(南アルプス市)富士山が見える絶景の棚田と銘菓清月のイタリアンロール

富士山が見える棚田

皆さんこんにちは、たびこふれライターのえいたです。

以前、記事で紹介した笛吹市のFUJIYAMAツインテラスに続いて行ってきました!富士山が見える絶景ポイントを発見しました!!

>>前回の記事:【山梨県】FUJIYAMAツインテラス から見る富士山と河口湖の絶景はこちら

今回訪れたのは、山梨県の中北部にある南アルプス市の中野地区にある棚田です。

南アルプス市は、標高が富士山に次ぐ高さの北岳(3,193m)があり山岳観光やすももやさくらんぼ、桃などといったフルーツの生産がさかんな地域です。

今回訪れた南アルプス市中野地区の棚田は、最寄りの路線バスのバス停から4kmも離れた場所にあるため、車がないとアプローチが難しい場所にあります。また、大型のバスも農道の道幅が狭くて侵入することができないために観光地化されていない長閑な風景が広がるところです。

そんな棚田の風景を田植えの季節に見てきました。ここは付近に土産屋やカフェなどがある観光地ではありませんが、どこか心が落ち着く、そして郷愁を感じる場所でした。

中野の棚田は公共交通機関を使ってちょっと簡単に行けませんが、ドライブなどで山梨県に行って、天気が良くて、そして富士山が見えたら、ちょっと遠回りをしてでも行っていただきたい、そんなところです。

目次

南アルプス市の中野の棚田はどんなところ

南アルプス市は山梨県の西部に位置しています。市内を鉄道が通っていないため、甲府駅などから公共のバスを利用して南アルプス市へ行くことになります。中野地区の棚田は、南アルプス前衛峰(※)の櫛形山の扇状地の扇頂部分に広がっています。

最寄りのバス停からは直線で4km弱離れているので、公共の交通機関を利用してのアプローチは厳しいかもしれません。

※前衛峰 ・・・ ジャンダルム(フランス語:gens d'armes)とも呼ばれる。フランス語で憲兵という意味で、転じて「前衛峰」という意味で用いられている。主峰の前衛に位置し、立ちはだかるようにそびえている峰を指す。

バスを使った行き方

JR甲府駅から山梨交通バス・沢行に乗車し小笠原下仲町バス停で下車。櫛形西小学校を目指し、棚田展望台まで徒歩約60分(3.7km)

車を使った行き方

中部横断自動車道南アルプスICから県道42号線の下町交差点より県道108号線に入り櫛形西小学校を目指します。

>>富士の国やまなし アクセスマップはこちら

棚田のビュースポットは2か所

こちらは google map の航空写真です。きれいな模様のように棚田が広がっているのが分かります。

地図中に赤いピンが立っている場所と、それより右斜め下に「中野の棚田」と記されている場所がビュースポットとなります。車で行く場合は「P」と記された場所が駐車スペースとなりますので、そちらに車を止めて徒歩にて棚田の見学を行ってください。赤いピンの付近にもわずかながら駐車スペースはありますが、くれぐれも農道に車を停めたりして農作業の邪魔にはならないように細心の注意を払っていただければと思います。

さて、この棚田ですが、中野地区には3.9haの土地に150枚の田があります。3.9haの広さってピンと来ないかもしれませんが、野球場の東京ドームの広さが4.7haですので、東京ドームより少し狭い面積に田んぼが150枚あるというと平らな場所にある大きさの田んぼと比べるととても小さい規模の田んぼがたくさんあるとご理解いただけるでしょう。

そのような土地環境の悪い地域で江戸時代から耕作されてきたというのですが、南アルプスを水源とするミネラル豊富な清らかな水と標高400~600mの山間部で朝晩の寒暖差からおいしいお米が獲れるのだとか。一度ここで収穫された棚田米を食べてみたいと思いました。

では、実際に私が見た風景をご紹介します。

景色

田植え間もない頃、南アルプスの透明な水。

棚田

棚田の法面は伝統的な石組みです。

休耕田

赤い花が休耕田を彩っています。見た目も美しく、稲作に戻しやすい利点もあるとのこと。

甲府盆地

眼下には韮崎方面の甲府盆地が広がります。

富士山

御坂山塊の向こうに富士山がひょっこり顔を出しています。

空の色

空の色を映し込んでみました。

とても癒される風景でした!

棚田見学の際の注意事項

駐車スペース

中野地区の棚田の頂上付近に駐車スペースが2か所あります。その付近に視点場と呼ばれるビュースポットがあります。視点場以外からももちろん棚田の風景を見ることはできますが、農道と田んぼ以外は何もありません。農道は車のすれ違いが困難な細い道ですので、絶対に駐車スペース以外への駐車は農作業をする方の作業の邪魔となりますので絶対にしないでください。

棚田周辺にはトイレやゴミ箱はありません。トイレは中野地区へ来る前に済ませておいてください。ゴミも必ず持ち帰り、気持ちよく棚田見学をしていただきたいと思います。

山梨県人は誰でも知ってる銘菓清月のイタリアンロールケーキ

さて、そんな南アルプス市に行ったらぜひ試していただきたいご当地スイーツがあります。

私は、仕事やプライベートで年に5~6回は山梨県を訪れていますが、「山梨土産にお菓子をに買うなら何がいいですか」と私が地元の方に伺うと、「信玄餅やシャトレーゼが山梨県を代表する菓子だけど、やっぱり清月かなぁ」と返事が返ってくることが多いです。

最初は「なんですか?清月って!」と思っていた私ですが、甲府駅の駅ビルの中に清月さんが入っているので騙されたと思って購入しました。甲府駅改札から直結している駅ビル2階の売り場へ入ると、ほぼ正面に清月さんの売り場があります。

平日の夕方だったからでしょうか出張帰りのサラリーマンとおぼしき人やスイーツ好きとおぼしき女性などがかわるがわる購入してゆきます。

まずは、イタリアンロールケーキ(プレーン)を購入しました。帰りの持ち時間分の保冷剤を一緒に包装してくれました。(別途袋の代金がかかります)

イタリアンロールケーキ
<自宅で撮った写真がイマイチだったので、清月さんからお写真をお借りしました>

見た目はよくあるロールケーキですが、スポンジケーキのまわりをクレープ生地でまとわれています。あっさり甘めのクリーム、ほどよい弾力のスポンジ、そしてクレープのそれぞれの食感が印象的でした。

清月さんの公式サイトによると、素材にこだわっているとのことで、全てが手作りで職人さんたちが材料にもこだわっているようです。例を挙げると、健康な鶏から生まれる卵、北海道産フレッシュなクリームやフランス産の大西洋海塩などだそうで、それゆえ大量に製造ができないので山梨県内でしか通年販売ができないようなのです。

これまで山梨に行くと、必ず家族には桔梗信玄餅をお土産に買って帰っていたのですが、家族から「次は清月の〇〇ね」とリクエストが入るようになりました。これまで土産で家族からリクエストが入ったのは、静岡の治一郎のバームクーヘンとプリン、そしてこの清月だけです。

ちょっと食べてみたくなりましたか? (笑)

>>清月のこだわりはこちら

清月のイタリアンロールケーキはどこで買えるの?

清月さんは催事などでは首都圏など山梨県外で販売することもありますが、通年販売をしているのは山梨県内だけです。(2023年6月現在)

清月さんの本店は南アルプス市にありますが、JR甲府駅ビル内や石和温泉、富士吉田など人口の多い地域や観光地に出店されています。

>>清月店舗情報はこちら

山梨県に住んでいなくても、山梨県に行かなくても清月が購入できる


清月さんを扱う通販サイトを見つけました。今すぐ山梨に行かないけど、清月さんのイタリアンロールを食べたくなったら利用してみてください。

中野の棚田以外の南アルプス市の見どころ

南アルプスの山々

富士山に次ぐ、国内第2位の標高3,193mの北岳をはじめ、間ノ岳、仙丈ヶ岳など南アルプス北部の高峰や名峰が連なり、日本有数の登山エリアです。

くだもの

南アルプス市は生産量日本一のすももを初め、さくらんぼやぶどう、キウイフルーツやなしなど多種多様なフルーツ栽培が盛んです。

伊奈ヶ湖
<秋になると紅葉が見事な伊奈ヶ湖>

最後に

いかがでしたでしょうか棚田から見える富士山と清月のイタリアンロールケーキ。

南アルプス、というとミネラルウォーターしか思い浮かばなかった方でも、この記事で少しイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

南アルプス市は、富士山に次いで2番目に高い北岳がありクライマーたちには有名なところです。また、すももやさくらんぼをはじめ、山梨県内でもフルーツの生産量が多いことでも有名ですが、一般の観光客にはあまり馴染みがないところです。

でも、こうして棚田の美しい風景を見ると休耕田を花畑にして景観の劣化を防いだり、きれいに積み上げられた石垣の法面を維持したり、この棚田に係る方々の並々ならぬ努力を感じました。当たり前に見える風景ですけど手を入れなければ維持はできません。この中野地区の人たちは地元を愛しているのだろうな、と深く感じました。

そして、そんな土地で正直に菓子作りをするお店。このおだやかな美しい風景があの美味しいお菓子を送り出すルーツになっているのだろうな、と勝手に感心した棚田の訪問でした。

見知らぬ土地でガイドブックに載らないような景色を見つけるうれしさ、そして美味しいお菓子を発見するよろこび、今回は1粒で2度おいしい旅でした。

皆さんも、山梨県を旅するときに南アルプス市の棚田の風景や美味しいお菓子のお店を思い出していただけたら嬉しいです。

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