陸部は降水量が少なく場所によっては砂漠が広がり、それゆえ人が住みにくい環境です。人がいない、つまりインフラも整っておらず未開の地といった感じになります。

そういった人が極端に少ないオーストラリアの奥地(主に内陸部)を総じてアウトバックと言います。

内陸部のアウトバック
<アウトバックには赤土や塩湖が広がる>

そんなアウトバック地帯でも愛犬を連れて快適にキャンプしたいがゆえ、キャンパートレーラーを購入して1週間キャンプしてきました!

我が家のキャンパートレーラー紹介

我が家のキャンパートレーラー紹介

キャンパートレーラーとは、車と一体化したキャンピングカーでもなく、全てを備えたコンテナをけん引するキャンピングトレーラー(キャラバン)でもありません。キャンプ機能を備えた折り畳み式トレーラーがキャンパートレーラーなのです。

我が家のキャンパートレーラー紹介
<横からの様子。扉は収納スペース>

我が家のキャンパートレーラー紹介
<前からの様子。スペアタイヤの下も収納スペース>

上のカバーを外すと骨組みの通ったテント部分が折りたたまれており、それを開けて組み立てるとこんな感じになります!

我が家のキャンパートレーラー紹介
<入口側の様子>

我が家のキャンパートレーラー紹介
<反対側の様子>

トレーラーには両側に収納が付いており、後の扉にはキッチンが付いています。

我が家のキャンパートレーラー紹介

水は120lのタンクが付いており、コンロとお湯はガスで使えます。テント内はベッドがトレーラー上の2階にあり、1階が通常のテントのような感じです。テント内からもトレーラー本体片側の収納扉にアクセス可能です。

我が家のキャンパートレーラー紹介

外部から電気の供給ができますし、ソーラーパネルが付いているので自家発電も可能です。

気になるトイレとシャワーですが、もともとの本体には付いていないので簡易のものを別で購入しました。

アウトバックキャンプの様子

全部で6泊7日のキャンプ旅行でしたが、前半はアウトバックというよりは田舎町の有料キャンプ場に泊まっていたので、宿泊場所のキッチンやトイレ/シャワーを使用していました。

田舎町の有料キャンプ場
<キャンプ場の屋外キッチン>

そしていよいよ後半に、ある道路のそばでアウトバックキャンプをすることになりました。

この道路は2つの町を繋ぐだけのものですが、その距離300km。その300km間には店どころか家もありません。道路は未舗装で、もちろん街灯なし、携帯の電波も全く入らず、対向車を見かけることもほぼなし。こんな状況でカンガルーでも飛び出てきて事故に遭ったらどうしようもありません。

アウトバックキャンプ

暗くなる前に次の町に到着できる感じがしなかったので、夕方前には道路から少しそれた所にあるスペースにキャンパートレーラを広げて宿泊しました。

アウトバックキャンプ
<手慣れてくると15分もあれば準備完了>

夜は漆黒の闇になるので、その前に早めの夕食。

アウトバックキャンプ

内陸部の冬の朝晩は0℃以下まで冷え込むこともあるので、焚火は必須。持参した薪も使いましたが、周りに落ちている枯れ木も追加使用しました。

アウトバックキャンプ

ブッシュファイヤーの懸念があるので焚火には厳しいオーストラリアですが、西オーストラリア州だと冬は禁止エリア以外ならばOKなのです。(冬とはいってもエリアによって焚火可の期間が違うので事前に調べることが必要)

夜食には焚火でジャガイモを焼いて、ジャガバタとして食べました。

アウトバックキャンプ

夜食を終えると焚火を見つめながら団らん、そして20時過ぎには就寝。

朝は愛犬の散歩のために6時起床。寒くてなかなかベッドから出られませんでしたが、外にはまだ月が見えました。

アウトバックキャンプ

朝食を終えた後、夫がシャワーを浴びようと準備をしていましたが、私はあまりの寒さに拒否。しかし結局、夫も1人のために手間がかかり過ぎるとのことで、今回は断念。ということで、キャンパーを畳んで町をめざしたのでした。

アウトバックキャンプの必須アイテム

辺りに何もないアウトバックに行くにあたって食料や水を多めに準備するのは当たり前ですが、意外と忘れがちな必須アイテムがあります。

紙の地図

Googleマップなどのナビゲーションサービスに頼ることの多い現代ですが、アウトバックに行くとインターネットが繋がりません。GPSに頼ることも可能かもしれませんが、ディバイスの充電切れや故障などのアクシデントが考えられます。

そういうことを考えると、紙の地図ほど頼もしいものはありません。
私たちは西オーストラリア州の地図の本を持ち歩いており、これまでも何度もこの本に救われました。

紙の地図

トランシーバー

今回の旅では持って行っていませんでしたが、携帯電話が入らないところがほとんどなので、もしものときのためにトランシーバーの必要性を感じました。

防寒具

内陸部の冷え込みは想像以上に厳しかったです。朝起きたら霜が降りているなんてこともあったので、ヒートテックなどのインナーや厚手のジャケット、ブランケットなど想像以上の寒さを想像して持って行った方が快適に過ごせます。余裕があれば湯たんぽがあってもいいと思いました。

まとめ

いつもはキャンプ場経営者としてお客さんのキャンプを眺めていましたが、やはり自分たちでキャンプするのはとても楽しかったです!

キャンパートレーラも思った以上に快適でした。今回の旅でキャンパートレーラーに改良を加えるべき点も見つかったので、バージョンアップしてまた行ってみたいと思います。

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西オーストラリア州南部のド田舎でヤギとアルパカの世話をしながら建築業を営む兼業農家。都会のオシャレな情報よりも、僻地のクセある情報に強いです!

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